東方閉心録~隠された過去~   作:リアス

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最初に言っておく、僕は東方キャラを出すなんて一言も言ってないし、今回は急展開じゃないとも言ってない。
だから、今回東方キャラが出なくても、話が急展開だったとしても、何も問題ない。

あ、今回の話は(も)内容がわかりづらいと思います。だが私は謝らない。





第五話 後悔と希望

どうしよう……

 

私は……何で……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから、水瀬君はみんなから苦しめられるようになった。それも全て、私のせい。そして、私は何もできなかった。彼の苦しみは聞いたのに、助けてもらったのに、何もできなかった。いや、できなかったんじゃない、何もやろうとしなかったんだ、私は。

 

私は、ずっと助けを求めていた。ずっと助けを求めて、ようやく助けてくれる人が現れた。でも、彼は心に傷を負っていた。家族に、友達に、そして、彼自身によって。そして、私を助けたことで、彼の傷を癒してくれる居場所はなくなった。……なくなった?いや、違う……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が奪ったんだ――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は何で……逃げちゃったのかな……?」

 

 

 

答えは決まっている。私が、水瀬君のような、強い人間じゃなかったからだ。いじめられなくなって、気持ちが楽になって、少しずつ、みんなと馴染んでいって……おばあちゃんとおじいちゃんは、私がいじめられなくなったから、嬉しかったんだろう。だが、水瀬君のことは聞かなかった。私が元気そうにしてるから、水瀬君も大丈夫だと思ったんだろう。……彼の心に追い討ちをかけたのは、私なのに……私は、彼を見捨てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……それから、約二年が経った。私はすっかり、水瀬君のことを忘れてしまっていた。いや、記憶にはちゃんと残ってる。でも、もう殆ど後悔は残ってなかったし、気にしてなかった。……偶然、彼の姿を見るまでは……

 

 

 

普通の人が見たら、彼は少し後ろ向きで、大人しくて、お人好しな、普通の中学生に見えるだろう。でも、私にはわかった。以前の彼は、もっと前向きで、自分に自信があって、活発だった。お人好しなところは変わってないけど、あんな余所余所しくなんかなかった。

 

 

 

「葉太、ありがとうな、手伝ってもらって」

 

「ううん、気にしなくていいよ……」

 

 

 

以前の彼なら、「うん、また何か困ったら呼んで!」と、明るく言ったはずだ。それだけなら、ただ性格が変わっただけのことだが、以前心を閉ざしかけていて、水瀬君の事情を知っている私には、はっきりと、「彼が心を閉ざしてしまった」ことがわかった。そして、それが私のせいでもあることは、想像に難しくなかった。そしてそのことを理解した瞬間、忘れていた、あの時の後悔の念が蘇った。

 

 

 

(私の所為で……)

 

 

 

耐えられなかった。あの時の自分を恨んだ。何もしなかった自分を恨んだ。走った、彼から逃げるように。ああ、私はまた逃げてるよ。この弱さが、彼をあんなにしたっていうのに。

 

自分が憎かった。ずっと心の底で後悔してたのかな?私らしくない、こんなに取り乱すなんて。でも今は、そんなことはどうでも良かった。逃げたかった。自分の罪から……

 

 

 

「うわぁぁぁああああああ!!!」

 

 

 

泣き叫びながら走る。すれ違う人々の視線など気にせず、走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前で―――――しんごうが―――――アカに――――――――――

 

 

「…………あ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……?」

 

 

気付くと、知らない場所にいた。周りは真っ白で、何もない。

 

 

「気がついた?」

 

 

誰かから声をかけられた。だが、周りには誰もいない。

 

 

「……誰、ですか?」

 

「信じられないだろうけど、神だよ」

 

「神……」

 

 

 

普通は信じないだろうが、私は(一応)信じることにした。トラックに轢かれたと思ったら、変な場所にいて、姿が見えない相手に急に話しかけられたんだから、今話しているのが神だとしても、おかしくないと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……で、その神様は私に、自分は幻想郷から来た神だと言った(幻想郷についても色々説明された)興味本位でこの世界に来たらしい。……自由な神様だね。

 

 

「君は、彼をどうしたい?」

 

 

急に、その神様は質問してきた。唐突だが、その彼が水瀬君のことだということはわかった。

 

 

「どうするって……」

 

「助けてあげたい?心を開かせてあげたい?」

 

「……うん」

 

 

私は頷いた。もう二度と、同じ間違いを繰り返したくはなかった。

 

 

「じゃあ、彼を助けてあげるよ」

 

「え……!?どうやって……?」

 

「その話の前に……彼の三つある能力のうちの一つ、『心の声を聞き取る程度の能力』についても教えなきゃね。この能力で、彼は今も他人の悪意を感じてるんだ。彼の周りには、そういう人間ばっかりだから」

 

 

……自分のことを言われてる気がして、胸が痛んだ。……いや、それより、

 

「水瀬君に、そんな能力が!?」

 

「ああ、そうだよ。聞こえるのは悪意の篭った声だけじゃないけど、あの環境で育ったからね。優しい声とかは聞こえなくなってるんだ。だから、彼自身が耳を傾けない限り、人間の悪意の篭った声しか聞こえないんだ」

 

「じゃあ……どうすれば……」

 

「彼を幻想郷に連れて行く。あの世界の住民なら、彼の心を開いてくれるはずだよ」

 

 

でも……それだと、結局、私は何もしないということだよね……

 

 

「いや、君にもやることはあるよ」

 

「え……?」

 

「詳しいことは、君を転生させてから話すよ」

 

 

えっと……何言ってるの?この神様……(って、今心読まなかった?)あ、そういえば私、トラックに轢かれたんだった……

 

 

 

「よし!作者の気力が足りなくなったから、早く転生させるよ!」

 

「何そのメタい発言!?って、ちょっと!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最初に考えてた話とは大分違う……

とりあえず、次回から葉太が出ないことだけは確か……だと思う


では、気力がなくなったので、今回はこの辺で終わります。
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