黎明の亡都にて
二回目の訓練から三日ほど経った。
俺は神機の扱いを完璧、とはいかないものの八割くらいは使えるようになった。
そしていよいよ今日、実地訓練を行う。アラガミとの戦いだ。
討伐対象はオウガテイル三体。
戦場の空気に少し緊張する俺に綾佳さんは明るく言う。
「落ち着いて対処すれば苦戦する相手じゃないよ。訓練の時みたいに頑張ろう!」
「はい。頑張ります」
今回の
綾佳さんと訓練してる時にブラッドの面々とは会ったことがある。
シエルさんは積極的にバレットのことを教えてくれた(時折、ブツブツと友達がどうとか言ってて怖かったが)し、ナナさんはおでんパンをくれた(その後くれたナンクルナイザーはヤバイ味を引き当てた)。ギルさんも神機についてのアドバイスをくれた(でも綾佳さんのボケに対して的確にツッコんでいたことしか覚えてない)。
………ブラッドでマトモなのはギルさんだけな気もしてきたような?
俺はこれ以上考えるのをやめた。
「とりあえず、俺一人であそこのオウガテイルを斬り殺してくるので、不測の事態に陥った時はフォローをお願いします」
「うん、行ってら〜」
「まずは一体、全力で屠る」
高台から降りて、オウガテイルに向かって行く俺。
オウガテイルも俺に気付いたようで尻尾の方から針みたいなものを飛ばしてくる。
しかし、飛んできた針はそんなに速くないのでステップとダッシュで躱しつつ、距離を潰す。
「ちぇいさー!」
斬、斬、斬、捕食。コンボを繋いで反撃を許さない。
更に捕食したことでベルセルクが発動。攻撃力を強化する。………っと。
「よっ」
後ろから飛び掛かってきたオウガテイルを躱す。飛び掛かってきたオウガテイルは躱されたことで着地に失敗、仲間の死体を踏んで転ぶ。
この隙を逃すはずもなく、俺は胴の辺りから二体目のオウガテイルを真っ二つに斬り裂く。
血飛沫が四散し、紅い水溜りが出来る。
休む間もなく血の匂いに釣られたのか三体目のオウガテイルがやってきた。
こっちに向かって一直線に走ってくるので、楽に倒せるだろう。
そう考え、踏み込んだ次の瞬間、綾佳さんの緊迫した声が聞こえてきた。
『ッ‼︎ 斬騎君、避けて⁉︎』
「⁉︎」
炎、というよりもマグマの塊がオウガテイルの後ろから飛んで来て、三体目のオウガテイルは消し飛んだ。
そのままの勢いで俺の方に飛んでくるがサイドステップで回避する。
飛んできた方向を見るとそこには………!
「………こいつ
後ろからやってきたのは狼の様な赤黒いアラガミーーガルムだった。
それも、
次回、六話 実地訓練(難易度ナイトメア)中