そして翌日の夕方頃に俺たちは東條さんに会いに神田明神へと向かう、俺たちの意向を知らせるためだ・・・その時。
「きゃああああああああ」
「「!?・・・(コク)(ダッ!)」」
女性・・・いや女の子の声だった、最近暴漢が多発しているとか学校や地域アナウンスで言っていたが、いつもの連絡事項だと思って油断してた、くそ!今が黄昏時だったら気配で察知出来てたかもしれ無かったってのに!俺はしばし心の中で被害者の女子に謝罪しながら足を速め、男坂への角を曲がったところで・・・
「な、な・・・何すんのよ!」
「「(ズザアアアアアアアアアアアア)」」
「きゃ!?」
「おう!?」
俺たちは盛大にズッコケた;犯人は巫女姿の東條さんだった・・・俺の後悔を返せ!!
「な、な・・・何なのよ、貴方たち!?」
「あれ?誠一君に翔平君やん」
「あんたが犯人かい!」
「悲鳴が聞こえたから急いで来たのに;」
俺たちは項垂れながら服を払いながら立ち上がる・・・ここまで盛大にズッコケたのは人生で初めてじゃねえだろうか?俺はそんなことを思いながら二人の方を見ると東條さんの手は、やや釣り目で赤い髪の子の胸を鷲掴みにしていた・・・そら悲鳴上げるわ、てか何をやっとるんだ、バイト中なのにこの人は;そう思っていたら。
「ん~~~(わしわし)」
「きゃ!?」
「な!?」
「お!?」
「まだ発展途上といったところやな?」
あ、いや、一応男子が二名目の前にいるのですが;てか何を査定してんだよ本当にあんたは!捕まっていた女子は「はぁ?」と言いながら振り払って睨みつけているが、何でかこの子の睨みはあまり怖くないな・・・オーラから怯えが見える・・・今は困惑の方が大きいが;
「でも望みを捨てなくても大丈夫や、大きくなる可能性はある!」
「何の話よ!?」
「いや本当何ですか?それ;」
「本当本当、まぁ~良いもん見れたけど」
こいつはまた余計なことを、あ~もうこっちを睨み始めたじゃねえかよ!・・・でもやっぱりあまり怖くないな・・・というよりも
「怯えた子猫?」
「はぁ?何言ってんのよ?意味わかんない!それより誰よあなた達!」
恐らくは同い年ではないとは思うが、それを抜きにしても初対面の相手に対してこの態度は無いのではないだろうか?
「こっちが又木誠一君でこっちが加藤翔平君うちのお友達で同じ3年生やで」
「!?・・・失礼しました」
「別に良いよ、気にしてないから」
「あはは!良いって良いって!」
俺たちが年上だと分かると頭を下げてきた・・・にしても今のこの子からは迷いのオーラが強く感じられる、それと同時に・・・東條さんからは慈しみのオーラを感じる、何か事情を知ってるみたいだな・・・なら
「・・・・・・・(じ~)」
「な・・・何よ?」
「・・・君・・・何かに迷ってる?」
「!?・・・何で・・・」
「ふふ、恥ずかしいんならこっそりって言う手もあると思うんや」
やっぱり東條さんは何か知っていたらしいく俺の言葉に被せてきた。
「うぇ?だから何?」
「分かるやろ?」
そう言うとじっと女の子を見つめる・・・するとその子は何かを決心したらしく、行ってしまった。
「ありがとな、手助けしてくれて」
「いや、俺は何もしてませんよ・・・むしろ余計なお節介を焼いただけですし」
「ふふ、それでもや・・・ありがと」
「誠一・・・こういう時は素直に受け取っておくもんだぞ?」
「・・・どういたしまして」
正直かなり照れくさい、こういうことにはあまり慣れてない。
「にしても、また会いに来てくれたんやね?」
「えぇ、伝えておきたいことがありまして」
「?」
「綾瀬さんの事何ですけど・・・俺達で良ければ手を貸しましょうか?」
「・・・え?本当!?」
「うっす!何ができるかは分かりませんけど、俺たちで良ければ力になりますよ!」
「ありがとう・・・すっごく心強いよ!本当にありがとう!」
「ちょ!?ちょ!?ちょ!?」
東條さんはそういうと、いきなり俺に抱き着いて来た、突然の事だったので俺はびっくりして焦りまくってしまい、まともに喋れない。それを見ていた翔はケラケラと大笑いしていた。しかし、次の瞬間。
「ん?」
「・・・・?、どうかしたん?」
急に気配を感じ取れるようになり冷静に戻れた、どうやら黄昏時になったみたいだ・・・でも、え?この感じって?俺は東條さんを下ろすと気配の感じる階段の方へと移動して見上げる・・・そこに居たのは
「おいおい、マジかよ;」
(やはり、縁の問題だったようじゃの?)
「・・・末恐ろしいぜ」
ジャージ姿のあの時すれ違った三人組だった。
やっと最初期ミューズと出会わせることが出来そうです・・・そんなにクオリティも高いわけじゃないですけど、このまま最終話まで丁寧には作っていきたいです。