「この
「何を操る力?」
「*……。うがぁぁぁ⁉︎ 少しは話させなさいよ⁉︎ 話が進まないでしょおぉぉ‼︎」
「うおっ⁉︎ どうした?」
「私はプロテクトをかけられているのよ。私に呪いをかけた****はかなり秘密主義でね。自分に纏わるヒントになりそうなものを片っ端から言えないようにするのよ」
「なんかまたノイズかかった部分があったけど大丈夫。大体分かった。
それのせいで聞き取れない単語が混ざるんだな?」
「そうよ。私の名前、**……アイツの能力、***とかはプロテクトがかかるようね」
やっぱり変に聞き取れない部分が出てくるな。これか。
「普段ならそこにあるテレビをつければ説明したいこととか観たいことが観られるからいいんだけど、
「……なんかごめん。娯楽一つ潰しちゃったみたいで…」
「い、いいのよ、気にしないで。久々に人と話すのも楽しいし。それに貴方がここから出れば、ヒントを与える相手がいなくなるから普通に映るようになると思うし」
「そういえば時間ってどうなってるんだ? 死んだ時マルドゥークが近くに二匹もいたんだけど。もしかして俺、生きながらにして喰われてる?」
そう考えると寒気が走る。
生きたまま喰われる。怖い。
「それも問題ないわ。ここにいる間はものすご〜くゆっくり時間が流れてることになってるから。殺されてから一秒も経たない内に復活できるわ」
「それを聞いて安心した」
「じゃあこの場の心配の種もなくなったし、話を続けるわ。貴方はここから戻ったらまたマルドゥークに襲われる。今度こそ殺されるし、私だって助けられないわ」
「だよなぁ。一体を無力化出来たとはいえ、無傷の二体目は倒せないし」
「そこで貴方のブラッドアーツよ」
「ブラッドアーツ? 俺、ブラッドアーツなんて便利なもんは使えないよ?」
「ここから出たら使えるわよ。それに、呪いを一度身体に取り込んだから少しだけ*****も使えるし」
「プロテクトで聞こえなかったんだけど。何を使えるの?」
「うーん、簡単に言えば諸刃の剣兼逆転の切り札、かしらね? 使い過ぎは危険だけど、うまく使えばマルドゥークなんて楽勝よ」
「へぇ」
強そうだな。でも諸刃の剣ってトコがなんかやだけど。
「それはどんな…………ん?」
身体が薄れていく。これってもしかして………⁉︎
「あらら、時間みたいね」
「さ、最後にブラッドアーツの使い方だけでも」
「重要なのは構えよ。これ以上はヒントになり過ぎるかもだから言えないわ」
「か、構え? ちょ、それだけじゃわかんないから⁉︎ もっと詳しく………⁉︎」
「またね、
俺の意思に反して身体はどんどん透けていく。そしてそのまま再び暗転ーークソッタレな職場へ戻ってきてしまった。
「行っちゃったわね。はぁ、もっと話したかったな」
私は不満気にここに私を縛り付ける呪いに言う。
【ソレは許されない。テンリョウに我のことを話す可能性を増やされたくないからな】
「分かってるわよ。でも私はいつか絶対貴方を喰らって彼の——
いつか、必ず。
次回、十一話 解放されし呪いの一刀