スミマセン!めっちゃ投稿遅れました<m(__)m>
何もかも、補習が悪いんです…………
………え?それはお前のせいだろって?
………(∩゚Д゚) アーアー キコエナーイ
とにかく(・・;)
頑張って書いていきます。
ルフィールは、音楽の女神ハトホルという素晴らしい師を得て、いよいよ耳が聞こえなくとも世界一の音楽家になると意気込んでいた。
(まずは、ボクの手先の器用さを生かせる料理をボクの主神となってくださったあの方達に振る舞おう!)
そう思い、感謝の気持ちを少しでも伝えられればという一心で慣れない買い物をほぼ丸一日かけて頑張って済ませ、自分たち【ハトホル・ファミリア】のホームとなる建物へ、重い買い物袋を背負いながらヨタヨタと帰ってきたところだった。
主神二柱によるファミリア設立騒動から三日ほどたった。
これまでは、【ガネーシャ・ファミリア】にて
初日の晩餐会では、腹ペコエルフのルフィールがなんだかんだで三週間ぶりのきちんとした食事に一も二もなく飛びついた。
毎日ヒモ生活を送ってきたはずの
それからの三日間は、ルフィールにとって至福の時間だった。
全くの無音だった世界に、思い出したかのように美しい音が響くのだ。
ルフィールはすっかり女神の音楽に夢中になっていた。
『音楽は耳だけではないのです。心で聞くのですよ』
『はい!』
『あなたの中に眠っている音を聞きなさい、なのです』
『はい!』
音楽に限って言えば天界一とまで謳われるハトホルの指導を受け、ひたすら心の中に浮かび上がる音を聞き込んでいた。
不思議な気分だった。
彼女が楽器を演奏し、歌を唄うことで、聞こえない音が聞こえてくるのだから。
その間、【ガネーシャ・ファミリア】のヒモであったことは心苦しかったが、誰より主神たるガネーシャの寛容さのおかげで、しっかりファミリア設立の準備を整えることができたことは感謝してもしきれない。
そういうわけで、今日から始まったファミリアでの生活。
ガネーシャの支援でホームとなる建物と少々の活動資金を受け取ることが出来たが、いつまでも彼に頼っているわけにはいかない。
一刻も早く自分が力をつけ、ファミリアの自立を促さなければ。
(神様達、料理なんて出来ないって仰っていたからなぁ)
ハトホル様はなんとなくそんな感じはしたけど、とルフィールは思う。
まさか、『デキる女神』然としていたイシスも料理が出来なかったとは。
【ガネーシャ・ファミリア】のホームのキッチンで、
『初めて料理してみたんだけど、どうかしら?』
食べて、さあ早く、の唇の動きが分からなかったふりをしようかと何度思ったことか。
結局、口に入れたソレは、人の子の意識を丸一日刈り取る権能をボクの全身の神経に刻みつけてきた。
(あ、でも、下界に降りてきたばかりだって仰っていたし)
天界で料理をする必要性はもちろん、食事を摂ることなんて天界の神様達には縁のない話だったろうことは想像に難くない。
(よし!ボクが頑張らなくっちゃ!)
荷物をおいて腕まくりをし、まずは台所の掃除をしなくっちゃ、と掃除道具を手に持って、台所となっている部屋に入った。
その、ハズだった。
「あらぁん?どうしたの、ボ・ウ・ヤ♡
……………あら?エルフのボウヤね?もしかしてルフィール君かしらん?」
そこに、
狭い空間を占拠する筋肉質なボディと、情熱的な深紅色のひらひらドレス。
絶望的なまでにマッチしていないその図は、もはやグロテスクですらあった。
そして、ブチャッという効果音がつきそうなほど分厚く塗られた唇の周りと角張った顎には、ジョリジョリとおヒゲが生えている。
かの
「……………………ぁ…………」
あまりのショックに絶句し、手に持っていた道具をガチャガチャと落としてしまうが、それを拾おうとする意志さえ起きなかった。
「うっふん♡もしかして、ワタシの美貌に言葉もでないのかしらぁん?」
「っひ………」
「怖がらなくても良いわぁ?これから毎日、優しくたぁっぷり可愛がってあげるわよぉん♡」
空間を圧迫するような
(………ん?今なにやら不穏な言葉が聞こえた気がしたような………)
あまりの事態に混乱して、正常な思考を保てなかった。
「あなたのことは聞いてるわぁ♪素晴らしい音楽の才能があるんでしょぉ?世界一の音楽家になりたいと聞いたわぁ。
それでいて、冒険者としても強くなっていきたいとか。
エルフにふさわしい高い志と夢、嫉妬しちゃいそうよん♡」
「うっ………」
投げキッスに吐き気を催し、迫り来る絶望とこれから起こることへの不安と恐怖、そしておぞましい第六感の警鐘に、ルフィールは気を失いそうになる。
しかし、ここで気絶したらなにか大切なモノを喪う気がする、と思い直して耐えきった。
そして、ルフィールの第六感はピンポイントで当たった。
当たってしまった。
「今日から【ハトホル・ファミリア】であなたの冒険者としての指導をすることになった、ノルディ・マントスよん♡よろしくねぇ♪」
「ぁ…………」
最後のウッフン♡(至近距離投げキッス)がトドメだった。
ブクブクと泡をはきながら、ルフィールは仰向けに倒れ、気絶してしまったのだった。
(あ、ボク、死んだかな)
落ちていく意識で、そんなことを思いながら。
なぜ、こんなことになってしまったのか、自分の運命を呪わずにはいられなかった。
「───【ステイタス】の更新は、私かハトホルに頼むこと。あの子も、これくらいなら出来るはずだから」
女神イシスが、自らの神の恩恵をルフィールに施した後、耳の聞こえない彼に顔を向け、ゆっくりと口を動かして必要事項を伝える。
最初は、耳が聞こえないなら、と筆談による意志疎通を考えていた。その方が情報が正しく伝わるからだ。
しかし、読唇術を少しでも正確にこなしたい、というルフィールの意志を尊重して、普段はなるべく文字ではなくしゃべっていくことになった。
(あとは、
イシスとハトホルは、二柱で共通した恩恵を自分達のファミリアの眷族に施すことにした。
そのため、ファミリアを他のところと差を付けて大きく、強くしていく要因は、二つだけだ。
すなわち、ファミリアの主神が自分の子供達をどう育てていくか、その運営方針。
例えば、ダンジョンに潜ることを専門とする戦闘系ファミリアであったり、冒険者の生活必需品たるポーションや食物を売る商業系ファミリアといったような感じだ。
そして、もう一つは、ファミリアの眷族となった子供達自身の持つ可能性だ。
神々は、全知全能で完璧であり、普遍であり続ける自分達の現状に飽きてしまった。
そこで、自分達とは違って無限の進化の可能性、変化の可能性を秘めた下界の子供達の生き様、彼らの紡ぐ物語を間近で見ようと、天界から降りてきたのだ。
神々が面白がってことごとく注目する下界の子供達のもつ可能性は、全知であるはずの神々さえ驚嘆させるような奇跡を成し遂げることさえある。
実際のところ、主神となった者は、この子供達の持つ魂の可能性を見極めるということと、その可能性をどうのばしていけるかということこそにその手腕が試されると言える。
自分達の考えを超越するような、そんな可能性を秘めた下界の子供達をどう教育して、どう導けるか、その手腕の見せ所といっても良い。
とにかく、それほどに子供達の指導は大切なのだ。
イシス達の場合、こと音楽の教育に関してだけは右にでる者がいないというほどの
問題は、ファミリアの運営方針、そして、
ファミリアの運営方針も、
(ハトホルらしくてため息もでないわ)
仕方がない、とイシスは嘆息して、ハトホルと音楽の勉強でもしていなさい、とルフィールに伝えた後、【ハトホル・ファミリア】の
(あまり頼りすぎるのはよくないとは思うのだけど)
身が清らかで、汚れのない魂を持っている、腕の立つ純潔の冒険者を借りようと、
自らの要求がかなり無茶で遠慮がないものであるとはかけらも思ってはいなかった。
その頃、【ガネーシャ・ファミリア】では。
昨日は女神ハトホルの、突然の『自立宣言(?)』に慌ただしくなった。
なようやく彼女と女神イシスのファミリアのホームをあてがうことが出来、
ガネーシャが自分の執務室からご自慢のテラスへと出て、まさに叫ばんとしたとき。
「俺 が ガ ネ ー s」「ガネーシャ様っ!一大事です!!」
「ゃが!?」
後ろから突然大声をぶつけられ、驚いて舌をかみ、その痛さに悶絶してそのままテラスから落ちそうになった。
「………なにしてらっしゃるんで………あ、察しましたのでもういいです」
テラスの手すりにもたれ掛かり、ヒリヒリと痛む舌を出している自分の主神を見て、彼は色々と察したらしい。
「ええっと、なんだったかな…………そうだ、そんなことより、ガネーシャ様、大変なことがありました」
自らの主神の目を背けたくなるような痴態に幾分冷静になれた【ガネーシャ・ファミリア】所属の男性冒険者。
ガネーシャの生きがいを『そんなこと』で片付け、神たるガネーシャも予想だにしなかった事件を告げた。
「昨夜遅く、神・エレボスが、
「………………………………………………」
それは、ガネーシャでさえ沈黙するような、大事件であった。
「………………と、とりあえず」
神たるガネーシャも流石にこの事件には取り乱したのか、いつものペースを保てなかった。
「俺様はガネーシャ様だが?」
「なんでいつもより偉そうなんだよ!?」
とても動揺(?)していた。
「だから、俺はガネーシャなんだっ!」
「知っとるわぁぁぁぁっっ!」
あまりのしつこさに、男性冒険者クンは思いっきりシャウトしてしまった。
「では何だというのだ!?ま、まさか、ガネーs」
「違うわぁぁぁぁ!いい加減にっ、しろぉぉぉっ!」
主神の話の通じなさっぷりにとうとうぶち切れた。
こうして、一人と一柱が漫才を繰り広げてじゃれ合っていると、
「…………今の話、詳しく聞かせてもらえるかしら」
ガネーシャの執務室の扉前に、目を光らせた女神イシスが腕を組みながら立っていた。
ガネーシャが動揺したのにはわけがある。
神・エレボスの率いる【エレボス・ファミリア】は、
そのため、
その主神が、下界の子供達と同じ水準まで落としていた神の体に致命的なダメージを与えられ、神の命の永遠性を保つために神の力を使用。
下界での娯楽を楽しむための絶対のルールに抵触してしまった
大派閥の突然の消滅。
オラリオの勢力図を大きく書き換えるこの事態に、ギルド職員はしばらくの間、急増した仕事に追われることとなる。
ファミリア同士・主神同士の派閥間抗争が起きていないために、今回の事件はオラリオの住民、特にダンジョンに携わる者達に大きな衝撃を与えた。
神々の間では、
「おいお前らぁ!エレボスが天界に強制送還されたぞぉ!」
「「「「な、なんだってえぇぇ!?」」」」
「噂によると、貧民街で誰かさんに襲われて昇天しちまったらしい」
「ん?あ、女じゃね?」
「痴情のもつれってやつか、羨ましいぞ!」
「罪作りな奴だなぁ」
「まぁ、イケメンなあいつが悪いな」
「「「「エレボスざまぁ」」」」
「お前ら酷いな、盟友に哀悼の意を捧げろよカッコ笑い」
「お前の方が酷いよなカッコ笑い」
「そんなこと言われているエレボスが流石に可哀想な気がしてきたぞカッコ笑い」
「「「「カッコ笑い」」」」
……………神々の中でも顔の整った
他の
彼らとは対照的に、下界の子供達は一柱の神の退場を真面目に悲しんでいた。
「エレボス様が………?」
「嘘だろ!?」
「一体俺らはどうすりゃいいんだよ……」
「くそっ、犯人を探してとっちめてやるっ!」
「止めなさい、そんなことをしても意味がない」
特に、【エレボス・ファミリア】の団員達は、自分たちの主神を失ってしまったことに茫然とし、嘆き悲しんでいた。
だが、彼らには冒険者としての生活があり、ダンジョンに潜るには神の恩恵が必須である。
それはすなわち、これからも冒険者稼業を続けていくならば、どこか別のファミリアに移籍し、新しい主神の
最終的に、彼らの大半は、
なんか、尻切れトンボみたいになってしまい、申し訳ないです。
続きは私のもう一つの方(東京喰種)を投稿し終えた後にしたいと思います。
少し先の話になってしまうのですが、ご容赦下さい。
それでは。