更新遅れるかもです。
「今回のミッションは蒼氷の渓谷にてウコンバサラ、シユウ各二体の討伐だ。
エリナ、エミールはいつも通りだ。
斬騎は俺たちの連携を見て、この部隊での戦い方を学んでくれ。
もちろん危なくなったら手を貸してくれよ」
「りょーかい」
「ふ、僕の華麗な戦い方をよく見ておきたまえ」
「アンタの戦い方なんか参考にしたら後輩が怪我するでしょ!」
………大丈夫かなぁ?
先程からエミールとエリナ先輩がひたすらケンカしてる。
「いつものことなんだ。まぁ、前よりはマシになってるから」
コウタさんは二人を見ながら乾いた笑みを浮かべている。
何はともあれミッションスタート。
「エミール、シユウがそっち行ったけどやれるか」
「まかせたまえ。行くぞ、騎士の誇りにかけて!」
「エミール、うっさい! こっちのウコンバサラに気づかれる!」
大丈夫じゃなかった。
見た感じエミールとエリナ先輩がアタッカー、コウタさんが後方支援と陽動だ。
でもとにかくエリナ先輩がエミールにつっかかる。
そしてエミールはうざい。
そんなこんなで戦闘が始まった。
この場ではエミールがシユウを、エリナ先輩がウコンバサラを担当するみたいだ。
「っ! エリナ、ウコンバサラの雷撃がくる。距離をとれ!」
ウコンバサラが雄叫び共に雷撃を放つ。タービンを回す予備動作からコウタさんはエリナ先輩に指示を出した。
指示の通りバックステップで距離をとったおかげで余裕を持って躱せたものの、指示がなかったらそのまま雷撃受けてそうだった。
ほっとしたのも束の間、更にもう一組のシユウとウコンバサラがそれぞれ現れる。
「う〜ん。やっぱり俺も戦った方が良さそうかも」
とりあえず今、真下にいるウコンバサラだな。
動きを見てたけどあれなら牙と雷撃にさえ注意すればそこまで苦戦しないだろう。
「よっこらせー」
飛び降りると同時に真下にいたウコンバサラをタービンを中心に両断。
ワニの半分こ完了。
「あぁ、そういえばコア取らなきゃ」
ガブリンチョした。
「まず一体っと」
「「いやいやいやいや⁉︎ おかしいでしょ⁉︎」」
ん? おかしいとこあったかなぁ?
「ウコンバサラがこんなにあっさり真っ二つに………」
「アンタ本当に新人よね⁉︎ 何でそんなに神機の扱いが上手いの⁉︎」
「え……? イメトレ?」
「イメージトレーニングにも限界があるだろ!」
「そんなことより、エミールの戦ってるシユウが二匹になってるけどいいんですか?」
「僕は大丈夫だ! あ。ああぁぁぁ‼︎」
「「え、エミール⁉︎」」
忘れてたっぽいな。
さて、俺は残ったもう一匹のウコンバサラを片付けましょー。
滑るようにこちらに向かってくるウコンバサラをサイドステップで右に避け、開いた口の端に狙いを合わせてざっくり。
向かってくる勢い+呪刀の切れ味=バサラの左半分真っ二つ。
「なんか魚捌いてるみたい。
いや、こんな捌き方しないけど」
もう一丁
もぐもぐ。
「さて、向こうは……苦戦してるっぽいな」
シユウが飛び回りながら炎弾を放っている。
あれはめんどくさい。
「片方落としますねー。………半分にして」
こちらに飛んできたシユウを躱し、上半身と下半身に分けた。
………あれ?
冷静に考えてみると今日の俺、おかしくね?
どうして高速で飛んでくるアラガミを見切って斬り落としてんだ?
ふと、神機を見ると呪刀が不気味な黒いオーラを放っている。
「ま、いいや。敵を倒せることに違いはないし」
さて、残ったもう一匹のシユウは既に三人が倒していた。
「スゲェな、斬騎! お前一人で三匹も倒すなんてさ」
「いえいえ、敵の攻撃パターンを事前に知れたのは皆さんのお陰ですよ」
「……私、先輩なのに全然いいとこ見せられなかった」
「エリナ先輩もブラッドアーツ凄かったですよ」
「僕の活躍も見ててくれたかい?」
「あぁ、ハイ、スゴカッタデスネー」
それぞれに返事を返しつつ、俺は考える。
何でか今日の俺は強化されているようだった。
まるで何かに取り憑かれていたかのように………。
得体の知れない不安を感じつつも、俺は三人と共に極東支部へと帰投するのだった。
次回、十七話 簡単なソロ狩りだと思ったら大変なことになりました(上)