浮遊城でも俺の青春ラブコメはまちがっている。   作:空奏葉

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今回は基本、オリジナル敵キャラです。

原作にはいないキャラですけど理解を願います。


26話 〜彼女のために彼は狂う〜

チュンチュン♪

 

鳥のさえずりが聞こえてくる。ゲームの中なのにこうゆう些細な事が表現されていて、まるで本当に現実世界みたいだ。

 

俺は目の前にいる美少女がすぅすぅ眠っているのを見ながらそう考えている。

 

 

 

 

 

 

はあ、こんなに気持ち良さそうな顔で寝やがって。

 

こっちは緊張して一睡もできなかった。寝ようとも思ったが隣から寝息が聞こえてきて、目が冴えてしまう。危うく一線を越えてしまうところだった。

 

あぁ、眠い、まじ眠い。

 

 

そうこうしていると隣がモゾモゾと動きだす。

 

「あ、ハチくんおはよう・・・。」

 

「あぁ、おはよう。よく眠れたみたいでなによりだ。」

 

 

こっちは葛藤していたのに・・・・。

 

「あれ、ハチくんなんだかいつもより目が腐ってるよ?」

 

「うるせぇ。ちょっと眠れなかったんだよ。誰かさんのせいで。」

 

「え、もしかしてハチくん私の体になにかしたの?」//

 

 

アスナは顔を赤くして胸を隠すように腕を組む。

 

 

「いやいやいや、してないしてない。ほんとまじで。」

 

 

「ふーん、まあ付き合ってるんだから少しは許してあげるけど・・・・ね。」

 

 

「お、おぉ。か、考えてとく。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なにこの沈黙?まじ恥ずかしい。

 

 

「じゃあ、75層に行くか?俺たちまだ見てないだろ。」

 

「そうだね。行こっか。」

 

 

こうして俺たちは昨日解禁したばかりの75層に向かう。もう大半の攻略組は入っている事だろう。

 

 

「じゃあ行くか。」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

〜75層〜

 

75層の中央街は多くの人でにぎわっている。

クウォーターポイントであるこの層の攻略は非常に困難となるだろう。てか人多い。

 

人混みに酔いそうだ。

 

 

ドンッ!!

 

「「あ、すいません。」」

 

つい人にぶつかってしまう。相手も申し訳なさそうな顔をして通り過ぎていく。彼女持ちなのだろうか、フードを被った女の子の手を引っ張り人混みを通り過ぎていく。

 

っち、リア充め。

 

あぁ、人のこと言えねぇ。

 

「ハチくんどうする?攻略してみる?」

 

 

本当に攻略バカだなアスナは、、、

 

「そうだな、少し見てみるか。」

 

俺たちは少しだけ迷宮区を覗くことになった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

sideケイト

 

「もう75層まで攻略しちゃったな。」

 

俺は幼馴染のアカリにゆっくりと告げる。

 

「・・・・・・うん。」

 

彼女は悲しそうな表現をして頷く。

 

彼女の名前は《市野 灯》俺の幼馴染だ。

 

俺と彼女は小学校の頃に知り合い、高校までずっと一緒にいる。ちなみに俺の名前は《宮 圭都》。

 

俺はこのSAOが攻略されていくのを好ましく思っていない。理由は色々とある。

 

結構のゲーマーである俺はリアルよりこっちの方が居心地が良いし、レベルを上げてるためお金にも困っていない。

 

レベルはあるが攻略組じゃないため死の恐れはない。

 

そうしもう一つの理由、、、それは幼馴染のアカリのことだ。

 

 

 

彼女は家で虐待を受けている。

 

 

家庭では酒癖の悪い親のせいで暴力を受け。母親からの救いはなく、高校に入ってから暗い顔ばかり見ていた。

 

俺はそんなこいつを救いたくて、SAOを勧めた。

だが後悔はしていない。俺は彼女と父親を離すことに成功したのだから。

 

しかし今SAOはクリアに近くなってきている。

 

自己中かもしれないけど、俺はSAOをクリアして欲しくない。アカリをまたあの家庭に帰すのは嫌だ。

 

俺は狂ってるのかもしれない。

 

だって俺は何千というプレイヤーよりもアカリの方を大切にしてしまう。

 

 

「アカリ、俺この後ギルドの方行くから、先に家に帰っててくれ。最高の晩飯期待しとくよ。」

 

 

「うん!!」

 

彼女の笑顔は眩しくいつも俺の心を癒してくれる。

 

だから、、、、

 

 

 

 

 

 

俺は70層にある、ギルドに向かう。ギルドリーダーは俺だ。アカリはギルドに入っていない。

 

自慢ではないが俺のレベルは攻略組に負けていないと思う。それに秘密技もある。

アカリのレベルはまだ60層レベルだ。

 

小さな家に入る。ここがギルドホームだ。

 

 

「皆んな今日は急な呼び出しに応じてくれてありがとう。」

 

 

机の周りに俺を含め12人のプレイヤーが集まる。

皆んな腕利きの戦友たちだ。

 

「今攻略は75層まで進んでいる。クウォーターポイントに入るこの層で俺たちの作戦を決行したいと思っている。たとえそれが、他の人からして最悪のことでもだ。」

 

「おう、わかってるぜケイト。今更引けないよな。」

 

ここにいる皆んな、このSAOを攻略したくない連中だ。皆んなリアルに絶望している。

 

 

俺たちの作戦は簡単だこのクウォーターポイントにて、攻略組の核となるプレイヤーの抹殺。それを繰り返して、攻略を遅くさせることだ。

 

クウォーターポイントのボスは強いため核が死んでしまえばうかつにボス戦はしない。

 

「それで、ケイト。俺たちのターゲットは何人なんだ?」

 

「もう、調査している。俺たちは人数が少ないから一人一人と言いたいところだが、一度逃がせば情報は流れ俺たちは捕まる。だから四人のプレイヤーに絞り敵の強さによって人数割り当てを変える。」

 

 

俺はあらかじめ調査しておいた情報を元にめぼしいターゲットを決めていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

〜PKリスト〜

 

・ハチマン、、、 4人

 

・キリト、、、4人

 

・ユキノ、、、2人

 

・アルゴ、、、2人

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

「これらのプレイヤーをPKする。情報屋のアルゴは俺らと強さは変わらんから本来なら1人でいいがまあ、用心にいく。」

 

 

「決行は作戦をもっと確実なものにしてからにする。じゃあまたメッセージを送る。」

 

 

 

 

アカリを一人にはしない。




今まで潜んでいたギルドが動き出す。

攻略組の運命はいかに!?

ハチマンが肩をぶつけたのはケイトです。

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