「王とは———誰よりも鮮烈に生き、諸人を魅せる姿を指す言葉!すべての勇者の羨望を束ね、その道標として立つ者こそが、王!故に、王は孤高にあらず。その偉志は、すべての臣民の志の総算たるが故に!!」
『『『然り!然り!然り!』』』
英霊たちの斉唱が大地を揺るがし、大音声の波が圧力を持って鼓膜を叩く。騎兵が、歩兵が、一斉に盾を太鼓のように打ち鳴らして歓呼する。蒼天の彼方まで突き抜けていく金属の大合唱が地の果てまで響き渡る。
「さて、では始めるかバーサーカーよ見ての通り、我らが具現化した戦場は平野。生憎だが、数で勝るこちらに地の利はあるぞ?」
「素晴らしいわイスカンダル。この人数のサーバントを束ねる事が出来るカリスマ性が有ってからこそ出来るのであろう。こちらも楽しむ事が出来そうね・・・」
そう言いバーサーカーは傘をしまった。
そして、バーサーカーの姿が変わった。
銀色の髪をボブカットにし、黒いリボンを付けている少女の姿へと変わった。
その横には白い零みたいなのが浮かんでいる。
その姿で一振りの刀を構えた。
「ほう、姿を変えたか。だが、我らが具現化したのは平野。数で勝るこちらに地の利があるぞ・・・」
「それ位分かっている・・・」
「そうか・・・。それじゃあ、行くぞ!」
そう言うと自身の短剣を掲げ、ライダーは告げた。
「蹂躙せよ!!」
『『『ウォォォぉぉぉぉぉォォォォォォォ!!!』』』
そのライダーの言葉と共に英雄達もバーサーカーに向かって駆けはじめた。
だが、ライダー達から霧の様なものが出始めていた。
しかし、ライダー達は自身達が起こした砂煙によって気づく事が出来なかった。
その霧の色は紅蓮の炎の様な色をしていて、バーサーカーの下へと集まって行く。
そこで漸くライダーはその霧の存在にに気付いた。
「気御付けろ!!!」
その間に霧はバーサーカーの持つ剣へと吸収されていく。
そして、全てが吸収された瞬間にバーサーカーは叫んだ。
「もっと、熱くなれよォォォぉぉぉぉぉォォォ!!!」
その叫びととものバーサーカーの色が霧と同じ色へと変わり、髪も炎の様に逆立った。
そして、紅く染まった剣をライダー達に向かって振るった。
「熱くなれよォォォォぉぉぉォォォォ!!」
すると剣から巨大な炎が放たれた。
「何だと!?お前達、躱せ!!」
『『グアァァぁぁぁァァ!?!?』』
ライダーは声を掛けたが、四分の一が炎に呑まれてしまった。
そして躱す行動によってバーサーカーに向かって駆けていたが止まってしまった。
「・・・・・・・・・ふぅ、スッとしたわ」
その言葉と共にバーサーカーが元の姿に戻った。
対してライダーは顔には出していないが焦っていた。
自身の軍の四分の一を一撃で消し去られてしまったからである。
「おい、どうだバーサーカーよ。満足したか?」
「えぇ、満足よ。楽しかったわ」
「それじゃあ、今宵はこれで終わりにせんかのう?」
「別に構わないわよ」
バーサーカーの言葉にライダーは結界を解いた。川辺に戻た。
「それじゃあ、今回はありがとうねライダー。楽しかったわ」
そう言いバーサーカーは姿を消した。
「坊主よ、我らも帰るぞ」
「分、分かった・・・」
そうしてマスターを連れてライダーはその場を去った。
「俺もこれで失礼する」
ランサーもこの場を去った。
「バーサーカーめ、本当に何者なのだ・・・」
その場にはセイバー呟きが通り抜けた・・・。