幻想の能力の使い手と間桐の男   作:寂しい幻想の刀鍛冶

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第玖話 女への仕込み

間桐邸・・・

 

その廊下を歩いていた雁夜は向かいから誰かが歩いているのを感じた。

 

「もう戻って来たのかバーサーカー?」

 

「えぇ、セイバー陣営の現代兵器と罠だらけの拠点は壊して来たわ。これで少しだけ行動し難くなった筈よ」

 

「そうか・・・」

 

すると天井から一匹の蜘蛛がバーサーカーの右肩に下りて来た。

 

「あら、どうだったかしら?・・・・・・そうご苦労様。一緒に向かいましょうか・・・」

 

「何かあったのかい?」

 

「えぇ、ランサー陣営のマスターの婚約者の確保に成功したのよ」

 

「何!?何故そのような事をしたバーサーカー!!!」

 

「安心なさい。私も無益な殺生はしたくわないわ。ただこの戦争から降りてもらうためにはこうした方が楽なのよ・・・」

 

「・・・本当に殺さないんだろうな?」

 

「えぇ、殺しはしないわ。悪い事をしていたのなら話は別だが、今の所悪い事は一応していない様だからね」

 

「・・・なら任せるが、ミスするなよ」

 

「分かっているわ」

 

バーサーカーの返答を聞いて雁夜は寝室へと向かって行った。

 

「それじゃあ、私達も行きましょうか?」

 

そう言いながら蜘蛛を右肩に乗せながら蟲蔵に向かって行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆・☆・☆・・・

 

「こ、此処は・・・・・・どこ、かしら?」

 

ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリは見覚えが無い所で目を覚ました。

 

「私は、確か・・・」

 

何故此処にいるのか思い出そうと過去を振り返るとッサと顔から色が抜けていった。

 

自身が多くの蟲から襲われたのを思い出したからである。

 

しかも自身の魔術も通じなかったのだから一種のトラウマになりかけている。

 

「どうにかして出ないと・・・」

 

脱出方法を考えていると闇の奥から声が聞こえてきた。

 

「あら、もう起きたのかしら?ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ・・・」

 

「誰ですか!?」

 

「あぁ、貴方は私にあった事はないわね。こう言えばわかるかしら、私はバーサーカーよ」

 

その返答にソウラは驚き、そして命の危機を感じ取った。

 

だがバーサーカーはこう言った。

 

「あぁ、命を奪う気はないから安心しなさい。まぁ、私の言葉を信用するかしないかは自由だけどね」

 

「だったら私を攫って何をしたいのですか!!」

 

「な~に、簡単よ。少しだけ貴方に芝居をうってもらうだけよ」

 

そう言いながらバーサーカーは自身の瞳を紅く光らせてソウラの瞳を見た。

 

「そう、簡単な芝居を、ね・・・」

 

バーサーカーが言い終えるのと同時にソラウは気絶した。

 

「ふふ、これで仕込みは完了ね。・・・貴方達」

 

その言葉と共に多くの蟲達が集まって来た。

 

その蟲達はソウラを攫って来た蟲達である。

 

「この女を元の場所付近に置いてきなさい!」

 

そう言われ蟲達はソウラを連れて蔵を後にした。

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