The 14 Days ~鎮守府合宿での14日間~【再凍結中】   作:M崎

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 1話って艦娘出てこなかったですよね…。
 
 反省します。

 それでは、どうぞ!


第2話 8月3日の素敵な登場

 

 西暦2014年8月3日(日)。

 

 

 俺は合宿開始3分で、この合宿に来たことを後悔し始めた。

 

 俺が甘かった…。

 「鎮守府」というのを舐めてました…。クソッ、あのジジイめ…。

 

 いや、だって。

 俺が鎮守府の門を潜り抜けた瞬間に、知らないおっさん10人ぐらいが飛び掛ってきて、俺は拘束されたんだぜ?

 んで目隠しされて、ロープでぐるぐる巻きにされてどこかに捨てられた。

 

 この間わずか2分足らず。いやー、ほんとスピーディーなお仕事!

 俺のことをなんとも思っていないようなこの扱いの軽さ!いやー素晴らしい。

 

 

 …ちょっと泣いてきます。

 

 

 ………………ぐすん、ひぐっ。

 

 

 …よーし、準備OK。

 

 ひとまず、俺はこの後を考え始めた。

 おいこらそこ。俺の目が充血してるとか言うんじゃない。今は関係ないだろう。

 は?リアルで泣いたのかって?んなわけないだろう。泣き声が聞こえたからって、聞き間違いじゃないのか、全く…。

 

 ふむ、これからどうするか、か…。

 

 考えてみたら、俺の土地勘というものはここじゃ全く役に立たん。

 だって知らない鎮守府の中だ。下手したら道に迷ってもう一度お縄につくかもしれん。

 第一、ここが鎮守府の外なのか中なのか分からんし…。

 

 そもそも目隠しされてて前が良く見えん。視覚がないってホント嫌だわー。

 あとロープすげぇ邪魔。消えて欲しい。

 

 そして死ぬほど暑い。何度だよ今の気温!絶対40度超えてるだろ。死んじゃうよ俺。

 湿気も相まってサウナと成り果てたこの部屋で、俺の頭は徐々に活動を鈍くしていく。

 

 着衣サウナ+動けない+視覚遮断ってマジ鬼畜ゲーだろ…。

 

 「あー………」

 

 俺の口から、意味不明な唸りがついて出てくる。

 ヤバい。意識がなくなってきた。本格的に熱中症かもしれん。

 

 つーか早く出して欲しい…。合宿の初っ端から熱中症でダウンとか絶対イヤだ。

 そんなの違うだろ…何がハーレム☆だよジジイ…。これは何の仕打ちだよ…。

 

 俺は、「脱出」を目標に掲げて、頭をめぐらせ始める。

 

 うーん…。

 一応()()()()()()()()()()()()んだが…どうしたもんか。

 

 熱中症になりかかっている頭で、俺は必死に考える。

 

 しかし、まぁそうそういい案は浮かばない。

 頭に靄みたいなのかかってきたし…そろそろ末期かも。

 

 うーん、なんかいい脱出方法があるはずなんだが…。

 一応方法は37個思いついたけど、全部この倉庫ごと海の藻屑となりそうな方法だしな…。

 特に22個目とか、俺東京湾に沈められちゃうよ。俺はこんなところで死にたくない。ぼくは死にましぇーん…。

 

 ただ、他に思いつかないんだよなぁ…―――これが。

 

 だーくそっ!!考えても埒が明かん。

 とりあえず邪魔なロープと目隠しを取っとこう。

 鬼畜ゲーの中で、2つほど障害が取れれば、まぁいいだろう。大分やりやすくなるはず。

 

 ただ…ちょっと、方法とバレたあとが面倒なんだよなぁ。

 

 あんま人に見られたくはないんだが…。

 ―――まぁ、いいや。多分誰もいないだろうし。気配もないし。

 

 もう使ってしまえ。なんくるないさぁー!!

 

 自棄で能力を発動させることに決めた俺は、次の瞬間には冷たく鋭い殺気を纏う。

 

 

 「世界(エレメント)

 

 

 そして、その状態のまま、俺は静かに呟き、自分を能力者モードにする。

 さて、形態(モード)は、どうしようか…。

 

 

 「モード、(ウォーター)

 

 

 うん、これがいちばんちょうどいい。

 俺はそう判断し、モードを(ウォーター)にして、水を付近に集める。

 幸い、ここが鎮守府なら海は近いはず。海から水をじゃんじゃん集めさせていただきまうす。エコだエコ。水道代は高いのですヨ。

 

 

 そして、水が十分に集まったことを察知すると、俺は魔術名を告げた。

 雨の、滝の礫のように、鋭く硬い槍。その名前は、

 

 

 「―――水流の礫(レイン・ランス)

 

 

 告げた直後、集めた水は槍を形作り、俺のすぐ上に顕現する。

 いやー、毎度思うけど、これ無駄にカッコいい登場だわ。でもこれでまだ、(ウォーター)の第3魔術なんだよなぁ。俺ってどんな潜在能力(ポテンシャル)持ってるんだ…。

 

 そして俺は、その槍を操作してロープを斬った。

 飛び散った水がちょっと塩辛い。海の水で作ったからか…?材質の特徴も出すわけだ。偉いなコイツ。

 ―――なんとなく、ドブ水で作ったりはしないでおこう。最悪の未来が見えた。

 

 ついでに水流の礫(レイン・ランス)を操作し、目隠しも取る。

 もうコレめっちゃ邪魔。ウザい。消えよ目隠しッ!メカ○シ団は消えなくていいよ?

 

 目隠しが、プツッと音を立てて斬られる。―――槍の穂先ギリギリでやってるんだよなこれ。一歩間違えたら俺がお陀仏だぜ。

 

 視界が晴れると、

 

 

 (うわ…なんじゃここ)

 

 

 俺は物置のような場所に自分が放り込まれていることを知った。

 というか、本当に物置らしく、雑多なものがたくさん置いてある。兵器っぽいものも多数見受けられるな。

 

 広さは6畳くらいか?物資の量が多すぎて、実際よりかなり狭い。

 

 外に出る手段は、こじんまりとしたドア一つだけ。窓なんてもちろんない。

 

 壁についているのは時計と温度計。今の時刻は10時37分で、気温は38度を超えている。

 そしてそんな環境の癖に、エアコンや扇風機は見当たらない。

 

 この状況を視認した俺は一言。

 

 

 (…え、酷すぎね?)

 

 

 そう、酷過ぎる。俺の扱いも、部屋の状況も。

 合宿に来いっつって呼び出したにしては、あまりにも()に対する扱いが雑だ。

 

 ホテルだったらクレームの嵐だ。俺だってこんな部屋泊まりたくない。

 

 というか、そんなどうでもいいことの前に、

 

 

 (なんで、俺をここに拘束したんだろうか)

 

 

 まず最初が分からんのだ。鎮守府は、何故俺を捕まえたのか。

 8月3日に合宿があることくらい、ここにいる人たちは知っているはずだろう。

 なのに何故俺は、半不審者扱いでここに放り込まれている?

 

 

 (何が、起こってるんだ?)

 

 

 向こう(鎮守府)の意図が、全く読めない。

 これはドッキリだったのか!?と疑っちゃうほど。

 合宿の最初から脱出ゲームとか、趣味悪いにもほどがあるぞおい…。

 

 ま、もうどうもない。とりあえず、ここから出よう。

 …この部屋暑すぎるもんでね。マジでリアルサウナだよ。汗が流れ出てきて止まらないんだ。―――まさか、水流の礫(レイン・ランス)って、この汗も入ってんのか…?

 

 何故か、暑いはずなのに悪寒が止まらない。

 

 ―――不安になることを考えながら、こんなことをしてるからおかしいんだ。前向きにやらないと。

 まぁ、汗が邪魔だがなッ!!

 

 俺は流れる汗を右腕で拭きながら、ドアノブをひねった。

 頼むよー、開いてくれよー。

 

 ガチャ。

 

 

 …開かない。

 

 

 何度やっても開かない。どうやら、鍵がかかっているらしい。

 

 もういい、壊しちまえ。

 俺は悪くないぞ。こんなところに閉じ込めたお前らが悪い。

 

 ピッキングするのも面倒なので、俺は水流の礫(レイン・ランス)でドアをぶっ壊した。

 ドゴォン!!!という超ビッグな音が、鎮守府に鳴り響き、もうもうとした土煙をあげる。

 

 ドアの修理代がかかると思うが、許せ、日本海軍。

 俺は許す気はないけどな。

 

 そうこうしているうちに、土煙が晴れてきた。埃と土が、徐々に静かになっていく。

 そうして見えた、壊れたドアの先には、

 

 

 「…………………………は?」

 

 

 何故か、()()()()()()()()()()が、整列していた。

 

 それも、全員が俺のほうを向いている。驚いたような、きょとんとした顔で。

 およそ350ちょいの目が、すべて俺に向けられているのだ。

 

 ―――え、どゆこと。

 

 俺は視線に倒されそうになりながら、後ろをゆっくりと振り返る。

 後ろにあるのは、当然壊したドア。

 

 次に、前を向く。

 視線の嵐。

 

 ―――うん、分からへんがな。

 

 俺は放心状態で、無意識に水流の礫(レイン・ランス)を左手から消した。

 

 

 …いきなり意味不明なんですが。どういうことか説明しろ、ジジイ。

 

 

 

 ―――神城渓吾(イレギュラー)と物語の役者(キャスト)が、今ここで、対面を果たす―――。

 

 

 

 

 

 

 




 渓吾「―――話の内容短ッ!」
 作者「朝完成したのがこれだけだった。後悔はしていない」
 渓吾「何にも話進んでねぇじゃん!俺がいらん恥かいただけじゃん!」
 作者「それが神城渓吾クオリティ」
 渓吾「お前いっぺん死んで来い!」

 作者「さて、次回予告でも」
 渓吾「はぁ…ま、いいけどさ」
 作者「次の3話と4話で、物語を進めるつもりです!」
 渓吾「コイツの文章力の問題が残っているんだが…」
 作者「それは気にしない。駄文ってタグ残してるでしょ?」
 渓吾「―――おお、ほんとだ」
 作者「次も、ぜひお読みください!」

 渓吾「感想やアドヴァイスもどしどし頼むぞー」

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