魔法戦記リリカルセイバーズ   作:ゼルガー

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前回のあらすじ

なのは「ちょっとデジタルワールドの旅に行って来るの」

バン「僕の胃薬、そろそろ効かなくなってきたなぁ・・・」


主人公不在の無印、一体どうなる!?

◇◆◇



ヴァンデモンの野望・無印編
その13「僕の名前はユーノ・スクライア①」


 

 

 

 

私は夢を見ている

 

 

一人の男の子が、デジモンとは違う黒くて禍々しい化け物と戦ってる夢

 

男の子の姿は、見たこともない民族衣装で、明らかに日本人じゃなかった

 

・・・うん、アメリカ人の私が言えることじゃないよね

 

男の子は懐から赤い宝石を取り出すと、ソレが輝いて化け物を退かせた

 

でも男の子はそこで力尽きて倒れて、何故かフェレットになってしまった

 

え?退化したの?彼はデジモンなの?

 

そこで私の意識が薄れて夢は終わった。なんだったんだろう?

 

 

夢から覚めると、私ことフェイト・テスタロッサはカーテンから差し込む朝日の所為で目が完全に起きた

 

うん、今日もいい天気だ

 

パジャマの姿のまま、洗面所で簡単に身なりを整えてから母さんであるアリシア・テスタロッサがいるリビングに向かった

 

 

「おはよう、母さん」

 

「おはよう、フェイト」

 

「あ、おはようッスフェイト!」

 

 

あ、ファンビーモンも居たんだ。母さんと一緒に料理をしてるけど・・・その手でよく作れるね?

 

 

「うん、おはよう」

 

 

挨拶を終えた私は、朝ごはん(最近母さんは和食に嵌ってる為和食が多い)を食べて、学校の制服に着替えた

 

うん、今日からアリサたちと同じ小学校に通うことになったんだ

 

まあ、幾らアメリカで大学を出てても、日本で子供が平日にうろうろするのは良くないって薩摩さんに言われたから仕方ないよね

 

でも、友達と一緒に学校に通うのは始めてかな

 

大学では、孤立してたから・・・

 

本当はあの子とも一緒に通いたかったけど・・・武者修行に出てて、日本にはいないってアリサが言ってた

 

なのはって本当に凄い子だよね。馬鹿だけど

 

 

で、時間は跳んでお昼休み

 

私とアリサ、この前友達になったすずかの三人で屋上でお弁当を仲良く会話しながら食べてる

 

 

「それにしても、アンタもテイマーだったとはねー。同じクラスだったのに気が付かなかったわよ」

 

「あはは・・・インプモンのことは自分以外には秘密にしてたからしょうがないよ。バレたくなくて必死だったし」

 

「そうだね。DATSではデジモンと一緒に居ることが当たり前になってるけど、世間ではまだ5年前の事件の所為でデジモンを恐怖対象としてみてる人もいるよね」

 

 

5年前の事件

 

倉田博士が原因で起こった数々の破壊

 

デジモンの虐殺から始まって、非合法な人間のデジモン化

 

とある女の子の首に爆弾を仕掛けたり

 

七大魔王の一体を使って世界征服を企み

 

二つの世界の壁をぶっ壊して、世界崩壊一歩手前まで引き起こした

 

その所為で、人間にもデジモンにも被害者が多く出た。死んだ人は計り知れない

 

既に彼は世界の教科書に載る極悪人として歴史に刻まれている

 

彼は現在行方不明らしいけど、彼の最後を目撃したヨシノさんは「絶対に死んだ筈よ」って言ってる

 

相当嫌いらしい

 

でも、そんな状態の世界を救った救世主が「大門大」

 

過去のデータを閲覧したけど・・・うん、戦い方と言い、言葉といい、なのはだよね?

 

なのはと大門大って何か関係があるのかな?

 

兄妹?ううん、それぞれにちゃんとした血縁の家族はいた

 

本当、謎だよね

 

 

「ちょっとフェイト、聞いてるの!」

 

「あ、ごめん。何だっけ?」

 

「まったくぼーっとしちゃって・・・今、アタシたちの将来について話してたじゃない」

 

「将来?」

 

 

ゴメン、全く聞いてなかった

 

 

「ほら、四時間目の授業で先生言ってたよね?将来、何になりたいか考えてみようって」

 

「アタシは勿論、実家の跡継ぎね。正直、自分が敷いたレールの上を走ってるわけじゃないからムカつくけど、パパの会社やその社員達のためにも頑張らないといけないわ」

 

 

凄いね・・・キチンと考えてるんだ

 

 

「私はエンジニアかな。機械好きだし、DATSのメンバーになってから未知の機械に触れてうれしいんだ」

 

「そうえば、母さんにも色々聞いてたね」

 

 

すずかって本当、機械が好きだね

 

 

「ねえ、フェイトは?」

 

「うーん、母さんと同じ科学者も良いなって思ってるんだけど・・・」

 

「「だけど?」」

 

「うん。・・・自身が無いんだ」

 

 

幾ら大学を卒業してても、あの母さんに追いつける自身が今の私には無かった

 

母さんは、今の私の時にノーベル賞を受賞したり、様々は発明や発見を行ってる

 

だから・・・不安なんだ

 

 

「ふーん・・・・・・・・この、馬鹿ちんがぁぁああああ!」

 

―――バキッ!!

 

「へぼっ!?」

 

 

い、イキナリ殴られたぁあああ!?

 

何するのアリサ?!

 

 

「アンタね、黙って聞いてれば・・・目標が大きすぎて自信が無い?逆でしょうが!目標が大きければ大きいほど、夢に向かって頑張ろうと思えるでしょうが!」

 

「ちょ!?アリサちゃん!?」

 

「あの馬鹿がいたらきっとこう言うわ!「自分で決めた道は絶対に曲げない。最後まで貫き通してこその漢女なの!諦めたり不安になった時点で、そいつはもう死んだも同然なの!」って!」

 

 

ここにいないのに、本当になのはが言ってるように聞こえる

 

と言うか、言いそうだよね

 

あはは・・・本当に敵わないね

 

 

「ゴメン、アリサ。少し卑屈になってた」

 

「ふんっ!それでいいのよ」

 

「でも、本当にありさちゃん、なのはちゃんが好きなんだねー」

 

 

すずかが言った瞬間、アリサが硬直した

 

何で?仲が良いのに?

 

 

「じょ、冗談じゃないわ!何であんな馬鹿が好きなのよ!ありえないわ!なのはが天才になるくらい!」

 

 

そ、そんなに!?

 

 

「いい、すずか?あの馬鹿とアタシは宿敵なの。ライバルなのよ。友達になった覚えは微塵もないわ」

 

「「でも、仲良いよね?」」

 

「うるさいうるさいうるさーーーーーい!」

 

 

えっと、こういうのなんていうんだっけ?

 

確かテレビでは・・・ツンデレだっけ?

 

 

そうこう話ている内にあっという間に下校時間

 

今日はDATSでミーティングがあるから三人一緒に向かっていた

 

その途中、見覚えのある林が見え始めた。確かココって、夢の・・・

 

 

気が付くと私は惑うアリサとすずかをおいて走り出していた

 

 

そして走った先にあったのは

 

 

首に赤い宝石のネックレスをかけた、一匹のフェレットが倒れていた

 

 

続く

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