問題児たちが異世界から来るそうですよ?__そう、生命の目録とコジマ粒子。   作:tomlet

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え〜…とりあえずですね…

マジで更新遅れてスンマセンでしたぁぁァァァァァァアアアアアアッ!!!

リアル多忙につきこれからも更新は遅くなりそうです。マジでスンマセン。
もしも自分の駄文を楽しんでくれてる方がいるなら、お待たせしてしまって本当に申し訳ないです…






白き夜の元魔王

「な、なんであの短時間に”フォレス・ガロ”のリーダーと接触してしかも喧嘩を売る状況になったのですか!?」

 

「「むしゃくしゃしてやった、今は反省している」」

 

黙らっしゃい!とハリセンで耀と飛鳥の頭を叩く黒ウサギ。しかもゲームの日程は明日らしい。必要最低限のルールは決めているらしいので、どうやら無理ゲーを吹っかけられることはなさそうだが、あまりにも急だ。

 

「別にいいだろ。見境なしに喧嘩を売ったわけじゃないんだしよ」

 

一連の流れにニヤニヤしつつ、十六夜は黒ウサギにそう言うが。

 

「十六夜さんは、面白ければいいと思いますが、この”契約書類”を見てください」

 

自己満足と言われても否定はできない。耀たちが勝てばガルドは罪を認めコミュニティを解散。負ければこのことを黙認。

その程度の小物だ、いずれどこかでボロを出し、時間さえかければ裁ける相手なのだ。つまりこの行為は自己満足に他ならない。

黒ウサギは溜息を零し。

 

「はぁ、仕方がありませんね。まぁ、いいです。”フォレス・ガロ”相手なら十六夜さん一人いれば楽勝でしょう」

 

「何言ってんだ。俺は参加しねえよ」

 

「あら、分かってるじゃない」

 

十六夜と飛鳥の発言に黒ウサギは慌てる。

 

「ダメですよ!コミュニティの仲間なんですからちゃんと協力を」

 

「そういうことじゃねえよ。この喧嘩はコイツらが売って、ヤツらが買った。それに俺が手を出すのは無粋だってことだよ」

 

そういう事だ、と頷き合う飛鳥と耀。

 

「・・・・・もう、好きにしてください」

 

黒ウサギは本日何度目になるかもわからない溜息をこぼすのだった。

 

「それじゃあ、今日はもうコミュニティに帰ります?」

 

苦笑し、一同に尋ねるジン。しかし黒ウサギは首を横に振り。

 

「あ、ジン坊ちゃんは先にお帰り下さい。ギフトゲームが明日なら

”サウザンドアイズ”にギフト鑑定をお願いしないと」

 

「“サウザンドアイズ”?コミュニティの名前か?」

 

「YES。サウザンドアイズは特殊"瞳のギフトを持つ者達の群体コミュニティで、箱庭の東西南北・上層下層の全てに精通する超巨大商業コミュニティです。幸いこの近くに支店がありますし」

 

「ギフト鑑定というのは?」

 

飛鳥が疑問をこぼすと、黒ウサギが答える。

 

「ギフトの秘めた力や起源などを鑑定することです。自分の力の正しい形を把握していた方が、引き出せる力はより大きくなります。皆さんも自分の力の出所は気になるでしょう?」

 

そうして一同は、黒ウサギに促されるまま”サウザンドアイズ”に向かうのだった。

 

 

”サウザンドアイズ”を目指しての道中。桜の木のようなものが目に止まり問題児たちは足を止める。

 

「桜の木・・・ではないわよね?花弁の形が違うし、真夏になっても

咲き続けるはずがないもの。」

 

「いや、まだ、夏になったばかりだぞ。気合の入った桜が残っていてもおかしくないだろ。」

 

「・・・・・?今は秋だったと思うけど。」

 

何やら会話がかみ合って無い、どうやら全員が今の季節を違うものと認識しているらしい。黒ウサギが苦笑いしながら口をはさむ

 

「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているのです。元いた時間軸以外にも歴史や文化、生態系など所々違う箇所があるはずですよ」

 

「パラレルワールドってやつか?」

 

「正しくは立体交差平行世界論というものですけど。まぁそれはまた今度です」

 

着きました、と店の前に来ると、女性店員らしき人物が店仕舞いをしていた。

 

「まっ」

 

「待ったなしです。うちは時間外営業はやっておりません」

 

女性店員は黒ウサギをあしらう。

 

「なんて商売っ気のない店なのかしら」

 

「ま、全くです!閉店の五分前に客を締め出すなんて!」

 

「文句があるならどうぞ他所へ。ただしあなた達の今後の出入りを禁じます」

 

「で、出禁!?たったこれだけで出禁だなんてお客様を舐めすぎでございますよ!」

 

なるほど、或いはこれが普通のコミュニティなら締め出すこともないのかもしれない。これが名と旗印を持たない”ノーネーム”の宿命なのだろう。うぅーん、どうするか、と耀が少し考えようとすると。店から白い何かが飛び出してきた。

 

「いぃぃぃぃやほぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギィィィィィ!」

 

店から飛び出してきた白髪の少女は黒ウサギに突っ込むと、そのまま水路の中へと飛んで行った。

 

「おい店員。この店にはドッキリサービスがあるのか?なら俺も別バージョンで是非」

 

「ありません」

 

「なんなら有料でも」

 

「やりません」

 

十六夜と店員がそんなやりとりをしていると、黒ウサギと白髪の少女、いや幼女が水路から上がってきた。

 

「し、白夜叉様!?どうして貴方がこんな下層に!?」

 

「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まっておるだろうに!フフ、フホフホフホ!やっぱりウサギは触り心地が違うのう!ほれここが良いかここが良いか!」

 

この幼女見た目はこんなでも中身はおっさんのようだ。

 

「し、白夜叉様!ちょ、ちょっと離れてください!」

 

黒ウサギは白夜叉と言うのだろう、その少女の頭をつかんで投げる。その先には十六夜がいた。

 

「てい」

 

十六夜が白夜叉を受け止めた、足で。

 

「グフゥ!お、おんしら!飛んできた初対面の美少女を足で受け止めるとは何様だ!」

 

「十六夜様だぜ。以後よろしく和装ロリ」

 

この状況で決して態度を崩さな十六夜。さすがである。

 

「貴方はここの人?」

 

飛鳥が尋ねると白夜叉は起き上がり。

 

「おお、そうだとも。この”サウザンドアイズ”の幹部で白夜叉様だよご令嬢。仕事の依頼ならおんしのその年齢のわりに発育のいい胸をワンタッチ生揉みで引き受けるぞ」

 

「オーナー。それでは売上が伸びません。ボスが怒ります」

 

どうやら相当の変わり者、いや変人なようだ。白夜叉は一応身なりを整える。

 

「さて、黒ウサギの新たな同士よ、立ち話もなんだ、生憎と店は閉めてしまってな。私の私室でよければ話を聞こう」

 

耀たちは”サウンドアイズ”の中に入る。中に広がっていたのは外観からの想像より広い空間。おそらく不思議な力でも使って空間を広げているのだろう。

廊下をあるき、障子を開き、白夜叉の私室に通される。

 

「改めて自己紹介をしておこうかの。私は四桁の門、三三四五階門に本拠を構えている”サウザンドアイズ”幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな、コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸している器の大きな美少女だと認識しておいてくれ」

 

「はいはい、お世話になっております本当に」

 

黒ウサギが小慣れた様子で白夜叉に返す、どうやらお決まりのパターンなのかもしれない。

 

「外門ってなに?」

 

首をかしげる耀に黒ウサギが答える。

 

「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。外壁から数えて七桁の外門、六桁の外門、と内側に行くほど数字は若くなり同時に強大な力を持ちます。箱庭で四桁の外門ともなれば、名のある修羅神仏が割拠する完全な人外魔境です」

 

そう言って上空からみた箱庭の図を黒ウサギが描いていく。

 

「・・・・・超巨大タマネギ?」

 

「いえ、超巨大バームクーヘンじゃないかしら?」

 

「そうだな、どちらかというとバームクーヘンだ」

 

「ふふ、うまいことたとえる。その例えなら今居る七桁の外門はバームクーヘンの1番薄い皮の部分に当たる。さらに説明するなら東西南北4つの地区の区切りの東側にあたり、外門のすぐ外”世界の果て”と向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに所属こそしていないものの強力なギフトを持った者たちが棲んでおる____その水樹の持ち主などな」

 

なんのことか分からず、一瞬思考が止まる耀はそういえばここに来る前に十六夜がそんな感じの奴を倒したんだっけ?と結論にたどり着く。

 

「して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったのだ?知恵比べか?勇気を試したのか?」

 

「いえいえ、この十六夜さんがココに来る前に蛇神様を素手で叩きのめしてきたのですよ」

 

黒ウサギがそう言うと、白夜叉は声を荒げて驚く。

 

なんと!?クリアではなく直接倒したと!?ではその童は神格持ちの神童か?」

 

「いえ、黒ウサギはそうは思えません。神格持ちなら一目見れば分かるはずですし」

 

「む、それもそうか。しかし神格を倒すには同じ神格を持つか、互いの種族によほどパワーバランスがある時だけのはず。種族の力でいうのなら蛇と人ではドングリの背比べだぞ」

 

ここでまた新しく登場したワードに今度は十六夜が白夜叉に尋ねる。

 

「神格ってなんだ?」

 

「神格とは存在を種の最高ランクまで押し上げるギフトです 例えばですが蛇に神格を与えれば巨躯の蛇神に、人に神格を与えれば現人神や神童になります。神格を持つことで他のギフトも強化されますから、箱庭の上層を目指すコミュニティの多くは神格を手に入れることを第一目的としているんですよ」

 

ほう、と息を吐く十六夜。おそらくそんなステキなものを持ってるやつと戦い(ヤり)たいと思っているのだろう。

 

「白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

 

「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年も前の話しだがの」

 

「へぇ?じゃあお前はあの蛇より強いのか?」

 

白夜叉の言葉に問題児たちは目の色を変える。

 

ふふん、当然だ。私は東側の”階級支配者(フロアマスター)だぞ?この東側四桁以下のコミュニティでは並ぶものがいない、最強の主催者(ホスト)なのだからの」

 

そう言ってのける白夜叉の言葉に十六夜が立ち上がる。しかし反応したのは十六夜だけではなかった。

目の前に最強を語る者がいるのだ、戦わないのは損だろう。

 

「つまり、貴方のゲームをクリア出来れば私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティという事になるのかしら?」

 

「無論、そうなるの」

 

「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けたぜ」

 

問題児たちは臨戦態勢に入る。春日部にいたっては”VANISH”まで腕にはめようとしている。

 

「抜け目ない童達だ。依頼しておきながら、私にギフトゲームで挑むと?」

 

「ちょ、ちょっ、御三人方!?」

 

「よいよ、黒ウサギ。私も常に遊び相手には飢えているゆえの」

 

「大袈裟な伝説も今日で終わり」

 

耀の準備が終わり、部屋には一触即発の空気が漂う。そんな中白夜叉は静かに、ただ、最強の主催者として口を開いた。

 

「ふふ、そうか_____しかしゲームを始める前に一つ確認しておくことがある」

 

そう言って懐から一枚のカードを取り出す。”サウンドアイズ”の旗印が刻まれたカードが光る。そして次の瞬間、世界が塗り替えられた。

 

「おんしらが望むのは”挑戦”か?____もしくは”決闘”か?」

 

視界が次々に全く違う世界を写す。黄金色の穂波が揺れる草原、白い地平線を覗く陸、森林の湖畔。

最終的に問題児たちの目に映ったのは、白い雪原と凍る湖畔、そして水平に太陽が回る世界。

 

「・・・・・なっ・・・・こいつは・・・!?」

 

十六夜が驚嘆の声を漏らす。

さっきまでは狭い和室にいたのに、気がつくと広い平原に、それもありえない光景を内包した世界に飛ばされたのだから無理はない。

 

「今一度名乗り直し、問おう」

 

白夜叉のこの言葉に問題児たちは現実に引き戻され、そして目の前の相手の底しれなさを悟る。

 

「私は”白き夜の魔王”_____太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは試練への”挑戦”か?それとも対等な”決闘”か?」

 

その宣言とともに双女神の描かれた扇子を向けられる。そうして問題児たちは確信する目の前にいるのは自分たちではまだ対応しきれない例外、イレギュラーなのだ、と。

 

一瞬にも、数時間にも感じられる沈黙の後、口を開いたのは十六夜だった。

 

「水平に廻る太陽と…………やっぱり、”白夜”と”夜叉”。あの水平に廻る太陽やこの土地はオマエを表現したものってことだな」

 

「いかにも。この白夜の湖畔と雪原。永遠に世界を薄明に照らす太陽こそ、私が持つゲーム盤の1つだ」

 

「これだけの広大な土地がただのゲーム盤だと?」

 

「如何にも。して、おんしらの返答は?」

 

流れる沈黙。そんな中で耀は心底驚いていた。

 

(”人類種の天敵”・・・アレが何より強い怪物だと思ってた)

 

耀は一度だけ映像を見たことがある元いた世界で最もイカれた怪物と目の前の少女を比べていた。そして目の前の少女に、あの怪物が、鎖を千切ったリンクスが勝てる場面は想像もできなかった。ネクストACとの体格差なんてこの少女には関係も無いだろう。PA(プライマルアーマー)による防御などこの少女は容易く破るだろう。

 

(この世界で力をつければ・・・あの怪物を殺せるかもしれない)

 

だからこんなところで死ぬわけにはいかない、そう考えついた耀は多少カッコ悪いがここは一歩引こうと考えた。だが、そのまえに十六夜が沈黙を破る。

 

「参った。降参だ、白夜叉」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




えー、はい。オリジナルがないとこは説明とか端折ってすすめるつもりです。そんな手抜きしてて遅れるとかもうコイツどうしようもねぇなって感じですね!!どうぞ踏んでください。

あともう一つ謝罪です。
前回のあとがきに書いた〝あの装備〟出すとこまで行けませんでしたッ…!!!マジでスンマセン!!!
いや、説明とか端折ったつもりなんですが、白夜叉の神秘的で絶対的な感じとか表現したかったんです!多分できてないでしょうけど(オイ)

次こそは必ずあの装備を出してみせます。大丈夫大丈夫、また3日くらいで戻ってきますよ。W W 1に送り出された知り合いを待つくらいの気持ちで待ってくれてると幸いです。では!!!
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