第1話 魔界の危機?
「この魔界が破滅の危機だと。」
クラウンがそう言った。そしてどうしていいのかわからずに
ナルとともにエンペラーのもとに行った。
「エンペラーこの魔界が破滅の危機ってどういうことですか。」とクラウンが死に直結 したものの顔をしながらエンペラーに聞いた。
「なんだそんなことできたのか。」とエンペラーは答えた。
「そんなことって・・・。」さらにナルがクラウンの怒りを抑えるかのように聞いた。
「そのままだ。」エンペラーはいたって冷静に答えた。
「人間界を侵略すればいいことだ。あんな低レベルの種族なんかとるにたらんは。」説 得力のある強い言葉で2人 を納得させた。
「だが、人間の中に悪魔殺しがいたら厄介だな~。」とナルが言った。
「俺の爆発系の能力で人間を絶滅させてやるよ。」とクラウンが自信満々に言った。
「一瞬のうちに人間を絶滅に追い込めるわけじゃないだろ。」とエンペラーが怒りなが ら言った。
「生き残った人間の中に悪魔殺しがいたらどうするつもりだ、クラウン。」ナルが冷静 に聞いた。
「悪魔殺しの能力を使うと人間どもは命を落とすんですよ。」とクラウンが言った。
「だが、それをかえりみず3000年前我々の先祖が人間界に進攻して悪魔殺しに返り討ち にされたのはお前らも知っているだろうが!」とエンペラーが怒鳴った。
「確かにそうだけど。」普段、冷静なナルがおびえた声で言った。
「フーナはどこだ。」エンペラーが不思議そうに言った。
「はい?私はここにいます。」フーナがあたかもずっといたかのように言った。
「フーナ、話は全部聞いていたな。」エンペラーがきつい目つきで言った。
「はい、全部聞いていました。」フーナが威厳のあるかのように言った。
その場にいたナルとクラウンは驚いた。フーナのあの冷静な態度に…。
「フーナよ、お主は人間に化けて人間界に潜入しろ。そして悪魔殺しの能力を使える人 間がいないか調べてくれ ないか。」とエンペラーが頭を下げて頼みごとをした。
それと同時にフーナ、ナル、クラウン、の3人には人間界侵略がどれほど大切な事かを 理解した。
「はい、エンペラーがそこまでいうのならば。」フーナはどことなく自身過剰なところ があったがフーナには使命
を絶対まっとうすると言いたそうな表情だった。
「フーナ、人間界に行く前に言っておくことがある。ほかの2人も聞いておけ。」エンペラーの表情は堅く真剣そ のものだった。
「あくまで人間界を侵略すると言ったが、人間は殺さずに奴隷とする。我々にとっては 未知の領域・・・。だからこそ人間を奴隷にしなければならない。クラウン人間を殺 すなよ!」エンペラーは困った感じの物言いだった。
「なんで、俺なの?」不思議そうな表情をしていた。
「だが、悪魔殺しの能力を持っているやつらだけは殺してかまわん。無駄に人間を殺し すぎないようにしてくれれば・・・」エンペラーはまだ何か心配事があるという感じ だった。
「ここが人間界か?」フーナは興味がかなりあるような感じだった。
「まずは悪魔殺しの能力が使える人間がいないか調べろ。」エンペラーが恐々とした声 でフーナに念を押した。
フーナは人間界侵略の為に一番大切なことを任されたと改めて自覚した。
そのころ、魔界に残ったクラウンとナルは退屈そうにエンペラーからの進攻命令を待 っていた。
「稔(みのる)今日は俺の家で遊ばね?」敬(たかし)と稔を笑顔でしゃべっている。
そのわけは、明日転校生がこのクラスに来ると担任の鬼先生が教えてくれたからであ る。
しかも、その転校生は女子であるという事が判明しており好みのタイプにうるさい鬼 先生がかなりの美人だとい ていたからである。
鬼先生の本名は鬼崎渡(おにざきわたる)で鬼みたいに恐いから鬼先生とみんなから呼ばれている。