ランサーはバーサーカーの弾幕を自身の速さを活かして躱していく。
それを見てバーサーカーはニヤリと笑った。
「これも躱すか!だったら合わせ技で行くわよ!!魍魎「二重反魂結界~黒死蝶~」!!」
それと同時にランサーを囲う様に結界が現れ、黒色の蝶型の弾幕が舞い始めた。
その蝶が触れた所はそこだけが死んだように灰になっていった。
それを見てランサーは触れない様に躱しながら、結界に近づき
「ハハ、やるではないかランサーよ!!」
バーサーカーの言葉を聞きながらランサーは駆けた。
その勢いのままバーサーカーへと近づき、
何故かと言うと、先ほどバーサーカーは必滅の黄薔薇で出来た傷を無くすようにしてから傷が癒えた。
ならば、なくせない所で一撃で仕留める事ができる場所である心臓部を突けば良いとランサーは思ったのだ。
「なにっ!?」
だが、槍がバーサーカーを貫いたと思った瞬間にバーサーカーが消えた。
そしてバーサーカーの声が周りから聞こえてきた。
~教えてやろう・・・・・・たった今貴様が目撃し触れたものは未来のお前自身だ。終わらせてやろう・・・~
その言葉を聞いたと共に自身の身体が何かに貫かれたのを感じた。
そこを見たみるとバーサーカーが持っていた槍であった。
「ッガハ!」
「中々楽しめたぞ。誇るがいい、“輝く貌”の異名を持つフィオナ騎士団の戦士であるディルムッド・オディナよ・・・」
「っふ、主よ申し訳ありません・・・・・・」
その言葉と共にランサーは消えた、いやリタイアとなった。
「・・・待たせたわね。話の続きをしましょうか・・・」
そう言いながらバーサーカーは王達の席へと戻るのだった。
☆・☆・☆・・・
その様子を陰で見ていた切嗣は動揺していた。
あのコンテナ街での夜から思っていたがバーサーカーの正体が分からないのである。
それなのに、今宵の様子を見ていて実際に実力を感じた。
そして思った・・・・・・あれにセイバーは勝てないであろう。
それに向こうはある程度の情報、陣営の位置を知っているとも思われる。
それについてはある程度予想がついている。
おそらく蟲や蝙蝠を使って監視をしているのだろう。
これについては対処するのが難しい・・・
蟲は何処にでも存在するのだから・・・
そう思いながら切嗣はこれからの事について考え始めるのだった・・・・・・
今回登場した『魍魎「二重反魂結界~黒死蝶~」』は幽々子の『「反魂蝶」』と紫の『魍魎「二重黒死蝶」』を合わせたものです。