浮遊城でも俺の青春ラブコメはまちがっている。   作:空奏葉
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久しぶりの投稿となります。
こんな感じで亀さん投稿になりますがこれからもよろしくお願いします。


それでは本文どうぞ。


37話 〜 彼女の心情 〜

”75層”

 

3度目のクォーターポイントであるこの層では、フロアボスのレベルが大幅に上がる。

74層でのように俺とキリトだけで勝つなんて事は不可能だろう。

 

 

危険が高い分、攻略会議は難航気味になることは確実だった。

 

 

「ここは一度偵察隊を出してボスの姿だけでも把握するべきだ!」

 

「もし、一度入ったら倒すまで出られないエリアならどうするつもりだよ!偵察隊を見殺しにするつもりか?」

 

「敵が飛ぶことを考慮して投擲スキル者を中列に配置するか?」

 

「取り巻きがいたらどうする?臨機応変に陣形を変えるのか?」

 

「俺は今回タンク役を降りたいんだけど・・・。」

 

「なに、我がまま言ってるんだよ!」

 

 

このように一向に話は纏まらない。

 

それもそうだ、敵の情報が一切ないのだ。

無論今までも何度か同じような状況になったが、その比ではない。なにしろ75層まできたのだ。誰もがこんな所で死んでたまるかと必死になる。

 

 

俺もそうだ、、、死にたくない。

 

 

話は脱線しつつもヒースクリフの力はやはり大きいのか、彼を中心に徐々にまとまり始める。

 

「しかし、あれだな、守りもだが火力不足が歪めないな。もう少し欲しくなる。」

 

俺の呟きにはキリトが返す。

 

「そうだよな、俺やハチマン、アスナにユキノさんを含めてもまだ、20人ほどしかいない。今回は皆んな少しビビって後方役にいく奴が多いらしいな。」

 

「でも今から人材補充は難しいと思うよ。ハチくん、友達少ないしね・・・。」

 

ちょ、アスナさーん。一応あんた俺の彼女なわけでしょ?そこは俺をたてるべきじゃないんですか?

核心突きすぎて反論できなくて、黙るしかできませんよ?

 

「んん、いやまて、落ち着け、一応少人数だが、あてがない訳ではない。」

 

「心当たりでもあるのかしら?」

 

「あぁ、それもとびきり強くてそこそこ信頼できる。攻撃もだが、守りも最高クラスの奴がな。」

 

「ハチマンくん、その薄気味悪い笑みをやめなさい。見ていて悪寒が走るわ。」

 

なに?俺の笑みってそんなに酷いの?

 

爽やか系リア充への道は地平線の先どころではないらしい。

 

「んぐっ、まあいい、そろそろそいつと連絡を取ろうと思っていたからな、今日会えるかもしれん。」

 

 

「ねえ、ハチくん、そろそろ誰か名前教えてよ。」

 

 

「おお、わりー。《ケイト》だ。こいつの防御力は並みのタンクなんかよりも、全然強い。

あれから結構経ったしな、そろそろ釈放されるはずだろ。」

 

俺が名前を出すと何人かが一瞬顔を歪ませる。

 

まあ、当然だわな、殺されかけたし。

 

「ハチマンくん。本気で言っているのかしら?彼は攻略を遅らせるギルドのリーダーだった男よ。」

 

 

「今はもう、、、大丈夫だ。アカリの説得もあったことだしな。まあ、今回は俺に任せてもらう。あともう1人心当たりがあってな。」

 

「まだいるのか!それは誰なんだハチマン?」

 

 

「こいつの強さはキリトも知っているだろ?

 

シャドだ。」

 

 

これは言うべきか悩んだ、特にキリトは一度戦いあったこともあるしな、だが、今回のボス戦は出し惜しみなんかしてられない。

 

 

できる力を尽くす。アスナをリアルに返すために。

 

 

「ふぅー、ハチマンがそう言うってことはちゃんと策があって一番良い方法っておもっているんだろ?じゃあ俺は信じるよ。」

 

 

キリトのその微笑みに俺は少しどもってしまう。

 

 

なん、なんでこんなにキラキラした微笑みができちゃうんだよ。俺が同じことしたらまたユキノに罵倒されちゃうだろ。

 

「お、おぉ、さんきゅー。」

 

「シャドって貴方が以前言っていた....人よね。」

 

俺はユキノの顔に近付き.....

 

「あぁそうだ、《葉山》だ。お前はこの世界で会うのは初めてだろうがな。」

 

ユキノは僅かに頬を染めながら俺から顔を素早く離す。

 

 

ん?なんで勢いよく離れたの?

 

「ひ、比企谷....こほん、ハチマンくん。いきなり顔を近づけないで貰えるかしら。あまり急に来られるとその.....心の....じゃなくて、ゾンビ谷くんの、不快な匂いが漂うから離れてもらいたいのだけど。」

 

 

俺は鈍感系でもなければ難聴系でもない。

 

いつもと違い口下手になっており、赤く染まっているユキノを見ると、ふとあの時の告白がフラッシュバックし、俺も顔を赤らめてしまうのは、当然の事だろう。

 

「ぉぅ、わりー....って俺ゾンビじゃないから、」

 

 

「ハチくーん?なに2人して見つめ合ってるのかな!」

 

グキッ!

 

明日なカカトは見事に俺のつま先を捉え、俺は小さく悲鳴をあげる。

 

 

「いぃ!ちょアスナさん、別に見つめ合っていた訳ではなくてですね、少し話をして.....いや、なんでもないです。すいませんでした。」

 

 

途中でアスナの顔が引き攣ったような笑顔になったため、俺は素早く謝る。

 

 

「アスナさん?どうして私にもそんな表情で見つめるのかしら?」

 

アスナの黒いオーラにユキノも思わずたじろぐ。

 

俺は脱線した話を戻す(逃げる)ために、

 

 

「それじゃあ、ケイトとシャド、この2人をボス攻略に参加させるってことでいいよな。なぁ、ヒークリフ。」

 

「あぁ、構わないが、予想外の裏切りがないように厳重に頼むよ。」

 

 

「りょーかい。んじゃ俺はこれで、ってことでじゃあな。ボス攻略の日程が決まったらメール頼んだぜキリト。」

 

 

俺は颯爽と部屋から出て行く。

 

はぁー、あとでアスナに謝ろう。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

sideアスナ

 

「では、日程は5日後で決定とする。各自、攻略に向けて万全の体制で挑めるように努めること。では、解散。」

 

 

 

 

 

攻略会議が終わり私たちはゾロゾロと会議場を出ていく。

 

 

「ん〜疲れた。」

 

会議はハチくんが飛び出してから一時間ほど続いた。

 

「ユキノさん、久しぶりに2人でどこかに食べに行かない?」

 

「え、えぇいいわよ。お手柔らかに.....」

 

「なにもしないわよ!」

 

もう、本当にいつまで私のことを怖がってるのよ。

 

 

〜 60層 小森喫茶 〜

 

「ご注文は?」

 

「えーと、アイスコーヒー2つ、パンケーチ1つ、いちごパフェ1つで。」

 

「かしこまりました。」

 

 

注文し僅か待っていると品が次々と、机に並ばれていく。

 

 

私はパフェを一口食べ、ユキノさんに質問をする。

 

「リアルの話はタブーなのは知ってるけど、聞いていいかな?ハチくんってリアルではどんなだったの?」

 

「え?あぁそうね、別にリアルの事ぐらいの質問なら。そうね、今よりも、1人でいることが多かったわ。」

 

 

「あはは、やっぱり。ユキノさんは同じ部活なんだよね。」

 

 

「ええ、あともう1人女生徒がいたわ。」

 

「ねぇ、ユキノさん。色々と話聞かして貰ってもいい?私もっと、ハチくんのこと知りたいの。」

 

「ふふっ、本当にハチマンくんのことが好きなのね。」

 

いきなりそんなことを言うもんだから私は顔が赤くなる。

 

 

「ま、まあ、一応彼女ですから.....。」

 

 

私はこの世界のハチくんしか知らない。リアルではどんな人だったのか、友人関係とか。

ハチくん友達いたのかな?

彼女なのに知らないことが多くて、不安で、色々知ってるユキノさんに嫉妬しちゃって、

 

 

だから.....

 

 

私はもっと、ハチくんを知りたい。




そろそろ75層ボス戦くるかなー?


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