「だが女、我と同じ目線に立つとはどう言う了見だ」
ギルガメッシュがそう言いバーサーカーを威圧するが、その本人は涼しい顔をしている。
「あら、八百長をする王に対する礼儀など無くってよ」
その言葉にギルガメッシュ以外の者達は反応した。
「どう言う事ですバーサーカー?」
「あら、気付いてなかったの?まぁ教えてあげるわ。アサシンがまだリタイアしていないと言う事よ」
「何!?」
「何だと!?」
驚く皆を余所にイスカンダルはバーサーカーに問うた。
「何故そう思ったのだ」
「何故ってこの場を見ているからよ?」
『『『っはぁ!?』』』
その場にいる皆が驚いた。何故なら・・・
「な、何故アサシンの存在に気付けるのだ!?」
「それ言うなら何でギルガメッシュがアサシンに気付いたのかと言う疑問は出ないのかしら?」
『『『・・・っあ!?』』』
またその場の皆が驚いた。息ピッタリである。
「そうだよ、何でこの違和感に気付かなかったんだよ僕は・・・」
「確かにそうだのう」
「何故気付かなかったのかしら?」
皆がそれぞれの反応をする中バーサーカーは話しを続けた。
「まぁ、その時のアサシンを殺る時を見たから彼奴の名前が分かったのよ」
そう言いバーサーカーはギルガメッシュの方に顔を向けた。
「まぁ、理由としてはこんなものよギルガメッシュ」
「ふん、時臣の奴あんなに息巻いて置きながらすぐにばれているではないか」
「アンタのマスターが余程の馬鹿か、うっかり属性でも持っているのかもしれないわよ?」
その言葉にギルガメッシュは考え込む。
「ふむ、確かに後者はあり得るかもしれんな」
「まぁ、今回のアサシンが分身したりできる部類なのかしらギルガメッシュ」
「あぁ、その通りだ女」
敵であるバーサーカーに自身のマスターの作戦をあっさりとばらしてしまうギルガメッシュ。それでいいのか。
「随分とあっさりばらしたわね。余程今回の八百長が気に入らなかったの?」
「その通りだ!王であるこの我が虫の始末をさせられたのだからな!!」
そう言い怒るギルガメッシュにバーサーカーは言った。
「だったらその怒りを貴方のマスターにぶつけて来たらどう?」
「そうだ、その手があったな!?いい案だ女!それでは早速ぶつけに行くとするか!!」
そう言いギルガメッシュは霊体化しその場を去った。
そして場には微妙な雰囲気が包んだ。
その空気の中バーサーカーは言った。
「さて、貴方達はこれからどうするの?」
その質問の後にすぐに声が聞こえて来た。
『ランサー、今宵はここまでだ。撤退するぞ』
「了解しました、マスター」
そう言いディルムッドは霊体化しランサー陣営はその場を去った。
「さぁ後の者達はどうするの?」
「ふむ、今宵は帰るか坊主」
「あ、あぁそうだな。この空気じゃ少しやり難いし・・・」
「それじゃあ余達はこれで失礼するぞ。ハイヤァ!!」
「ウゥゥアァァァァァァァ――――!?!!?」
イスカンダルのマスターの叫び声を残してライダー陣営は去って行った。
「残ったのはセイバー一人だけど、どうする?このまま今日は終わる?それとも戦う?」
「今日は帰るとしましょうセイバー」
「わかりました」
「そう、それじゃあ私も帰るとしますか。それじゃあね」
そう言いバーサーカーは霊体化して去って行った。
「今回の聖杯戦争、荒れそうね」
「そうですねアイリスフィール」
その会話を残してセイバー陣営も去って行った。
そして今回の聖杯戦争の最初の戦闘は微妙な感じに終わったのであった。