幻想の能力の使い手と間桐の男   作:寂しい幻想の刀鍛冶

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第1話 繰り返されていた誤解

「さて、この薬を毎日一錠飲みなさい。これを飲んでいれば貴方の体は元に戻るわ」

 

はぁ、原作を読んでいて知ってはいたけどここまで酷いなんて思わなかったわ。

 

こういう時に「あらゆる薬を作る程度の能力」があってよかったと思えるわ。

 

「そ、そうか、分かった」

 

「さて、マスター。これからはどの様に動くつもりかしら?」

 

これを聞いて置かないといけない。

 

「そ、その前にお前のステータスは・・・・・・・・・な、なんだこれは!?出鱈目過ぎるじゃないか!?」

 

まぁ、確かに出鱈目な力を持っているからこのリアクションが妥当なのかしら?

 

「こ、これなら遠坂に勝てる!!ッガァ!!」

 

「落ち着きなさい!まだ貴方の体は壊れかけているのだから!!」

 

「す、すまない・・・」

 

まったく、これじゃあ先が思いやられるわ。

 

「それよりその遠坂時臣の事だけど・・・」

 

「な、なんで彼奴の名前を知っているんだ・・・」

 

「私の保有スキルの一つよ」

 

すると雁夜君は私のステータスを確認してその項目を見つけたのか驚いた顔をした後にため息を吐いた。

 

「・・・本当にお前は出鱈目だな」

 

「続けるけど・・・もしかしたら私が消した蟲爺さんに騙されていたんじゃないかしら?」

 

「・・・何だって」

 

「あの蟲爺さんが間桐の魔術を詳しく知らない遠坂時臣に対して猫をかぶって甘い言葉を言ったんじゃないかしら?」

 

「・・・だったら何で桜ちゃんを養子として出したんだ!!」

 

はぁ、魔術の世界を本当に知らないのね。まぁ、原作読んでいなかったら知らなかった私が言えた事じゃないけど・・・

 

「それは桜ちゃんを守るためだったのよ」

 

「っどういうことだ!?」

 

「それわね、魔道の家門を継げるのは原則1人だけなのよ。そうでない者で桜ちゃんのように希少で特異な能力を持っている者は日常生活を送るのが困難になる可能性が高いのよ。それに魔術協会に囚われて標本やモルモットにされる可能性も高いのよ。だから遠坂時臣は桜ちゃんを養子に出す事に決めたのよ」

 

「そ、そんな・・・そんな理由があったなんて・・・」

 

雁夜君が落ち込んでしまったわね・・・でいいのかしら。

 

まぁ、自分の知識が足りなかった事で思い違いをしていたのだからそうなるかしら。

 

だけど・・・

 

「だけどマスターは悪くは無いわ」

 

「え・・・」

 

「しっかりと貴方に何で養子に出したのか説明しなかった遠坂時臣もまた悪いのだから」

 

「そうか・・・・・・ありがとうバーサーカー」

 

「どういたしまして。・・・っあ、そうそう」

 

私とした事がこれを渡し忘れていたわ。

 

「はい、これ・・・」

 

「これは何だい?」

 

「桜ちゃん用の薬よ。まぁ私でも心は直す事は出来ないけど、体だけでも健康な状態にして置かないといけないからね」

 

「そうか・・・」

 

「それも一日一錠よ。しっかり飲ませて置いてください」

 

「分かった。色々とすまないなバーサーカー」

 

「貴方は私のマスターなのだから当然です。・・・それじゃあ私は霊体化してるから何かあったら呼びなさい」

 

「あぁ、了解」

 

その言葉を聞いて私は霊体化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は考えを改めた。

 

初め俺はバーサーカーを召喚した時、狂化がかかっていなかったから最弱だと思っていたが、それは間違いだった。

 

あの妖怪爺が一瞬にして殺ってしまったのでから。

 

これであの時臣にも勝つ事が出来ると思っていたが、そこには俺の思い違いがあった事がバーサーカーの御蔭で分かった。

 

時臣は桜ちゃんを守る為に養子として出す事にしていた。

 

魔術教会から守るために・・・

 

だからバーサーカーに感謝が絶えない。

 

俺や桜ちゃんの為に薬を作ってくれたりもして本当に・・・

 

良いサーバントだな。彼奴・・・

 

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