魔法戦記リリカルセイバーズ   作:ゼルガー

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◇◆◇

前回のあらすじ

なのは「寝てたから覚えてないの!」

バン「それ、堂々と言う台詞じゃないよね!?」

◇◆◇



その8「VSアイスデビモン。敗北するミスティモン」

「「DATS?」」

 

「そう。Digital Accident Tactics Squad・・・通称DATS。人間界に迷い出たデジモンたちを秘密裏にデジタルワールドに送り返す国家機密省により設立された科学特捜チームよ」

 

「・・・・・・なの~」

 

「頭から煙が出てるわねアンタ。まあ、私は聞いたことがあるわね」

 

「ああ、アリサちゃんはバニングス財閥のお嬢様だっけ。そりゃ知ってるわけね。で、貴女達をスカウトしたいって言われたのよ」

 

「「スカウト?」」

 

 

つまり、パートナーデジモンがいるテイマーをスカウトして、デジモン犯罪の解決の手助けをして欲しいと言うことである

 

 

「勿論、強制じゃないわ。すぐに答えを出さなくても「私はDATSに入るの!」・・・えー?」

 

 

淑乃の言葉をさえぎり、なのはは即答してしまった

 

 

「ちょっ?!アンタ幾らなんでも即決でしょ!?」

 

「ふっ。その組織に入れば、強いデジモンとたくさん喧嘩できるんでしょ?なら、入るしかないの!」

 

 

その言葉を聞いた淑乃はある人物を思い出した

 

 

―ここに居れば、もっと強いデジモンと喧嘩ができるじゃねーか!―

 

 

「ホント、アイツそっくりね。良いのね、なのはちゃん」

 

「うん。漢女の言葉に二言は無いの!」

 

「アンタね・・・はぁ、コイツ一人じゃ心配だわ。私も入ります」

 

「まあ、入ってもアリサちゃんの出番は無いけどね」

 

「ふんっ!計画性無しの無鉄砲なアンタなんかに負けたくないわ」

 

「やる気?」

 

「そっちこそ!」

 

『止めなよ二人とも!』

 

『アリサよ、少し落ち着け。冷静さを失っているぞ』

 

 

やれやれね。このコンビを見てると、マサルとトーマを思い出すわ。

 

あの二人、何やってるかしらね~。トーマは兎も角、マサルはきっと暴れてるんでしょうね~

 

 

 

「それじゃ、三日後横浜市にある本部に来てね。地図は二人の携帯にメールで送っておくからアドレス教えてくれるかな?」

 

「「はい!」」

 

 

 

そして、三日後。二人はDAST本部に来ていた

 

 

「ここがDATS・・・ねぇ?」

 

「うふふ~。腕が鳴るの!」

 

『なのは・・・アレからずっとソレばっかりだよね』

 

『苦労しているなバンよ』

 

『もう慣れたよギルモン。というかさ、僕ってそんなに苦労しているように見える?』

 

『うむ。まさに苦労人だな』

 

『なんてこったい・・・』

 

 

 

もはやバンが苦労人なのは決定事項なようだ

 

入り口に入ろうとすると、そこに蜂のようなデジモンが宙に浮きながらやってきた

 

 

「あ、いらっしゃいッス!ようこそDATS本部へ!俺はファンビーモンッス!よろしくッス!」

 

 

 

ファンビーモン

属性:ウィルス種

種族:昆虫型

世代:成長期

必殺技:ギアスティンガー

 

ウイルス種だが、性格は陽気で力持ちな働き者。植物系のデジモンとは仲がいいらしい。

 

 

「へー、昆虫のデジモンもいるのね。始めてみたわ」

 

「私もこんな可愛い昆虫デジモンは初めてなの。デジタルワールドで見た汚物系は兎も角・・・」

 

 

なのはが思い出すのは、黒くておぞましいGのデジモンだった

 

 

「あれ、ファンビーモン。先輩が言ってた人来たのかな?ねえ母さん?

 

「そうみたいねフェイト」

 

「あ、フェイト!アリシアさん!」

 

 

ファンビーモンの後ろから来たのは、金髪の少女とその母親らしい女性だった

 

 

「始めまして、私はフェイトって言います!」

 

「私はアリシア。フェイトの母親で、このDATSの科学者をしてるわ」

 

「えと、アリサ・バニングスです!」

 

『私はパートナーのギルモンだ』

 

「高町なのはなの」

 

『僕はバンチョーアグモン。よろしくね!』

 

「アリサになのは・・・うん!よろしく!」

 

 

そんな光景をアリシアは微笑ましそうに眺め、本題に入った

 

 

「さあ、長官が待ってるわ。行きましょう?」

 

「「「はい!」」」

 

 

◆◇◆

 

 

「ぶるぁぁあああああああ!!」

 

「ぐああああ!?」

 

「ウィザーモン!!」

 

 

同時刻、月村すずかとウィザーモンは突如現れた謎のデジモン。アイスデビモンに苦戦を強いられていた

 

 

 

アイスデビモン

種族 堕天使型

属性 ウィルス

世代 成熟期

必殺技 フロストクロー

ピコデビモンが進化した冷気属性を持つデビモンの亜種。

声が『あの人』なので、補正されており、かなりの強敵だ

 

 

 

 

「どうしたぁ、その程度かぁ?」

 

 

圧倒的な強さでウィザーモンをボロボロにし、余裕を見せるアイスデビモン

 

苦痛の表情を浮かべるウィザーモンにすずかの顔色が悪くなる

 

 

「クソっ・・・コイツ強い」

 

「ウィザーモン・・・」

 

「大丈夫だすずか。俺がお前を守ってやる。だから、俺に・・・俺に力を!」

 

「うん・・・でも、制限時間は1分だよ?」

 

「ああ。頼む」

 

 

ウィザーモンの必死の頼みに、すずかは決意を固めて、デジソウルを身体から大量に出し始めた

 

 

「何をする気か知らんがぁ、無駄な足掻きだぁ!!!」

 

「やってみなきゃわかんねーだろうがっ!行くぜすずか!」

 

「うん!デジソウル・・・フルッチャーーージ!!!」

 

 

 

漆黒のデジソウルをデジヴァイスに注ぎ込み、ウェザーモンに放った

 

 

 

「ウィザーモン進化!」

 

 

ウィザーモンの姿が変わり、騎士のような白い鎧と青いとんがり帽子のような兜、右手には真っ赤に燃える炎の剣を持っていた

 

 

「ミスティモン!」

 

 

ミスティモン

種族 魔法戦士型

属性 ウィルス

世代 完全体

必殺技 コアダート

 

ウィッチェルニーに存在する魔法戦士型デジモン。

必殺技は『コアダート』

 

 

 

「ぐぁぁああああ!く、くそが」

 

 

しかし、進化したミスティモンからバチバチと火花が散っており、苦しそうにひざを突いていた

 

 

「やっぱりまだ制御が出来てないんだ・・・」

 

 

すずかのデジソウルは特殊だった

 

漆黒の色は兎も角、すずかは普通の人間とは異なる種族

 

ゆえに、そのデジソウルは強大で、ミスティモンはそのデジソウルを制御出来ずに居たのだ

 

制限時間の一分は、ミスティモンの身体が耐えられるぎりぎりの時間でもあった

 

 

 

「一撃で・・・決めてやる!」

 

「ほう、来るかぁ。そんな身体でぇ、この私を倒せるかぁあああ!」

 

「その余裕の表情・・・つぶしてやるぜ。『ブラストファイヤー』!」

 

 

ミスティモンは剣から炎を噴出させ、アイスデビモンを炎で覆った

 

 

「ぐああああああ!?身体がぁ!?身体が解けるぅぅううう!?」

 

「へっ!そのままくたばれ!」

 

「ぐぁぁああ!?おのれぇ!?よくもぉよくもぉぉぉおおおお!!!!」

 

 

そして炎は完全にアイスデビモンを包み込み、勝利を確信した

 

と、思っていた

 

 

「がぁぁああああああああ・・・・なんちゃって」

 

「「え?」」

 

「この程度の炎なんぞぉ、このアイスデビモン様には効かぬぅぅうう!!」

 

 

と、アイスデビモンが気合を入れた瞬間、衝撃波が放たれ、炎は消し飛んだ

 

 

「ば、馬鹿な」

 

「嘘・・・」

 

「ほぅ、いい顔だぁ。その絶望に染まっている顔、私は大好きだぁ。ならば、もっと素敵な絶望を見せてやろう」

 

「何!?」

 

「アイスデビモン進化ぁぁああああああ!!!」

 

「「し、進化?!」」

 

 

何と、アイスデビモンから暗黒のデジソウルが大量に出現し、姿が見る見る変わって言った

 

そして、絶望の悪魔が誕生した

 

 

「ネオデビモンっ!」

 

 

 

ネオデビモン

世代:完全体

種族:(人造)堕天使型

属性:ウイルス

必殺技:ギルティクロウ、スタンクロー

 

 

「う、嘘だろ・・・進化しやがった」

 

「そ、そんな」

 

「はーっはっははは!実に愉快。そうだぁ、その顔が見たかったのだぁ。私は最高に気分が良い。貴様らを見逃してやろう」

 

 

そういい残すと、ネオデビモンは飛び去ろうとしていた

 

 

「なっ?!逃げるのか?!」

 

「逃げるぅ?違うなぁ、生かしてやると言ってるのだぁ愚か者めぇ!!」

 

 

そして今度こそ、ネオデビモンは去っていった

 

 

「畜生・・・あの悪魔めっ・・・っぐ?!」

 

「ミスティモン!」

 

 

制限時間が過ぎたのか、ミスティモンは苦しそうに倒れ、インプモンに退化していた

 

 

「ご、ごめんすずか。俺・・・」

 

「ううん、生きてるだけでもうれしいよインプモン。でも、あのデジモン・・・」

 

「ああ、次はぜってー負けねー。俺たちを生かしたこと、後悔させてやろうぜ」

 

「うん。一緒に強くなろうね」

 

 

二人は今度は負けないと誓い、強くなるために頑張ることを決意した

 

 

 

つづく

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