The 14 Days ~鎮守府合宿での14日間~【再凍結中】 作:M崎
さあ、8話のフラグ大改修だ!
…無理やりにでもテンションあげないと辛い…。
それでは、どうぞ…。
―――すると、瑞雲を撃ち込んでから14秒後。
ありがとう、本当に、ありがとう!
さあ、私も、瑞雲の働きに報いなきゃ。
純国産超弩級戦艦扶桑を、舐めないことね!
撃つタイミングは、今!
「―――主砲、目標に向かって、撃てぇ!」
途端、ズドンという大きな音を立てて、私の35.6センチ連装砲が火を噴いた。
飛び出していく私の砲弾。
私の
やがてズガァァァァンという大きな音がなり、
敵空母3艦が沈んでいくのが水偵からも私の目にも、しっかりと確認できた。
「―――や、やったっ!!」
私の主砲に、火力があってよかったっ!
なんとか、作戦は成功ね!良かった…。
ふう、ちょっと疲れてしまったわね。
この戦いが終わったら、しばらくはお休みをいただかない、と…。
………………。
そこまで思って、私は、
するとそこには、
「い、痛いっ………や、やっぱり私は…不幸、なんだ、わ…」
「や、山城っ!?」
中破はおろか、大破寸前まで壊れかけている
見るも耐えない状況に陥っている妹。
それを見て、私の脳も恐慌状態に陥る。
―――私は、どこで、何を、間違えたの…っ?
―――どうして私ではなく、山城が!?敵は私が撃滅したのに、何故!?
私がオロオロと焦っていると、横から妹の苦しげな声が差し込まれる。
「―――ね、姉さま…み、右を見て…」
「やま、しろ………分かった」
山城からの懇願もあり、山城から
「――――――ああ…これは無理ね…」
敵空母が新たに
それも、私から見て、完全に死角だった方角に。
突然、とも言わんばかりに。
敵意を見せながら、ぐるりとあたりを見回しながら。
彼女らの深い蒼の双眸と、私の憔悴しきった目が合う。
そしてそれと同時、私は納得する。
…ああ、だから、山城は砲撃を貰ったのね…。
―――私が大反乱の猛威に気づかなかったから。
大反乱が
敵は、大反乱のときくらい、総力を挙げて攻めてくる。
その中に空母なんて、たくさんいるはずよ。
この失態はそれに気づかなかった私のミス。
私の、ミス―――。
私は絶望と責任感に押しつぶされそうになりながら、蒼の双眸を見据える。
すると、その6艦の先頭にいた空母は、私を見て、
―――ゆっくりと、しかし確かに、
それはまるで、私に、
『小賢シイ真似ヲ。纏メテ叩キ潰シテヤルゾ!!』
と、言っているふうにも見えて。
私は、今までの私の行動が、どれだけ無駄だったのかを悟って。
私は、今度こそ、顔全体を絶望の色に染めた。
「きゃあっ!」
「うわあっ!」
前では、伊勢・日向が敵の砲撃を浴びているのが見える。
―――私の、せい。
震える目で左の山城を見ると、既に大破の表示が出ており、これ以上の航行は困難な状況になっている。
―――私の、せい…。
私の瑞雲も、もう2割も残っていない。
―――私の、せいっ――!!
今までの痴態、全部全部、私が独断で行動したせいだっ…!
私の…バカっ!!
私は絶望と罪悪感に耐え切れなくなって、思わず腰をストンと落とす。
その瞬間だった。
「扶桑姉さん、後ろ!」
張り裂けるような声で、山城が叫ぶ。
震える目で後ろを向くと、敵重巡が、砲撃を放つのが見える。
ズドン、という音と共に。
私にはそれが、酷く遅く感じた。
ああ―――これが、走馬灯というものですか。
―――最初から、私の策は空振っていた。
―――私のせいで、3人にも被害が及んだ。
―――今の私には、後悔しかない。
私は、悔やむ。
3人を、見捨ててしまったことを。
―――ああ、やっぱり私は、沈むのね…。
―――せめて、山城だけでも、無事だといいのだけれど…。
ゆっくりと動く世界で、今更、後悔に震える。
でも、もう仕方がない。運命には、逆らえない―――。
せめて、私の死によって、他の3人の運命が、いい方向に動いて。
お願い、神様―――。
そう神に願い、ぎゅっと目を閉じたそのとき。
「運命ってのは、一応変えられるもんだからな。諦めるには、まだ早いぜ?」
決して聞こえるはずのない男の声と、ズギャン、という音が、私の耳に届いた。
世界に色と光が戻る。
それら2つが交じり合い、景色を形作る。
そんな絶好のタイミングで、私は我に返ったように前を見る。
そんな私の目に真っ先に飛び込んできたのは、
「あらら、シケた面構えしちゃって。今から死ぬの?死ぬには若すぎるだろ、お前等」
青い剣を左手に
その男は、私たちの前に悠然と構え、私たちを守るかのように立っている。
蒼い光を纏い、周りの人々を癒し、護るかのように。
誰1人として傷つけず、傷つけさせないように。
しかし、彼はただ立っているだけだ。何も、特別なオーラを出しているわけではない。
しかし、ただそれだけなのに、私の心に、安心感が漂う。
「あ、あ―――」
私の口から声にならない声が漏れ出る中、その男―――
「―――助けに来たぜ。俺が来たからには、もう大丈夫だ」
ニカっと笑った。
それは同じ微笑みでも、さっきの空母の笑みとは似ても似つかぬ、優しく穏やかな笑みで…私は知らないうちに、涙をこぼしていた。
★
「運命ってのは、一応変えられるもんだからな。諦めるには、まだ早いぜ?」
やはり…私の目に狂いはなかった。
彼は私の退屈な日常を、こんな素敵な言葉と共に、打ち破ってくれた。
しかも、
あの時よりもっと凛々しい顔をしていて。
何故かは知らないけど―――見惚れてしまった。
―――私、どうしちゃったんだろう…。
★
「―――助けに来たぜ。俺が来たからには、もう大丈夫だ」
歯の浮くようなキザーなセリフで、私たち
いつもの私なら、『何カッコつけてんのよ、このクソ野郎!』って軽蔑しているとこだったんだけど…。
ピンチに颯爽と登場して、私たちに向かっていた砲弾を剣ですべて撃墜した
…っ!ま、まあ?私が彼に見惚れてしまったのは一瞬であって?別にジロジロ見ているわけじゃないからねっ!そこのところ、勘違いしないでよ!?
でも、数瞬前まで、私たちはピンチの真っ只中にいたの…。
最初はうまくいっていたのよ?赤城先輩や加賀先輩、漣、潮と一緒に、敵の重巡を沈没させて、これはいけるっ!って思ってたのよ。
でも、敵の空母が9艦も左方向に出現してから、戦況が全部変わった…。
敵が何時にも増して激しい攻撃をしてきて、主力空母である赤城先輩や加賀先輩が負傷してしまったのよ…。
私たち第7駆逐艦隊の面々も、一番下の妹、潮が中破して、漣や私も小破してしまったの。
敵の空母は遠くにいた3艦が沈没していたけど、6艦も残ってたら勝ち目なんてほとんどないじゃん?
そしてそこに、敵の戦艦が砲弾を撃ち込んできて、あわや大惨事ってところに、
「運命ってのは、一応変えられるもんだからな。諦めるには、まだ早いぜ?」
っていう声が聞こえてきて、蒼い光と一緒に、砲弾が切り刻まれて堕ちていくのが見えた…。
これで見惚れるなっていうほうが無理じゃない?
―――そうよ、私は悪くないじゃない!カッコよく登場して、綺麗にすぱっと砲弾を斬って、私たちのピンチを救って…。アイツがキザ過ぎるのが悪いのよ…っ!!あり得ないっ!!
はぁ…ホント、冗談かも知れないけど、すべて事実。
私たちのピンチが救われたのは、紛れもない現実なんだから。
現に、私の周りにいる漣、潮、赤城先輩、加賀先輩も目が…その、ハート型というか、夢うつつというか…よ、要するにデレてるってことよ!!
ちょっとどころかすごく安直っぽいけど…実際に見てみると、違うものよ。
★
―――何だよー、私たち、来た意味ないじゃーん。
提督から、『
赤城先輩や加賀先輩、第7駆逐艦隊の皆々様が、負傷しかかってるじゃーん?
んで、その前には、敵艦隊がざっと見70艦いて、ふーふー鼻息荒くなってるじゃーん?
もうこれは鈴谷たち最上型重巡洋艦の出番だねっ☆って思って、
あの
超カッコイイ登場の仕方だと思うじゃぁん?
ま、それだけだったら良かったんだけど、その登場にプラスして、
「―――助けに来たぜ。俺が来たからには、もう大丈夫だ」
って凛々しく言ったら、もうこれ惚れるしかないでしょっ!!!
顔もちょっち格好いいし?
登場シーン超いいし?
タイミングばっちしだし?
というか
3人とも周りの景色が見えてないのよぉ~。ほわんほわんしちゃってるの。
こういうのなんていうんだっけなぁ―――心ここにあらず、ってヤツ?
ま、私も見惚れちゃったんだけどね♪やっぱ神城くんカッコいいわ♪
まだ好きかどうかは分からんけど。
★
同時刻、鎮守府前。
「はは、ははははははははははっ!素晴らしい、実に愉快だ!!」
敵は、神城渓吾の姿を見て、哄笑していた。
「こうも早く、能力を開放してくれるとは…嬉しいものだ」
本心から出る言葉。しかし、それはどす黒く真っ赤な悪意に染まっている言葉。
そんな敵は、彼の扱う剣をみて、さらに目を輝かせる。
「おお、あれが神の剣…」
神城渓吾が扱う、蒼い色の剣。
氷の息吹を纏わせ、凍てつかせるような冷気を放ちながら、凛冽に、怜悧に、佇む蒼。
銘を、
「―――
―――
作者「安直の2文字に尽きますねっ!!」
渓吾「確かに…」
作者「中盤とか半ば強引に進めたんで、ちょっとどころかものすごく変な話になってしまったし」
渓吾「うんうん、読んだら分かる」
作者「駄目だなこれは。私には文才がない」
渓吾「Yes,my load」
作者「今更従順になるんじゃねぇ!」
渓吾「あ~、そっスね~。アンタ、文才とかね~もんなぁ~、ギャハハ」
作者「何で対極に飛ぶんだよ!そんなチャラいの今いらん!」
渓吾「えー」
作者「…チッ………ま、まあ、私の気持ちはすべて曙ちゃんが代弁してくれているので、ここでは何も言いませんけどね」
渓吾「確かにそうだな」
渓吾「…んで?俺に断りなく
作者「―――え?………え、えと、それは、その…」
渓吾「問答無用」
作者「がッ!!?………(ガク)」
渓吾「天罰だよ、これは…。はぁ、出す気はなかったんだけどなぁ」
渓吾「まー二つ名見たら分かる通り、7話登場の
作者「…なんか剣の話でここ終わりそうなので、ここいらでペンを置きます」
渓吾「うぉい、まだ俺の話は終わっていないのだーがー」
作者「それでは、また!10話でお会いしましょう!」
渓吾「…コイツ終わらせやがった…感想もよろしく頼むぞー…」