魔法戦記リリカルセイバーズ   作:ゼルガー

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◇◆◇

今回でネオデビモン戦は終了

そしてずっとアリサ視点です

次回からやっとリリカルなのはの無印に入ります。ただし、なのは不在で

◇◆◇



その12「ネオデビモンの恐怖!吼えろグラウモン!」③

「コレが・・・ギルモンの成熟期?」

 

 

アタシの目の前に立ちふさがるのは、赤き魔竜。ギルモンが進化したグラウモン

 

凶暴な外見とは違い、騎士道精神溢れる口調は変わってなかった

 

 

「進化したところで所詮は成熟期!死ねェ!」

 

「そうはさせんっ!プラズマブレイド!」

 

「何ぃ!?」

 

 

ネオデビモンはギルティクローを放ってきた。でもグラウモンはソレを落ち着いて腕の爪で受け止めた

 

凄い!凄いわグラウモン!!

 

 

 

「コレでも喰らえ!エキゾーストフレイム!!」

 

 

グラウモンは口から高熱の炎の塊をネオデビオンに吐き出し、まともに喰らった

 

 

「ぶるぅぅぅうるぁぁあああ?!ば、ばかなぁっ!何故、ダメージがぁ!?」

 

「貴様には分かるまい。倒れていった者たちの魂の攻撃がどれほどのモノかを」

 

「ま、まさかぁ!?ダメージを蓄積したと言うのかぁ!?」

 

 

そうか、ヒートグレイモンたちの攻撃は全くの無駄じゃなかったのね!

 

無傷に見えて、しっかりとダメージは残っていたのね!

 

 

「だがぁ!たかが成熟期ごときに負ける俺様ではないわぁ!!」

 

 

でしょうね。幾ら進化したグラウモンでも、相手が完全体では部が悪いわ

 

でもね、こういう逆境だからこそ、燃える女がいるのよ!

 

そうでしょう?

 

 

 

「うぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!喰らえェェェェェエエエエエエエエエエエエ!!!」

 

 

―――バキャアアアアアア!!!

 

 

「ぐああああああああ!?き、貴様はぁあ!?」

 

 

グラウモンの背後から飛び上がって、血だらけになりながらも意気絶え絶えでネオデビモンをぶん殴った存在

 

ソレでこそアンタよ!なのは!!

 

 

「貴様は致命傷の筈だぁ!?何故動けるぅ!?」

 

「へっ、あんな攻撃でくたばる漢女じゃないの!私が死ぬときは、敵に背を向けた時だけ!どんな致命傷だろうと気合で何度でも立ち上がる!!ソレが漢女なのっ!!」

 

 

本当、呆れる程の馬鹿よ

 

でも、嫌いじゃないわ

 

 

「グラウモン!なのはを援護して!!」

 

「承知!」

 

 

周りもなのはの言葉を聞いて、立ち上がり始めた

 

 

「そうだよね。相棒が頑張ってるのに、パートナーの僕がくたばってる場合じゃないよね・・・!」

 

「そうッスね・・・正直気絶したいッスけど、ココで倒れたらアリシアさんに顔向けできないッス!」

 

「俺はあんな奴のこと、全く知んねーけどなぁ・・・人間に負けたくねェ!」

 

 

今にも倒れそうなバン

 

傷だらけの身体を無理して起こすファンビーモン

 

拳を強く握って、立ち上がる小悪魔っぽいデジモン

 

三匹は気合で立ち上がって、それぞれのパートナーに呼びかけた

 

 

「なのは!」

 

「フェイト!」

 

「すずか!」

 

「「「進化だ!」」」

 

「「「分かった!デジソウル、チャージ!!!」」」

 

 

その言葉に、なのはとフェイト、そして紫の女の子がデジヴァイスを構えてデジソウルをチャージした

 

 

三匹はそれぞれのデジソウルを浴び、再び成熟期に進化した

 

 

「バンチョーアグモン進化―――ヒートグレイモン!」

 

「ファンビーモン進化―――ワスプモン!」

 

「インプモン進化―――ウィザーモン!」

 

 

 

三体の成熟期は、グラウモンの横に並び始め、攻撃の準備に入った

 

今、アタシに出来るのは、この頭脳をフル回転して戦略を練ること!

 

 

「グラウモンとヒートグレイモンは同時攻撃!ワスプモンはターボスティンガーで撹乱攻撃!ウィザーモンはサンダークラウドでネオデビモンの動きを止めて!」

 

 

「「「「応っ!」」」」

 

 

アタシの指示を聞いた四体は、ネオデビモンに言われた通りに攻撃を仕掛けた

 

正直、四体の同時攻撃よりも火力は少ない

 

だけど、コレで十分よ!

 

 

「グググ・・・だ、だがこの程度の攻撃でやられる俺様ではなぁいっ!」

 

 

でしょうね。でも、本命は別にあるのよ!

 

 

「行きなさいっ!なのはぁーーーーっ!!!」

 

「なのは!ぶんなぐっちゃえっ!!」

 

「えっと・・・がんばって!」

 

「何っ!?あの小娘だとぉ!?何処だ、何処にいるぅぅ!?」

 

 

ネオデビモンがなのはの存在に気が付き、あたりを見渡すが、既になのはの姿は無い

 

四体のデジモンの攻撃はなのはを隠すための囮!

 

本命は既に、近くのビルの屋上に上りきった後飛び降り、急降下してネオデビモンに向かっていた

 

 

「コレで終わりなのぉぉぉおおおおお!!!」

 

―――バキャァァァァッッ!!!

 

「ぶるぁぁぁああああああああっ!!!?ありえんッ!あぁりえんぞぉぉぉおおお!?この俺様が負けるだとぉぉぉおお!?それもたかが人間ごときにぃぃぃいいい!?」

 

 

デジソウルを大量に纏ったなのはの拳を顔面に受けたネオデビモンはダメージの蓄積の影響もあり、身体が耐え切れず粒子化しデジタマに返り始めた

 

 

「俺様はコレで滅ぶぅ・・・だがぁ、貴様らの絶望はまだ序章に過ぎぬのだぁ!この俺様程度に苦戦するようではぁ、あの方は愚か、次の刺客にすら負けるだろうっ!ふふふ・・・ふははははははははは!!!」

 

 

ネオデビモンは不吉なことを言い残し、完全にデジタマに成った

 

 

「終わった・・・わね」

 

 

アタシがそうつぶやくと、四体のデジモンは成長期に退化して、ギルモン以外気絶した

 

 

「ちょっと!?」

 

「ふぁ、ファンビーモン!?」

 

「インプモン!大丈夫!?」

 

 

そういえばなのはは?

 

ネオデビモンが消えた方向を見てみると、再び出血を始めて血まみれになって倒れているなのはの姿があった

 

ちょっ?!

 

 

「アリサ!救急車の手配を!」

 

「わ、分かってるわ!」

 

 

アタシはとりあえずDATS本部に連絡を取って救急車の手配をしてもらった

 

それと淑乃さんと薩摩さんがカンカンに怒ってた

 

本部に連絡もせずに勝手に戦闘したことでご立腹だったわ

 

救急車が来たと同時、淑乃さんが車で迎えに来てくれた

 

デジモンたちはそれぞれのデジヴァイスの中に収容されて、私たちはDATS本部に連れて行かれた

 

そこで待っていたのは、薩摩さんのお説教

 

うぅ・・・2時間も渡っての濃厚な説教はキツイわ

 

フェイトなんかめそめそ泣き出しちゃったし、その後母親であるアリシアさんからもお説教されてたわ。可哀想に

 

でも、最後は薩摩さんに「良く、頑張ったな」て、たった一言だけど褒めてくれた

 

あ、すずかって子は免除されたわ。あの子はDATSのメンバーではないから

 

でも、デジモンのパートナーってことで淑乃さんが事情徴収を行ってた

 

一般人がデジモンと一緒に暮らすのは色々と不味いらしい

 

なので、私たちと同じく正式なDATSメンバーになったわ

 

 

そして、なのはは・・・

 

 

 

 

「ハグハグハグ・・・血が足りないの!豚ロースおかわりなの!」

 

「アンタ、食いすぎよ!!」

 

 

すっかり元気になってたわこの馬鹿

 

薩摩さん曰く、大量のデジソウルの影響だって言ってたわ

 

デジソウルは、身体能力を上げるだけでなく、回復力も上げるらしい

 

だから重症だったなのはの怪我はわずか一日で完治し、すぐに退院して焼肉店の食べ放題で暴食を繰り返していた

 

幾ら回復力が上がっても血の減りまでは回復しなかったらしい

 

 

「それにしても、今回は本当に死ぬかと思ったの。ハグハグ」

 

「そりゃね。9歳であんな戦い、普通はしないわ」

 

「そうなの?私は日常的だけど。モグモグ」

 

「アンタと一緒にすんな、アンタと」

 

 

本当、なのはってどこぞの戦闘民族よね

 

 

「ねえアリサちゃん」

 

「何よ?」

 

 

突然なのはが、急にまじめな表情になった

 

珍しいわね

 

 

「私、暫く旅に出るの」

 

 

 

 

はい?

 

 

「ちょっと待ちなさい!」

 

「暫くデジタルワールドに篭ってくるの」

 

「なお悪いわ!」

 

 

何でそんな結論になるのよ!

 

 

「今回、私は実力不足を実感したの!成熟期ならイザ知らず、完全体相手にまともに戦えなかったの!」

 

「まあ、ネオデビモンは強すぎたしね」

 

「それに、アイツは最後に不吉な言葉を残したの」

 

 

・・・血まみれで倒れてたのに良く覚えてるわね?

 

 

「だから、完全体と渡り合えるためにも、修行が必要なの!」

 

 

コイツは・・・本当に修行馬鹿よ

 

 

「でも、どうやってデジタルワールドに行くのよ?ゲートの凍結が解除されたとはいえ、転送できるのはデジタマだけよ?」

 

 

あれ?アタシは何かを忘れてるわよね?何かしら?

 

 

「ふっふっふ~、そんなこともあろうかと練習していたの!」

 

「何をよ」

 

「デジタルワールドに行き来できる能力」

 

「・・・・・・・・あ」

 

 

そうだったーーー!?この馬鹿には何故かデジタルワールドを行き来できる能力があったんだったわ!!

 

コントロールできてない上、成功したのが幼少の頃の一回のみだって聞いてたから忘れてたわ!

 

 

「成功率は50%だけど、何とかなるの」

 

「いや、不安になる確率よね!?」

 

「後は私とバンちゃんの勇気で補えばいいの!」

 

「無茶苦茶よ!!」

 

 

・・・はぁ、もうどうせ止めたって聞かないわよね

 

 

「何時行くの?」

 

「明日。家族に伝えたらすぐに発つの」

 

「本部には?」

 

「適当に山篭りしたと」

 

「アタシが言えと!?」

 

「この通り、お願いなの!」

 

 

と、椅子から降りて土下座をし始めた

 

・・・なんで土下座が男らしく見えるのかしら?

 

 

「分かったわよ。その代わり、ちゃんと帰ってきなさいよ?」

 

「なの!流石ライバル!」

 

 

まあ、今回はアタシも思うところがあるしね

 

それに、この馬鹿に負けてられないわ

 

 

「次会った時はアリサちゃんとギルモンよりもかなり強くなってるの!」

 

「ふん、それは無いわね。むしろアンタを突き放してるかもしれないわよ?」

 

 

売り言葉に買い言葉

 

ソレがアタシ達の日常

 

 

「上等なの。再会した時がアリサちゃんの最後なの」

 

「いいわ、受けて発つわ。デジタルワールドで修行したアンタと、こっちで修行したアタシ、どっちが強くなるか勝負よ!」

 

 

そしてアタシ達は拳をぶつけ合って別れた

 

 

アタシは人間界で

 

なのははデジタルワールドで

 

再会した時は今よりもっと強くなると信じて

 

 

◇◆◇

 

 

 

~???~

 

 

ここは地球とは全く違う異なる世界

 

その世界に存在する寂れた遺跡に一人の少年が発掘をしていた

 

 

「ふぅ、やっと見つけた。コレが遺跡に封印されていた願いをかなえるロストロギア・・・『ジュエルシード』」

 

 

少年は21個の宝石を発掘すると、箱に大事に収めてその遺跡から立ち去った

 

 

少年がその宝石を法の管理者に受け渡すとき、物語の歯車が動き出す

 

 

続く

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