浮遊城でも俺の青春ラブコメはまちがっている。   作:空奏葉

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どうも、空奏葉です。

今回はオリジナル回となります。


それでは、本文どうぞ。


6話 〜第8層 彼は珈琲のために対峙する〜

SAOが始まって大体3ヶ月程度経っただろう。

現在8層まで進んでいる。俺の完璧な演技によって団結した攻略陣はまだ元βテスターとのいざこざは少しあるが順調とも言えるだろう。俺とキリトはあのキバオウたちのいるパーティは未だに犬猿の仲だ・・・。

 

しかし、今日の俺はそんなブラックな気持ちを吹き飛ばす予定があるのだ。アルゴから聞いた話によると、なんとこの8層の西にある森《奇虫の森》にコーヒー豆が実っているのだ。という情報を1500コルで俺は買った。

 

今までは、ホットミルクに砂糖を入れることで我慢してきた俺だがもうその必要はない。今日俺は覚醒するのだ。

フッハハハハ。はあ〜行くか。

 

 

武器のメンテOK、回復ポーションOK、アイテムストレージの空きOK、よし完璧だ。

 

 

俺は勢いよく宿屋から飛び出して西へ向かう。

俺の泊まっている宿屋は東にあるので一度中央街を通ってから森へ向かう最短距離の道を進む。

中央街をダッシュで駆け抜ける。もう少しでMAXコーヒーが飲めると思うとつい顔がにやけてしまう。ニヤニヤ

 

 

「あれ?ハチくん?そんなに笑ってどうしたの?」

 

 

しまったやってしまった。中央街には知り合いがいることを忘れていた...............。

 

うわーしかもアスナじゃん。攻略に付き合えとか言われたらどうしよう.................

 

 

「ねぇ、ハチくんこのあと暇?よかったら一緒に攻略し」

「ごめん今日忙しいからじゃあな」

 

誘いを断り再度走り出そうとしたがフードを掴まれてそのまま尻もちをついてしまう。

 

振り返ると笑顔のままこちらを見るアスナがいる。

 

こえーよ、いやほんと怖い。

 

「いや、アスナ決して俺は攻略をサボっている訳ではないんだ。そう決して違う。これから西の森にレベリングしたかったんだようんうん。」

 

これでアスナも見逃してくれるはずだ。

 

「へぇそうなんだ。じゃあいこっか。」

「あぁそうだなじゃあな.................ってなんでフード離してくれないんですか?」

 

「もーハチくんは本当に人の話を聞かないなー。いこっかだよ?私も行くんだよ。」

 

「え〜やだよ、俺は単独プレイが好きなんだよ。」

「この前ハチくんさぁ、私とキリトくんに嘘ついて攻略会議サボったよね?あのとき、ハチくん今度埋め合わせするからって言ったよね。」

 

 

言ったわ完全言いましたわ俺。

 

「わかった、一時的なパーティだからな。」

 

「よろしい。じゃあいこっか。」

 

こうして俺たち二人は西に向かって歩きだした。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

《奇虫の森》には、昆虫系のMobが大量に出てくる。

俺は一人で出てきた三体の蜘蛛を蹴散らしていく。

 

えっ?なんで一人でだって?

 

アスナは現在震えています。

やはりどんなに乱暴でも女の子なのだろう。虫が出てきた途端に俺の背後に回って震えている。

 

ほんとなんで帰んないんだよ。

 

アスナは大問題だがまあ問題なく進んでいくと、一人の女の子が困った風な顔をしている。俺は華麗にスルーしようとしたが。アスナがそれを制して女の子に近づいていく。

 

「あの、大丈夫ですか?困っているなら手伝いますよ。」

 

女の子は助かったぁとアスナの手を握りだす。

 

「ありがとうー実はさぁこの先にコーヒー豆が実る木があるらしいんだけど、エリアボスがいて困ってたの。私レベル低いから。」

 

「ハチくん連れていってもいいでしょ?」

 

 

正直あんまりメンバーが増えるのはいただけないがまあ、コーヒー好きな奴に悪い奴はいないしぃ

まあ、結局エリアボス倒すのは同じだし。

別に助けたい訳じゃないんだからねっ!!

きもいなすまん。

 

ちなみにエリアボスというのは、フロアボスとは、違いそのエリアにレアアイテムとかあるときにそれを守るMobのことだ。一般のMobより強くレイドほどの数はいらないが割と人数がいる。

 

「あぁ、分かったじゃあ行くか。そこの女の人は、エリアボスのとこに着いたら逃げる準備しとけよ。」

 

「私の名前言ってなかったね。私はリズベット気軽にリズって呼んで。よろしくね。」

 

「あぁ、よろしくリズベット。」

 

あだ名とかで呼ぶとかマジ無理。

 

三人はワープホールに入る。

 

 

エリアにはボスどころかMobもいなかった。

 

あれっおかしいな。索敵スキルを使い敵を探すと反応がある。

 

「上にいるぞ!!」

 

アスナとリズベットは上を向いて顔を青くする。

 

上には蜘蛛の巣が作られておりそこにはさっきの何倍の大きさの蜘蛛がいた。名前は《キラースパイダム》

 

うぇー、正直見てていい気はしない。

 

しかし結構高い所にいて、めんどくさい。

 

アスナが俺を踏み台にしてジャンプすればいけんことはないかもしれんが、アスナはすでに戦意喪失だ。

リズベットはレベル不足か.................。

 

あれ?戦えるの俺だけ?エリアボスに一人で挑むとかまじ勇者でしょ。

 

そんな考えをしていると、蜘蛛が口から糸を形成しているのがわかる。

 

ビュン!!

 

蜘蛛はその糸を槍のような形にして飛ばしてきた。俺は咄嗟にかわす。後ろの二人には撃ってないようだ。

 

糸でできた槍は地面に突き刺さる。

 

怖い・・・・・・・・。

 

かわしてなかったら今頃俺の頭は貫かれていたでしょう。

 

とりあえず、あんな高い所にいたら勝てるはずがない。

 

俺は二層で手に入れた《体術》スキルの一つ跳蹴で木を垂直に登りジャンプする。ようやく蜘蛛と同じで目線の高さになる。

 

「ウオォーー」

 

シャープネイルで蜘蛛の周りの糸を切る。

 

すると重さに耐えられなくなったのか、蜘蛛は地面に落下する。

 

俺の着地点にいる蜘蛛に剣を向け空中で

ストライクダイブを繰り出した。このスキルは相手より高いところにいるほど威力が上がるスキルだ。

 

グシャ

 

蜘蛛の頭部に炸裂する。蜘蛛からは血のようなエフェクトが出る。俺はそのまま蜘蛛の背中に乗り背中を刺す。

 

痛みに耐えられなくなったのか体を回転させて俺を振り払う。

 

もうHPは半分ほどしかない。この調子ならいける。

 

俺はレイジスパイクを放ち追撃を狙ったが以外と速く、かわされてしまった。反動で動けない俺に向かって槍をとばしてくる。

 

グサッ

 

槍は俺の体の真ん中に刺さる。

 

「ぐぅあぁぁぁーー!!」

 

いくら神経が繋がっているとはいえゲームだからそこまで痛くないが、それでも叫んでしまうような感覚だった。

 

HPが4割も削られる。そしてなかなか立ち上がれない。

 

蜘蛛は俺にトドメをささずにアスナたちの方に近づく。

 

アスナはひぃっと怖がったがリズベットを守るために決心したのか。レイピアを構える。

 

アスナは細剣スキルのスティンガーを繰り出し蜘蛛の顔を刺すがいつもキレがない。恐怖心から無自覚に力をセーブしているのだろう。

 

蜘蛛は粘着性のある糸でアスナを捕らえそのまま俺の方に捨てる。狙いはリズベットなようだ。このままでは、リズベットがやられる。

 

《投擲》スキルを使い釘を飛ばす。

蜘蛛の尻に命中したがダメージは少ない。

 

だが、蜘蛛はリズベットから再びターゲットを俺に向ける。

 

俺は無理やり体を起こし構える。

 

蜘蛛が槍を3本飛ばしてくる。俺は慎重にその槍を盾で防ぎ間合いを詰めバーチカル・アークで、切り裂く。

 

あと、三割ほどHPが残っている。

 

蜘蛛が槍を飛ばそうとしてきたが、先に反動が解けまた防ぐ。

 

蜘蛛を下から上に斬りそのまま高くジャンプする。

 

これで決まれ。ストライクダイブ。

 

蜘蛛の頭部を狙いスキルを放つ。

同時に蜘蛛も槍を撃ってくる。

 

槍は足に刺さったがスキルは中断されない。

そのまま、頭部を叩きつけ敵は消滅した。

 

 

 

 

 

ふぅ、ギリギリだった。LABも出るようだ。GETしたのは、一回しか使えない捕獲玉のようだ。

 

回復ポーションを飲みHPを復活させ。糸に絡まったアスナを助ける。

 

アスナは腰がぬけたようで力なく座りこんでいる。

怖かったよ〜の泣きながら、言ってるのでそっとお兄ちゃんスキルで頭を撫でてやる。

 

「ちょっと何してるのよ変態!!」っと顔を赤くしながら俺の手をパッと払い立ち上がる。

 

なんだよ立てるのかよ。

 

俺は払われた手を見ながら呟く。

 

 

 

「ほら、さっさと行くよ。」とさっきまでビビっていたリズベットが俺たちを促す。

 

次のワープホールに入るとそこにはコーヒー豆が沢山実っている。どデカイ木があった。

3人で豆を大量に採集した後、俺がコーヒーが楽しみで買ったコーヒーの製造機がにあると言ってしまったので。

仕方がなく、俺の泊まっている宿屋に招待する。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜宿屋の中〜〜〜

 

コーヒー製造機があれば作るのは簡単だ。豆と水をセットしたら簡単に作ることができる。

 

俺たち3人はコーヒーで乾杯をする。

 

「コーヒー豆の入手を祝ってカンパーイ」

 

リズベットが高くコップをかかげる。

 

俺はカンパーイっと小さく言いコーヒーに砂糖をかけまくる。あと、練乳。

 

 

 

おぉ、MAXコーヒーにかなり近いぞ。

これだけで俺は希望が持てる。

 

「ハチくん、甘くし過ぎだよ。病気になるよ。」

 

「ゲームの中だからならねぇって。」

 

心配しているアスナの言葉を流し興奮しながら飲む。

アスナも呆れているようだ。

 

「それにしても本当にハチマンは強いよね。今レベルなんぼよ。」

 

リズベットがふと疑問に思ったのだろう。聞いてきた。

 

「23」

 

俺はそっけなく返す。

 

「うそ、ハチくん高い。私まだ19なのに」

 

「私なんか13なんだけど」

 

 

 

リズベットお前なんで8層にいるんだよ。

 

 

30分ほど話をしたらお開きとなった。

 

「じゃあ先に帰るねバイバイ」

 

リズベットがさっさと帰っていった。いつの間にかアスナとフレンド登録していたらしい。

 

「じゃあ、ハチくん私も帰るね。そうだ、また一緒にこうやってレベリングとか連れてってくれる?」

 

アスナが上目遣いで言ってくる。俺は目をそらしながら。

「えっ?あぁうんまたいけたらなうんいつか。」と答えを若干濁す。

 

すると、アスナはいきなり両手で俺の顔を掴んで自分の方に向けさせる。痛いです。

 

「もう一度ちゃんと言って。」

 

ほんと笑顔って怖い。

 

「あぁ、分かったまた誘うよ。」と答えたその時。

 

「ごめーん忘れ物しちゃった。ってあれ間が悪かったかな。じゃあまたでいいや じゃあねー」

 

リズベットが急にドアを開けて入ってきたと思ったら直ぐにまた帰っていった。

アスナは違うのぉーと叫びながらリズベットを追っていった。

 

俺はそっと扉の鍵をしめソファに座る。

 

本当に今日は疲れた.................。

 

 

 

 

 

 

 

その日、部屋を探したがリズベットの忘れ物らしき物は一切なかった。

 

 

 

 




いやー、リズベット出てきましたね。

オリジナル回どうでした?

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