トカゲ娘が幻想入り   作:ごぼう大臣

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第32話

「そぉいっ!」

 

「うにゅう!?」

 

オレがバックドロップを打ち出すと、受けた相手、鴉の妖怪は悲鳴をあげて引っくり返る。そして限界が来たか素早く転がり、仲間に助けを求める。

 

「お燐、タッチ!」

 

「オーケー!下がってお空!」

 

そして二人の位置はスルリと入れ替わり、オレの前にはヤル気満々の猫の妖怪が立ちはだかる。かれこれこの二体一の練習試合を一時間は続けている。場所は地霊殿のトレーニング室のリング。

 

事の起こりは三日前。「勝負してくれ!」との勇儀の頼みを詳しく聞けば、あの道端での身のこなしに惚れ込んでどうしても勝負がしたくなった、との事。いきなり過ぎやしないかと思ったが、勇儀を始め鬼という種族は勝負事には目が無いのだという。特に肉体系、実力者が現れれば尚更だと。

 

かくしてそれから一週間。今日から四日の猶予を貰い、互いに鍛練に充てようという事になった。勇儀自らの薦めでオレは地霊殿の設備に、練習相手としてさとりの部下まで貸してもらえて今に至る。

 

「そろそろ疲れて来てんじゃないかい、お姉さん!」

 

「ふん、まだまだ!」

 

リング上で煽って来るのは赤髪におさげの猫妖怪、お燐こと火焔猫 燐(かえんびょう りん)。さとりの部下の一人で、死霊の管理が仕事なんだとか。黒い尻尾が何本も生えている。

引っ張ってみたい。

 

「せやあっ!」

 

中段蹴りがお燐に突き刺さる。よろめいたところで更に二、三度叩き込む。お燐は丸く屈んで防御の姿勢になった。

 

「うっく・・お姉さんの蹴りは毎度強烈だね。」

 

「そいつぁどうも!」

 

上体が傾いたお燐に背中から両腕で掴みかかり、そのまま持ち上げる。そのまま叩きつけるつもりだった、が。

 

「おっと!」

 

「っ!?」

 

空中で起き上がったお燐に両足で首を挟まれ逆に持ち上げられてしまう。フランケンシュタイナーである。しかし何たる早業。そう思う間もなく頭に衝撃。

 

「ぐはあっ!」

 

「へへ、いつだって王道の返しってのが存在するんだよ。リザお姉さん。」

 

仰向けに倒れたオレを除き込んで自慢げなお燐。くう、確かに調子に乗っていたが、あのスイッチの早さや身軽さは中々真似できない。

 

「ふふ、起き上がれない?私の技も効いたでしょ?ねえ!」

 

リング外ではしゃいでいるのは霊烏路 空(れいうじ うつほ)。通称お空(おくう)。お燐と同じくさとりの部下で、ボリュームのある髪に体格、そして自分で小さくしない限り存在感が異様な程の翼を持つ鴉の妖怪。先程バックドロップで退場した相手だ。

とはいえ、彼女のいう通り技は効いていた。というのも、彼女に食らったジャイアントスイングだの、フライングボディアタックだの、雪崩式ブレーンバスターだのがヤケにパワフルで、オレも出来るなら交代したいと思うほどに追い詰められていたのだ。

 

「ほら、いつまでも倒れていたら・・それっ!」

 

「のわっ!」

 

コーナーに登ってボディプレスを仕掛けてくるお空。咄嗟に転がって避けると、オレの体に降ってくる筈のお空はリングにダイブ。

 

「うにゅっ!?」

 

「おぅふ。」

 

そのまま穴が開くんじゃないかと思うほどに盛大にお空はへばりつく。あんまり見事な倒れ方に一息つき、疲れた体をゆっくりと起こそうとする、が。

 

「うりゃあぁ!」

 

「っなっ!」

 

此方が起き上がらない内にお空は立ち直り突撃してくる。しかし無意識に体に染み付いた戦術が表に出たか、驚いた拍子に片足を上げ、前傾していたお空のお腹を蹴りあげる。お空の体は勢いそのままに宙を浮き、まっすぐロープへと飛んでいく。

 

「ふんぎゃっ!」

 

お空の背中がロープにめり込み、反動でまたリングに仰向けにぶっ倒れる。思わず吹き出すと、同じように笑う声がした。

見ると体を九の字に曲げて汗を拭うお燐。顔は微笑ましそうにしているものの手で押さえている膝、脚が微かに震えている。流石に疲れているのだろう。オレも体を起こす段になって自分の体が石みたいに重たく思えた。

よくあんなに動けるものだと、タフさに感心する。出来るならお燐の身軽さとお空の体力をそれぞれ分けてほしい。

 

・・なんて事を思っていると。

 

「ただいまー。」

 

「捗っていますー?」

 

トレーニング室の扉を開けてルーミアと文が入ってきた。手には何処かで買ったらしい食べ物の包みが握られている。

二人は地霊殿の外に出て、"旧地獄街道"と呼ばれる街の中を見物する日々を送っていた。最初はルーミアなどはオレがお燐、お空とドタバタする様子を眺めていたのだが、ずっとそうしていては流石につまらないので今では買い物や見物をした後にこうして様子を見に来る程度である。

 

「リザー、調子どう?」

 

「見ての通り・・バテてる。」

 

リング際に駆け寄って来たルーミアに方膝を抱えた姿勢で相づちを打つ。天使のような笑顔を見れば疲れも吹っ飛ぶ、なんて都合の良い話はないが、休憩のムードになったのは有り難かった。たまに此方が休みたいと言ってもお空などが「まだまだー」と突っ込んでくるのだ。体力はつくと割り切ろうにも限度があるというものだ。

 

「リザさんから見てどうです?お二人の実力は。」

 

ロープにもたれ掛かって見下ろしながら文が尋ねてくる。興味が有るんだか無いんだかパクパクと買ってきたものを食べながら答えを待っている。

 

「二人がかりだと、流石にキツいかね・・。一対一なら勝てる気もするんだが。」

 

お燐が「ふうん」と鼻を鳴らす。だが実際に自信が無いわけでもない。今まで二人を相手にしても一方的にやられる事は無かった。勇儀以外の相手がいるとは聞かないし、そう悲観する事も無いだろう。

 

「へえ、やりますね。最初はすぐに音を上げそうでしたが。」

 

「勇儀はこれよりずっと強いんだろ?お前が言ったじゃねえか。」

 

文の顔を指差すと、へへ、と文が笑う。文は勇儀との対戦が決まった直後、その相手の強さをくどい程警告してきた。大袈裟というには早計だが、その話しぶりはまるで山で遭遇したヒグマの話をする生還者みたいだった。文は妥当な印象だと言い張っていたが、果たしてどうなのやら。

 

「リザ先生、雑談はその位にして、スピニング・トゥ・ホールドの(ry」

 

「ごめん、ちとシャワー浴びてくる。あと誰が先生やねん。」

 

ルーミアの頭を一撫でしてトレーニング室を出る。振り返ると後ろには同じくシャワーだろうお燐と、文にスピニング・トゥ・ホールドをかけるお空の姿があった。

 

「・・白か。」

 

「ルーミア。文を苛めんな。お空も置いてくぞ。」

 

「はーい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふー・・」

 

シャワーを浴び終え、ルーミアのいるであろう談話室へ。暇なときは専らそこで遊んでいる。

 

「しかし、オレは有り難いけど二人はここまで付き合って大丈夫か?」

 

「平気だよー。楽しいし。」

「鬼のお姉さんとも、良くしておくと得だからね。」

 

「ならいいけど・・・ん?」

廊下を三人で話しながら歩いていると、廊下の向こうの談話室に、ある異変があった。

 

扉が、開いている。観音開きの木製の扉がゆっくりと、押されて。それだけなら何という事も無いだろう。が。

 

「誰も・・・いない?」

 

扉の向こうには、それを押しているであろう人の姿が、欠片も見当たらなかった。目をいくら凝らしても、そこには部屋の空間の一部が覗くばかり。まさか勝手に全開する程立て付けが悪くはあるまい。

ホラー現象の類いか?まさかとは思うが、ここは幻想郷もとい地霊殿。奇妙な出来事は珍しく無いのかも知れん。背中の二人が黙っているのもきっとそのせい―

 

「わっ!」

 

「ひゃっ!?」

 

急に何者かに背中を押され、飛び上がってしまった。見るとそこにはいつの間に近づいたのか黒い帽子にさとりの色違いみたいな服と管を身に纏った少女が笑っていた。彼女は人差し指を唇にあてて「しー」と小さく呟く。一体誰だこの子は。

 

「あ、こいし様。」

 

「戻っていらっしゃったんてますね。」

 

腰を抜かすオレを尻目に二人は少女に挨拶している。こいしってのは名前だろうか。

 

「この方は古明地 こいし様。さとり様の妹だよ。」

 

お空がそう説明してくれる。こいしは振り返ると妙に顔を近付けてくる。

 

「えへへ、初めまして、こいしだよ。よろしくね。」

 

「ああ、よろしく・・」

 

さとりの妹、確かに背格好は似ているが、姉の物静かな雰囲気に比べ、こっちは何だか軽い。

 

「貴女、"リザ"でしょ?ルーミアちゃんから聞いたの。」

 

「え、知ってんの?」

 

「うん。今日饅頭屋さんで会って聞いたの。」

 

こいしはニッコリ笑うが、此方はもう一つ「え」と漏らしてしまう。そもそも主人の妹という立場でありながら会うのは地霊殿に来て三日目。しかもルーミアと会ったのも今日で場所はここではなく饅頭屋。よく考えなくともおかしな話である。しかしそんな疑問をお燐にお空は感じないのか、気に留めることなく会話を続けている。

 

「帰ってくるのも久しぶりですね。」

 

「そーなんだよ。それなのに、お姉ちゃんは『忙しい』って遊んでくれないんだよ。」

 

「さとり様も大変なんですよ。分かったげてください。」

 

「・・久しぶり?」

 

眉のシワが深くなる。こいしの愚痴はともかく、自分の家に帰るのに「久しぶり」ってどういう事だ。

 

「全く、たった一人の妹に冷たいんだから。」

 

「そんな事言わないであげて下さい。長い間留守にしたらいつもご心配を・・・」

 

「というか、気紛れで出掛けるのを控えて下されば。」

 

「良いじゃん、皆どうせ普段通りでしょ?」

 

「そういう問題では・・・」

「いやいや、待ってくれ。」

 

段々話が突拍子も無くなってきた。『居なくても普段通り』って、要らない子扱いかよ!?

 

「なあ・・こんな事聞いちゃ不味いかも知れんが・・・何かあったのか?」

 

声は潜めていたものの、心中の気忙しさに釣られて表情も恐らくオーバーなものになっていただろう。三人が目を丸くして見つめる中、オレ一人が気まずい気持ちで立ち尽くす形となる。

「・・・ぷ。」

 

こいしが吹き出す。オレが視線を移すとケラケラ笑いながら話し出した。

 

「違う違う。単に私がフラフラするのが好きっていうのと、後は・・・」

 

そしてこいしは途中で口をつぐみ、宙を見上げたかと思うと、オレの脇をすり抜けて談話室へ走っていく。

 

「何だ?」

 

慌てて追いかける。追い付いたのに気付くとこいしは戸口の側から室内を覗き込んで中を指差す。

 

「・・・?」

 

よくわからないまま同じように覗いてみると、ソファで向かい合って話している文にルーミア。

しかし、ただ雑談をしている、という訳では無いようで。

 

「だからぁ。。。鬼ってのは、そりゃ強いでふけどぉ。。礼儀とかが欠けているんでふぅ。社交辞令は無縁でぇ。。。ズカズカ踏み込む。酒と喧嘩が鬼の華、それで皆が楽しめるはずだと決め込んでぇ、ひっく、合わせているぅ、私はぁ。。。ちょと、聞いてまふぅ?」

 

「・・・うん、聞いてる。」

 

「かにょゆーめーな太宰治センセーは言いまひたよ。『皮膚感覚が倫理を覆っている状態、それを低脳あるいは悪魔と言う』って。スキィでランラン、なんて例えていましたが、違いまふよ。奴等の場合は、祭りでオラオラでふよ。」

「いや、鬼じゃんw東洋の悪魔じゃんw」

 

「しゃーらっぷ!つまり、気分がイー、拳が唸る、体が火照るだのいって酒池肉林に興ずるアホンダラにビクビクせにゃならん己の不甲斐なシャたるや・・・」

 

「・・・・・・」

 

「子供の頃なんてもう、死ぬ思いで、ホントにもう・・命懸けでエェヘッヘエー、ワアアアアン!貴女には分からんでショーねー!」

 

「・・・なんだありゃ。」

 

文は見たことも無いような激しい調子で捲し立て、ルーミアは聞いているのかいないのか半目で相槌を打ちながらウンウン頷いている。見れば文の手には一升瓶が握られ、顔も幾らか紅潮している。酔っ払ったんだろうか。

「なんかね、ちょっとお酒飲んで愚痴溢してたら、エスカレートしたみたい。」

 

「・・もう溢すっていうより、垂れ流していますよね、アレw」

 

「マーライオンだwマーwライオンwww」

 

 

「止せよ、その言い方じゃ吐いているみたいじゃん・・・

 

」お燐とお空は必死で笑いを堪えている。呆れながら、相変わらずのニコニコ顔で眺めているこいしに囁く。

 

「で?この光景がどうしたんだよ。」

 

「ああ、ちょっと待ってね。」

 

こいしはニヤリと笑い、部屋の中にパタパタと入っていく。ルーミアはすぐ気付き振り向き微笑むが、文は視界に映るであろう距離まで来ても不思議とピクリともせず話し続ける。・・・無視でもしているのか?

「文の『無意識』を操ったんだよ。」

 

「無意識?」

 

お燐が顔を半分だけ此方に向けて説明してくる。

 

「こいし様の能力。例えば石が転がっていても、態々意識なんてしないよね?そんな存在に成り済ませるのさ。今の文には、この部屋じゃ埃辺りかな。」

 

お燐が喋る間に、こいしとルーミアは文が目を離した隙に手を繋いで部屋の出口まで来ていた。文は天井を睨んでもはや演説のように威勢よく愚痴を吐いている。

 

「・・・そろそろ止めようぜ。なんか気の毒だ。」

 

もう聞く相手もいないし、と部屋に入ろうとした時、誰かが腰布の裾を掴む。

 

「ん?」

 

振り返ると、二人で笑っているルーミアとこいし。何となく嫌な予感がしたが、手招きをされて取り敢えず、言われた通りに耳を貸す。ルーミアはすぐさま囁いてきた。

 

「ーーー」

 

「・・・っ!」

 

「ばいばい。」

 

その内容を話すと、二人は姿を消してしまった。恐らくまた無意識だろう。こりゃ自分ではどうしようもないと文に向けて駆け寄る。とにかく本人に知らせねば。

 

「・・・昔っからそうだ!私がどんなに努力しても!あの鬼達はいつも私の一つ上を行っちまう!

 

てめえにッ!てめえなんかにッ!分かられて堪るかよ!

 

だが・・私も何時までもこの私のままじゃぁ無い・・。

 

いつかッ!てめえをブッ倒しッ!てめえの舎弟だった過去に決別してやるッ!

 

あの世で私に詫び続けろ、星熊ゆ・・」

 

「文!」

 

オレが肩を掴むと、文は顔だけは鬼神のようだったそれを、雪がお湯に浸かるみたいに綻ばせる。酒が入っているせいか、感情の振れ幅がすごい。

 

「あー、リザさんも飲みます?おいひいでふよ、地底の地酒・・」

 

「それどころじゃない、ルーミアが・・」

 

オレが肩を揺すると、文もただ事でないと理解してくれたか、少しずつ戸惑った表情に変わり、部屋をキョロキョロと見回す。

 

「ありゃ・・ルーミアさん、いませんね?」

 

やっと気づいたか、声は未だに呆けているが仕方がない。本題を話す。

 

「ルーミアとこいしが、さっきお前の言った悪口を勇儀に伝えてくる、って・・・」

 

「・・・・・・」

 

言い終わった瞬間、赤かった顔が見る見る内に青く変わっていく。さながらリトマス試験紙か、なんて思った瞬間文がオレの肩を掴み返してくる。

 

「ほ、ほほ本当ですか!?いま、あの子達は何処に!?」

 

「こ、こいしが一緒って言ったろ!オレに分かるか!」

 

余りの勢いにたじろいでしまう。文が肩を落とし、力が緩んだ隙に文に言い聞かせる。

 

「いいか文、何処にいるかは今は置いとけ。行き先は分かってんだから、その速さで先回りするしかない。間に合わなきゃ・・・最悪土下座だ!」

 

「はいッ!」

 

返事するが早いか、文は部屋の窓を乱暴に開けて飛び出していった。割らないだけ良心的かもしれない、そう思う程の速さだった。因みにその速さで飛び出した時の風で、窓は割れた。

 

「ったく、どっちもしょーもない・・・」

 

既に文の見えない窓の景色と、足元に散らばったガラスを交互に見ながらため息をつく、と。

 

「り、リザ・・」

 

「こっち・・」

 

「?」

 

お燐にお空が出口辺りで苦笑いしている。今度はなんだ、と歩いていくと此方からは見えない場所、開かれた扉の陰を指差してくる。訝しみながら覗き込むと、予想外のものが見えた。

 

「・・・・!?」

 

「やっほ。」

 

「五分ぶりだね。」

 

まさしく、ルーミアとこいしである。ついさっき勇儀の所に行き、文が慌てて追いかけていった、と思われたあの二人である。いやしかし、ああそうか、自分で言ったじゃん。

何処にいるかは知らない、って・・

 

「やられた。」

 

手をあてて天井を仰ぐオレをよそに、二人は仲良く指スマしていたー。

 

 

・・・因みに、後に分かった文の末路をダイジェストにすると、だ。

 

 

 

★★★

 

文「勇儀さああぁん!」トビラバシーン

 

勇儀「おわ、なんだい急に。」

 

文「ルーミアさんと、こいしさんは!?」

 

勇儀「え、あの二人がどうかしたかい?」

 

文「あの子達が、私の勇儀さんへの悪口を、ばらすって・・・!」

 

勇儀「・・・そんな酷いのかい?」

 

文「その場にいないから言えたんですよ!知られたらどんな目に遭うか・・・・・・あ。」

 

勇儀「・・・・・・」

 

文「」

 

 

★★★

 

 

・・・ま、文が間抜けな気もするが、幸い何事も無かったそうだ。取り敢えず二人は叱っておいた。こいしはさとりがいるので少し躊躇したが、忙しいらしいし、事後報告で良いか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・その話は、本当ですか?」

 

「貴女に嘘をついても仕方ないでしょ。」

 

「・・・・・・」

 

「あなたが相手で、場所が此処だから打ち明けたの。

 

・・・さあ、貴方はどうするの?」

 

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