~神奈川県横浜市・神奈川県警本部~
「薩摩、デジモンの気配だ」
「何?」
あの戦いから数年経ち、私は報告のためにデジタルワールドから再び使者として人間界に来た
警察に復帰していた薩摩と秘密裏に会い、お互いの状況を話し合っていたのだが・・・
まさか、付近からデジモンの気配を感じるとは思わなかった
「まさか・・・再び次元の壁が崩壊しようとしてるのか?」
「かもしれん。現に、デュークモンが行方不明になっているのだ」
「デュークモンが?本当かクダモン」
「ああ。もしかしたら、何かの前兆かもしれないぞ薩摩」
「うむ・・・とりあえず湯島さんに相談しよう。もしかしたら再び、集結させるかもしれんからな」
「そうだな」
「「DATSのメンバーを」」
まあ、肝心のリーダーがデジタルワールドに居るから全員は難しいだろうがな
本当に、肝心な時にあの二人はいないのだな
マサルとアグモンは
しかし、本当に何が起きようとしているのだ?嫌な予感がするな
◇◆◇
~神奈川県海鳴市・ハンバーガーショップ~
「ハグハグハグハグ!」
『なのは~。もっとゆっくり食べなって。別に誰も取りはしないんだからさ』
「モグモグ・・・いいの!コレが私のペースなんだから」
『それに食べすぎだよ?ハンバーガー、もう20個目だよ?』
「100円だから問題ないの」
『そう言う意味で言ったんじゃないんだけど?!太るって意味だ・・・あ、止めて。デジヴァイスを握りつぶそうとしないで!?ゴメンなさい!!』
「レディに体重はタブーなの。まあ、どうせ私は幾ら食べても太らないけど」
『・・・それ、普通はありえない体質だよね』
デジヴァイスの中にいるコロモンは、頭痛がするのか顔をゆがめた
コロモンとなのはの付き合いはかなり長い。本当の姉弟のように育ったから
喧嘩は毎日するし、脳筋だし、勉強嫌いだし、学校は喧嘩の強い奴がいる場所だって思ってるし、馬鹿だし、大食いだし
まあ、そんな駄目なところも含めて、コロモンはなのはが好きだった。勿論、パートナーとしてだが
数分後、なのはが30個目のハンバーガーに取り掛かろうとしたときだった
≪グワシャアアアアアアアン!!≫
「ギャオオオオオオオオン!!!」
なのはの目の前で何かの足が現れて目の前のテーブルにあったハンバーガーが全てつぶされ、店内に巨大な恐竜が現れて店が崩壊していた
「きゃああああああ!」
「うわあああ!?怪獣だぁぁああ!?」
周りの人々は恐ろしさで店内から逃げ、避難していった
だが、なのはは・・・
「ふふ・・・うふふ・・・わ、私のハンバーガーをよくも・・・」
食べ損ねたハンバーガーを見て、怒りに燃えていた
「貴様の血は何味なのぉぉぉぉぉおおお!!!!」
と、怒り任せに目の前のぶっとい足をぶん殴った
『って、殴ったぁぁあ?!普通殴る?!』
「うぎゃあああああ!?痛てぇぇええええ!?何だぁぁあ!?」
すると目の前の黒い恐竜は足を押さえて痛がり始めた
「ん?喋ったの?」
『・・・はっ!?なのは、アイツはデジモンだ!』
「・・・ああ、どっかで見たことあると思ったらティラモンなの」
『・・・ううん。ティラノモンは赤色だよ。コイツは黒だ』
◆ダークティラノモン
種族 恐竜型
属性 ウィルス
世代 成熟期
勢力 ドラゴンズロアー
必殺技 ファイアーブラスト
ティラノモンの亜種。
黒い姿をしており狂暴。
昔、デジタルワールドに迷い込んだことがある二人は目の前の恐竜にそっくりなデジモンを見たことがあった
恐らくはアレの亜種だろう結論をだした
『ねえなのは。殴った右手・・・』
「ん?・・・あ、デジソウルが発動してる」
『今、殴ったからだと思うよ』
「だね。コロモン!リアライズ!」
なのはがデジヴァイスを突き出して叫ぶと、画面からピンクの饅頭こと、コロモンが飛び出した
「コロモン。初めての成長期進化だけど、行ける?」
「勿論!だって僕はなのはのパートナーだよ!」
「そういうと思ってたよ!」
なのはは右手を高々と上げ、右手のデジソウルを更に燃やし、デジヴァイスにかざした
「デジソウル、チャージ!」
「コロモン進化!」
コロモンはデジソウルに包まれ、大きな身体に変化していく
それは、黄色い恐竜のようかボディ
頭部には何故か黒い帽子を被り、何故か学ランを羽織っていた
「バンチョーアグモン!・・・って何で番長!?」
◆バンチョーアグモン
種族 爬虫類型
属性 ワクチン
世代 成長期
勢力 ネイチャースピリッツ,ウィルスバスターズ
必殺技 ベビーフレイム、バンチョーパンチ、バンチョーキック
アグモンの亜種。バンチョーデジモンに憧れて学ランを身に纏った見習い番長。なので、確認されている5体のバンチョーデジモンにはカウントされていない
一般的なアグモンと違い、格闘戦に優れている
「進化・・・しただと?貴様、テイマーか!」
「ふっ、よく聞けなの!私は漢女の中漢女、漢女番長高町なのはなの!」
名乗った瞬間、何故かなのはの背後が爆発した
「って、いやいやいや。何で背後爆発してるの?!と言うか何で僕、バンチョーデジモンになってるの!?」
「細かいことは気にしないのバンちゃん!」
「ば、バンちゃん?」
「だってバンチョーアグモンでしょ?アグモンは師匠の子分にいるから紛らわしいの」
「ごちゃごちゃと何を話している!喰らえ!ファイアーブラスト!」
ダークティラノモンは口から炎をなのは達に吐き出す
「なのは危ない!」
バンチョーアグモン・・・略してバンはなのはを抱きかかえると、店から飛び出して、道路に転がった
「ふう、危ない危ない。ありがとうバンちゃん」
「いいよ。でもアイツ、強い」
「だね。だけど」
「うん!」
「「絶対に負けられない!」」
二人がそう叫ぶと、店が炎上してさらに巨大化したダークティラノモンが現れた
「ギャアアオオオオオオオオオオ!」
「うわ、暴走してるよ」
「でも、漢女に後退の二文字は無いの!」
「「はぁぁぁあああああああ!」」
二人は一気に駆け出して、ダークティラノモンの足にしがみ付いて体をよじ登っていく
「「せーのっ!喰らえぇぇええ!」」
そして頭部にたどり着くと、二人は同時に拳を叩き込んだ
拳を喰らったダークティラノモンはうめき声を上げてうつぶせに倒れこんだ
「キタキタキターーー!行くよバンちゃん!進化だよ!」
「うん!」
さっきよりも燃え上がったデジソウルを再びデジヴァイスに掲げた
「デジソウル・・・チャージ!!」
「バンチョーアグモン進化!」
再びデジソウルに覆われ、アグモンは更に巨大化する
学ランは弾け、身体が真っ赤に染まっていく
それはまさに燃え盛るマグマのようだった
「ヒートグレイモン!」
◆ヒートグレイモンモン
世代/成熟期
タイプ/恐竜型
属性/ワクチン
必殺技/メガフレイム、ヒートフレイム、ヒートバースト
得意技/グレートアントラー、グレイトゥース、ファイアウォール、ホーンインパルス
グレイモンの亜種。主に火山地帯に生息している。身体はマグマに対応できるために変化したので、真っ赤に染まっている
「すご・・・凄いのバンちゃん!」
「コレが・・・僕。って、進化してもその呼び方は変わんないんだね」
「うん。だってバンちゃんはバンちゃんだよ!」
「ま、いいか。行くよなのは!」
「わかったの!」
「喰らえ!ホーンインパルス!」
ヒートグレイモンは一気にダークティラノモンに突進して、角を突きつけた
角を喰らったダークティラノモンは悲鳴を上げ、苦しそうに暴れだす
ヒートグレイモンはその隙を逃さず、口の高温の熱を溜め始めた
「止めだ!ヒートフレイム!」
口から火炎放射を放ち、ダークティラノモンを炎で包んだ
ダークティラノモンは悲鳴を上げながらその身体を粒子化させて消えていった
後に残ったのは、ダークティラノモンの名残の模様があるデジタマだけだった
「やったねバンちゃん!」
「うん、なのは」
ヒートグレイモンは退化して、アンチョーアグモンに戻ると、なのはに抱きつかれた
「これからももっと強い奴と戦って、目指すは師匠と同じ日本一の番長なの!」
「あはは・・・僕も頑張るよ」
そんな二人を少し離れた場所から見ている人物が居た
「やれやれ、一時はどうなるかと思ったが・・・」
「だが、コレからが大変だぞ薩摩」
「そうだな。まずは淑乃に連絡しておこう。新人のテイマーがいるのなら彼女が適任だ」
「しかし・・・あの少女」
「ああ」
「「マサルにそっくりだな。主に性格が」」
そういうと、薩摩とクダモンはその場から去っていった