綾波のんびりお茶日和   作:神楽美凪

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イベントも終わって前書きどうしようか考え、今後は艦これの成果でも発表していこうと思います。

というわけで、今週の艦これ。
北方ウィークリー達成のためにアルフォンシーノ周回してたらむっちゃん二隻確保。
まさしく今日、6月5日にて伊401が練度99になったのでケッコンしました。

果たして報告するほどの成果を毎週発表できるのか?


第二十話:夢と現実

「夜分遅くにすみませんね」

「いえ。むしろ私としてはすぐにでも検査したかったくらいですから」

 

工廠に向かうと準備万端の明石さんが待っていました。

 

「それにしても、深海棲艦用の修復剤ですか」

「今更ですが、まずいですかね?」

「妖精さん方を先に確認しておきましたが、彼女たちに問題はないですね」

 

それを聞いてひとまず安心しました。それでも検査は必要ですね。

 

「ではそこのベッドに寝ていただけますか?」

「はい。よろしくお願いします」

 

明石さんの妖精さんから水が入ったコップを受け取り飲み干します。この水は睡眠作用を引き起こす薬が溶けており、すぐに眠気が襲ってきます。

 

 

Zzz

 

 

 

 

 

 

夢を見ている。

すぐにそこは夢の中なのだと気づきました。

 

なぜなら視界に映るのは海中。目の前を優雅に魚の群れが泳いでいきます。

どうやら誰かの視線を通して見ているようです。

 

「ココハ?」

 

私ではない誰かの声が聞こえてきます。しかし、それがだれかわかりません。

 

夢の主はあちこち見ているようです。私の意思を無視して視界が動き続けているので少し酔ってしまいますね。あ、夢の中なので無駄な心配でした。

 

すると夢の主は移動を始めます。こんな時ですが、海の中ってこんなにきれいなのですね。少しだけ深海棲艦が羨ましくなってきます。

 

 

 

しばらく海中を泳いでいると上の方から光が見えました。いつの間にか海面近くまで来ていたようです。光に導かれるように上へと進み、やがて海面が見えてきました。その先が黒いということは夜なのでしょうか。

 

そして海面から顔を出してみると、予想通り夜の世界。星の煌きがきれいです。

ですが、その感動は一瞬にして消えました。

 

「ナ、ナニコレ!?」

 

もし私も声が出せたのなら同じように悲鳴を上げていたでしょう。海面を見た夢の主、それは駆逐棲姫でした。

 

「ナンデ!? ドウシテ!?」

 

激しく動揺する駆逐棲姫。悲鳴はやがて涙に代わり、しばらくそのまま涙を流し続けます。

そこに来てようやくわかりました。この夢の主はおそらくあの駆逐棲姫なのだと。

 

 

 

それから駆逐棲姫の漂流の日々が始まりました。

元艦娘、いえ元春雨さんだった意識が残っていたせいで深海棲艦の艦隊になじめず、艦隊と合流してもすぐに離脱。さらに艦娘と遭遇すれば攻撃される日々。事情を知らなければ相手は敵なので攻撃してきた艦娘さんたちを非難できません。

 

そんな日々を送りながら、駆逐棲姫は徐々に南方に逃げていきます。おそらく南方がまだ全く開放されていない頃でしょう。しかし南方方面に艦娘が進んでいくにつれて駆逐棲姫はまたも逃げていきます。

 

それにしても全く戦闘を行わないのは、やはり艦娘を撃てないからなのでしょうか。なんだかそれ以外にも理由がありそうです。

 

 

そしてようやくあの小島にたどり着き、修復剤が溜まったあの場所を見つけて安堵した表情を見せます。修復材の周りを整頓し、私も入った疑似ドッグのようなものを作ったところで意識が切り離され、私の意識が浮上していきます。目覚めの時ですかね。

 

「……マタアイタイデス、シレイカン」

 

え?

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ん」

「起きたかい?」

 

目をこすって起き上がればそばには時雨さんが座ってました。

 

「今何時ですか?」

「もうすぐ12:00だね。お昼は食べられそうかい?」

「ええ。大丈夫です」

 

時雨さんは「明石さんを呼んでくるよ」と言って出ていきました。その間、私は両手を握ったり、ベッドから降りて体を動かしたりしますがどこも異常はありません。後は明石さんの検査次第ですね。

 

「おはようございます。どうですか調子は?」

「今のところ問題ないですね」

 

私の返答に時雨さんがホッとします。

 

「検査の方も異常無し……と言いたかったのですが」

「何か問題があるのかい?」

 

私以上に時雨さんの目が真剣になります。こういう反応は実はうれしいです。それだけ心配してくれたということですから。

 

「機関部に得体のしれない何が混じっています。取り出そうとしたのですが……」

 

明石さんがいつもはめてない手袋を取ると右手の指に包帯が巻かれています。

 

「だ、大丈夫なのですか!?」

「ええ。軽いやけどですが、一応念のために」

 

それを聞いて安心しましたが、触っただけでやけどを負わせる何かが私の機関部にあるというのは大問題ですよね。

 

「ですが、綾波さんの妖精さんたちは普通に触れるんですよ。しかもみんな揃って『取り出しちゃダメ!』って言うんです」

「妖精さんが、ですか?」

 

艤装に関しては私たちよりも妖精さんのほうが詳しいはずです。その妖精さんがそう言うということは私に害はないということでもあります。

 

「ちなみに私の妖精は『触るの怖い』と言ってました。もしかしたらこれも深海棲艦用の修復材を使った影響なのかもしれませんね」

 

 

 

 

私と時雨さんは共に昼食を食べています。メニューは時雨さんが海戦丼。私は和定食です。最も、私はあまり箸が進んでいませんが。

 

「考え事かい?」

「そうですね」

「まあ、しかたないよね」

 

あの後明石さんからは「しばらく出撃は控えて方がいいです」と厳命されました。当然私のことを司令官にも伝えてあるでしょうからしばらくは鎮守府で留守番です。

 

「これまでがんばったんだから、休暇に入ったと思えばいいじゃないか」

「……そうですね」

 

私は箸を握り直し、昼食をいただきました。少しだけ、気が楽になったお礼にお漬物を差し上げると喜んでくれました。

 

 

 

 

 

 

「失礼します」

「おや、綾波じゃないか。 どうかしたのか?」

 

昼食後、時雨さんと別れた私が向かった先は司令室。今日の秘書艦は……あれ?

 

「ああ、今大本営に提出する書類を届けてもらっているよ。ついでに飛龍だね」

「飛龍さんですか。珍しいですね」

 

蒼龍さんならともかく、飛龍さんってあまり秘書艦のお仕事に慣れていないと思っていたのですが。

 

「今日は赤城だったんだけど、今演習に出ていてね」

「赤城さんが?」

「君が出撃した日に別の任務を遂行中に大破してしまってね。今入渠中さ」

「そういうこと!」

 

元気な返事が後ろから聞こえてきたと思ったら、いつの間にか飛龍さんがそこにいました。

 

「お使いご苦労様」

「これくらい、さすがにできますよ」

「では、そこの書類もよろしく」

 

司令官が指した秘書艦専用の机には何枚かの紙の束が置いてあり、それを見た飛龍さんは「うわぁ~」と声を上げます。よほど書類作業が苦手なんですね。

 

「ちなみに、綾波は手伝い禁止だよ。今の君は療養が必要だ」

「機関部の話で私自身には関係ないと思いますが」

「それでも、だ」

 

ここまできつく言われると諦めるしかないですね。

仕方なく部屋にでも戻ってお茶を飲もうと思ったところで、再び司令室の扉が開きました。

 

「作戦完了したっぽい!」

「あ、夕立さん!」

「綾波さん!? もう大丈夫っぽいぃ!?」

 

報告書片手に入ってきた夕立さんに声を変えたらまたしても抱き付かれました。だから、苦しいです。

 

「夕立、先に報告書もらえるかな? その後なら好きなだけ抱擁して構わないから」

「ぽい!」

 

ちょっと司令官!? 何を考えているんですか!?

 

「ふむ、これでようやくMS諸島は攻略できたか。それなら夕立にもしばらく休暇を上げるから綾波の監視、ではなく保護を頼んだよ」

「お任せっぽい!」

「今思いっきり監視って言いませんで……」

 

その後の私の言葉は夕立さんの「早くお茶しに行くっぽい!」の言葉に消され、夕立さんに引っ張られるように司令室を後にしました。




というわけで、しばらくはタイトル通りのんびりです。戦闘が多くなりあまり鎮守府での話をかけていないので、今後はそういうところを書いていきたいですね。
できれば多くの艦娘との交流をメインとしたいです。勉強しないと。


ではまた。
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