今回ですずかとバアルモン回は終了です
今回登場したジュエルシードは原作で、月村家で猫が巨大化したアレです
唯一、純粋な願いが叶ったアレですが、それは最悪な形で叶います
◇◆◇
「思い出すな、忍。5年前もこんな感じだったな?」
「ええ・・・懐かしいわね」
エンオウモンに刃を向けられているというのに、二人は余りにも冷静だった
否、忍は少し焦っていたが
「あいつ等がいてくれたら、少しは楽になるんだが・・・」
「無いものねだりね」
「だな・・・下がってろ忍」
恭也は2本の刀を構え、戦闘体制をとった
そして、一人と一匹は同時に動き、刃が交じり合った
「ほぅ?」
「っく、完全体相手じゃ不利か!」
恭也が持っていた刀に皹が入ってた
そしてエンオウモンは素直に驚いていた
自分は恭也の刀を切り落とすつもりだったのだから
「成程、ずいぶんとデジモンと戦い慣れているな。その刀をへし折る気だったのだがな」
「ああ・・・俺も5年前はDATSに所属してたからな。・・・やはりデジモン相手だと、普通の刀は無理か」
恭也はそういって持っていた刀を捨てると、腰から銀色のデジヴァイスを取り出した
「今の俺に相棒はいない・・・だが、相棒から渡された誓いの剣はある!リアライズ!」
恭也が叫ぶと、デジヴァイスから2本の刀が現れた
「デジヴァイスだと!?それにその刀は!?」
「クロンデジゾイド製の特注品だ。昔、相棒と一緒にウルカヌスモンと戦った時に奴に気に入られて作ってもらったんだ」
◇ウルカヌスモン
究極体
データ
神人型
鍛冶神や“ガンスミス”の異名を持ち、世界を滅ぼすことができる武器を製作できるとされる頑固一徹、職人気質なデジモン。
名のある武器のほとんどがウルカヌスモンブランド。
依頼主の力量を見抜き、使いこなせない、大事にできないと判断すれば依頼は受けない。
そのため作る上でも相手に見合う働きをする。
そんな彼でもベルゼブモンの“ベレンヘーナ”はベルゼブモンの力に惚れ込み、丹精込めて製作した秀逸な作品だったそうな。
戦闘でも匠っぷりを発揮するようだが、戦闘の技量はあまり高くないらしくウルカヌスモン自身、戦うよりも裏方に回る方が好きらしい。
「おもしろい!デジタルワールド一の匠の作品か!相手にとって不足は無い!」
「来い・・・その穢れた魂、この聖剣「スレイヤー」と魔剣「ブレイク」で切り伏せる」
恭也の身体から膨大なデジソウルが溢れだし、エンオウモンもソレに答えるかのように構えた
「お姉ちゃん!」
「忍!」
と、そこへ屋根から飛び出してきたのは、バアルモンとその背中に乗るすずかだった
「すずか!?それに・・・インプモン?」
「お姉ちゃん無事!?」
「え、ええ。インプモン、進化したのね」
忍はデジモンの進化については知っていたが、まさかあんな子悪魔がこんなイケメン・・・もとい、りりしいデジモンになるとは思っても見なかった
・・・良く考えたら、今はいない自分の相棒も究極体は工事現場の重機を模した竜だったなーと遠い目をした。幾ら自分が機械が好きとは言え、アレは・・・ねぇ?
「あのデジモンは一体・・・・。てか、あの野郎は誰だ?」
「私の恋人よ」
「へ~・・・・・・・マジか?アンタに恋人がいたとは以外だ」
「どういう意味よ!?」
バアルモンから見た忍は、何と言うか・・・・・・恋人を作らなそうなタイプに見えたのだ
一言に言うなら、機械一筋
「バアルモン」
「何だすずか?」
「アレ、なのはちゃんのお兄さんだよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・成る程、アレも人外か」
目の前でデジモンと対峙している恭也を見て、深く納得した
ああ・・・アレの兄なら、生身でデジモンと戦えるわな
「・・・興醒めだな」
バアルモンとすずかが来たことで、エンオウモンの戦意が無くなった
「どういうつもりだ?」
「私は常に、正々堂々の勝負を好むのでな。貴様、名はなんと言う?」
「高町恭也だ」
「そうか・・・貴様、先ほどの覇気からして、全力であっても本気ではなかったな。その名、覚えておこう」
「・・・ああ」
恭也の本気は、相棒がいてこそ真価を発揮する
人とデジモンの絆がお互いを高め、より高みに上り詰めることが出来たからだ
「次に会うまでに、本気を出せるようにしろ。私と本気で戦いたいのならばな」
エンオウモンがそういうと、いつの間にか尻尾に青い宝石が撒きついていた
「宝石?」
「あ、アレって!?」
「あのフェレットが言ってたジュエルシードか!?」
「ほう、やはりこの宝石を知っていたか。これが欲しくば、いつでも相手になるぞ」
恭也は、冷静に相手を見つめており、ニヤリを笑っていた
「俺も妹の事を言えないな・・・戦いが楽しいと思えるってな」
「次合間見えるとき、貴様の首を貰おうぞ。サラバだ恭也」
エンオウモンはマントを翻すと、その場から立ち去っていった
「何だったのよ一体・・・はっ!?ノエル!ファリン!二人とも大丈夫!?」
イレインの攻撃で負傷していた二人に忍は声を掛けた
「大丈夫ですよ忍お嬢様」
「私もですー。・・・怖かったぁ~」
どうやら無事のようだった
「なあ、忍。この血を流してるデブはどうするんだ?」
バアルモンは、地に伏せている安次郎と、胴体を真っ二つに切られて機能を停止しているイレインを指差した
「安次郎は警察に引き渡すわ。今回は流石の私も頭にきてるしね。で、この子は・・・ノエル、修理室へ」
「・・・よろしいのですか?」
また襲ってくるのではないかと心配して、ノエルは忍に問う
「ま、何とかなるでしょ。いざとなれば、すずかとインプモンがいるしね?」
他人便りかよ・・・と、バアルモンは心の中でツッコンだ
その後、警察関係が到着し、安次郎は逮捕された
彼が今までやったことが全て明るみにでて、二度と刑務所の外を拝むことは無いだろう
そしてイレインだが・・・
「何で私がメイドをやんなきゃなんないのよ!?」
「黙りなさい。貴女は忍お嬢様に治して頂くどころか、行き場の無い貴女に仕事を与えたのですよ?文句があるなら・・・ファリン以下にします」
「ゴメンなさい!それだけは止めて!」
「ちょっとノエルお姉さま!?私以下ってなんですか!?それに私以下ってそんなに嫌なんですかイレインちゃん!?土下座するほどなの!?」
「だって・・・」
「まあ・・・」
「「ファリンだし・・・ねぇ?」」
「うわ~~ん!インプモン~~~皆がイジメル~~~~!!!」
すっかり月村家に馴染んでいたとさ
「うるせぇな・・・なあ、なんでアイツがメイドなんだ?いろんな意味でポンコツだろ?」
「え!?う、う~ん。それは私には何も言えないかな~って」
「つか、俺に助けを求めんなよ・・・駄メイド」
フェリンに味方はいなかった(笑)
おまけ
「やっぱりあの子達の力が必要よね・・・」
「ああ・・・そうだな」
「ねえ、DATSに行かない?あの子達を呼ぶために」
「そうだな・・・いざとなったら向こうに行って探せばいい。ついでに放浪してる妹も」
「あの子は捕まらないんじゃない?」
「・・・だろうな」
「それじゃ、後で行きましょうか。私たちのパートナーを迎えにね」
「5年ぶりの再会だな。元気にしてるだろうか・・・」
「私の」
「俺の」
「「ドラコモンは」」