「それで、そろそろ出て来たらどうかしら?」
バーサーカーのその言葉にその場にいる者達は何の事か分からないという様な顔をした。
「どうしたんだバーサーカーよ」
「は?あぁ、貴方達は気付いていないのね。この場を盗み見ている者がいるという事よ」
「何だと!?」
「ねぇ、アサシン?」
そう言いバーサーカーは銀で出来たナイフを屋敷の屋根に向かって投げた。
すると、ナイフが何かに弾き返されたと思うとその場にアサシンが現れた。
その姿を見てアーチャーを除いた者達は驚いた。
アサシンは一緒にいるアーチャーの手によって殺られた筈だからだ。
「な、なんでアサシンが居るんだよ!?彼奴はもう死んだ筈だろ!?」
「どうやら、我らは彼奴等に一つ騙されていたようだな・・・」
ライダーの言葉と共に多くのアサシンが囲む様にして姿を現した。
「な、何でこんなにアサシンがいるんだよ!?」
『我らは軍にして個のサーヴァント、されど個にして軍の影』
ライダーのマスターの驚きにアサシンは答えた。
「つまりはあのアサシンは多重人格でその人格の数だけ実体を作る事が出来るという事よ」
「なるほどな。アーチャーよ、これはお前が仕組んだ事か?」
「ふん、我はこの様な美しくない事など命じはしないわ」
「それでは貴様のマスターの命令か」
「どうやらその様ね・・・」
「お前らそんな呑気に話してる場合じゃないだろ!?」
のんびり話をしているサーバント達にキレるライダーのマスター。
その言葉にライダーは動いた。
「まぁ落ち着け坊主、器の大きさも王として必要だぞ。さぁアサシン達よ、共に語ろうという者はここに来て杯をとれ。この酒は貴様らの血と共にある」
その言葉に対してアサシンは杯を壊す事で答えた。
それにライダーは・・・
「・・・・・・余の言葉、聞き間違えたとは言わさんぞ?“この酒”は“貴様らの血”と言った筈。そうか、敢えて地べたにブチ撒けたいというのならば、是非もない・・・・・・」
そうしてライダーが動こうとしたがバーサーカーがそれを止めた。
「待ちなさいライダー」
「なんだバーサーカー、今我はこ奴らにお仕置きをしようと思っておるのだが・・・」
「それを私がやると言っているのよ」
「なんだと?」
「私も頭にキテるのよ。酒や道具を大事にしない奴は大嫌いなのよ・・・」
その言葉と共にバーサーカーからとてつもない殺気が放たれ始めた。
その殺気を受け、ライダーは素直に下がった。
「わ、わかった・・・」
「ありがとライダー」
そう言いながらアサシンを見て言った。
「さ~て、久しぶりに本気でいかせて貰うわよ」
バーサーカーがそう言った瞬間に、アサシン達の目の前には銀のナイフが大量に投げられていた。
『『『っな!?』』』
アサシンは驚きながらも自身の持つダガーで弾いて対処した。
だが、対処できずに二人のアサシンが消えた。
「WRYYYYYYYYY!!最高にハイ!ってヤツだ!!」
バーサーカーに対して八人のアサシンが飛ぶ掛かったが、一瞬の内にバーサーカーはその後ろに回り込んでいた。
そして、その八人の脳天にナイフを刺した。
その後、残りのアサシンに対して言った。
「無駄無駄!貴様らはチェスや将棋でいうチェックメイトに嵌ったのだ!!」
その宣言と共に残りのアサシン達の脳天にもナイフが刺さっており、アサシンは脱落した。