今回は過去編の第四話です。
一応言っておきますが、過去編の主人公は雪奈です。
葉太「……は?どうせ後付k
それでは、第四話です。
葉太「おい」
……退院後、私は水瀬君から、全てを聞いた。私も、水瀬君に、全てを話した。水瀬君は前の学校でも、いじめられてる人を守っていたらしい。水瀬君自身は、いじめられてはいなかったというのに……
いじめられる側を庇った所為で友達と衝突し、先生に相談しても根本的な解決には至らず、親に迷惑をかけたくなくて黙っていたら、親からきつく接せられるようになり、もうどうしようもなくなったという。
……そして、彼は転校して、親以外からは開放された。逃げただけかもしれないが、彼は安らぎを求めていた。
だがその安らぎも……今回の一件で、脆く崩れ去ってしまった。水瀬君は、また前と同じように……いや、ひょっとしたら、前よりも辛い暮らしをすることになるのだろうか……?
もし、そうだとしたら……
※※※
「……」
「どうかしたのかい?」
「……おばあちゃん…」
話しかけてきたのは、祖母だった。両親を失った自分を支えてくれている人物。両親の死があまりにもショックで、信用できなくなっていたが、水瀬君のおかげで、信じられる人もいると気づいた今は、祖母のことも信じられる気がした。
……私は、全てを話した。
「……成る程ね」
「おばあちゃん……私、どうしたらいいのかな……?」
……何でもいい。何でもいいから、自分のせいで、水瀬君が傷ついてしまうという罪悪感から、どうしても逃れたかった。私と違って、彼は家族にも頼れない。
「雪奈……あなたは少し、自分を追い込みすぎよ」
「……?」
「確かに、その子が傷つくのは間違いないと思う。あなたの話だと、そのいじめっ子たちはかなり危険そうだし……もしかしたら、その子は孤立することになるかもしれない」
「……」
「家族だけでなく、友達も、ひょっとしたら先生も敵になるかもしれない。自分がいじめの標的になるかもしれない……しかも以前とは違い、味方はいない……だけどそれは、本人が一番よく分かってたんじゃないの?」
「……え?じゃあ……」
おばあちゃんは頷いた。そうだ、水瀬君は分かってたんだ。私を庇えば、友達や先生を敵に回すかもしれないことを……水瀬君は、いじめられている人を守ってたんだ。それ位、予想がついていたはずだ。でも、水瀬君は逃げなかった。分かってて、助けてくれたんだ。
「でも……それでも、私のせいで、水瀬君が安らぎを失ったことは変わらないじゃん!」
珍しく、大声をあげてしまった。そんな私に対して、祖母は言った。
「だから、それはその子が自分でやったことでしょ?その子が、助けたいと思ったから助けたんでしょ?自分の安らぎを捨ててまで……それなのに、あなたがそんなに落ち込んでいたら、その子にも悪いでしょう」
「……」
その通りだった。でも、納得いかなかった。罪悪感は、まだ私の中に残ってる。彼が自分でやったことだとしても、それが私のせいであることに変わりはない。
「……どちらにしろ、その子の安らぎは、こんな簡単に崩れてしまう程度のものだったんでしょ?だから、きっとその子も友達のことを吹っ切ったんじゃないの?」
……そうだったと思う。水瀬君は、彼らに絶望していたように見えた。
「……大体、あなたは被害者でしょう?ったく、いじめを止めさせろって、前からあなたの両親が言っているっていうのに……」
「……消えないものは仕方がないよ」
私にとっては、自分がいじめられることは、いつものことだった。だから、消えてほしいと思っても、消えるなんて思ってなかった。……両親がそんなことを言っていたとは、知らなかったけど。
「……雪奈、あなたがどうしても自分を許せないなら……彼の傍にいてあげたら?二人共、一人でいるよりは、その方がずっと楽だろうし、何かあれば、私たちも相談に乗るから……」
それが、祖母が苦しみながら出した考えだった。……もし、あの時、祖母に言われたとおりにしていれば、こんな思いをすることはなかったのに……彼は私が思ってた以上に強くて優しかったということが、よく分かった。
雪奈のおばあちゃんをカッコよくしようとしたけど上手くいかなかった……
とりあえず、今回の内容を纏めると、葉太はせっかくの安らぎを失って、雪奈がそれに罪悪感を感じて、じゃあ傍にいてあげようかって感じかな?←何で疑問系なんだよ
さて、次回かその次辺りから東方要素を出していきたいけど、ちょっと中二っぽくなるかな……まあ、そうなったらそうなったらで別にいいか。
葉太「いや、だめだろ。ふざけんなよ」
……そういえば、過去編の葉太をもっと口悪くしようとしたけど、本編とあんまり変わってないんですよね……
葉太「だからって、ここで口悪くしてどうすんだよ」
あ、それと、これから、過去編の更新が多くなると思います(更新速度は遅いけど)それでは、また!
葉太「無視すんな……」