シュテルside
もう一人のナノハ。並行世界のことには驚きましたが、世界が違うだけでここまで変わるモノなのですね。
というか、アレはもう別次元ですね。
「でりゃややややややややぁぁぁぁぁああああ!!」
「はあああああああああああああああああ!!!」
もう、肉眼で見ることができないほど、高速で殴り蹴りあってますね。あれ、魔法抜きですよね?
拳が衝突する度に、衝撃波が発生して、見学している私達も吹き飛ばされそうです。
というか、二人共本当に人間ですか?訓練室のいたるところに亀裂が入ってますよ?
「あははは!やっぱりアリサちゃんと戦ってる方が一番楽しいよ!」
「黙りなさい!今度こそ、アンタを倒す!」
「それはどうかな!今回も私が勝つよ!」
「やっぱりアンタ、ムカつくわ!」
それにしても、喋りながらって結構余裕なんですね。
正直、流石の私でもあの戦いに入りたいとは思えませんね。
「ふう、それじゃあそろそろ準備運動はお仕舞いかな」
《ゴキッゴキッ》
「ええ、そうね」
《バキッバキッ》
もう、少女が出す音じゃないモノを首や拳から鳴らしてますね。
って、あれで準備運動ですか!?
「久しぶりに、燃えてきたの・・・はぁぁぁぁあああああああああああ!!!」
もう一人のナノハの身体から魔力とは違う桃色の何かが吹き出してきました。な、なんですかアレ!?
「鈍るどころか、更に成長してるみたいね。なら、こっちも!でやぁぁぁぁあああああ!!!」
あ、アリサの方も真っ赤な何かが吹き出しました。
「それじゃ、ヤろうか」
「ええ。本気でね」
二人がそう言った瞬間、完全に私達の視界から消えました。
聞こえるのは、何かが衝突する音と、衝撃波のみ。
私達は、吹き飛ばされないようにするのに精一杯でした
「しゅ、シュテるん!ちょ、ちょっとこれヤバくない?!」
「う、うむ。我はそうそうにこの場から立ち去ったほうがいいと思うぞ!」
ええ、私も同意見です。今すぐにでもこの場から逃げたいです。
そう思っていた時でした。
『た、大変だよ皆!!海鳴市の海岸に巨大な怪獣が出現したんだよ!!』
エイミィとか言う人からの緊急通信が訓練室に響き渡りました。
その瞬間、私達の前にお互いの顔に拳をスレスレに向けている二人の姿が現れました。
「ちっ。邪魔が入ったの」
「そうね。状況から見て、おそらく最後の一体じゃないかしら?」
「カオス三将軍の一体か・・・そのデジモンには悪いけど、八つ当たりしようかな」
「同意見ね。せっかく勝てそうだったのに」
「あ?勝ってたのは私だよ」
「あ?私よ」
「「・・・・・・・」」
あ、アレ?お二人居る空間が歪んでる?
「じゃあ、どっちが先に倒すか勝負する?まあ、私の勝ちは決まってるけど」
「いいわね。まあ、私が勝つけど」
「「・・・・・・・・・」」
えっと。皆さん、あのお二人は放っておいて行きませんか?
『そうだね』
あのお二人に付き合っていると、色々大変ですね・・・・・・
◇
一方その頃
「またあの二人、喧嘩してるよね・・・・」
「うむ、そのようだな」
メンテ室で紅茶を飲みながらゆっくり治療をしているバンとギルモンは、遠くから衝突する気配を感じて、ため息を付いていた。
「なのはもアリサも、普段は仲がいいのにね」
「喧嘩するほど、と言う奴だろう。聞けば昔からそう言う仲だそうだ」
「まあね。僕が知る限りでも、あの二人は昔から事あるごとに喧嘩してるよ」
「ふむ。レイハ殿、其方はどう思う?」
ギルモンは紅茶を机に置き、カプセルに入っているレイジングハートに訪ねた。
『そうですね。私とマスターの付き合いは数ヶ月と短いですが、人となりは理解してます。二人は、戦う事を生きがいにしてる戦闘民族ですね』
『レイハ殿もそう思いますか。我も主達を見て、そう感じます』
レイジングハートに続くように、フランヴェルジュも同意した。
「二人が戦闘民族か~。まあ、間違ってないかも」
「だな。かの救世主“大門大"も同じかもしれんな」
「ホント、規格外が多いよね人間ってさ」
「まったくだ。アリサ達に対抗できる人間はそうそう居るまい」
「(まあ、一人だけいるんだよね。罠と幻術を使う規格外が)」
バンが思い出すのは、なのはと同い年位の並行世界に居る少女。
彼女もまた、なのはと互角に拳を交えることが出来る規格外であった。
「あれ?なのは達の戦いがもう終わったみたいだね」
「うむ、そのようだ・・・・?何故、不吉なオーラを感じるのだ?」
「な、何かあったのか?すごく嫌な予感がする」
その瞬間、扉が勢いよく開き、なのはとアリサが不機嫌オーラ全開で入ってきた
「な、なのは?」
「あ、アリサ?」
「行くよ、バンちゃん。レイハ」
「行くわよ、ギルモン、フラン」
「「『『りょ、了解!!』』」」
四体は悟った。今の彼女達に逆らってはイケナイと。
続く
ども、ゼルガーです
感想の質問にありましたが、本編はまだ更新できません。
理由は、ネタがまとまってないからです。
もう少しだけ、番外編にお付き合い下さいm(_ _)m