幻想の能力の使い手と間桐の男   作:寂しい幻想の刀鍛冶

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第8話 終わる宴

「それじゃあ、話しを続けましょうかイスカンダル・・・」

 

「そうじゃな、続けるとするかの」

 

そう言いライダーは酒を仰り言った。

 

「それじゃあ、それぞれ自身の願いを語ろうではないか」

 

「イスカンダル、一応言っておくけど私は王じゃないからね」

 

「それでも良いわい」

 

「そう」

 

「先ずはお前から言ったらどうだ。征服王よ」

 

「うむ、それもそうじゃのう。我が願いは受肉だ!!」

 

『『・・・・・・はぁ!?』』

 

ライダーの言葉にバーサーカー以外は驚いた。

 

「お前、世界征服するのが願いじゃないのかよ!!」

 

「バカもん。その様に世界を手に入れてもつまらないであろうが」

 

「ふふ、私は貴方らしい答えだと思うけど?」

 

「確かにな、こ奴から感じるオーラはその様な感じだな」

 

「次はアーチャーよ、お前は何故聖杯を求めるのだ?」

 

その質問にアーチャーは当然というように答えた。

 

「それは聖杯は我の物だからだ」

 

『『・・・・・・はい?』』

 

これまたバーサーカー以外は驚いた。

 

「聖杯など知らないが宝であるからには自分のものに違いないのだ!」

 

「はぁ、流石は最古の英雄にして最強と言われているだけの事はあるわね。趣味でお宝集めでもしていたの?」

 

「あぁ、確かにしていたがそれがどうした?」

 

「だったら貴方の理由は聖杯と言うお宝を自身の物にする為に参加したじゃないの?」

 

そう言われてアーチャーは少し考えると答えた。

 

「確かに、昔集めきれていなかったのかもしれんな。だったら我の理由はそれにしよう」

 

「そうか、お主は趣味の為に参加したのか・・・。それじゃあ、セイバーよ。今度はお前の番だぞ」

 

そう言われ、待っていたという様にセイバーは言った。

 

「私は、我が故郷の救済を願う。万能の願望機をもってして、ブリテンの滅びの運命を変える。それが私の願いだ」

 

その言葉に周りの皆は驚いた。バーサーカーすら驚いていた。

 

「それはダメよ、セイバー・・・」

 

「どう言う事だバーサーカー・・・」

 

「今回はその女の言う通りだぞ、セイバーよ」

 

「その通りだぞ、セイバー」

 

セイバー以外の三人のサーバントがセイバーの意見を否定した。

 

「セイバー、過去を変える事はやってはいけない事なのよ」

 

「何故だ!私は国の民を思って!」

 

「過去を変える事で今、この現代を生きている人々全ての人生が犠牲になったとしても?」

 

「なんだと?」

 

分からないという様な顔をしたセイバーにバーサーカーは説明した。

 

「タイムパラドックスをしっているかしら、セイバー?」

 

「知らんな、何の事だ?」

 

「タイムパラドックスというのは過去に対して干渉したことにより違う未来になってしまう事よ」

 

「それで良いではないか」

 

「貴方は馬鹿かしら?そうなったらいけないのよ」

 

「それは何故だ!」

 

「じゃあ、今の人達はどうなるのかしらね?」

 

「それは・・・っは!」

 

「漸く理解した様ねセイバー。そう、今の人達は過去が変わった事により、死んでしまったり、生まれなかったりという矛盾が生まれてしまうのよ」

 

「それでも・・・私は・・・」

 

ぶつぶつ呟いているセイバーを見てアイリスフィールは心配して駆け寄った。

 

その様子を見てバーサーカーはため息を吐いた。

 

「はぁ、今回はこれまでにしましょうか。イスカンダルにギルガメッシュ?」

 

「そうだな。今宵は仕舞にしようかの」

 

「ふん、そうだな」

 

そう言いライダー、アーチャー、バーサーカーは立ち上がった。

 

「おっとそういえばお前さんの願いを聞いていなかったの、バーサーカーよ」

 

「そう言えばそうであったな」

 

「・・・私の願い事はイスカンダルと同じ受肉よ」

 

そう言うとバーサーカーの体が散ってその場から姿を消した。

 

「おい、坊主。我らもそろそろ帰るぞ」

 

「あ、あぁ・・・」

 

ライダーもマスターを連れてその場を去った。

 

「ふん・・・」

 

アーチャーは最後にセイバーを一目見ると霊体化しその場を去った。

 

「私は・・・私は、それでも・・・」

 

「落ち着いて、セイバー!!」

 

そしてその場には死んだ魚の様な目をしてぶつぶつつぶやいているセイバーとそれを元に戻そうとしているアイリスフィールが残っていた。

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