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それでは本文どうぞーーー。
60層転送門にて、俺はとある女の子を待っている。
まあ、アスナなんだが。
今回は護衛兼攻略をする予定だ。てか、昨日アスナが約束をしてきた。
集合10分前に来てたんだが、全然来る気配がない。現在集合時間を10分過ぎてきてる。
あれ?もしかして、俺騙された?
ふと、中学の甘酸っぱい記憶が蘇る。
クラスの明るい女子に今日の放課後駅前の塔に来て欲しいのっと言われ、夜中の7時まで待ったが誰も来ないという・・・。
しかも、次の日待っている姿を誰かに見られて笑い者に合う始末。
クソッ・・・目から汗が出てくるぜ。
それにしても本当に来ない。
俺はもう帰ろうかなと転送門の方を見ると。光出しているのが分かる。
するとそこからアスナが出てくる。
ちょ、あれ、なんで全力で走ってきてるの?
ドドォン
「おい、アスナ・・・全力で突っ込んで来るって・・・っあ・・・。」//
俺はその時やってしまったと感じた。今思えば、アスナが出てきた時に全力でかわしていれば良かった。
「ごめんねハチく・・・ん、、、え?ちょ、、」//
アスナも気づいたようだ、俺の手がアスナのその、胸に当たっていることに。
「ちょ//キャァーーー!!」
バァンシィーン!!
「ぐぉ・・・」
アスナが放ったビンタは俺の顔を捉える。
俺はビンタでそんだけ飛ぶの?って思うぐらい飛び、オブジェクトに頭から突っ込む。
「いたい、、ちょー痛い。」
実際ゲームの中だから不快な感じがするだけだがそんな言
葉がもれてくる。
「ごめんねハチくん、でも、、、、あっ!!」
謝ったと思ったら今度は俺の後ろに隠れ始めた。
理由はすぐに分かった。
「アスナ様。お一人で動かれたら困ります。・・・むっ?貴様!!誰だ!!」
あぁー、これが前に言ってたストーカー護衛か。
「今日はこの人に護衛してもらうから、ついてこないで!!」
「アスナ様、、そんな勝手は許されません。こんな目の腐った貧弱プレイヤーなんて、、、」
「彼は強いわ。クラディールあなたよりレベル10以上うえよ。」
「アスナ様、わたくしアスナ様には劣りますが、次回から攻略組としてボス戦に参加します。こんなやつが私より強いはずがありません。さあ、行きますよ。」
「ちょ待てよお前。本人嫌がってるんだから、、。」
「貴様には関係ないことだ!!貴様ごときがアスナ様の護衛は任せられん!!」
あんまりナルシみたいで言いたくないが・・・。
「てめぇより強いぜ、、、俺。」
クラディールは完全にきれたようで、俺に近づいてくる。
「なら、私とデュエルしろ!!」
まあ、こうなるよな。
「あぁ、分かった。」
こうして俺は決闘を受けた。
ルールは初撃決着モードだ。
カウントが始まる。クラディールは両手剣を使うプレイヤーらしくアバランシュをするためのモーションの準備をしている。
おそらく、始まった瞬間するつもりだろう。
さて、どうするか、正直レベル差もあるだろうし《操者》を使えば瞬殺だろうが、多くのプレイヤーが見てるのであんまり使いたくない。
俺はいつもと装備が違う。
右手に片手剣は当然だが、左手には投擲用のナイフを持っている。投げずに斬ってもダメージは与えることができる。大体普通の剣の半分ぐらいだ。
剣を二本持つのと違い投擲用なので片手剣スキルも投擲スキルもどちらも使える。
普通、剣を二本持ったら《武器技不能》状態になりスキルは使えないので、これを見つけたときは自分を神と崇めたものだ。
10
だからといって力勝負もな・・・
9
8
ここはあいつの心を折る方がいいな。
7
6
心を折るためには・・・・
5
4
どうやって心を折るかな・・・・
3
2
1
剣でも折るか・・・・
決闘が始まった瞬間アバランシュを仕掛けてくるクラディール。俺は出遅れたような態度をとる。
クラディールは勝利を確信したようにニヤリと笑う。
俺は紙一重でアバランシュをかわすとクラディールの剣は地面に刺さる。俺はその状態で剣の真ん中にスキルを落とす。
パァキィーン!!
クラディールの剣は弾け砕ける。
「なっ!!」
「はっ、どうする?続けるか?」
「当たり前だ!!」
クラディールは武器を変え再び突っ込んでくる。
今度は学習したのだろうスキルを使わずに斬ってくる。
ここがレベルの差だ。
俺はクラディールの両手剣を投擲用ナイフで受け止める。ナイフで両手剣の刃を下に向けさせ俺はクラディールにぶつかるぐらいまで近づき、、、
グサッ
ナイフはクラディールの鎧の間を通りクラディールに刺さる。
winnerハチマン
俺は一歩しか歩いていない。その事実がクラディールに突き刺さる。
「グググッ!!調子に乗るなーー!!」
クラディールは俺に突っ込んでくる。
めんどくせ。こいつ
俺とクラディールの間にアスナが入る。
「そこまでです。クラディールこれは副団長命令です。あなたは一時謹慎処分を命じます。団長には私がメッセージを送っておきますのでこのまま帰りなさい。」
「・・・・・・・はい。」
クラディールは剣をしまい転送門に歩いていく。
途中俺を親の仇のように睨んでいるのを俺は見逃さない。
「ごめんねハチくん。」
アスナは本当に申し訳なさそうに謝る。
「いいよ別に。あいつこれで懲りたらいいがな、、、。」
「そう、、だね。じゃあ行こっか。」
「別に気に悩まなくていい、リアルじゃいつもこんなもんだ。」
「ふふっ、ハチくんありがとう。」
そう言って笑うアスナの笑顔は美しかった。
「あっ、今日は護衛なんだから前衛してね♪」
やっぱ鬼だ・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ウォォーー!!アスナスイッチ!!」
「ハアァァー!!」
パァンリィーン!!
はあ、、はあ、、アスナのやろう、本当に前衛全部俺に任せやがった。
「お疲れだね、ハチくん。お昼にする?」
「はは、ははは、お前マジで鬼だよ。」
まさかあれから3時間も前衛するとは、もう笑えるレベルだ。
「疲れてるでしょ?お弁当作ってきたの♪」
聞いてねぇし、まあいいけど。
「へーそれは助かるな。何と言っても俺は今朝の朝食は乾パンだぞ、非常食だぞ、10コルだぞ。」
「なんで、乾パンなのよ・・・。」
「いや、アイテムストレージにそれしかなくて。」
「じゃあ楽しみにしてね。」
安全区域に入り一息つく。
「はい、どうぞ。」
「あぁりがと。いただきます、、、」
俺は無難に卵焼きを食べる。
「どう?」
アスナはなんか涙目で聞いてくる。
ゴクリッ・・・・・・おっと。
なんか今・・・。
「ハチくん?」
「えっ、あぁ、上手いよ。ほんと上手い。」
「ほんとに!!」
「あぁほんとだよ。」
アスナは本当に喜んでいるようだ。
「ねぇハチくんこのあと、50層の《夕の丘》行かない?」
夕の丘は夕方頃に夕焼けが一番綺麗に見れる場所だ。
「いいけど・・・・行こうか。」
俺とアスナは夕の丘に向かう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜夕の丘〜
「ほんとに綺麗。」
まさに絶景といったところか。さすがアインクラッドの絶景スポットといったところか。
俺も初めて来たがなかなかいい。
俺のベストプレイスに認定してもいいだろう。
アスナは言葉を続ける。
「本当はね、今日のつもりじゃなかったんだ。」
「なにをだよ?」
アスナは優しい笑顔をしている。
ドクンッ
「ア、、、ス、、、ナ」
「あのね、ハチくん。」
アスナ・・・今は、、、。
「私、ハチくんの事好き。」
なんか、そろそろ終わるフラグ建ててるけど、まだまだ終わらないですよ。
むしろこれから始まります。
感想等待ってます。