ダンジョンに竜の騎士が現れるのは間違っているだろうか? 作:ダイ大好き
今は反省しています。
…許してくれポップ
こうする事が…!!
こうして自分の大好きなものをかばって生命をかける事が…!!!
ずっと受け継がれてきた……
オレの使命なんだよ!!!
―――――――瞬間…黒の
―天界―
転移自体は成功しました、しかしバーンとの戦いの余波と、直後に起きた黒の
それにより転移先の座標が狂い、異なる世界へと転移されてしまったようで…。
再度転移させることはできないのですか?
残念ながら…異世界への干渉となると我々精霊の力でも不可能です。
なんということ…
ー???ー
「うっ…」
うっすらと目を開ける、ぼんやりとした頭を振るい、意識を覚醒させた。
「ここは…?」
ダイが倒れていたのは深い森の中だった、生い茂る木々の合間から差し込む光が辺りを照らし、ある種幻想的な光景となっている。
「どうなったんだ、オレは黒の
爆発で吹き飛ばされたのかとも思うが、体にそれらしきダメージはない、そもそも
(無意識のうちにルーラで逃げられたのか?)
可能性として思い当たるのはそれくらいだった。
だとすればこの森はダイが行ったことがある場所ということになる。
(テランかな?)
以前、バーンに一度敗北をした直後も無意識のうちに来てしまった、ひっそりと自然と共に暮らす国の湖畔にある
周辺の森の雰囲気といい、可能性は高かった。
「とりあえず現在地を確認しないと」
ダイは
そこで周囲を見回し愕然とする、そこは見覚えのある山奥のテランではなく、まるで見覚えのない森林が広がっていたのだ。
近くに城もない、広い森林と、遠くに平野が広がっていた。
「知らないぞ、こんな場所…オレはなぜこんなところにいるんだ?」
頭が混乱する、やっぱり黒の
とりあえずダイは、原因はわからないがどこかに飛ばされたと結論付ける。
難しいことを考えるのは苦手なのだ。
「そうだ!ルーラで戻ればいいんじゃないか!」
初歩的なことに気付かなかったことに、誰に見られていたわけでもないのに恥ずかしくなって頭を掻く。
現在地がわからなくても、移動先のイメージさえできればルーラは使用できるのだ。
「よし、それじゃさっきまでみんながいた場所をイメージして…」
バーンとの戦いの後、仲間たちにもみくちゃにされた場所をイメージする。
「ルーラ!!」
――――――しかし、なにもおこらなかった――――――
「…あれ?」
イメージが足りなかったのか、と思い再度唱えるが結果は同じ。
「ルーラ、ルーラ!ルーーーーーラーーーーー!!」
やけくそのように何度も唱える、最期にはパプニカやロモスをイメージしてみたが、うんともすんともいうことはなかった。
「な…なんで!?」
魔法力が足りないということはない、現に今も
原因はわからないが、ルーラが使えなくなった、と結論付けたダイは次の方法を考える。
結果、このまま
「まずは誰でもいいから人を探さないと…」
ダイはそのまま遠くに見える平原を目指し飛び立つ。
しばらく進むと森林の途切れたところに、森林に沿うように作られた街道が見えた。
おそらく馬車などが通る道なのだろう、きれいに整備された道だ。
この道に沿って行けばどこかの街に着くと判断したダイは道沿いに飛び続ける。
「うわぁあああぁぁぁぁ!!」
しばし飛び続けたとき、進行方向の先から悲鳴が聞こえた。
明らかに危機に陥り、助けを求めているような悲鳴に、ダイはスピードを上げる。
視線の先に、1人の少年が数匹の魔物に襲われて、必死に逃げているのを確認し、ダイは急降下し、魔物と少年の間に降り立った。
今まさに魔物に追いつかれようとしていた少年は突如、空から現れたダイに驚き尻餅を着く。
しかしダイが自分より小さな男の子だと気付き、叫んだ。
「危ない、そいつはゴブリンだよ、君も逃げて!」
(ゴブリン…知らない魔物だな)
少年の叫びに、ダイは聞いたことのない名前の魔物を観察する。
見る限り、大した力は感じない、せいぜいが成人男性と同程度のものだろう。
複数を相手にした場合、大人でも危険かもしれないが、ダイにとっては赤子のようなものだ。
「キシャアアァァァ!!」
突如目の前に現れたダイに、最初は怯んでいたゴブリン達だったが、先ほどの相手よりも小さな獲物だと気付き、一斉に襲い掛かる。
ブォンッ!!
ダイは腕の一振りでゴブリン達を打ち払い、静かに告げる。
「言葉が通じるとは思えないけど、まだ襲い掛かってくるというなら容赦はしないぞ」
わずかに纏った
ふぅ…と息を吐き出し
「大丈夫だった?怪我はない?」
「は、はい!ありがとうございました!」
尻餅を着いたまま、茫然と一連の流れを見ていた少年は慌てて立ち上がり、お礼を言う。
真っ正直で誠実そうな少年に、ダイは親近感を覚えつつ、問いかけた
「よかった、それでいきなりで悪いんだけど、一つ聞いてもいいかな?」
「はい、僕にわかることでしたら何でも!」
「ここは、どこなのかな?」
「えっ…?」
予想外の質問に少年の眼が点となった。
それが英雄に憧れる少年=ベル・クラネルと、真の英雄であるダイの出会いであった。
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