The 14 Days ~鎮守府合宿での14日間~【再凍結中】 作:M崎
サブタイトルからわかるかな…。
というわけで、15話です!!
ログホライズン読んでない…。
8月3日、17時24分。
部屋を出た後、俺は15分ほど敷地を走り回った。が、
「…見つからん…」
完全に見失ってしまった。どこいったんだよ、ほんとに…。
今現在第2棟の捜索を終えたところ。榛名は結局いなかったので、俺は他の場所を探すことにする。
「うーん、他に探す場所といえば…」
…えーと、工廠と第1棟だね。一応第4棟も行ってないけど、あそこはは立ち入り禁止になってるから行っても意味なし、と。
まずは工廠だ工廠。どこにあったっけ…?確か…
「―――第3棟の奥、だったっけか」
おお、そうだ。確か黒岩司令官が言ってた気がするぜ。聞き逃しかけてた情報がここで役立つとは。人生何があるか分からないもんだな、はは。
「よーし、そうと決まれば行きますかと」
俺は
―――工廠には2分とかからずに到着した。はっやーい。
ここに来る途中、駆逐艦島風にケンカ売られたけど、倍率を48倍まで上げて抜き去った。―――おいそこ。大人げないとか言うんじゃない。俺は急いでいたんだ。不可抗力だ。というか、倍率9倍についてこれるあいつって何者だよ。速すぎませんカ?
まぁいいや。話を戻しますよ?
工廠についた俺は、ドアを開け放ち、中にするりと潜入。
「―――チュイーーーーーーーン」
いきなり聞こえてくるドリルの音。
誰だこんなところでドリルかましてる奴。薄暗い工廠の中でこの音は不気味すぎる…。
大体俺はここ「チュイーーーン」に榛名を「ドガガガガガガガ」探しに来たん「ジジジ、ジジジ」だよ。なん「キュキャキャキャキャキャ」でこんな酷「アッハハハハハハハ」ああもううるせえな!?なんだこの不気味な音のオンパレード。最後笑った奴誰だー!?
はぁ…こんなところに榛名はいないだろ。不気味な笑いを残す奴がいるだけ―――
「―――……タ、タスケ…テ…」
そう、諦めかけた瞬間だった。
俺の耳に、泣き声が、聞こえた。
必死に助けを呼ぶ、声が―――。
「―――――――――っ!!!」
その瞬間、俺は走り出していた。
一刻も早く助けねばならない…っ!
俺は正義感のみに突き動かされ、一つ一つ、部屋を見ていく。
1から10号室は、今まで見てきたがすべて空だった。
いるとしたら、ここより先だ。
11号室―――…ちがう、誰もいない。
12号室―――…ちがう、誰もいない。
13号室―――…誰だ、オマエ…。
14号室―――…ロボットが襲ってきた、誰もいない。
15号室―――…不気味な笑い声の発信元…。夕張さぁん…。
16号室―――………俺はナニも見てませんっ!!ナニしてんだ海軍スタッフ!
17号室―――…なんだ、おっさんの集まりか。…えっ!?
18号室―――…誰もいないっ!ああ、どこだよ!?
そしてようやくたどり着いた19号室、ここに、
「―――ウゥ…タスケテ、タスケテ………」
いた。
年の頃は少なく見積もって5歳、多く見積もっても8歳といったところか。
白い髪に赤くて丸い目、髪と同じような真っ白なワンピースを着ている少女。
どっかで見たことあると思ったら、あの港湾棲姫さんに似てるのか…。
見た感じ深海棲艦っぽいが、泣いている子供を、俺は放っておけはしない。
面倒ごとの予感がしながらも、ついつい話しかけてしまう。
「おい、お前、どうしたんだよ…」
「…ウ、ウワァ!ダ、ダレダ、オマエ!」
もちろん驚かれた…うん、だって知らない男が話しかけてきたら、そりゃ誰だって驚くよね、うん。俺は傷ついてないから、大丈夫だよ。
味方であることをアピールするため、両手を
「―――俺はお前の敵じゃない。俺は味方だ」
「ウソツケ!マタ、ワタシカラウバウノダロウ!?」
「いや何をだよ…」
監禁した奴、こんな幼女から何を奪ってたんだよ…。敵腐ってるだろ。
「ナニッテ!ワタシカラ、コウワンネーチャンヲウバッタダロ!」
今、聞き捨てならない単語が聞こえた。
「―――コウワンネーチャン、だと?」
あれ?こ、コウワンってどっかで聞いたことが…あ。
「お前、港湾棲姫さんの妹か?」
「ナニ!?ネーチャンヲシッテイルノカ!?」
予想的中。
そして予想外の食いつきを見せる少女。ちょっと可愛い。
「ああ、知り合いというか、戦わずして敗北したというか…」
「ナニヲイッテルノカワカラン!」
すいませんでしたね。あと俺はロリコンじゃない。
ここから姉に負けた話を続けても面白くないので、とりあえず自己紹介をしておく。
「ま、自己紹介くらいはしておくか。俺は神城渓吾。渓吾って呼んでくれ」
「ウン、ソウカ!」
おお、ご満悦のようだ。自己紹介しただけなのにね。
あ、あと、相手の名前聞いてなかった。
「お前の名前は何だ?」
「………ホッポだ!」
「おお、ほっぽちゃんか。よろしくな」
「ウン、ヨロシクダ、ケイゴ!」
ニコニコしながら握手する、ほっぽちゃんと俺。傍目から見てるとこれただの変態だよな…。
もう一度言います、俺はロリコンではありません。
「それで、どうしてこんなところにいたんだ?」
モードを切り替えた俺は、笑顔のほっぽちゃんに、ここに来たいきさつを語ってもらう。
「ンートネー、ホッポハ、ネーチャント、ワルイヤツラニハナレバナレニサセラレタノ」
「悪いヤツラ…」
一瞬
もう一個質問。
「んで、姉ちゃんのほうは俺と戦わされてたんだが…ほっぽちゃんはここに連れ去られたのか?」
姉は洗脳技術で動かされていた。もしほっぽちゃんもそうなら、俺的にはちょっとマズいんだが…。
「ウン、スグココニツレテイカレタ。デ、『デタラコロス』ッテオドサレタ」
「だからここで泣いてたのか…」
というか、夕張さん気づけや…。
はぁ、榛名も結局見つからんかったし、ここでおしまいか…。次は第1棟…
―――はっ。
そこまで考えたところで、俺はあることを思いついた。
―――この子、港湾棲姫さんの洗脳解除に使えそうだ。
多分、港湾棲姫さんが憎悪の感情に支配されている理由は、たぶん、この子が俺によって『殺された』って教えられているからだ。
そうなった港湾棲姫さんは、もちろん俺を目の敵にするだろう。
俺を殺そうとしている連中と手を組むだろう。
そこに、俺がこの子を持ち込んだとしたら?
連中は、挟み撃ちに遭うと思わないか?
そういう結論に聞きついた俺は、静かに笑うと、ほっぽちゃんに向き直り、
「―――よし、ちょっとついてきてくれ。いいお姉さんたちに、
さながら犯罪者みたいなセリフを吐いた。…繰り返し言おう。俺はロリコンじゃない。断じて違う。
「ホントウカ!?ケイゴノヘヤガイイノダガ…」
「いや、俺の部屋にほっぽちゃんがいるといろいろと面倒なことになるから是非やめてくれ。いい人を知ってるんだ。その人の部屋で暮らしてくれないか?」
「…ウー、ワカッタ。ケイゴガイウコトダカラ、チャントキク」
よかった。いい子でよかった。
ほっぽちゃんの頭をわしわしとなでながら、俺は言う。
「いい子だ、ほっぽちゃん。そんじゃ、こっちだ」
「ウン!」
二人仲良く、手をつないで移動し始める。
―――あ、榛名は隣の20号室にいました。ロリコン疑惑かけられましたが、なんとかほっぽちゃんを託せました。よかった。
何はともあれ、これで一安心だ。
加賀さんに新婚疑惑かけられてあたふたしてる榛名を尻目に、俺はそっと笑う。
獰猛な笑みで。
―――待ってろ、敵さんよ。今日の午後10時が、手前らの終わりだ。
「助けてください、渓吾さん!加賀さんが榛名たちのことを夫婦って………(赤面)」
「ほら、そういうところが怪しいのです。さあ吐きなさい。今までに何があったのか」
「俺のドシリアスを邪魔しないでくれないか…?榛名も、加賀さんも」
「名前を呼び合っている?―――ますます怪しいですね、これは実力行使でしょうか」
「か、加賀さんっ!?……ひゃあっ!…ちょっ、やめ…っ!」
「…ケンカすんなよ…」
「ホッポ、ハルナノコトオカアサンダトオモウ!ケイゴハオトウサンミタイ!」
「この期に及んで面倒臭ぇなおい!?」
―――俺はシリアスをさせてもらえないらしい・・。
★
―――しかし、時間があるのは敵も同じ。
「―――よし、完成だ…」
神城渓吾を殺すためだけに造られた最新兵器を、今日の午後10時に投入する。
「これで、アイツは、死ぬ…!」
高笑いする
「5年前の恨み、今、ここで晴らさせてもらうぞ、神城渓吾ぉ!」
左目のない男が、叫ぶ。
―――
作者「というわけで15話でした!」
渓吾「14話よりもこっちのほうが休んでないな…」
作者「キミは休めない運命なんだよ」
渓吾「いや休ませろよ!!?俺休めるよ十分!!」
作者「スルースルー」
渓吾「基本ウザいなコイツ…!」
作者「大丈夫だよキミは」
作者「そしてついに登場ほっぽちゃん」
渓吾「あれ一応敵なんだよな?」
作者「そうだよ?…はっ、まさか、キミも変態への道に…?」
渓吾「俺はロリコンじゃねぇ!何度も言ってるだろうが!」
作者「ロリコンにしか見えないけどな」
渓吾「それこそ誤解だよ!」
作者「さて、それでは次回予告を」
渓吾「俺のロリコン疑惑を解いてからにしろ」
作者「あーはいはいロリコンじゃないロリコンじゃない(棒読み)」
渓吾「…くっそ……殴りてぇっ……!」
作者「じゃ、続きといこうか。…次の16話は、多分夜戦になると思います」
渓吾「☆MA☆JI☆DE?☆」
作者「☆MA☆JI☆」
渓吾「ははは…冗談じゃねぇよ…」
作者「ご愁傷様です」
作者「書いてる途中で、あの夜戦バカは出てこないことを願いたい…」
渓吾「え、あいつ出てくんの?」
作者「あんまり出したくないんだよねぇ」
渓吾「………面倒臭いからか」
作者「書けたら出します!」
渓吾「図星だな」
作者「ではまた、16話で!」
渓吾「感想をお願いいたします~」