The 14 Days ~鎮守府合宿での14日間~【再凍結中】 作:M崎
いろいろ分からないところなどありますが、そこはよろしくお願いいたします。
それでは、どうぞ!
あ、多分評論家ワナビさんからしたら反吐が出るような話だと思うので、そういう方は今すぐブラウザバックをオススメします。
第1話 8月3日の門の前
西暦2014年8月3日(日)。
俺は今日この日から、この鎮守府で2週間の合宿をする。
―――うん、1回聴いただけじゃ分かんないだろうけど、まぁそのまま見ててくれ。
正直すごく驚いている。俺の運の良く分からなさに。
俺、マジでここにいていいのかと、不安で壊れそうだよ・・・。
合宿の電話をくれた提督?曰く、『ここ、ハーレムだよ☆』ということだが、全く期待は出来ない。
というか、あのジジイ、何が☆だよ。お前絶対自分の環境楽しんでるだろジジイ。
日本海軍があんなんでいいのか。軍部にも闇ってあるんだなぁ…。
あー、余計なこと考えてたら、頭痛くなってきた。
このことは考えないようにしよう。
うん、そして、門にでっかく書いてある『
コレがまたすげぇ威圧感放ってて超怖ぇのよ。もうこのまま回れ右して帰りたい。I'll be back!!なんだよ、戻ってきちゃうのかよ。
というか、誰だって一度は躊躇すると思う。鎮守府なんてそうそう入れる場所じゃねーし。
俺はここに入っていいのだろうか。それは永遠の疑問である…。
んで、このことを友達に1回ってみたら、『お前1度海の藻屑となって来いや』って脅された。何でだよ・・・代わってくれるなら全力で代わってほしい。
ううむ、やっぱ人間って良く分からん。
…うん、いろいろ言いたいことはあるが、やはり何かがおかしいよ。
何故俺がここにいるのか、合宿とは何なのか、どうしてこうなってしまったのか。
疑問は尽きない。
…ていうか、疑問なんぞまず置いといて、超暑い…頭がおかしくなりそうだぜ。
天気予報で最高気温37度っつってたしなぁ…。ようし水分補給、水分補給っと。
俺は口からペットボトルの水を流し込み、水分を体にいきわたらせる。
うえっ、ぬるっ!!全然喉潤わんし!つーかなくなったし!
あー、これヤバいかもしれん。頭が、頭が…。
俺は灼熱の太陽の真下で、ふらふらする頭をフル回転させて、こうなってしまったいきさつを考え始めた。
★
日付は今から3日前、7月31日までさかのぼる。
その日俺は、確か…
『渓吾ー、電話ー』
「ほーい、すぐ行く」
ああ、そうだ。夏休みの宿題をしようとして挫折していたときだ。
そん時の俺、
んで、たぶんこういう会話をした。
―――こっから過去編みたく話すのが辛くなってきたから、現在形で話しますよ?いいですね?
「渓吾、宿題は終わった?」
「終わってたら逆にビックリだよ」
「
「妹と比べるのは卑怯だ母さん」
母親と他愛のない会話をしつつ、電話に出るために電話の前に近寄る。
ああ、言い忘れてた。俺の妹、神城乃絵留はある意味でのスーパーウーマンだ。
容姿端麗、成績優秀、運動も出来、さらに生徒会の副生徒会長でもある。
もう今の時点で言うことなし、すごいオプションの付き方だよ本当に。
俺とは3つ違いの中学2年生。
俺と才能の分け方を間違えたとしか思えないほどの才媛で、超の文字がつく美少女だ。
ただ、1つ欠点を挙げるとするなら、
「あ、渓吾兄さーん、あなたの愛しい愛しい妹である乃絵留ですよー?」
これである。
俺的には、今立ち寄られると非常に困る。
そんな俺の意図を察したのか、母さんが乃絵留を
「こら乃絵留。今渓吾は電話中なの」
「そうなんですか・・・。残念、もっと渓吾兄さんに構ってもらいたかったのに・・・」
しゅんとうなだれる乃絵留。
俺は乾いた笑いを返すしかない…はは、俺、シスコンじゃないですって…。
そう、乃絵留の唯一の欠点は…なんと『俺』。
乃絵留は、何故か俺にだけ異様に懐くんだ。
今大学3年生である俺の兄貴、
意味が分からん。懐くのなら俺だけじゃなくて兄貴にも懐きゃいいのに・・・。
解せない。
もう中学2年生なんだし、誰か想い人でもいるはずなんだが、そのことを前乃絵留に聞いてみたところ、「渓吾兄さんは私のことが嫌いなんですね・・・」と泣かれた。
ガチ泣きされた。涙流された。
・・・ああ、あの時は焦ったなあ。だって、乃絵留が泣いた直後、親父がどこからともなくすっ飛んできて、「うちの乃絵留を泣かす奴は誰だろうと許さーん!!!」って理不尽に5回拳骨食らったんだもん。しかも本気のやつ。クソ、娘だけ溺愛しやがって…。
まあその後、親父は乃絵留に「渓吾兄さんをいじめる父さんなんて、大っ嫌いです!!!」って言われて、こっちもガチで泣いてたけど。
ざまあみやがれ親父。
―――…ああ、うん、話が全然進まない。そろそろ戻させて頂こうか。
俺は最近慣れてしまい、俺の相棒と成り果てている白い電話の受話器を、うんざりしながらとった。
え、だって、俺の家にかかってくる電話は、最近多いんだよ…。
そのつど母さんが対応してるけど、なんか母さんやつれちゃってるし。
んで俺に対しても、3日前に宗教勧誘の電話をかけてきた
『神を信じマスカー?』って、日本人の女の声で言われても無理があるだろ…。
第一俺、無神論者だし。
だから今回も、なんかそういう類の面倒くさい電話だろうと思い、即「結構です!」ってぶった切るために、無意識に受話器をとってしまった。
ああうん、今思えば、コレが悪かったのかもしれん・・・。
受話器を耳に当てて、確認の決まり文句を告げる。
「もしもし?」
『………………』
受話器をとった瞬間、シカトされました☆
「もしもーし…」
『………………』
2回呼んでも返事なし。何じゃこりゃ。切ってやろうか。
最後の呼びかけだ。これで出んかったら即切る。
「もしもーし!」
3回目でようやく反応があった。
『あーあーあー、ただいまマイクのテスト中、テステステス・・・。―――んんっ、んっ…やあ神城渓吾くん!おめでとう!いやぁ、キミは幸運な男だ。だって―――』
「・・・・・・・・・緊張していらっしゃるなら、もうちょっと力を抜いて頂いても結構ですよ?」
『・・・いや、大丈夫だ。心配をかけてすまなかったな』
「電話の相手に心配させるってどういうことですか」
緊張ガッチガチの男の声が聞こえてきた。いきなりボケかましてくるし…。
あ、結構ですって、ここで使ったな。意味は全然違うけど。
まぁ、いつものように悪い奴や面倒なやつではなさそうだが・・・、一応警戒はしておこう。
俺は警戒感をにじませながらも、相手に問いかける。
「それより、何の用ですか?」
『言ってなかったかね?』
言ってないです。何にも言われてないです。
「さっき『幸運な男』って言ってましたけど」
ちょっと聞こえた単語を使ってみる。うん、ちょっち安直だったか…?
すると男は、思い出したようにこう続けてきた。
『ああ、そうだ。そのことなんだが・・・・・・・・・キミは、「鎮守府合宿」というのを知っているかね?』
「―――何ですかソレ。聞いたこともないですけど・・・」
男から聞いたこともない固有名詞を聞かされて、俺は首をひねる。
俺の疑問を相手も感じ取ったらしく、誇らしげに説明してくる。
『そうかい、なら説明してあげよう。これは今年から新たに加わったイベントで、彼女らの異性への抵抗を失くすために作られた、いわゆるホームステイのようなものだ。
まあ、最初は反対意見も根強くあったんだがね、結局大元帥の『なんとかなる!!!』っていう鶴の一声で決まったんだよ・・・。
そのあと、この合宿の人数は10人にしようか、15人にしようか、と散々もめたんだが、コレもまた大元帥が、『1人で十分だろう、3年は同じ人間にして慣れさせたほうがいい』って言ったせいでそうなったんだよ…、大元帥ってわがまますぎると思わないかね?こっちの身にもなって欲しいよ、全く。
ということで、大忙しになった私たちはさあ大変。海軍のデータベースの中から最適な人間を何人か選び出し、それをさらに推敲して、1人に絞った。そして選ばれたのが―――』
「話が長いですよ!!!俺、最初のほうしか必要性感じなかったんですけど!?」
なんだこの駄文。ついでに死ぬほど長い。そして大元帥大元帥うるさいよ。あんた大元帥にどんな恨みがあるんだ。早い話死ねってレベルか?
あと俺が突然怒鳴ったことで、横で聞いてる乃絵留がびっくりしてる。あ、驚かせちゃったかな…。
乃絵留に目線で謝りながら、相手の次の言葉を待つ。
『なんだ、不満かね?』
「大有りだよ!!」
さも意外な風に言ってくるが、俺はまた怒鳴って返す。
俺は超不愉快。超バッドだよねぇぇぇぇぇぇ!!
あとタメ口になっちゃったけどご容赦くださいね。
「あの、…切ってもいいですか?」
『それは駄目だ』
うん、だろうなと思ってたよ。でなきゃこんな駄文聞いてないよ。
はぁ…憂鬱。
今の話を要約すると、俺は「鎮守府合宿」なるもののメンバーに選ばれたらしい。
―――うん、面倒ごとの予感しかしないんだーがー。
「要するに、俺がその合宿メンバーに選ばれてしまったというわけですね?」
『そういうことだ。だから言っただろう、君は本当に『
へぇ、70億分の1に俺が選ばれたというわけか。確かにすげぇラッキーだな…。
はっ、まさかこんなところで、俺は運を使い果たしたわけじゃあるまいな…。こっから貧乏くじとかばっかりなのか…そうなのか…。
俺がずーんと落ち込んでいる中、相手の男はそれに気づかなかったかのように、誘い文句を告げる。
『そういうことだから、キミに、今回の合宿に参加して欲しいんだ』
―――嫌だけど、断れないなぁ…。
ちょっと確認。
「もし断ったら?」
『君のご家族には何もしないが、キミには何かするかもしれない』
意味分からんしはぐらかし方が怖い。
うん、これ駄目なやつ。面倒だけど断れない、まさにキングオブ面倒なやつ。
「分かりましたよ…。行けばいいんでしょう行けば!」
『ご協力、感謝するよ』
俺が半ばやけくそ気味に了承の意を伝えると、男はとても嬉しそうな声で感謝してきた。
ああもう、やっぱり俺ってお・ひ・と・よ・し。
「んで、俺は何時どこに行けばいいんですかね?」
『8月3日の日曜日から2週間だ。場所は―――』
その後、俺は男から日程、場所や必要なものなどを聞いた。…結構量が多かった。全部覚えられた俺を褒めて欲しい。
『―――私から伝えることは以上だ。何か質問はないかね?』
あ、話は終わりらしい。男が質問を促してくる。
うーんと、うーんと…あ。
「あ、じゃあ1つだけ」
俺は1つ、ずっと気になっていたことを聞いてみた。
「『彼女ら』って、誰ですか?」
考えたら、これを聞き忘れていた。あの非常に長い駄文の最初のほうに、ポロッと言ってたんだよ。それが未だに頭の中で疑問として残ってたんだよなぁ。
俺は軽い気持ちで聞いたつもりだったのだが、男は、
『―――そういえば、言っていなかったな』
声のトーンを変えた。あ、これマズい奴だ。
俺も声を落として声をかける。
「なんか、機密に引っかかりました?」
『いいや、機密は機密だがどうせ言うんだ、隠しても意味はあるまい』
「そりゃ良かった。で、誰なんです?」
『決まっているだろう、彼女ら、というのは―――』
『―――艦娘、だよ』
★
そして日付は8月3日に戻る。
あの後は大変だった。何って家族を説得するのが。合宿すると伝えた途端に乃絵留がマジ泣きして親父が乗り出してきて母さんが茶化しに来て…。うちの家族はどうしてこうも面倒なんだろうか。俺の敵なのか…?
今日家出るときなんか「出征」って書かれたボードがあったんだぞ?
本当に訳が分からん。俺は志願兵かよ。
そして、なんやかんやあって今、こうして門の前に立っている。
まぁ感慨深いもんですわ。なんて良く分からない1日だったんだろうか、7月31日。
ちょっと泣けてくる。今日って、8月3日のはずなのに。
―――うん、それじゃ1つ、
これから起こる劇の、ヘタクソなプロローグでもさせてもらおうか。
この合宿は、俺にとって完全に『未知』の出来事だ。
俺がこの先、どうなるのかは、誰にも、俺にも、全く分からない。
というか、わかってたまるか。
ここから2週間、どういった状況の中にぶち込まれるのか考えると…あー、だんだん不安になってきた。俺、しごかれたりしないよな…。
でもまあ、なってしまったものは仕方ない。
運命の神様がいるわけじゃないんだし、まあいいや。
というか、もし運命の神様がいたら、俺はアッパーをノータイムで食らわせる自信がある。最近の俺の扱いは、どうも軽いからね。
いやまぁ、状況は今の時点でほとんどが意味不明。
まさに孤立無援で四面楚歌。ただの1人も味方なし。
―――親くらい味方になれや…俺の扱いの軽さはここにも出ている。ひどい。
でもまあ、1人しかいないということは、それ以上、犠牲者は出ないということ。
だったら―――。
「―――いっちょ、楽しんでやりますか!」
ここまできたんだし、なんとかなんだろ!
なんか起こったときはそんときだ!
俺は新たな期待と開き直りとやけくそな気持ちを胸に、鎮守府の大きな門を潜った。
これは、鎮守府合宿によって2週間の日々を紡ぐ、
そして世界は、彼をこう呼ぶのだ。
世界を変える、世界を壊す、この男。その名も、
―――
作者「さあ始まりました、私の初投稿物語!」
渓吾「あとがきは基本、俺とこいつで進めるから、よろしく」
作者「1話は単なるプロローグだからね」
渓吾「面白くなるのは2話からだな」
作者「まぁ、異能ってタグに書いたのに、今のところ1度も出てきてないしね」
渓吾「おいおい…」
作者「まぁそれはあとあと出してくから♪」
渓吾「―――文章力もない癖に…」
作者「さて、次の2話は、多分ただの前置きになると思います」
渓吾「―――おい、それでいいのか、それは」
作者「まーいーでしょ。2話は朝だけで仕上げるんだから」
渓吾「ああ、そう…」
作者「感想もお待ちしています!」
渓吾「こいつ豆腐メンタルだから、そこんところは注意してな」
作者「それでは、また2話で!」
渓吾「次も是非見てくださいな」