インフィニット・ストラトス ~目覚めるAGITΩ~ 作:オンドゥル王子
待たせてしまい申し訳ありません。
今回から本格的にアギトが活躍します。
飛鳥は必死だった。アンノウンに対抗するために作られたG3が、有効な攻撃を加えられずやられていたからだ。
カメラや装甲は破壊され、エネルギーも尽きている。本来ならすぐに離脱すべきなのだか、自分の後ろでは、動けない少年たちがいる。ならば自分の命をかけて守るべきだと飛鳥はおもっていた。今の飛鳥には自分の体を盾にしながら少年たちを守る事しか考えられなかった。
しかし、飛鳥の必死の抵抗にしびれを切らしたアンノウンは、止めとばかりに武器を手にする。
飛鳥「クソッ」
飛鳥が悔しさで歯を噛み締めたとき、金色の何かが、アンノウンを退けた。
飛鳥「あれはっ?」
そこには金色の戦士が立っていた。暗くて詳細は解らないが、金色の体と一対の角、そして大きな赤い眼が特徴的だった。
戦士は、飛鳥を一瞥したあと、すぐにアンノウンに向かって走り出す。
飛鳥「.....にている気がする。例の四号に」
飛鳥は以前ピントの合ってないボケた写真だか、未確認生命体四号を見たことがある。
戦士の姿はそれに酷似していた。
金色の戦士は、アンノウンに組み付き、パンチを加える。休まずに攻撃を繰り返していく。
パンチやキックを華麗に使い、時には流れるような動作で回避を行う。そんな戦士の美しい戦いに飛鳥は見とれていた。
戦士のミドルキックが決まり、アンノウンは大きく後退する。
それに怒ったように、アンノウンは戦士に向かって走りだし、武器の槍で突こうとするが、回避され、さらには武器を奪われ、豪快なパンチを貰う。
パンチを諸に受けたアンノウンは倒れる。しかしまだ動けなくなった訳ではなく苦しそうに、立ち上がる。
それと同時に戦士の角が左右に三本ずつ展開され計六本になった。
そしてゆったりと何かの型のような動作を行う。
その流れるような動作はすごく美しい。それと同時に戦士の足元には金色の紋章のようなものが浮かびあがる。
流れるような動作の中で、それは戦士の両足に収束されていく。一連の動作が終わって、戦士は一瞬ピタッと止まる。それと同時に敵が戦士に向かって最後の抵抗とばかりに走ってくる。
戦士は地面を大きく蹴りあげ空高く飛翔する。そして走りよってくる敵に向かって、強力な飛び蹴りを食らわせた。
アンノウンは信じられないほど豪快に吹き飛ぶ。
頭上に白い光を浮かべたアンノウンの爆発と、戦士の着地はほぼ同じタイミングだった。
戦士「.....」
戦士は無言で立ち去っていく。
飛鳥はそれをただ呆然とみていた。
飛鳥「っそうだ彼らを助けないと!」
飛鳥は倒れている少年たちを思い出した。
飛鳥「おい!大丈夫か?」
呼び掛けると少年が目を覚ました。よく見るとこないだ強盗事件のときの少年だった。もう一人はこないだの少女とは違う。しかし飛鳥にとって今はどうでもよかった。
飛鳥「大丈夫か?」
少年は苦しそうに返事をする。
一夏「はい。なんとか、助けてくれてありがとうございます。」
一夏は礼を言う。相手は、仮面の装甲をしていて素顔は解らないが、なんだか複雑な返事をされた。
飛鳥(俺が倒したんじゃないんだが、まだ未知の戦士の事を一般人の少年に話すのは、あまりよくないな)
飛鳥は仕方なく自分が倒したということにして、少年と話をする。
飛鳥「とにかく、ここら辺は危険だ。まだ敵の仲間がいるかも知れない。早く帰るんだ。」
飛鳥が言うと少年は素直に返事をし、もう一人の少女をおぶって、歩きだした。「自分もボロボロだが二人を安全な所まで誘導しないとと」思い二人と歩く。その間は二人とも無言だった。普通はいろいろ聞かれそうだが、少年が空気を読んでくれたのか、静かだった。
無事に人通りのある所まで出てきたので、飛鳥は二人と別れた。それと同じタイミングでGトレーラーが飛鳥のもとに到着した。
冴子「飛鳥くん!無事だったの?敵は?カメラが壊れて何もわからなくて」
あまりに矢継ぎ早な冴子の質問に、飛鳥はたじろぐ。
飛鳥「とにかく、話すことがたくさんあります。」
一言そう言ってトレーラーの中に入っていったのだった。
一夏「すげーな。あれがG3か。生で見れた!って俺らも危なかったのか。本当にG3に感謝だな。」
などと独り言を口にしていると、背中で綾が目覚めた。
綾「っ?あれ?ここは?」
一夏「目が覚めたか!いろいろ凄かったんだぜ!」
一夏は努めて明るく言った。それは綾に安心感を持たせるためだった。
一夏は先程の事を綾に話した。と言っても一夏も気を失っていたのですべては解らないが。
うこうは話しているうちに、IS学園まで戻ってきていた。
綾「とにかく部屋に戻ろうか?」
綾の提案に一夏も「おう!」と同意し二人は部屋に向かった。
その途中に鷹晴に出会った。
鷹晴「あれ!何でこんな時間に?」
鷹晴は不思議そうに聞く。
一夏「いろいろとありまして....」
一夏は少し含みを持たせて返答する。
すると鷹晴が「まぁ、いいや!二人も早く寝ないと背が伸びないよ!」と言って帰っていった。
綾「もう!鷹晴くんは!」
綾が少し怒るように言った。
一夏「とにかく部屋にいこう。」
そうして二人は一夏の部屋に向かった。
すいません今回はとりあえずこれだけです。
前回の引きからしばらく投稿できなかったので、このパートだけ投稿したいと思い投稿しました。
すこし忙しいのでこれからも少し間が空いてしまうことも有るかも知れませんが出来るだけ早く挙げるので応援よろしくお願いいたします。