魔法戦記リリカルセイバーズ   作:ゼルガー

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◇◆◇

あらすじ

二人の主人公が出会いました

以上

◇◆◇







その2「その名も漢女(おとめ)番長高町なのは!」

なのはとボタモンが出会って数年が経過し、なのはもすっかり小学三年生

 

アレからどんな風に成長したかと言うと・・・

 

 

「はぁ、また貴方達なの?しつこいの」

 

「るせぇ!ガキに〆られたとあっちゃ、不良の名が廃るんだよ!」

 

 

白い制服の上に黒いブカブカの学ランを羽織ったポニテの少女がうんざりとした感じにため息をついた

 

その周りを高校生の男達が囲んでいた

 

 

「そのガキ・・・それも女の子相手に十人は恥ずかしくないの?」

 

「黙れ!一週間前に三十人を病院送りにしたテメエが言うのかぁ!」

 

「もういい!やっちまえぇぇえええ!」

 

「「「「「「「「「「応っ!」」」」」」」」」」

 

「しょうがない・・・腕が鳴るの♪」

 

『なのは、程ほどにね?また学校に注意されて、桃子と士郎に怒られるよ?』

 

 

彼女の首に下げている長方形の機械「デジヴァイス」から彼女のパートナーデジモンの声が響く

 

 

「大丈夫だよコロモン。三分で終わらせるから」

 

『そういう問題じゃないよね!?ああもう、何でそんなところだけ、あの人に似るの!?』

 

 

と、言ってる間に不良たちはナイフや鉄パイプ、釘バットを構えて襲い掛かってきた

 

・・・明らかに9歳児に向けるものではないが

 

 

「ちっ、武器なんか・・・使ってんじゃないのぉーーーーー!!」

 

≪グシャ!≫

 

「アベシッ!?」

 

「漢と漢の喧嘩はっ!」

 

≪ベキッ!≫

 

「はおうっ!?」

 

「己の拳だけでっ!」

 

≪グキッ!≫

 

「げふっ!?」

 

「十分なのぉぉぉおおお!!!!」

 

≪バキャアアア!!≫

 

「あんぎゃああ!?」

 

 

不良たちの武器を全て回避して、拳と蹴りを顔面や急所に叩き込んだ

 

と言うか、9歳の女の子の動きではなかった

 

 

「この漢女番長である私に勝とう何て十万年早いの」

 

『いや、死んでるよねそれ?』

 

「うん、やっぱり普通の喧嘩は詰まんないね。『あっち』に行けばもっと強い人がいるのに」

 

『それ、遠まわしに人間じゃ相手にならないって言ってるよね?』

 

「何言ってるの?師匠はそれ以上なの」

 

『・・・あの人、絶対人間止めてるよね?』

 

 

デジヴァイスの画面で、ピンクの饅頭・・・もとい、コロモンが呆れてため息をついた

 

 

◇◆◇

 

 

あの出会いから数年

 

僕もボタモンからコロモンへ進化し、なのはも9歳に成長した

 

・・・変な方向に成長してるよね、間違いなく

 

原因は、ただ一つ・・・あの人の影響だ

 

僕達が出会って一ヶ月後、ある日突然僕らはデジタルゲートに吸い込まれて「デジタルワールド」に飛ばされてしまったんだ

 

後日知ったんだけど、当時はまだリアルワールドとデジタルワールドの壁が不安定で、その影響でゲートが現れたって言ってた

 

幼いなのはと、幼年期の僕は未開の地に飛ばされ、不安でいっぱいだった

 

人間界に戻るために、僕たちはうろうろしていると、赤いえびのようなデジモン・・・エビドラモンに襲われたんだ

 

その頃のデジタルワールドでは、デジモンの中に人間を恨むモノが多かったらしい

 

だから、僕等・・・特になのはが狙われた

 

何とか逃げようとしたけど、相手は成熟期。幼年期の僕なんかじゃ相手にならなかった

 

もう駄目だと思った時だった

 

 

「ちょっと待ったぁあああ!」

 

 

突然僕達の前に現れて立ちふさがった人たちが居た

 

 

「こんな幼い女の子を襲うなんて、この喧嘩番長大門大(だいもんまさる)様が許さねぇ!」

 

「そして俺が子分のアグモンだ!」

 

 

背が高い茶髪の男性と、アグモンだった。って、番長って何?

 

男性・・・マサルは気合を入れて駆け出すと、エビドラモンに向かって拳を振るい

 

 

「でりゃあああああああ!」

 

「ぎゃああああああ!?」

 

「「な、なぐりたおした?!」」

 

 

自分の何倍もある相手を拳一発で殴り倒してしまったのだ

 

 

「ちっ、この程度かよ。歯ごたえ無いぜ」

 

「そうだね兄貴」

 

「ま、今はいいか。お前、大丈夫か」

 

「・・・グスッ」

 

「「へ?」」

 

「びぇぇぇええええええええん!」

 

「な、なのは!?」

 

「お、オイどうしたんだよ!?怪我でもしたのか!?」

 

「あ、兄貴どうしよう!?」

 

「お、落ち着け。こういうときこそ深呼吸だ!ひっひっふーひっひっふー」

 

「それ違うよ兄貴!?」

 

 

なんていうか、カオスだったね

 

恐怖と寂しさの感情が爆発して泣いたなのはも数十分でようやく落ち着いた

 

マサルは数年前からこのデジタルワールドで武者修行をしながら旅をしている人で、デジモンたちの間では英雄と称えられる位凄い人らしい

 

とてもそんな風には見えないけどね

 

で、何をどう間違ったのか・・・なのはが彼に憧れを抱いてしまった

 

だって、泣き止んでしばらくして発した言葉が「お兄ちゃんの弟子になりたいの!」だよ?

 

何で?

 

それから半年の間、マサルはなのはに漢の全てと喧嘩のやり方を叩き込んだ

 

いや、何で?

 

ついでにデジソウルも教わった。いや、そっちがメインじゃないの?何でついでなのさ?

 

で、お陰で僕はボタモンからコロモンになれた

 

でも、それ以上にはなれてない

 

何故なら、チャージするなのはのデジソウルが足りないから

 

デジソウルの量は歳とかは関係なく、本人の気合次第だって言ってた

 

だけど、なのはは特殊みたいで、デジモンを殴らないとデジソウルが発動しなかった

 

いや、何でさ

 

聞けばマサルも昔はそういう体質だったとか

 

ひょっとしてこの師弟って出会う運命だったとか?まさかね

 

お陰でなのはの性格が甘えん坊からガキ大将になっちゃって、リアルワールドに帰ってから、近所の子供を纏め上げちゃったんだよね。信じられないことに

 

桃子も士郎も唖然としてたよ

 

そして将来の夢も

 

 

「マサルお兄ちゃん。ううん、師匠のような強い番長に私はなるの!」

 

 

泣いた。僕も家族の皆も全員

 

なのはって意外と頑固で、絶対に自分の信念を曲げないから性質が悪いよ

 

しばらくして、自称「漢女(おとめ)番長」を名乗るようになってるし・・・はぁ

 

でも、こんなパートナーだけど、僕はずっとなのはと共にあるって決めたから

 

だからたとえ・・・勉強が大嫌いで、喧嘩が大好きで、強い人を求める異常者でも

 

僕の立派なテイマーだよ・・・・・・・・・・・・多分

 

 

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