魔法戦記リリカルセイバーズ   作:ゼルガー

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リリカルセイバーズのファンの皆さん、長らくお待たせしました。

執筆意欲がようやく湧き、仕事も安定してきたので続編を書いていきます


その24「樹海の修業!真紅の魔導騎士アリサ!!」④

炎の渦に飲み込まれたアリサとグラウモンX

 

炎に耐性があるグラウモンXは兎も角、人間のアリサには耐え切れる熱量では無かった。

 

 

 

―――あ、熱い。熱いよ・・・・・・息もできない。苦しい。肌が痛い。駄目、意識が・・・・・・

 

 

薄れゆく意識の中、ふと彼女の頭にある光景が浮かび上がった。それは・・・・・・

 

 

 

―――へ~、この程度でへこたれるんだぁ?アリサちゃんってなっさけないなー?

 

 

超ムカつく顔で自分を見下してくる悪友(なのは)の姿だった

 

あ?コイツ、今なんて言った?天才少女と呼ばれたこの私に向かって、このバカはなんて言った?

 

ふ・・・・・・ふ・・・・・・

 

 

 

「ふっざけんじゃないわーーーーーー!」

 

「あ、アリサ!?」

 

「な、なんだ!?わ、私のかえんりゅうが弾き飛ばされただと!?」

 

 

アリサは怒りで膨大なデジソウルを放出し、かえんりゅうの炎を弾き飛ばしたのだった。

 

 

「はぁはぁ・・・・・・ちっ、幻覚だったか。死に間際であのアホの顔を思い浮かべるなんて最低な気分ね」

 

「だ、大丈夫かアリサ?」

 

「ギリギリだったわ。ホント、変な意味で助けられたわね」

 

 

今度、あの面をぶん殴ってやるけど。と思いつつ、アリサはエンオウモンを睨みつける。

 

 

「グラウモン、このデジソウルの量なら行けるわよね?」

 

「あ、ああ。まさか怒りで至るとは思わなかったがな・・・・・・」

 

「そう。それじゃ、進化するわよ!デジソウル、フルチャーーーーーージ!!!」

 

 

膨大な量のデジソウルを手に集中させ、彼女はデジヴァイスに手をかざした。

 

 

「グラウモンX進化!―――――――メガログラウモンX!」

 

 

 

【メガログラウモンX】

 

世代:完全体

種族:サイボーグ型

属性:ウィルス

必殺技:ダブルエッジΣ

 

グラウモンXが進化したサイボーグ型デジモン。通常のメガログラウモンよりも能力が遥かに上。

体内に内包した“デジタルハザード”級の尋常でない力を各部の攻撃ユニットから各種エネルギー弾に変換して発射する能力を持つに至り「深紅の重戦車」と呼ばれている。

接近戦時には「ペンデュラムブレイドΣ(シグマ)」による『ダブルエッジΣ(シグマ)』を、必殺技の『アトミックブラスター』は胸部と腕の砲門により4倍の威力で放つ。

胸部の巨大な砲門は『アトミックメガロブラスター』の発射口である。

 

 

 

 

「完全体に進化しただと?ふっ、面白い!」

 

 

エンオウモンはニヤリと笑い、アリサに手を向けた

 

 

「っ!?何をする気よ!」

 

「貴様っ!」

 

「安心するがいい、対等となった相手には礼儀を尽くすのが私の流儀でな。さあ、回復をしてやろう」

 

「あ、あれ?火傷が消えていく?」

 

「アリサを治してるのか?」

 

 

予想外の対応にアリサとメガログラウモンXは驚いた。まさか、自分たちの敵がそんなことをするとは思わなかったからだ

 

 

「言ったはずだ。これが私の流儀だ。対等の相手と本気で戦うためにな。我が名は火のエンオウモン!全力で掛かってくるがいい!」

 

「・・・・・・紳士な奴ね。私はアリサ・バニングス。アンタを倒す女よ!」

 

「我が名はメガログラウモンX!その名を刻むがいい!」

 

 

 

名乗りを終えた二体と一人は、同時に駆け出し、衝突した。

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、ガンクゥモンとの修行を終え、武者修行を続けていたなのはとバン。

 

二人はデジタルワールドの様々な村を廻り、小さな争いごとを収めていった。

 

そんなある日、二人は険しい山脈を登っていた。

 

 

「うーん、あちこちでヴァンデモンの噂を聞くけど、悪い話よりもいい話しか聞かないなぁ。ティアちゃんの世界で襲ってきたピコデビモンの件もあるから、悪党だと思ってたんだけど」

 

「そうだね。むしろ皆にしたわれた王って感じだったね」

 

「じゃあ、なんで私達を襲うように指示したりしたんだろう?」

 

「うーん、僕にはわからないよ」

 

「だよねー。取り敢えず、ケジメとして一発は殴るけど」

 

「あ、やっぱり?」

 

 

 

元々脳筋ななのはとツッコミデジモンのバンでは、考えても無駄であった。

 

 

 

「さてと、これからどうしようかなぁ」

 

「そろそろ人間界に戻ったら?士郎さん達に怒られるんじゃないの?」

 

「うげ・・・・・・それがあったんだった。帰りたくないなぁ」

 

 

 

 

 

 

―――ならば、一生帰らないようにしてやろう。永遠にな

 

 

 

 

 

「っ!?誰!」

 

 

なのはは突然響く言葉に驚くと、前方からフードに包まれた正体不明のデジモンが地面から現れた。

 

 

 

「グブブブブブ、我が名は土のチオウモン。ヴァンデモン様に仕える四天王が一体」

 

「なのは!コイツ、完全体クラスはあるよ!だから、こっちも完全体に「笑止!」ちょっ!?」

 

「例え相手が完全体でも、成熟期が敵わないなんて言う道理はない!ヒートグレイモンでいくよ!」

 

「いや、意味わかなんないから!?」

 

「・・・・・・変なテイマーを持っているな」

 

「敵に同情された!?」

 

 

まさか敵から同情されるとは思わなかったバンは心の中でそっと泣いた。

 

 

「まあよい。グブブブブ、キサマらを仕留めたとあれば、ヴァンデモン様もお喜びになるはず。死ね!」

 

「へっ、上等なの!デジソウル、チャージ!」

 

「ああもう、こうなったら自棄糞だよ!バンチョーアグモン進化!――――――ヒートグレイモン!」

 

 

赤き火竜となったバンの肩にジャンプで飛び移ったなのはは、チオウモンに向けて指をさして叫んだ

 

 

「行くよ!四天王だかなんだか知らないけど、売られた喧嘩はとことん買ってあげるよ!」

 

「うおおおおおおおおおお!」

 

「グブブブブブブブ・・・・・・フヒッ」

 

 

 

 

つづく

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