家庭教師ヒットマンREBORN! ”黒薔薇の紅来る!” 作:紅葉
途中イタリア語が出てきます。振り仮名間違ってたらすいません。
VARIAとの戦いから3日後。
あの後芽生はカイにおぶられ、家に帰ってきた。そしてカイに今度こそ傷を完全に治してもらい、左目も治り眼帯がとれ、元の状態へと戻っていた。カイの話によると表向きはランボ退院パーティ、裏向きはリング争奪戦おめ!パーティーが開かれていたそうだ。カイと芽生は招待されたが、カイだけ行ってきた。芽生は動ける状態ではなかったので参加しなかったのだ。そして皆芽生のことを心配していたと聞かされ、カイがバイトに行き、数十分後突然あいつは現れた。
「チェッカーフェイス…」
「やぁ、しばらくぶり。傷は癒えたかい?」
「仮にも女子の家をノックなしにいきなり入るとかデリカシーあんのか?」
「それはすまないね。と、私がここに来た理由は分かってるね?ちゃんと月の戦いが終わった時にも説明したしね」
「呪いをかけに…だろ?赤ん坊だろ、覚悟はできてる」
いつも通り無表情で言っていた芽生だが、その言葉には強い決心が込められていた。
「…そのようだね、言動と目を見れば分かる。…だが、今更で悪いが実は赤ん坊ではないのだ…」
「はぁ?」
「月の呪いとは、不老不死だ。まあ不老と言うより、肉体が一番強靱な時で年をとらないまま400~500年ほど生きてもらうのだ。もっと簡単に言えば老人にならず、不死身だ。」
「…別に構わないけど、理由は何だ?」
「あまり言いたくはないんだが…女性の家をノックもせずに入ったお詫びとして、私の気が変わらなければ話せるところまで話そう」
チェッカーフェイスはわざとらしく、咳払いすると語り始めた。
「昔、私たちの先祖がこの地球を守るために
チェッカーフェイスは一呼吸置いて、渋い声を出した。
「ある問題が起きてしまった。それは月と呼ばれるおしゃぶり、マーレリング、ボンゴレリング。この3つから他の21個とは違う力があった。力が大きすぎたのだ。それ故に負担が軽くなった月のマーレリング、ボンゴレリングも他の物とは比べて力が大きかった。大きすぎた故に月のおしゃぶりと、マーレリング、ボンゴレリングは主を選んだ。その3つは気に入った主を見つけると自ら光を放ち、その主の元へと飛んで行くようにひっついた。だが、主が気に入らなければ当時はつけた瞬間にすぐ息絶えた。我々はその3つのことを月の宝、
「長い説明ありがとな。それで月の宝ってやつがオレを気に入ったから、オレを月のアルコバレーノとして呪いをかけると。」
「そうだ。気に入られてもいるし、君自身強い。十分にアルコバレーノになる能力はある。」
「そうか…分かった。」
「大丈夫だ、君はまだ中学生。肉体が一番強靱になるのは20歳頃だろう。それまでちゃんと成長する。…ではそろそろいいな?先に言っておくが、当初よりも力は抑えられているがそれでも呪いはきつい。月の宝は自我を持っている。体内に入ると月の宝の言葉を永遠に聞かされ続けるぞ?少しでも弱みを作るとその体を乗っ取る可能性もある。」
チェッカーフェイスは持っている杖を芽生に向け、言った。
なるほどな。だから月の使命は”どんな暗闇でも惑わされない月光”なんだ。どんなことがあっても弱みを作るな、今まで通り平常心。
「…ああ。もう心の準備もできている」
不思議と心の奥で怖がることもなく、はっきりとその言葉をオレは発していた。母さんとも約束したんだ、心の強い人になると。だから恐れない、母の最期の約束を守るためにも、月の宝の強大すぎた力を命を使ってまで抑えてくれたその人物にも。
チェッカーフェイスは芽生の言葉を聞くと、杖を芽生にしっかりと向けた。そして杖の先からあふれるほど、真っ白で綺麗な光は芽生を飲み込んで行った。
光は数秒すると徐々に消えていった。そしてそこにはいつもと変わらない芽生の姿があり、芽生が周りを見えるようになっているとチェッカーフェイスはもうすでに姿を消していた。気配がない人物、チェッカーフェイスは姿を消すのも表すのも突然なのだ。
芽生がそれを思うと、自分の体内に異変があることに気づく。そう、チェッカーフェイスも言っていた月の宝の言葉。
「 あら気づいたわ
お前が今日から私の人柱か
またか…こいつで何人目だ まだ2人目よ馬鹿じゃないの
馬鹿とはなんだ馬鹿とはうるさいわねぇ耳元で叫ばないでよ超迷惑
お前らが一番うるさいってーの この体の持ち主が一番うるさいと思ってるわよ えへへよろしくね朝倉芽生さん アンタっていつも人柱の名前覚えてるわよね それは礼儀として当たり前だろう 覚えてない方がおかしいっつーのていうかお前だけだろ覚えてないの そうそういつも皆ちゃんと覚えてるわよ ていうかこの子すごいわねぇ私たちの声を聴いて心に何も穴空いてないわぁ それどころか弱みもないよね まぁトラウマはあるみたいだけど トラウマぐらいだれにでもあるだろ やだー私超この子好きになるかもー そうだな初代よりは負けるがそれでもいい子だ わ私でよければ力を貸すよ まあこの子にならいいな賛成 あたしもーてその時が来るかは分からないけどねー いつまでもつだろうなこの女は」
一気に自分の中に何人もの人が入ってる気がした。ていうかそうだ。こう思っている間にも月の宝はどんどん言葉を発している。…不思議と恐怖はない。気持ち悪くもない。いつもより少し頭の仲が騒がしくに感じる。その程度だった。でも前はもっとすごかったはずだ…前の月のアルコバレーノはそうとう強かったんだな…肉体的にも精神的にも。さて、どうしようか。呪いのことを誰かに話すべきなのか…誰に?とりあえずカイには言わなきゃダメだろうし…リボーンにも?ユニとアリアさんにも言うべきか…やっぱそこはアルコバレーノ同士言うべきか…。とりあえずアリアさんにはメールで。リボーンには直接言いに行くか。ツナとか色々いる場合じゃなくて一人の時に。カイは家に帰ってきてからでいいだろ、ノコも今は寝てるから起きた時にいっぺんに話すか。悪いけど、クロームや恭弥、ボスであるツナにもしばらく黙っておこう。未来編で8³のことを知ってからでいい。
芽生はそう思うと、すぐスマホを取りだしメールでアリアさんに月の呪いのことと、月の宝や、チェッカーフェイスに聞いた話を全て隠さずに簡潔に文章にまとめて送った。返信は早かった。
from アリアさん
sb (non title)
――――――――――――――
教えてくれてありがとう。
わかっていたことなのに、
止められなかった。ごめんなさいね。
私でよければいつでも力になるわ。
遠慮なんてしなくていいのよ。
月の宝の呪いはかなりしんどいでしょうね。
周りは皆死んでいくのに自分だけ
生き残るだなんて。
困ったことがあればいつでも言って。
これでも私はあなたを
信頼しているんだから。
―――――――――――――――
オレはその返信を見た瞬間こう送った。
To アリアさん
sb ありがとう
―――――――――――――――
オレもアリアさんを信用している。
もちろん、ユニも、γも、
野猿も太猿も。
力が必要になった時は
頼らさせてもらう
オレもオレなんかでよければ
力を貸す。
でも、まだユニやγたちには
言わないでくれ。
タイミングはアリアさんに任せる。
――――――――――――――――
そう送るとアリアさんは「分かったわ」と返信した。
よし…これでアリアさんたちにはOKだ。先にカイとノコに話すのが普通だな。カイが帰って来るのを待とう。
「キュ?(…芽生?)」
リビングのドアの方から声がした。ノコはオレの部屋で寝てたはずだから起きたんだな。
「おはよう、ノコ」
芽生はリビングのドアを開けた。するとノコがドアノブに座っていた。
「キュ―――――(芽生、何か起きなかった?リビングで嫌な感じがしたんだけど)」
「そのことについてはカイが帰ってきてからでいいか?」
「キュ―――――!?(もしかして、呪いかけられたの!?)」
「そういうことだ、カイが帰ってきたら話すから待ってくれ」
芽生はそう言って、リビングのテーブルに移動したノコの目の前にこんにゃくゼリーを出した。ノコは頷くとこんにゃくゼリーをもぐもぐと食べり始めた。そして食べている途中、ノコの動きはピタリと止まった。
「…どうした?ノコ?」
体調でも悪いか?芽生が少し眉を下げてそう聞くがノコは首を横に振って言った。
「…キュ―――――(芽生が秘密を話してくれるのに、アタイだけ話さないのはずるいよ)」
「別に構わねェよ、誰だって話したくないこと一つや二つあるだろ」
「キュ――――――――――…(芽生はその二つをアタイに打ち明けるんだよ?だから…)」
ノコは芽生の目を見て言った
「キュ――――――――――――(アタイも話すよ、何も隠さずにアタイのことを!)
次回からノコの過去編突入!終わったらいよいよ未来編!うぇーーーーい!
でも、もしかしたら次ルッスーリア三丁目かハルハルインタビュー書くかもしんないw