鎮守府Aの物語 - 短編集   作:lumis

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待つ者達のいる鎮守府

 話題は真面目な内容からプライベートで学校の話題、そして年頃のファッションや流行モノの内容と様々に移り変わっていった。それらの話題に花が咲いた少女達のおしゃべりはなかなか止まらない。

 

 そんな少女たちの会話を終了させたのは妙高だった。本館中央の階段を上がって来た彼女は小走りで五月雨達に近づきながら言った。

「あ、五月雨さんに白雪さん。ちょうどよかったです。今提督から連絡がありましたよ。お仕事もうそろそろ終わるそうです。」

「えっ、本当ですかぁ!?」

「本当、ですか? よかった……。」

 五月雨は素直な喜、N白雪は憂いを含んだ喜でもって提督の状況に安堵した。

 

「お仕事が本当に終わったらまた連絡をいただくことになっています。それまではよろしく頼むとおっしゃっていました。」

「それじゃあ最後まできちんとパーティーを成功させないといけませんね!」

「そ、そうですね。」五月雨の意気込みにN白雪が続く。

 

「フフ。パーティーもあと少しですし、時間までは皆と楽しんでいて結構ですよ。細かい雑用は私や逸仙さんで行っておきますから。」

 そう妙高が優しく諭すと、C時雨とN吹雪は二人の肩に手をかけてソファーに再び腰掛けるよう促した。五月雨とN白雪は妙高に返事をした後座り、もうしばらくはガールズトークに興じるのだった。

 

 

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 そしてしばらく経ち、クリスマスパーティーの終わりの時間が迫ってきた。逸仙が二人を呼びに3階に姿を見せ、屋外会場へと行くよう指示した。

「それじゃあ白雪ちゃん、終わりの挨拶しにいこっか。」

「はい。」

「最後まで頑張ってね、さみ、白雪さん。」

「話すことないからって気を抜かないでよ白雪!」

 

 五月雨とN白雪は親友および姉に見送られながらその場を後にした。

 屋外会場ではすでにこれからの挨拶を聞くために住民や艦娘らが集まっていた。そのため1階のロビーに人は少なくなっていた。終わりの挨拶のため演奏はなく、開始の時に演じてその場を楽しませてくれたベルファスト達も聴衆側に回っていた。

 

「ホラこちらよ。挨拶お願いしますね。」

「はい!」

「(コクリ)」

 二人は妙高に促されて壇上に上がった。そして五月雨は軽く息を吸ってからスピーチを始めた。

 

「えんもたけなわ?ではございますが、そろそろお時間となってしまいました。皆さんお楽しみいただけましたでしょうか? この度はていと……支局長の西脇が不在の中での開催でしたが、皆様のご協力のおかげで無事にやってこられました。西脇に代わって感謝を述べさせていただきます! それから……」

 

 五月雨のスピーチはパーティーの締めにふさわしく声のトーンは普段より抑え気味で社交辞令的な言い回しを含んでいた。スピーチの原案はC青葉の作だ。さすがテレビ局の社員だけあってスピーチの台詞の言い回しには安定感がある。安定感に欠けると一部の艦娘達をヒヤヒヤさせたのは五月雨の喋りの抑揚だ。高校生が普段使わないような言葉が多く、実感を伴わない抑揚だったのだ。とはいえパーティーで気分が上がりに上がって高まっていた参加者は多少の違和感などもはや気にする者はいなかった。

 

 盛大な拍手が鳴り響き、五月雨とN白雪は壇上を降りた。一端弱まった拍手は再び強く鳴り響き、締めの挨拶をした五月雨、五月雨の傍に立って彼女の緊張をほぐす役割を果たしたN白雪に賞賛と労いの言葉が投げかけられた。二人は顔を見合わせ照れながらも手を振って返し続けるのだった。

 

 

--

 

 挨拶が終わり数分も経つと、屋外会場や本館1階ロビーには住民達はほどんどおらず、正面玄関を出て鎮守府の正門へと歩みを進めていた。五月雨を始めとして秘書艦達は正門前で住民に帰路の無事を願う言葉を投げかけ、彼ら彼女らの背中が暗闇に溶けて見えなくなるまで見守っていた。

「ふぅ……やっと終わりましたぁ。」

「最後まで提督の代わりご苦労様でした。五月雨さん。」と妙高。

「スピーチ素晴らしかったですよ。きっと提督も褒めてくださいます。白雪さんもご苦労様でした。」

 逸仙の言葉が続き、それに他の秘書艦たちも相槌を打った。

「いえ……私はずっと五月雨さんの傍で見てることしか出来ませんでしたし……まだまだ力不足です。」

「それでいいのだと思いますよ。まだまだお若いですし、一番歳の近い五月雨さんの傍で彼女の一挙一動を学ぶことはとても大事です。」

 そう言ってN白雪を励ましたのは逸仙だ。彼女の言葉にN白雪はゆっくりと頷いて笑顔を取り戻し、そして五月雨に視線を向けた。五月雨は全員の視線が集中したのを受けて、これからすべきことを口にした。

「後は……提督が早く帰ってきてくださればいいんですけど。妙高さん、提督から何か連絡ありました?」

「あ、ちょっと待っててくださいね。……あら、ゴメンなさい。十数分前にメッセージ来てました。」

「「えぇー!?」」

 全員が同じようにのけぞって驚いた。

「おやおや~? 妙高さんってば、五月雨ちゃんのドジっ子がもしかして移っちゃったんじゃないですかぁ?」

「「んもぅ! 青葉さんからかわないでください~!」」

 C青葉の茶化しに妙高と五月雨が同時にツッコミを入れ、その場に笑いを誘うのだった。

 

「では改めて。読みますね? ……今終わったから、急いで向かいます。今の状況教えてください。」

「あ、それじゃあせめて私に返信させてください。」

 そう名乗り出たのはN白雪だ。

「白雪ちゃん?」隣にいた五月雨はキョトンとした目で見る。それに対しN白雪は軽く唾を飲み込んで言った。

「今日は五月雨さんに任せっきり頼りっぱなりで何か申し訳ないので、せめてこれくらいはして皆と提督のお役に立ちたいです。」

 N白雪の思いの硬さを察した一同は彼女に返信を任せることにした。

 

 N白雪はどのように伝えるかを皆に相談し、その内容を踏まえて提督にメッセンジャーで返信をした。ほどなくしてN白雪の返信に対する返信が届いた。

「あ、提督から来ました。読みます。……わかりました。参加できなかったのは残念だけどつつがなく済んで安心しました。それでは急いで向かいます。とのことです。」

 

 秘書艦達が本館に入ると、余韻に浸って静かな歓談を楽しんでいた艦娘達が集まってきた。妙高は先頭に立ち彼女たちに伝えた。

「皆さん今日は本当にご苦労様でした。片付けは明日で結構です。それから提督ですが、ようやく仕事が終わって今電車でこちらに向かってきているそうです。ここで提案なのですけど、鎮守府のメンバーだけで、提督を囲んで後夜祭といいますか、二次会的な場を楽しみませんか?」

 妙高の一案。それはクリスマスパーティーに間に合わなかった提督との、鎮守府メンバーだけでのパーティーの開催だった。

「いいねー!」

「賛成です!」

(英)「OK。いいんじゃないかしら。」

(英)「我らの指揮官にもせめてクリスマスパーティーの余韻を味わって楽しんでもらいたいは確かですね。」

(独)「うむ、異論はない。」

(仏)「遅くまでお仕事なさっていたアミラルを労ってあげたいですね。」

(中)「さんせーい!」

 

 艦娘達の口から飛び出したのは、100%賛成の意見だった。彼女らはすでに気分は二次会万全の状態である。とはいえ時間はすでに遅く、未成年組の中にはコクリコクリと頭がふらついていたり、そもそもソファーで熟睡中の娘もいる。寮住まいの少女達や近くに住む娘は付添の者や彼女らの親を呼んで帰宅させることにした。

 大半の駆逐艦と半数の軽巡・重巡艦娘は帰宅し、残ることになったのは所属艦娘の3分の一にも満たない人数だ。その中には秘書艦の五月雨やN白雪のため、彼女らの親友のC時雨や姉のN吹雪らも残っていた。

 

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 二次会の準備を始める艦娘らの一方で五月雨たち秘書艦は集まってこの後の予定を確認しあった。

「提督が帰ってくるまでの間のことですけど……

 

「あ、あの!」

 

 妙高が音頭を取って話を進めようとすると、突然N白雪が思い立って声を上げた。その行為に全員の視線がN白雪に集中する。彼女は一瞬ビクッとするも、小さく息を吐いて思いを吐露し始めた。

「私、提督を……駅まで迎えに行きたいです。ダメ、でしょうか?」

 その内容に顔を見合わせる秘書艦達だがすぐに賛同を示した。特に強く賛同したのは五月雨だ。

「私も白雪ちゃんと同じこと思っていました。提督を迎えに行ってあげたいなぁ~って。白雪ちゃん一人に行かせたじゃ夜道危ないですし、私も一緒に行きますから、いいですか?」

 五月雨からも懇願され、大人勢の秘書艦は苦笑をみせた。それは決して却下などの意味がこもっているわけではない。

「誰も、ダメだなんていいませんよ。準備は私たちに任せて、二人は行ってあげるといいでしょう。」

「そうですね。私達は鎮守府にいて後の作業をやっておきますから行ってあげてください。きっと喜びますよ。」

 妙高に続いて逸仙が優しく促す。

 賛同してみせる秘書艦の中で、C青葉は現実的に考えて指摘する。

「でもこんな夜に中高生二人を歩かせるのはまずいんじゃないですかねぇ~。私ついていってあげたいですけど、編集作業やら会社への報告やらしないといけないので。」

 その言葉には五月雨たちの身の案じがこもっているものの、自分が付き添いになるのが面倒くさいのか台詞の最後の方が言い訳じみている。

 

「それでしたら私が参りましょうか?車運転しますよ。」

 そう言って名乗り出たのはレナウンだ。彼女は秘書艦ではないが、たまたまロビーの片付け・準備のため通りかかったところ、秘書艦達の会話を耳にして提案を申し出てきたのだ。

「あらレナウンさん。よろしいのですか?」と妙高。

「えぇ、ご主人様やお嬢様の送り迎えをすることもメイドの技を学んだ者として当然の奉仕です。」

 レナウンは上着のポケットから車のキーを出しチラッと見せてそう言った。日本語もできて日本での生活に慣れているレナウンなら、二人を任せても問題ないだろうと踏んだ妙高達は安心して頼むことにした。

「それではお願いできますか。」

「お任せください。」

 レナウンは一礼して受け入れた。五月雨とN白雪はレナウンに促され駐車場へ、妙高達残りの秘書艦は内輪のクリスマスパーティーを開くための準備のため散らばっていた。

「少々お待ちください。レパルスにこの事を伝えておきますので。」そう言ってレナウンは軽く会釈してキビキビと歩いて離れていった。

「五月雨さん、私たちもコートとか身の回りの物取ってきましょう。」

「あ、うん。そうだね~。」

 ほどなくしてレナウンが戻ってきた。その身にコートを羽織っている。五月雨とN白雪も自身のコートやバッグを身につけて準備万端だ。レナウンの運転する車で最寄り駅である検見川浜駅へと向かった。

 

 

--

 

 駅の改札前に到着した五月雨達が周囲を見渡すと、人はまばらだった。さすがに午後9時をとうに過ぎるとその人気の無さと静けさは納得のいくものだ。数分経ち、高架からゴウンゴウンと電車が通る音が響き渡った。そしてキキーッとブレーキ音とともに再び静寂が戻る。その静けさはまたすぐに破られた。少ないものの降車客がホームから改札へと向かってきたのだ。

 その中に五月雨達は見知った風貌の人物を発見した。提督である。

 

「あ、ていt……西脇さ~ん!」

「(ペコリ)」

 さすがに独特の呼び名を鎮守府外で大声で発する気まずさを覚えた五月雨は途中で提督の名字に言い直し、自身らの存在を知らしめた。五月雨の行為に続くN白雪は言葉は発さず会釈のみだ。そしてレナウンは動きはせず、提督が近づいてくるのを少女二人の後ろでただ待っている。

 

「や~、三人で迎えに来てくれたのか。おまたせして本当に申し訳ない。」

「提督、ほんとーに遅いですよぉ~~待ちくたびれました!」

「ハハッ。本当にゴメン。妙高さん達からメッセージで簡単な報告もらったよ。俺の代わりにスピーチや顔出ししてくれてマジありがとう。」

「エヘヘ……。」

 提督が褒めると五月雨はフニャッという表現がピッタリ似合うようにはにかんだ。

 

「それから白雪もご苦労様。五月雨に付き従ってサポートしてくれたんだって?」

「いえ……私、あまり五月雨さんの助けになれてなかったかもしれないです。」

「いいよ気にしないで。五月雨の傍にいて彼女の緊張を和らげるのも大事な助けだ。君はこれからなんだから。」

「(コクリ)ありがとうございます。」

 

「レナウンさんが二人を連れてきてくれたんですか? ありがとう。ご苦労様です。」

「いえ。これも私の役目ですから。お疲れでしょう。車で来ていますから、さぁこちらへ。」

「あぁ。助かるよ。」

 

 レナウンは三人を先導して歩き、車を停めている場所まで案内する。テクテクと歩く提督の右隣では五月雨が止まらぬおしゃべりをして提督に情報共有し、左隣では提督からなかば無理やり奪い取ったビジネスバッグを両手で抱えて二人の会話を静かに聞いているN白雪の姿があった。そんな後ろの様子を時々チラっと視界に入れてレナウンは微笑むのだった。

 

 駅から鎮守府へ車で5分程度かかり四人は戻ってきた。本館前のロータリーでレナウンが車を停めると、車の音に気づいた数人の艦娘たちがすでに近くに寄ってきていた。ドアを開けて提督が外に姿を現すと、複数の声が提督に向かって飛び込んできた。

 

「提督お疲れ様~~!」

「司令官、お疲れ様でした。」

(英)「指揮官お疲れ様でした。待ちわびましたよ。」

(独)「待っていたぞアドミラル。一緒に飲もう! ぜひ疲れを癒やしてくれ。」

(英)「フフッ、私も哨戒任務からの帰投間に合って良かったです。やっとアドミラルと一緒にパーティー楽しめます。」

 

「あぁ、あぁ。ありがと皆。寒いから早く中に入ろうぜ。」

 

 提督の後に車を降りた五月雨そしてN白雪が先に本館に入っていった。それを見て提督も歩き始めるとぞろぞろと他の艦娘達も歩きだす。車を置いてきたレナウンも本館に戻ってきて、ようやく鎮守府Aの艦娘達(ごく一部だが)と提督がクリスマスの夜に揃った。

 

 

--

 

「いや~もう時間遅いのに、これだけの人数が残ってくれてるなんて。皆ご苦労様。明日早い人もいるだろうし俺も明日また仕事だから、今日は少しだけ俺の飲み食いに付き合ってくれると嬉しいな。ガツリした食事会みたいなのは今週末か年末にでも開こうと思う。どうかな?」

 提督がロビーのど真ん中で言うと、艦娘達は沸き立った。すでにグラスを手に持っている者もいる。

 

「それじゃあ皆、カンパーイ!」

「「かんぱーい!」」

 

 僅かな人数と残り物の料理と飲み物ではあるが、その場にいた艦娘達にとっては問題なく盛り上がれる要素である。

 ようやくクリスマスの食事を口にしながら、提督は思い出したことがあり妙高と逸仙に近づいて言った。

 

「そうそう妙高さんに逸仙さん。俺が指示したあれ、もう皆に配ってくれた?」

 尋ね確認することがあったのだ。すると妙高が返事をし、続いて逸仙が説明を加えた。

「いえ、まだです。」

「本当は配ろうと思ったのですけど、あなた様がどうやら間に合うと連絡を受けたので、どうせならあなた様の手で皆に配ってはいかがかと。」

「「ですからちょっとこちらへ。」」

 妙高と逸仙が提督を手招きして中央階段へと促す。階段横の収納棚には数日前に妙高たちが密かに受け取っていたダンボール箱数個が置かれていた。

 提督は二人の配慮に納得した。

「そうか、うん。さすがにこれまで秘書艦の皆に任せるのはダメだよなぁ。よし、それじゃあ……。」

 

 提督はダンボールの一つを運び出し、ロビーにいる艦娘達の前に持っていった。突然提督が持ってきた謎の箱に、飲食を楽しんでしていた艦娘達は頭上にクエスチョンマークを浮かべたようなキョトンとした顔をする。

 

「皆聞いてくれ。」

 提督の言葉にその場にいた全員が色めき立つ。

「皆、普段戦ってくれてご苦労様。そして今日のクリスマスパーティーを無事に成功に導いてくれてありがとう。これは俺からのクリスマスプレゼントだ。ちゃーんと全員分あるからぜひ受け取ってくれ! 夜遅くて帰宅した娘もいるけれど、まずはここにいる皆に渡しておこうと思う。」

 

「えー!?なになに!?」

「なんでしょう?」

(英)「なになに?指揮官ってばどうしちゃったの?」

(伊)「なんなのよ一体。日本の男性も粋なことをするわね!」

(独)「ほう。プレゼントとな。全員分とはまた太っ腹だな。」

(独)「全員っていうことは今在籍してる艦娘が***人だから……ざっと……うわぁ~~本当に太っ腹ですね~!」

 

 そして特に喜びを表したのは五月雨とN白雪だった。

「「提督……!」」

 

「アハハ。五月雨や白雪にまで黙っててゴメン。結局準備期間にも満足に協力できなかったから、せめてサプライズで皆を喜ばせてあげたくてね。」

 照れながら提督は慌ただしくダンボール箱を開封し、小箱を出した。それらをまず五月雨とN白雪に手渡す。

 

「俺の代わりにトップを務めてくれてありがとう二人とも。はい、メリークリスマス!」

「あ、ありがとうございます! ホラ、白雪ちゃんも……!」

「は、はい。提督、ありがとうございます……!」

 

【挿絵表示】

 

 

 少女二人が受け取って恥ずかしそうに身悶えているのを見て提督始め周りの艦娘は微笑む。そして提督はこの場にいる全員一人ひとりにプレゼントを一言メッセージ付きで手渡していく。

 全員受け取り終わると、誰が音頭を取ったかもわからず、自然と艦娘達は動きと声を揃え始め、そして提督に向かって感謝の言葉を口にした。

「メリークリスマス! ありがとう提督(司令官)(アドミラル)(アミラル)! 」

 

 この日受け取れなかった艦娘には後日出勤してきた時に提督あるいは秘書艦達から手渡され、お礼のメッセージやメールが提督の携帯電話を当分は静かにさせなかった。

 こうして、鎮守府Aの4年目のクリスマスパーティーは成功裏に過ぎ去っていった。




リアルなクリスマス前に投稿したかったのですが、執筆が遅れて結局過ぎてしまいました。季節感を微妙に狂わせてしまいましたが、よろしければお楽しみください。

本当であれば嫁艦たちとキャッキャウフフする展開を書きたかったですが、文才もアイデアも足りなくなり、結局キャラを絞りました。
艦これで唯一の嫁艦五月雨と、戦艦少女R最初の嫁艦白雪の二人が話のベースとなりました。他の嫁艦、綾波、アトランタ、逸仙、レナウンはキャラ探りのため少し絡む程度に。

Googleドキュメント版はこちら。
https://docs.google.com/document/d/1fcPUo9e-FdAgpTKtDtfk5L1PkJfQA3wt_hrENqO4QQg/edit?usp=sharing
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