原作での人気も高いあの子が登場します。
「…………………」
「ざ、斬騎君? 目が虚ろだよ? 支部長室で一体何があったの?」
「………ジュースが…」
「ジュース……。あぁ(察し)」
斬騎君がヤバい。顔色は青を通り越して白いし、瞳からハイライトが消えてる。
あのジュースが原因なことは確かだが、一体何が?
「せんぱーい! 新入りがこの辺に居るって……どうしたの、コイツ?」
「あ、エリナ」
エリナが斬騎君の惨状を見てギョッとした。
「…………ジュース怖い」
「ジュース? 何言って……あぁ(察し)」
「エリナもわかったみたいだね」
むしろ一つの単語だけで何が原因かわかる辺りあのジュースの底知れない力を感じる。
「もしかしてコレが新入り?」
「うん。新入りの天霊 斬騎君」
ようやく私にも後輩が……とニヤニヤ笑ってたエリナを思い出すと今の状況に戸惑うのも無理はない。
斬騎復帰中……。
「……ハッ! ここはどこ⁉︎」
「ようやく正気に戻ったみたいだね」
「えっと? 俺、支部長室に行ってミッションの受注許可を貰ってその後は……?」
「なんかうわ言でジュース怖いとかいってたわよ。目も虚ろだったわ」
「何それ怖い」
なんかさっきまでカヤの部屋にいた気がする。
こんなアホな死因で死にかけるな! とかって怒られたような。
「ってあれ? こちらの方は誰ですか?」
「私はエリナよ。エリナ・デア=フォーゲルヴァイデ。
気軽に『先輩』と呼んでくれて構わないわ!」
何この子。目が怖い。
「呼んであげて、斬騎君。
エリナ、この前から後輩が出来るって張り切ってて」
「遠足前の子供か何かですか?」
はぁ、仕方ないな。
「初めまして、天霊 斬騎です。よろしくエリナ『先輩』」
すると彼女はにっと笑った。
「よろしく、『後輩』!」
さて、エリナ先輩との自己紹介も終わったところで早速ミッションに行こうとしたのだが………。
「第一部隊に所属しろ……ねぇ」
ターミナルを見るとメールで伝言があった……サカキ博士から。
曰く、第一部隊に席を用意したそうだ。
第一っていうとコウタさんやエリナ先輩の部隊である。
「さて、人と組むのは初めてだけど大丈夫かな?」
主に無差別攻撃ブラッドアーツ的な意味で。
まぁ、使わなきゃいいだけなのだが。
「おっと、ここか。どうもー」
「おお、来たか新たなる同志よ‼︎」
誰だ?
「僕の名はエミール。エミール・フォン・シュトラスブルク」
芝居がかった動きで寄ってくる金髪の青年。
なんとなく……こう……うざい。
エミールの後ろでイラッとした表情をしたエリナ先輩と、またかという表情のコウタさんが印象的だった。
次回、十六話 大☆切☆断