魔法戦記リリカルセイバーズ   作:ゼルガー

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前回のあらすじ

レイハ『彼女たちは私に相応しくありませんでした』

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その15「僕の名前はユーノ・スクライア③」

赤い宝石『レイジングハート』の突然の拒否に全員がフリーズし、持ち主のフェレットが正気に戻ってツッコミを入れた

 

 

「ちょ、ちょっとーーー!?レイジングハート何言ってるのさ!?」

 

『何って、私に相応しいマスターは私が決めます。マスターがデバイスを選ぶんじゃない。デバイスがマスターを選ぶんです』

 

「何かっこいいこと言ってるの?!早く封印しないと!!」

 

『二度も言わせないで下さい。私のマスターは自分で決めます』

 

 

なんとも人間臭い宝石だった

 

 

「まるでなのはね、コイツ」

 

「あはは・・・うん」

 

「えと、私はなのはちゃんとは付き合いが短いから分からないけど・・・そんな感じなのかな?」

 

 

 

 

 

一方その頃、デジタルワールドでは・・・

 

 

「へっくし!」

 

「ん?なのは、風邪?またヘソだして寝たの?」

 

「んー?誰かが噂したんじゃない?だって馬鹿は風邪引かないし」

 

「自分で言う?!」

 

 

 

 

 

 

そして話は戻る

 

 

 

 

「どうしよう・・・封印できないと・・・」

 

 

フェレットは困り果てていた

 

肝心のデバイスは、予想外の出来事で使えない

 

目の前にいる少女達のパートナー達は確かに強い

 

恐らく、Sランク以上の魔導師並の実力はある筈

 

それでも相手はロストロギア。封印しないと何が起こるかわからない

 

そんな時、彼女達の近くに一台の車が止まった

 

 

「やっと見つけた。って何アレ!?」

 

「うわぁ・・・最悪なんですけど。何アレ、デジモン・・・じゃ無いわね」

 

「淑乃先輩!母さん!」

 

 

DATSの制服を着た淑乃と白服を着たアリシアがフェイトたちに駆け寄った

 

 

「嫌な予感が的中しちゃったわねぇ。フェイト、アリサ、すずか。これを受け取って」

 

 

アリシアがそう言って、フェイトには黄色の三角形を、アリサには真っ赤なデジタルハザードの形をした宝石を、すずかには黒い銃弾の宝石が渡された

 

 

「コレは?」

 

「本当は渡したくなかったんだ・・・私の母にしてフェイトの祖母、プレシア・テスタロッサが最後に作った遺産はね」

 

「「「え?」」」

 

「ぷ、プレシア・テスタロッサ!?」

 

 

フェレットはアリシアから名前を聞いたとたん、大声で驚いた

 

 

「ふぇ、フェレットが喋ってる!?」

 

「落ち着いて淑乃。君、管理世界の人間だね?お母さんを知ってるってことは」

 

「ど、どういうことなの母さん!?」

 

「ちょっとアンタ、フェイトのお婆様のこと何で知ってるのよ?」

 

「え!?うん。僕の世界では教科書に乗るくらい有名な大魔導師なんだ。でも、数年前にとある事故が原因で行方不明になったって・・・」

 

「あちゃー、やっぱりそうなってるんだぁ。まあいいけど」

 

 

アリシアは額に顔を当てて、苦虫を噛み潰した表情になった

 

 

「さて、三人に渡したのは「インテリジェントデバイス」。詳しいことは後で説明するから、起動させちゃって」

 

 

「えっと・・・またさっきの呪文を言わないと駄目なのかな?」

 

「そんなまどろっこしいことしないわよ。普通にセットアップ!って叫べばいいから!」

 

 

三人は思った。想像していた魔法少女とは何か違うな~と

 

気を取り直して、三人は宝石を構えて叫んだ

 

 

「「―――セットアップ!!」」

 

三人は宝石から光があふれ出したと同時に、体中からデジソウルも大量に噴出した

 

 

 

「きゃあああああああ?!」

 

「あぐううううううう!?」

 

「いやあああああああ!?」

 

 

 

デジソウルと何か、二つの光が同時にあふれ出し、三人の身体はソレに耐え切れず悲鳴を上げた

 

 

 

「アリサ!?」「フェイト!?」「すずかっ!?」

 

「ちょっ!?アリシアさん、コレは一体!」

 

「やば・・・デジソウルと魔力が暴走しかけてる。淑乃!三人を気絶させて!早く!」

 

「はっはい!ごめんね、三人とも」

 

 

淑乃は拳にデジソウルを纏わせ、三人の首筋に手刀を当てて気絶させた

 

すると、デジモンたちもソレに釣られるかのように成長期に退化してしまった

 

 

「アリシアさん。この子達を車に運んでますね。あんた達も手伝いなさい」

 

「「「はい!」」

 

 

淑乃と三匹がアリサたちを連れて離れると、アリシアは再び顔をしかめた

 

 

「まさか、こんな結果になるなんて・・・ねえフェレット君」

 

「はい」

 

「アレ、壊していいかな?」

 

「へ?」

 

「だって、封印できる人がいなくなっちゃたし。このままじゃ次元震が起きてもおかしくないわよ?」

 

 

本当は封印したかった

 

でも、この人の言うことももっともだ

 

被害は無いほうがいいに決まっている

 

 

「お願いします」

 

「おっけー」

 

 

アリシアは腰からデジヴァイスを取り出し、構えた

 

 

「■■モン、リアライズ!でもって、デジソウルチャージ!オーバードライブ!」

 

「■■モン進化っ!―――■■■■モン!」

 

 

アリシアの目の前に現れたのは漆黒の鎧を身に纏った何かだった

 

 

「ごめんね■■■■モン、こんなことに呼び出しちゃって」

 

「いや、別に良いさアリシア。俺の役目は抑止力だからな」

 

 

漆黒のデジモンは腕をジュエルシードの思念体に向けると、デジ文字で呪文を刻み始めた

 

 

「封印は出来ないが、完全に破壊させてもらおう」

 

 

そして呪文が完成すると、思念体はあっけなく砕け散った

 

 

「す、すごい。ジュエルシードがアッサリと」

 

「まあ、究極体はオーバーSの魔導師が束になってもかなわないしね」

 

「・・・なんなんですか、彼らは」

 

「その事も含めて話してあげるよ。君が脱走した施設でね」

 

 

その時、アリシアがフェレットに向けた視線は異常に冷たかった

 

 

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