ラブライブ~霊感少年は何を見る~   作:無名´

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やっとできました。


8話

 俺の言葉を聞いてから10秒程、東條さんはその間金縛りにでもあったかのように動かなくなっていた、そしてやっと口が動き出し。

「念じて会話?・・・守護・・霊?」

「えぇ」

「英語で言えば、guardian」

 左人差し指を立てながらニコニコと良い発音でボケを挟んできたので、軽くチョップを食らわし向き直る。あれ・・・まだ若干ぼけっとしてる。

「・・・え~と・・・大丈夫ですか?」

「え?・・・あ!?だ、大丈夫大丈夫!ただびっくりしちゃって・・・それでちょっと整理が追い付いてなくて・・・」

「あ~まぁ~そうでしょうね~」

「え~と・・・疑ってるわけじゃないんだけど・・・本当に居るの?」

「えぇ」

「そっか・・・それって私の?それとも君の?」

「・・・東條さんのですよ」

「うちの!?ならうちの守護霊はどんな姿なん!?」

「いや・・・姿までは見えないんで」

「え?そうなん?なら浮遊霊とかも見えないって事?」

「いや・・・それとはまた少し違いまして・・・え~と・・・」

 どうする?・・・さすがにこれ以上は話しても良いもんか?・・・今も結構話してると思うが・・・う~ん・・・

「・・・何でも守護霊の姿がくっきりしてる人とそうでない人が居るらしいですよ?」

「ッ!?」

「へぇ~」

 こいつ、また勝手に・・・まぁ~これ位なら良いか・・・でもこれ以上はさすがに・・・

「(グゥ~~~~~)」

「「「・・・・・・・・」」」

 俺の腹が盛大に鳴った。まさかこんなタイミングで鳴るとは思っていなかった。

「あ・・・あはは」

「お前な~」

「あ~・・・・・・わり」

 翔は呆れ気味だし、東條さんは苦笑いしてるし・・・本当やっちまった;

「え~と・・・お腹空いたん?」

「あぁ・・・はい」

「なら何か注文しよっか?みんなでつまめる物の方が良いかな?」

「いやその・・・俺はガッツリ食いたいんで」

「え?君お昼抜いてたん?」

「いや・・・食べましたけど・・・」

「こいつの力、かなり燃費悪いんすよ、力を使ったら決まって腹が減るんす」

「ほう~」

「お前もう黙ってろ!」

 さすがにこれ以上余計なことを言われたらたまらないので、脇腹に肘打ちをかましてやった。

「うぐぐぐぐ」

「ったく~・・・え~と・・・あ、東條さんもよかったら好きなの頼んでください。」

 翔が痛みでうずくまっている間にメニューを決めてしまおうと思ったが、東條さんがのぞき込んできたので勧めてみた。

「え?あ、いやうちは良いよ・・・ちょっと今月厳しくて・・・」

「あぁ、それなら心配いりませんよ・・・こいつがここを持つんで」

「え!?」

「そうなん!?なら何頼もうかな~♪」

 ・・・言っといてなんだが、現金だなこの人;

「おい、誠一!何で俺が奢る事になってんだよ!」

「ん?さっき言っただろう?ここはお前が『持てよ』って」

「た・・・確かに言ったけどよ~てか奢れって意味だったのかよ!?」

「まぁ~いろんな意味に聞こえるようには言ったな~」

「せこいぞ!おめぇ!」

「だが、言質は取ってるんでな・・・異論は聞かないっていったよな?」

「ぐ・・・ぐ~~~~」

「それに此処はまだお代わり自由のメニューもあるところなんだ、焼肉屋とかじゃないだけまだましだろ」

「ぐぬぬぬぬ」

「フフフ、確かに翔平君言ってたね~『何でも持ってやる』って」

「うっ・・・」

「それ・・・うちからのお願いでもダメ?」

「喜んで奢らせていただきます」

 東條さんがお願いしたら渋っていたのは何処へやら、いきなり良い声で手のひら返しやがった・・・こいつも大概現金な奴だ;

「んじゃ・・・お?焼肉定食、ごはんおかわり自由・・・これにすっかな?」

「そんじゃ~うちは・・・パフェ頼もうっと♪」

 店員を呼んで注文したら、空いている時間帯だからのようで10分も経たずに来た。ちなみにパフェと聞いたらさすがに来たのか、翔は少し俯いてしまった。

「んじゃ、いただきま~す」

「いただきます♪」

「どうぞ~~~」

 最早あきらめムード全開のどーぞであった。

「おかわりっと」

「早!?」

 俺は早々に一杯目を平らげる、その速さに少々東條さんは呆気にとられたようで、3杯目を終えるまでしばらく見物していた。

 そして食い終わった俺たちは、結構な時間が経っていたので今日の所はここでお開きということになった・・・まぁ東條さんには「もう少し聞きたい~」と少々駄々をこねられた・・・小学生かよ;

 会計を(翔が)済ませ外に出た時。

「希?」

「あ!?絵里ち」

 東條さんの友人かな?あだ名っぽい呼び方だし。それにしてもこの人・・・かなり不安定でトゲトゲしいオーラをしてるな。

「その方たちは?」

「あ、誠一君と翔平君、昨日知り合ってさっきまでお話してたんよ」

「あ~、又木誠一です」

「加藤翔平っすよろしくっす!」

 紹介されてしまったので、仕方なく自己紹介する。加藤はノリよく親指で自分を指しながら答えていた。

「私は綾瀬絵里です、よろしくお願いします」

「うん♪あ、絵里ちも誠一君たちと話してみたら?そしたら何か・・・」

「希・・・私たちの学園は女子校なのよ?男子の意見が必要?」

「絵里ち・・・でも、私たちじゃ気付けないことだってあるかもしれんやん?」

「・・・そうだとしても必要性を感じないわ」

 なにやら言い合いを始め出した、仲は悪いのか?でも悪いんだったらあだ名で呼ぶなんてないと思うしな~・・・それに、東條さんからは不安や悲しみのオーラを感じる・・・恐らく彼女の事を心配をしているんだろうな、だけど彼女からは拒絶するかのような感じがするな

「まぁまぁまぁ!お二人とも喧嘩しないで!そんなに眉間にしわ寄せてたら可愛い顔が台無しだって!」

「別に喧嘩してるんじゃないわ、それより、部外者が勝手に割り込まないでくれません?」

「絵里ち・・・」

「あ~ちょっとすいません、差し出がましいかもしれませんけど、そんな言い方はないんじゃないですか?確かにこいつが割り込んだ事については同意しますけど~」

「っておい!お前はどっちの味方だよ!」

「別にどっちの味方でもねえよ~」

「こいつ~~~」

「・・・・・・(こっちの気も知らないで・・・でも・・・楽しそう)」

「ん?何か言いましたか?」

「いいえ何でも・・・・・・それじゃ失礼」

 綾瀬さんはそう言うなり行ってしまった、しかし最後の方の俺たちを見たとき、拒絶やトゲじゃなく・・・羨望の感じがしたな・・・だとしたら

「ごめんね・・・本当はあんな子じゃないんよ?」

「いや別に気にしてませんよ・・・それにしても、かなり不安定な状態みたいですね?」

「うん・・・分かる?」

「見ただけですけどね・・・かなりトゲトゲしいオーラでしたし、それに周りからの言葉をすべて拒絶する感じもしました」

「うん」

「だけど、最後の方でこちらの事を羨ましがるオーラも感じました・・・だとしたら彼女は・・・助けを求めてるんだと思います」

「うん、やっぱり君、本物やね!?」




明日もバイトなのに眠れない;

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