幻想の能力の使い手と間桐の男   作:寂しい幻想の刀鍛冶

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第0話 始まりの狼煙

「・・・此処は何処かしら?」

 

周りに何も無い白い空間に一人の少女が立っていた。

 

「確か私は飲酒運転のトラックに轢かれて死んだはず・・・、ならば此処は輪廻の輪を潜る前の所なのかしら?」

 

『当たらずとも遠からずと言った所だな』

 

その声が聞こえたので少女は後ろに振り返った。

 

そこには『遊〇王』のロキの姿があった。

 

「貴方は・・・神か?私は『楓馬(ふうま)優奈(ゆうな)』と言います」

 

『そうか、確かに私は神のロキだ。そして此処は転生の間だ』

 

「転生の間・・・と言う事はこれは所謂テンプレと言う奴ですかね?」

 

『そうそう、その通りだよ。まぁ、此方のミスで死んでしまった訳ではないがな』

 

「と言うと・・・・・」

 

『まぁ、神の気まぐれでお前を転生させる事になってな。その為に私が此処で転生させる為に来たと言う訳さ』

 

そう言うとロキはため息を吐いた。

 

「その神の気まぐれっていったい・・・」

 

『あぁ、それは本当に気紛れなんだよ。死んだ奴から偶に此処に連れ込んで転生させるんだよ』

 

「そうなのですか・・・」

 

『さぁ、そろそろ説明をして行くぞ』

 

「えぇ、分かったわ」

 

『先ずは転生する世界は・・・「Fate/Zero」の世界だな』

 

「あの命を懸けて戦う奴ですか」

 

『その通りだ。序でに言うとバーサーカーとして行ってもらうぞ』

 

「そ、そうですか・・・。生き残れるかな?」

 

『まぁ、確かに生き残れる可能性は少ないが聖杯に触れてくれれば、こちらから受肉させる事が出来るからがんばってくれ』

 

「わ、分かりました」

 

『それじゃあ、次は転生特典は取り敢えず行って見ろ』

 

「・・・え?」

 

『この転生の特典は数じゃなく用量で決まっているからな。まぁ、とにかく言ってみろ』

 

そう言われて考え込む楓馬優奈。

 

暫くして考えが纏まったみたいで・・・

 

「先ずは狂化のステータスを無効に出来る様にしてください」

 

『それ位はまだまだ大丈夫だな』

 

「次に『東方Project』のキャラの能力をください」

 

『・・・全てでいいのか?』

 

「うん、それでお願いします」

 

『これでほとんど使い切ったぞ』

 

「じゃあ「東方Project」のキャラ全ての姿になれるようにしてください。最初は八雲紫の姿でお願いします」

 

『・・・うん、それなら大丈夫だな。流石にもう無理だがな』

 

「まぁ、そうですよね」

 

『後、受肉する時はその時なっていた姿で受肉するから。それと能力はその姿の能力しか使えなくなるから注意してくれよ』

 

「わかったわ」

 

『それじゃあ準備をするから少し待っていてくれ』

 

そうするとロキが色々と作業をし始めた。

 

暫くすると・・・

 

『良し、準備出来たぞ!』

 

するとロキの後ろに光の門が現れた。

 

『この門を通れば転生する事ができるぞ』

 

「分かりました」

 

そう言うと楓馬優奈は門を潜って行った。

 

『行ったか。さて、それじゃあ私も彼奴らに報告しに行くかな』

 

そう言いロキは門を消して去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」

 

「――――告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

 

「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者

――」

 

「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

 魔法陣が光輝く。無数の蟲が蠢く間桐邸の地下室『蟲蔵』で、間桐雁夜が『バーサーカー』を召喚した。

 

「問いましょう。私を呼び、私を求めバーサーカーの座を依り代に現界せしめた召喚者、貴方の名前をここで問います。貴方は何者ですか?」

 

「バーサーカー・・・・・・なのか?」

 

地べたに這いつくばりながら、己の召喚したサーヴァントを見上げる間桐雁夜。

 

「カッカッカ・・・・・・ 随分と脆弱なバーサーカーを召喚したの、雁y」

 

気味悪い笑みを浮かべた老人、間桐臓硯がセリフを言い終わる前に塵となって消えた。

 

「な、どう言う事だ。それに蟲達も消えている」

 

そう雁夜の言う通り蟲蔵の蟲が全て消えていた。

 

そして自身のサーバントであるバーサーカーの方に目を向けるとそこには間桐桜を膝枕しているバーサーカーが居た。

 

「さ、桜ちゃん!!」

 

「この子は大丈夫よマスター」

 

慌てる雁夜にバーサーカーが言った。

 

「そ、そうか・・・よかった。・・・いや!臓硯が!」

 

「あぁ、あの気味の悪い爺さんなら殺してしまったわ」

 

「・・・へ?」

 

「ついでにこの子の中に入っていたのも消しといたから」

 

「そ、そうか」

 

安心した雁夜に対してバーサーカーは・・・

 

「それで、貴方は何者かしら?」

 

「あ、あぁ、俺の名前は間桐雁夜だ」

 

「そう、私は風馬優奈。バーサーカーですわ」

 

こうしてバーサーカー陣営が結成された。

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