魔法戦記リリカルセイバーズ   作:ゼルガー

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◇◆◇

前回のあらすじ

無印、始まりました

以上!

◇◆◇


その14「僕の名前はユーノ・スクライア②」

怪我をしたフェレットを見つけたフェイトたちは、すぐさま治療の為にDATSの本部へと搬送することにした

 

隣の市とは言え遠いので、アリサが自宅の車を呼んで送ってもらった。

 

そこでフェレットを治療していた医療班はとんでもない事実に気付くのであった

 

 

 

「何?遺伝子情報が人間と一致しただと?」

 

「はい。検査の為にレントゲンを撮った際、レントゲンに写らないという不可思議な現象が発生しました。そこで疑問に思った我々は、フェレットから体毛の一部を採取して調べたのですが・・・」

 

「人間だったと・・・どう思うクダモン」

 

 

医療班のリーダーからの報告を聞いた薩摩は驚きの表情を浮べ、肩に乗るクダモンに問いた

 

 

「いや、私にも分からんな。こんなケースは初めてだ。だが、一つはっきりしていることはあるな」

 

「ああ、そうだな」

 

 

二人は顔を見合わせて、一度うなずいて答えた

 

 

「「また厄介な事が起こるのは確実だな」」

 

 

長年の勘が二人にそう囁いていたのだった

 

 

「た、たたたた大変です薩摩さん!」

 

 

そこへ、医療班のメンバーの一人が大慌てで司令室に駆け込んできた

 

 

「どうした!」

 

「フェレットが、脱走しました!!」

 

「なんだとっ!?」

 

 

薩摩はすぐに通信機を起動させた

 

 

「聞こえるか、フェイト、アリサ、すずか。緊急事態だ、君たちが保護したフェレットが脱走した。至急確保に向かってくれ」

 

 

そう伝えると、三人から反論の声が返ってきた

 

 

『脱走したんですか?あのフェレット?』

 

『ちょっと長官!?どういうことですか!?』

 

『えと、何でフェレットが脱走しただけで至急確保なんでしょうか?』

 

「詳しいことは、フェレットを保護してから説明する。夜遅くすまないが、頼む」

 

『了解です』

 

『はぁ・・・子供に頼むことじゃないわよねコレ。わかったわ』

 

『えと、了解しました』

 

 

通信を終えた薩摩は、椅子に座りため息を吐いた

 

 

「嫌な予感がするな」

 

「ああ。薩摩、以前からのデジモン犯罪と今回のこと・・・偶然だと思うか?」

 

「いや。あのフェレットが人間だったと言う事実との関連性は全く検討も付かない・・・偶然で済ませて言いか判断に困るな。さて、こんな夜遅くにあの子達を呼んでしまったんだ。ご両親に連絡して説明くらいしておかないとな」

 

 

 

 

薩摩は、彼女達の家族に説明するために、電話をかけ始めたのだった

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

「全く、なんであのフェレット脱走したのよ。いい迷惑だわ!」

 

『落ち着けアリサ。冷静さを失えば判断を誤るぞ?』

 

「分かってるわよギルモン」

 

「でも、アリサの気持ちは分かるかな?」

 

「うん。でも、早く捜さないと。あの怪我だとそう遠くへは行けないと思うけど・・・」

 

 

 

三人はとりあえず横浜付近を捜索していた

 

しかし三人はまだ9歳

 

保護者と護衛を兼ねて、今こっちに淑乃が向かっていた

 

コレは予断だが、当の本人は先日まで残業で睡眠時間が少なく、今夜はゆっくり眠れると思った矢先、こんな深夜に呼び出されてしまったので「超最悪なんですけど・・・」とかなりイライラしていた(体中からデジソウルが漏れるほど)

 

 

暫く街中を歩いていると

 

―――ドガアアアアアアアアン!

 

と、何かの爆発音が近くから聞こえた

 

 

「な、何!?」

 

『今の何の爆発音ッスか!?』

 

「とりあえず行くわよ!」

 

『油断するなよ?』

 

「分かってるわ!」

 

 

 

三人が爆発音が鳴った場所にたどり着くと、小さな公園に巨大なクレーターが出来ており、その中心に黒く禍々しい物体と、脱走していたフェレットが対峙していた

 

 

「グルルルルル・・・」

 

「くっ・・・この怪我じゃやっぱり駄目か・・・」

 

 

何と、脱走フェレットは喋っていたのだ

 

その光景を見た三人は・・・

 

 

 

「「「ふぇ、フェレットが喋ったーーーー!?」」」

 

 

当然、驚いた

 

 

「え?な、何で一般市民がココに!?」

 

「ちょっとアンタ!何で喋れるのよ!後、アレは何よ!!」

 

「お、落ち着いてアリサちゃん!」

 

『ギルモンに言われたこと、もう忘れてやがるぜ』

 

「えと、教えてくれないかな?君は何?アレは何なの?」

 

 

三人の質問攻めに戸惑うフェレットだが、三人を見た瞬間、何かに驚いた表情をした

 

 

「三人とも、凄い魔力を持ってる・・・お願いしまう!お礼は何でもします!ですから、アレを封印するのを手伝って下さい!!」

 

「手伝う?アレを倒せばいいのね?」

 

「ハイお願いします!魔法の力で!」

 

 

その言葉を聞いた瞬間、三人はフリーズした

 

魔法?魔法ってアレかな?プリティでキュアキュアとか、子供先生とかの?

 

まっさかー

 

 

「あーうん、とにかくアレを倒しましょ?」

 

「うん」

 

「わかったアリサ」

 

「えっ!?ちょっと!?僕の話を「「「リアライズ!!」」」ってええ!?何これ!?」

 

 

三人はデジヴァイスを取り出し、それぞれのパートナーを画面から呼び出した

 

 

「行くぞアリサ。このギルモンが、成敗してくれよう!」

 

「行くッスよフェイト!」

 

「行くぜすずか!」

 

 

三匹の成長期デジモンは黒い何かに向かって攻撃を仕掛け始めた

 

 

「ファイヤーボール!」

 

「ナイト・オブ・ファイヤー!」

 

「ギアスティンガー!」

 

 

ギルモンとインプモンの炎とファンビーモンの針が黒い何かに命中し、大ダメージのようで苦しんでいた

 

 

「凄い・・・でも、封印しないと」

 

「封印?どうやってよ?」

 

「あの、三人の誰でもいいんです。これで封印して欲しいんです!」

 

 

フェレットが手に持っているのは先ほどまで首に下げていた赤い宝石だった

 

 

「コレは何かな?」

 

「コレはデバイス。僕たち魔導師の魔法の補助をしてくれる杖です」

 

「「「コレが杖!?」」」

 

「はい!お願いです。レイジングハートを使ってください!」

 

 

フェレットは頭を下げてお願いした

 

それを見た三人は、決意の表情を浮べ、宝石に手を重ねた

 

 

「三人の誰かが発動できればいいわけね?」

 

「やろう、二人とも」

 

「うん!」

 

「それじゃあ、僕の後に続いて呪文を唱えてください!」

 

「「「分かった!」」」

 

 

 

―――我、使命を受けし者なり。契約のもと、その力を解き放て。風は空に、星は天に、そして不屈の心はこの胸に。この手に魔法を!

 

 

「「「レイジングハート、セットアップ!」」」

 

 

三人は声を揃え、起動呪文を唱えた

 

 

 

 

だが

 

 

 

 

『Error』

 

「「「「え?」」」」

 

『申し訳有りませんユーノ。残念ですが、私は彼女達をマスターとして認められません』

 

 

 

レイジングハートの無常な宣告に全員が固まった

 

 

「「「「「「「なっ・・・・・なんでェェえええええ!?」」」」」」」

 

 

戦ってるデジモンも含めた全員は、絶叫してしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、物凄いスピード(法律ぎりぎりの)で街中を走る一台の車がアリサたちの方角に向かっていた

 

 

「急いで淑乃。私の勘が正しければ、この子達があの子達に必要なのよ!」

 

「分かってますよアリシアさん。法廷速度ぎりぎりで飛ばしてるわ!」

 

 

はたして、アリシアが渡そうとしているものは一体・・・

 

アリシアの手には、三つのアクセサリーが月明かりに反射して輝いていた

 

 

 

続く

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