The 14 Days ~鎮守府合宿での14日間~【再凍結中】   作:M崎

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 駄文率が過去最高。

 3徹目で目が死に掛かってる。

 というわけで、どうも、M崎です。

 読みにくいでしょうが、どうぞ…。

 中盤、予定外の方角へ話がずれていきましたが…。


 ※あと、そろそろ更新が出来なくなってきそうです。
 次の次の25話を更新するのが、下手したら最後になるかもしれません。
 その後の話は不定期連載となる可能性が高いので、そのところはよろしくお願いします。




第23話 8月4日の華麗な朝

 ―――西暦2014年、8月4日(月)。

 

 時刻はまだ朝も早いうちの、午前6時32分。

 

 場所は、鎮守府…第3棟。

 その2階の廊下を、1人の少女が歩いていた。

 

 ―――否、スキップしていた、といったほうが、正しい表現になる。

 

 よほど嬉しいのだろうか、顔は満面の笑み。

 灰色の眼(グレー・アイ)に綺麗な金髪を(なび)かせて、優雅に歩く(スキップする)

 

 さながら、それは絵画のよう。

 朝日を、金髪が反射して、きらりと光る。

 

 ―――だが、本人にしては珍しく、顔が上気していたため、そこはかとない色香を放っていたのも事実だが。

 (…ま、本人の前でこんなこと言ったら、多分神城渓吾(想い人)以外はブチのめされそうだけどネ。 By 作者)

 

 そんな、町に出たら一躍有名人になりそうな美貌を持つこのお方(艦娘)

 

 名を、最上型重巡洋艦4番艦、熊野という。

 

 

 (――――~♪)

 

 

 彼女は今、すごくご機嫌だった。

 気分が高揚していた。

 

 上機嫌の中、謳うように、心で、告げる。

 

 (ああ、神城さん。貴方は(わたくし)を、モーニングへと誘って頂けるかしら?)

 

 今彼女は、神城渓吾(想い人)に、モーニングを一緒に食べないか、と誘いに行こうとしている。

 理由は彼と一緒にいたいという、ただひとつの想いで。

 

 とても不純な理由だが、とても純粋な理由。

 つまり、彼女が彼を誘う目的は、1文字、―――恋。2文字だと、恋慕。

 

 そう、彼女()()()、恋する乙女となっていたのだ。

 

 きっかけは知っての通り、あの時(6話と7話)である。

 そこで彼女は、典型的な一目惚れをしてしまった。

 身を挺して、圧倒的な力で、(深海棲艦)を撤退させた(と彼女の眼には映った)、神城渓吾(かみしろけいご)その人に。

 

 彼女は昨日から、(神城渓吾)のことを考えるだけで気分が高揚し、夜も眠れなくなる。

 あの凛々しい姿を思い出すだけで、気分がハイになる。

 ―――もう完全に、恋(わずら)いの症状が出てしまっていたのだ。

 

 その症状に悩まされたまま、彼女は歩く。

 実は昨日も、彼をディナーを食べに行かないか誘おうとしたが、彼は既に金剛型4姉妹(お隣さん)に捕まっており、それは叶わなかった。

 ならば明日(今日)こそは…!と思い立ち、今日、精一杯のおめかしをして、ここ(神城渓吾の部屋)に来たのである。

 

 今、彼女は行動力抜群の、可愛い少女であった。

 

 ―――さて、ここまで読んでみて、まずは想像してみて欲しい。

 ここまで彼女にとって(私たち(作者・読者)にとっても)夢シチュエーションが続いたのだ。

 あなたが、初めて好きな人とデートをする前、頭の中では何を考えているだろうか?

 まさか無心なはずがあるまい。

 

 ―――そう、当然、色々考えてしまうのは仕方のないことで。

 

 (――神城さんのお部屋って、どんな感じなんでしょう…きっと素敵な趣味を持っていらっしゃるんでしょうね。(わたくし)と趣味が合うと宜しいのですが。ああ、もしかしたら、それをきっかけに、彼の方から、(わたくし)にデートに行こうなどと誘っていただいて…!うふ、うふふふふふふ)

 

 ―――とまあこのように、彼女もピンク色妄想炸裂ガールとなっていた。

 彼女も年頃の乙女なので、仕方ないといえば仕方ないのだが。

 

 ただ、傍から見れば、かの上品な熊野が、らしくもなく頬を紅潮させて、上機嫌に歩くという、激レアな構図が見られたであろう。

 

 本当に、青葉がいないことが、残念である。

 

 

 閑話休題(話を戻すと)

 

 

 いい感じに妄想を膨らませていたら、彼女(熊野)部屋(216号室)の前に着いた。

 彼女は、ようやく気づいたかのように、思考を一旦停止させる。

 

 (―――とうとう着いてしまいましたわね…。ここは、冷静にいったほうが宜しいのでは…?)

 

 その思考を別の方角にまわしつつ、彼女はどうすれば嫌われずに済むかを徹底して考える。

 

 彼女史上初めてとも言える速さで、頭をめまぐるしく回転させる。

 

 (―――やはり、無難が一番ですわね)

 

 その疑問に3秒でケリをつけると、彼女は深呼吸をする。

 すぅー、はぁーと息を2回出し入れすると、意を決したように、彼女は呼び鈴を鳴らした。

 

 パンポン、という間抜けな音が、216号室に鳴り響く。

 それと同時に、彼女は身構える。

 彼が、ドアから登場するのを、今か今かと待ちわびる。

 

 

 ―――出てこない。

 

 

 呼び鈴をもう1度鳴らす。パンポン。

 

 

 ―――出てこない。

 

 

 呼び鈴をもう1度、ゆっくりと鳴らす。パン、ポン。

 

 

 ―――出てこない。

 

 

 呼び鈴を連打する。パポパポパポパポパポパポパポパポパポパポ―――。

 

 

 ―――だが、30秒待っても、2分待っても、彼は一向に姿を現さない。

 

 それに、彼女は違和感を覚える。

 

 ぐっすり眠っているのかどうかは知らないが、呼び鈴を連打しても出てこないのは妙だ。

 彼女も前に1度、鈴谷にされたことがあるからこそ言えることだが、実は寝起きに呼び鈴の連打は、どんな目覚ましよりも堪える。寝覚めは最悪だわ、美容には良くないわ、鈴谷に殺意は湧くわで、その日は散々だった記憶が、まだ彼女の中にはしっかりと残っていた。

 

 だからこそ、異変に気づいたのだ。

 

 「おかしい」と感じた彼女は、まずカギがかかっているかどうかを確かめるために、ドアノブをひねる。

 

 ―――回った。やはり、カギはかかっていない。

 

 (―――これは、事件の匂いが致しますわ!)

 

 彼女は、(神城渓吾)が何かしらの事件に巻き込まれたと即座に断定する。

 神戸生まれなのだが、今の彼女はどう見てもイギリス人(名探偵)

 そのまま彼女はドアノブをまわし、するりと部屋の中に潜入する。

 

 そしてぱたん、とドアを閉めて、216号室の捜索に当たった。

 

 

 …今の彼女の行動は、見ただけなら単なる不法侵入。

 血液型O(オー)型のやりすぎだったのかもしれない。

 まさか、事件なんて、と笑い飛ばすことも出来ただろう。

 

 ―――だが、今回の彼女の予想は、思いもよらぬ不吉な形で的中することになる。

 だが少なくとも、今の彼女にはそれを知る由もなかった。

 

 

 

                  ★

 

 

 

 西暦2014年、8月4日(月)

 

 時間は熊野の少し後、午前6時36分。…いや、午前6時37分。

 

 場所は鎮守府第3棟、東階段。

 

 

 ここにも、前の彼女(熊野)と同じように、想い人の部屋(神城渓吾の部屋・216号室)に向かう艦娘が1人、歩いていた。

 

 深い紅の瞳に、髪飾りのついた真っ直ぐな紺色の髪。

 どことなく巫女服を彷彿(ほうふつ)とさせる衣装を身に纏い、階段の1段1段を、丁寧に下っていく。

 

 それはさながら大和撫子のようで、動作の1つとっても洗練されている。

 

 優美な美しさを身に纏い、神城渓吾のもと(想い人の部屋・216号室)に向かう美女。

 

 名を、扶桑型戦艦1番艦、扶桑といった。

 その彼女は、流れるように優美な仕草で肩にかかった髪を払うと、

 

 (―――はぁ…)

 

 いつも以上に蠱惑的で妖艶な、甘味をたたえたため息を、人知れずに吐き出した。

 

 

 彼女も、ここに来た理由は熊野と同じ、神城渓吾を朝食に誘うため。

 彼に対して、一目惚れをしてしまったのも同じ。

 

 大きく違ったのは、

 

 (―――本当に、これでいけるのかしら…)

 

 ピンク妄想ではなく、グレーな心配ごとが頭を占めていたことだろう。

 自分がこの格好で行って、嫌われないだろうかという心配ごとが。

 

 (…神城さん、この格好、綺麗といっていただけるかしら?―――ちょっと…自信が、なくなってきましたね…)

 

 元来疑り深い性格なのだろうか、自分の格好や髪型をしきりに確認している。

 だが、どれだけやってもどれもしっくり来ない。

 

 私には似合わないのかと、もう1度軽く、ため息をつく。

 

 ………まぁ、扶桑レベルの美少女がため息なぞつくと、憂いを帯びた感じで、美少女レベルが2段階ほどアップするのだが。

 

 

 閑話休題(お話戻し)

 

 

 (はぁ…神城さん、迷惑じゃないのかしら…?)

 

 ため息をつきながら進んでいると、彼女(扶桑)はとうとう部屋(216号室)の前に到着してしまった。

 ついてしまったのだ。

 ここまで来ると、彼女も覚悟を決めて、頭から心配事を追い払う。

 

 (―――よし、ここまで来てしまったのだから、もう仕方がありません。…私よりも神城さんのことが大好きな山城には悪いですが、今日こそは私も…!)

 

 ぐっと拳を握って、想い人の部屋の前に立つ姿は、なんとも可愛らしい。

 彼女も表面上はお(しと)やかでも、中にはしっかり、乙女心を隠していたようだ。

 本当に、愛らしい限りである。

 

 そんな愛らしい彼女は、心臓がバクバク言うのを抑えながら、216号室(想い人の部屋)の前で、3回ほど念入りに深呼吸をする。

 そして深呼吸の最後の1回、長く息を吐き終えると、右手の人差し指をゆっくりと呼び鈴に近づけて、それを押す―――

 

 

 ―――ことが出来ずに、部屋の前にへたり込んでしまった。

 

 

 (ああもうっ!なんでこんなときにへたり込んじゃうのよ私!…ああ、本当に不幸だわ…)

 

 妹の口癖を呟きながら、216号室前の床をダンダンと叩く。

 ―――日頃淑やかで礼儀正しい彼女を見ている者なら、この光景は確実にレアだ。

 いつもは見せないような殺人的な可愛さも、恋する乙女の前には無力なのである。

 

 長い紺色の髪で、顔を隠して恥らったりして、自分の不甲斐無さを悔いる時間が過ぎる。

 

 15秒も経っただろうか。彼女は髪を払い、もう一度立ち上がって、前を見据えた。

 

 (―――ううん、山城のためよ、もう1回行かなきゃ!)

 

 そして首を振って雑念を追い出し、半ば自棄になった感じで呼び鈴を押した。

 熊野と同じように、落ち着いたパンポンという音が鳴る。

 

 (…とうとう、鳴らしてしまいました…!大丈夫でしょうか、大丈夫でしょうか…)

 

 心の中は、全く落ち着いていなかったが。

 

 しかし、

 

 『―――――――――っ!!』

 

 鳴らした瞬間聞こえてきたのは、彼女の大好きな神城渓吾(想い人)の気だるげな声ではなく、少女が驚いているような声だった。

 普通なら聞こえるはずのない声。

 それを聴いて、まず怪訝になるよりも先に落胆が出てきてしまう。

 

 (…?誰でしょうか、先客でしょうか…)

 

 自分では彼につりあわない、自分では彼と一緒にいることは許されない…と、このタイミングで妹もびっくりの沈み方である。心なし、彼女の周りだけ空気が淀んだようにも見える。

 本日2度目の座り込みをした彼女の落胆は、徐々にエスカレートしていく。

 

 ついには、

 

 (―――もう、このまま、私は終わるのかしら…さようなら、神城さん。今まで、楽しかったです…)

 

 この状態まで落ち込んでしまった。今から自殺するのではないか、と錯覚するほどである。

 これぞ不幸戦艦、といった感じだ。その名に恥じぬ落ち込みっぷり、まさにその通りである。

 そしてそのままのテンションで、彼女は立ち上がり、この場を去ろうとした。

 

 しかし天は、彼女を見捨てなかったようだ。

 …彼女が落ち込んだ状態で、部屋から離れるため、立ち上がるときに支えにしたのが、他ならぬ216号室のドアノブだったのである。

 これが幸運の始まり。

 それを彼女は、偶然ひねってしまい、部屋のドアが開いたのだ。

 

 (―――――…あら?何故、この部屋のドアが開くのでしょうか。彼ならば、絶対そんなことはしないはずなのに…)

 

 当然、疑問に思う。

 彼女の知っている神城渓吾(想い人)は、こんなことはするようには思えない。

 几帳面な性格で、こういったことも真面目にする人だと、彼女は推測していた。

 (実際は、9話でドアのカギ閉め忘れて大変なことになったけどね、あいつ。 By 作者)

 

 ただ、何故かカギが開いている。

 しかも、驚いたような女の声まで、彼女には聞こえたのだ。

 

 ―――これは何か、裏があるに違いない。

 

 彼女は、らしくもなくテンションの高い頭でそう判断する。

 

 まぁ、そう判断した理由には、神城渓吾(想い人)が他の誰かに浮気をしているのではないか、と考えていたのもあるが、それは彼女の可愛い嫉妬として、そばにおいておく。

 

 そして彼女は、そのドアの向こうの闇に、1歩足を踏み出した。

 

 

 216号室に入り込んだ彼女は、周囲を最大限確認しながら、壁に沿ってゆっくりと進む。

 

 (――――――静か、ですね…)

 

 電気は当然ついておらず、カーテンでも閉まっているのか、朝日はほとんど入ってこない。そして全くの無音状態で、少しでも音を立てるとすぐに向こうまで響く。

 その不気味さが、自分の「冷静」という感情を徐々に奪っていく。

 

 初めての潜入ミッションを、暗い中恐る恐る進める彼女は、内心心臓が弾けそうなくらいにドキドキしていた。

 ―――そのドキドキのうち6割は、216号室潜入がうまくいくかどうか、つまり緊張のドキドキ。

 

 そして残りの4割は、神城渓吾(想い人)の部屋が予想外にいい匂いがすることに対してのドキドキである。

 

 こんなところでも乙女モード全開な彼女(扶桑)であった。

 ―――しょうがないことだとは思うが…。

 

 まあ、朝の潜入ミッションをする上では、その感情は邪魔だ。

 彼女は心頭滅却して、邪念を頭から追い出す。

 

 そして預言者モードになった彼女は、気を引き締めて、ゆっくりと、一歩ずつ、奥に向かって進んでゆく。

 ジリジリ、ジリジリと。

 焦燥感と張り裂けるような緊張に、身を焦がされながら。

 

 それでも、彼を救いたいという、一心で。

 念入りに、一心不乱に、歩き続ける。

 

 彼女は極限の集中状態に入ってしまった。

 その状態のまま、しばらく奥へと進む。

 

 ―――その約20秒後、彼女がたどり着いたのは、曲がり角。

 まず部屋の奥へたどり着く上での、第2の関門である(ちなみに第1の関門は玄関)。

 

 そして難しいことに、その曲がり角はT字路ではないため、隠れる場所が反対側にないのである。

 彼女が身を隠すためには、通路の途中にある部屋に隠れてやり過ごさないといけない。

 が、そのためには、一度完全に姿を晒す必要があるのだ。

 

 ―――やるかやらないかの2択。いちかばちか。ある種究極の選択肢。

 たが彼女は、全く迷わずに「やる」ほうを選び取った。

 

 やはり、彼女は神城渓吾(想い人)を助けたいのだ。

 そのためには、このくらいの危険(…?)はあって当然だとまで思っていたのだ。

 

 ―――本当はすごく緊張しているが、やらなければ彼は救えない。

 やるしか、ない。

 

 彼女は悲壮な決意を固めると、そろりと外に姿を現し、足音を立てないように通路を歩く。

 この間心臓バクバク言いっぱなしだが、今はそっちに構っている余裕はない。

 そして音を立てずに手近な部屋のドアを開けると、そこに飛び込んだ。

 

 ―――静かにドアを閉める。

 

 ドアが完全に閉まった後、彼女はふうっとため息をつく。

 だが、彼女が次に抱いたのは、危機感でも虫の知らせでも安堵感でもなく、なんとなく出てきた違和感だった。

 

 潜入してからここまで、数々の障害があったが、その間彼女に危害を加えようとした者や、彼女に気づいた者が、誰もいない。

 

 ―――そう、何故か、()()()()()のだ。

 

 216号室(彼の部屋)が、静か過ぎるのである。

 気味が悪いほど、静寂に包まれているのである。

 これをおかしいと思わずして何をおかしいと言うのか。

 

 もし、それに気づかなかったのなら、彼女はここまで来れたことを純粋に喜べていたのかもしれない。

 

 (やはり、私の聞き間違いだったのでしょうか…?)

 

 しかし、ここまで順調に行き過ぎていることに、彼女は逆に疑問を覚える。

 自分は、誰かに騙されたのではないかと。

 

 (―――いや、まだ分かりません。慎重に、慎重に…)

 

 だが、それも自分の目で確かめて見なければ分からない。

 彼女はそう自分を奮い起こし、前方の確認をするためにドアを細く開けた。

 そしてその隙間から(あか)い左目を覗かせて、周囲の様子を(うかが)った。

 

 見えた情報を、冷静になった脳の中で、整理する。

 

 (―――見た限りでは誰もいない、ベッドに誰かいる気配もなし…。神城さん、何処に行ったんでしょう)

 

 彼女が確認する情報の中に、人間の気配は()()

 そう、神城渓吾(想い人)の気配、さっき声を出した女の気配すらもだ。

 さらにおかしい。何か、異常事態(イレギュラー)が、水面下で進行しているような…。

 彼女は、警戒心はそのままに、頭に策をめぐらせる。

 

 そう、彼女が酷い猜疑心の渦に、巻き込まれそうになったそのときである。

 

 

 

 ―――ウゥゥゥゥゥウゥゥゥゥゥゥウウゥゥゥゥ―――。

 

 

 

 サイレンが、(とどろ)いた。

 

 (―――これは、深海棲艦が現れたときのサイレン…!今このタイミングで、出没するのですか…)

 

 彼女はそのあまりのタイミングの悪さに、思わず唇をかみ締める。

 もう少しで、彼がいない原因が分かるはずだったのだ。今のサイレンのせいで、思考のすべてが飛んだ(消えた)

 

 しかし、このサイレンが鳴った以上、艦娘は全員待機だ。

 下手したら、出撃要請があるかもしれないのだ。

 ましてや、彼女は戦艦だ。いざとなったら、いつでも出撃できるように用意しておかねばならない。

 

 (―――ああもう、こうしちゃいられない!)

 

 彼女は玉砕覚悟で外に飛び出すと、玄関まで走って戻った。

 その途中、後ろを振り向いて寝室の中を見たが、そこには誰もいなかった。

 

 (やっぱり、いませんね)

 

 少しの落胆はやはりあったが、今はサイレンの方が先だ。

 先を急ぐ。

 

 途中彼女は、玄関で、見覚えのない金色が輝いているのも発見したが、今この時点ではそんな些細な事に構っている余裕はなく。

 彼女はそのまま、216号室(想い人の部屋)からするりと出ると、そのまま自分の部屋まで駆け戻った。

 

 

 

 

 

 





 作者「これはこれで、迷走したねー」
 渓吾「何を他人事のように。お前の話だろうが、7000文字」
 作者「キミの抉り方は一々ピンポイントだね…」
 渓吾「知らんわ。お前が駄文作者なのが全面的に悪い」
 作者「すいません、読者の皆様…」

 作者「次の24話は、結構話を進めてみたいと思います」
 渓吾「マジでか」
 作者「いやお前死んでるから。別に意味無いから」
 渓吾「そうだった…俺は死んでたんだった…」
 作者「干渉は出来ないよ、というかさせないよ?」
 渓吾「はいはいそーだなそーだな」

 作者「それではまた、24話で!!」
 渓吾「感想よろしくー」

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