ダンジョンに竜の騎士が現れるのは間違っているだろうか?   作:ダイ大好き

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ダイ君大暴れ回

ダイのレベルについて色々ご意見を頂きありがとうございます、しかし申し訳ないですが変える気はありません。


第5話 いざ、ダンジョンへ

「たああああ!」

 

ベルが振るったナイフがゴブリンの胴体を真横に切り裂いた。

ゴブリンは後ろに倒れるとしばらく痙攣した後、動かなくなる。

 

「や…やった!やりましたダイさん!ついに僕一人でゴブリンを倒せましたよ!」

「おめでとうベル、恩恵っていうのは凄いんだね」

 

ダイとベルは、現在初めてのダンジョン探索へと乗り出していた。

今朝方ギルドでファミリアの発足と、冒険者登録を済ませた。

冒険者登録の際、ダイのレベルのおかげで大騒ぎになり、無駄に時間がかかってしまったが…

その後、支給品の装備を買ってダンジョンへやってきたというわけだ。

ベルはナイフと簡易防具を、ダイはブロードソードを買っていた。

それぞれナイフ3600ヴァリス防具5000ヴァリス、ブロードソードは6000ヴァリスもかかった、当然全て借金である。

 

「しかしベルは本当に戦闘技術は初心者なんだね」

「すみません、村では農作業しかしてなかったもので…」

「よくそれで冒険者になろうって思ったね」

 

ダイは呆れたように半眼でベルを睨んだ、思い込んだら一直線なベルを危なっかしいなと思う。

 

「それじゃ今度、オレが戦い方を教えてあげるよ」

「ほんとですかダイさん!」

「人に教えたことはないから、あまり上手に教えられないと思うけどね」

「全然ありがたいです、本当に助かります!」

 

抱きつかんばかりにダイへとせまるベル。

ちなみにダイは、3日くらいあれば大地斬覚えれるかなーと自分基準でとんでもないことを考えていた。

 

 

 

 

 

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「そういえばダイさんはLv5なんですから、もっと奥まで行かないんですか?」

 

しばらく1Fを探索していた後、ベルは気になっていたことをダイへと問いかける。

ダイはこれまで、ベルに経験を積ませる為に戦闘は任せて傍観に徹していた。

レベル差を考えれば当然と言えば当然である、ここでダイが戦ったところでなんの足しにもならないだろう。

自分の為に残ってくれていることはわかるが、ベルとしては自分に合わせて低レベルな階層に居てもらっているのが心苦しくなってしまうのだ。

 

「ベルがやっていけるかどうか、ちょっと心配だったけど、ここなら安心かな」

 

ダイは、もしも戦いの素人であるベルが危険になるような場所であれば、ある程度の力を付けるまでは一緒に上層を回るつもりだった、だがしばらく回った限りでは、低級のモンスターが1、ないしは2体で襲ってくるのみで、ベル1人でも問題はないように思える。

 

「オレはちょっと奥に潜ってみるよ、ベルは無茶しないようにね」

「はい、ありがとうございます、初日ですし、適当なところで切り上げます、ダイさんも無理しないようにしてください!」

 

Lv5の第1級冒険者であるダイが、上層で危機に陥ることなど、ありえないとはわかっているが、ダンジョンは何が起こるかわからない、とギルドのアドバイザーになってくれたハーフエルフのエイナが口を酸っぱくして注意してくれていたことを思い出す。

 

「うんわかってる、ダンジョンがどんなところか、ある程度わかったら戻るよ」

 

ダイはベルに背を向けて歩き出す。

ベルもまた、次のモンスターを探すため、ダイとは違う方向へと駈け出した。

 

 

 

 

 

 

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「モンスターを生み出すダンジョンか…」

 

ダイは何の変哲もない壁面を見つめる。

この壁からモンスターが産み落とされるなど、俄かには信じがたい、だが先ほど目の前で生まれるシーンを見てしまった以上、信じるしかなかった。

過去にミストバーンが暗黒闘気を用いてモンスターを生み出していたが、あれは動く鎧や、ガス生命体などの非生物に限られていた。

だがこのダンジョンが生み出すモンスターは明らかに《生物》として生み出されている。

生物であれば、デルムリン島にいたたくさんの友達のように、仲良くなれるかもしれない、と思っていた。

だがこのダンジョンが生み出すモンスターは、最初から人類の敵として生み出され、冒険者を殺すよう行動をしているとエイナは言っていた。

ダイの世界にいた地上の魔物は、魔王の魔力で狂暴化していただけで、そうでなければ大人しかったのだが、それとは根本から違うらしい。

 

「仕方ないか、世界が違うんだもんな」

 

ダイは意識を切り替えると、ダンジョンのさらに奥へと進んでいった。

 

 

 

 

 

 

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「今日の稼ぎは1500ヴァリスか…」

 

ベルは先ほどギルドで魔石を換金してもらったお金を覗き込む。

結局、ダイと別れてから1時間ほど1階層をうろうろし、ゴブリンやコボルトを狩りまくり、腰につけた巾着袋が魔石でいっぱいになった為、戻ってきたのだ。

 

「次から僕もバックパックを持って行った方がいいかな、これじゃ換金でギルドと往復する手間が無駄だよ」

 

上層の魔石は小さく質が悪い、当然換金率も悪いのでできればある程度まとめて持っていくことで、時間のロスを少なくしたかった。

 

「神様、ただいま戻りましたー」

「おー、おかえりベル君」

 

ホームに戻ったベルを、ソファーで本を読んでいたヘスティアが出迎える。

ギルドの申請をした後、じゃが丸君の露店にバイトしに行ったはずだが、今日はもう終わったらしい。

 

「どうだった、初めてのダンジョンは?」

「僕初めてゴブリンを自力で倒せたんですよ、もう感激です!」

「あはは、まぁゴブリンは最下級のモンスターだからねぇ」

 

ゴブリンはある程度の訓練を積んだ人間であれば、恩恵なしでも倒せる程度のモンスターだ、たとえ元が一般人であっても恩恵を受けた後なら、よほど複数に襲われない限り、危険はないだろう。

 

「それで今日は1500ヴァリス稼げました!」

「おぉ…すごいな…」

 

ヘスティアは感激したようにつぶやく、ちなみに彼女のバイトは時給30ヴァリスである、もっともこれは一度、魔石製発火装置の使い方を誤り、露店を吹き飛ばしてしまった為、その弁償の為に時給から天引きされているせいなのだが。

とにかく、たった数時間で自分の50時間分の稼ぎを手に入れてきた少年に、ヘスティアは感動していた。

 

「これがファミリア、いいもんだなぁ…ところでダイ君は一緒じゃないのかい?」

「はい、ダイさんを僕のレベルに合わせて貰うのは申し訳ないので、別行動にしました、まだ帰ってきていないんですか?」

「あぁやっぱりか、まだ戻ってきていないね、まぁLv5のダイ君が上層や中層でどうにかなるとは思えないから、大丈夫さ」

「そうですね、でもダイさんどこまで行ったんだろう、いきなり10階層とか行ってるのかな?」

 

様子見で、ろくな物資も持たず、支給品の装備のままでそう奥までは行かないだろう、ベルはそう判断して、自分の稼ぎから夕食の材料を買い出しに行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

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「ゴアァァァァァ!!」

 

ヘルハウンドがダイに向かって口から火炎を吐き出す。

並の防具を容易く溶かし、Lv2の冒険者すら直撃すれば焼き尽くされる、中層における死因、堂々の一位である死神の炎は…

 

「海破斬!!」

 

ダイへと届くことはなかった。

剣閃が炎を切り裂き、その先にいたヘルハウンド本体をも両断する。

それを見届けることもなく飛び出したダイは、奥から現れたミノタウロス3体を一撃で両断した。

ダイが今いる場所は、17階層(・・・・)

上層とはモンスターが質、量共に桁違いとなり、Lv2の冒険者が複数パーティーを組んでようやく探索できる《中層》と呼ばれる階層だった。

階を下りるごとに、同じダンジョンとは思えないほど様変わりする不思議な空間に、興味を惹かれ、どんどん潜っていった結果、気付けばここまで来てしまっていたのだ。

当然の如く、ダイの体には傷一つついていなかった。

 

「うーん、そろそろ荷物が増えてきたな…」

 

ダイが背負っているバックパックは、魔石とドロップアイテムで7割ほど埋まっていた。

ちなみにバックパックはダイが奥に潜るであろうことを見越していたヘスティアが持たせたものだ。

まさかヘスティアも、いきなり17階層まで来るとは思っていなかっただろうが。

 

「この階層をもうちょっと回ったら、戻ろうかな」

 

先ほど倒したヘルハウンドとミノタウロスの魔石を回収し、バックパックに入れ、先へ進む。

何度か交戦を経た後、大きな広間へ通じる道に出た。

すると前方に見える広間から何人かのパーティーらしき冒険者が必死の形相で走ってくるのが見える。

 

「おいあんた、逃げろ階層主(ゴライアス)だ、奴が生まれてやがる!」

階層主(ゴライアス)?」

 

すれ違い様にそう叫んで行った男の言葉に首を傾げる。

初めてダンジョンへ訪れたダイは知らないことだが、ダンジョンには特定の階層の特定の場所に、一定の周期で生まれる強力なモンスターがいる、それが階層主とも呼ばれる『迷宮の孤王』(モンスターレックス)だ。

『迷宮の孤王』(モンスターレックス)は、その階層の通常モンスターの適正レベルより遥かに強力で、一般的には、階層適正レベルの+2程と言われている。

ここ17階層にある『嘆きの壁』と呼ばれる空間は、まさにその『迷宮の孤王』(モンスターレックス)ゴライアスのテリトリーなのだ。

 

「へぇ、なんか初めて見るでっかい奴がいるな、お前がゴライアスって奴かい?」

 

そのまま大広間へと侵入したダイを出迎えたのは、身の丈7Mにも及ぶであろう巨人だった。

獲物を見失い、大広間を彷徨っていたゴライアスは、ダイの言葉に反応し振り向く。

 

『ヴオオオォォォォォオオオオオ!!!』

 

新たな獲物を補足した巨人は、雄叫びを上げつつ、その巨体に似合わぬ俊敏な動きでダイへと肉薄した。

 

「うわ、こりゃ他の奴より全然強いや」

 

圧倒的な体格差を誇る巨人の突進を難なく躱したダイは、背負っていたバックパックを放り出し魔法を唱える。

 

「ベギラマ!!」

 

ダイの手の平から無詠唱で放たれた閃熱が、ゴライアスの体表を焦がすが、その巨体に対して致命傷とは程遠いようだった。

 

『ヴォアアアァァァァァァアアアアアアア!!!!』

 

巨人がお返しとばかりに咆哮(ハウル)を放つ、並の冒険者であれば、この咆哮を浴びて強制停止(リストレイト)に陥ってしまう技だが、生憎とダイは並ではない、咆哮(ハウル)を平然と受け流す。

 

魔法は効果が薄いと判断したダイは剣を上段に構え、飛び上がった。

 

「大地斬!」

 

巨人の頭上にまで飛び上がったダイは、渾身の力を込めて振り下ろした。

 

ザシュ!!という音と共に防御したゴライアスの腕に刃が食い込んだ。

そのまま腕を切り落とそうとするダイだったが。

 

バキィン!!

 

硬質な音を立ててブロードソードが砕け散る。

Lv5(ダイ)のパワーと階層主(ゴライアス)の硬皮の衝突に、支給品の剣(ブロードソード)が耐えられなかったのだ。

まさかの武器が壊れるとは思わなかったダイは空中でバランスを崩す。

その隙をゴライアスは見逃さなかった。

豪腕が空中に居るダイを殴り飛ばす、辛うじて防御したダイだったが、空中では踏ん張ることもできず、そのまま壁に叩きつけられた。

 

「いってて…いきなり武器壊しちゃったよ!」

 

着地したダイは折れた刀身を見て頭を掻く、ゴライアスに殴り飛ばされたというのにほとんどダメージがない。

それどころか6000ヴァリス借金して買った武器を当日に壊したとなったらヘスティアになんと言われるか、そんなことを心配していた。

 

『グルアアァァァァァァアアアア!!』

 

三度目の咆哮が大広間へ響き渡る。

だが今度は攻撃の為のものではなかった。

咆哮の直後、大広間の全方位からビキビキッという音が鳴る。

これはモンスターが生まれる時の音?と気付いたダイが周囲を見回した時には、すでにそこら中の壁面から続々とモンスターが生まれ落ちていた。

 

ハード・アーマード

アルミラージ

ヘルハウンド

ミノタウロス

ライガーファング

 

中層に現れるモンスターが勢揃い、合計で50体近くが産み落とされる、どうやら先程咆哮はモンスターを呼び出す為のものだったらしい。

異変はそれだけでは終わらなかった、大広間の入り口から続々と新手のモンスターが侵入してきたのだ。

1回目の咆哮は周辺に居たモンスターを呼び寄せるものだった、と遅まきながら気付くダイ。

 

 

ダイは知る由もないが、かつて誰かが言った…

『ダンジョンは自分たちを地下へ封じ込めた神を憎んでいる』と。

まるでダイが神の力を宿すことに気付き、抹殺するかの如く、大広間を埋め尽くさん勢いで現れた総勢70体のモンスターとゴライアスがダイへと襲いかかった。

 

 

 

 

 

 

 

だが武器を失ったダイは、あまりにも圧倒的な物量を前に、それでもまだ余裕を保っていた。

 

(この数は素手じゃちょっとしんどいな…仕方ない、周囲に人の気配はなかったし…)

 

ダイは誰にも見られていないことを確認し、ヘスティアに禁止されていた為、これまで使わなかった《スキル》を発動させる。

 

「全開!竜闘気(ドラゴニックオーラ)!!」

 

 

スキルを開放したダイの額に、竜のような紋章が浮かび上がった。

地鳴りがおき、ダイを不可視のオーラが覆う。

そのオーラの発する衝撃だけで、肉薄していたモンスター数体が吹き飛んだ。

 

「ハァ!」

 

ダイは今まさに殴りかからんとしてきたミノタウロスを逆に殴りつける。

殴られたミノタウロスは後ろに居た数体のアルミラージを巻き込み、壁面へ叩きつけられ、動かなくなる。

振り向き様に放った回し蹴りは、装甲の硬いハード・アーマードを一撃で潰し、ライガーファングの体を上下に分断する。

アルミラージが投擲してきた天然武器(ネイチャーウェポン)の斧を弾き返し、周囲のモンスターへ叩きつけた。

 

竜巻の如き勢いで周囲のモンスターを吹き飛ばすダイに向かって、突如、周囲から強烈な炎が叩きつけられた。

距離を取ってダイを包囲していたヘルハウンド一斉に火炎ブレスを放ったのだ。

単体でも強力なヘルハウンドの火炎ブレスが、8体から同時に、ダイを消し炭にせんと襲いかかる。

周囲にあったモンスターの死体が、魔石を残して瞬時に灰となるほどの圧倒的熱量がダイへ直撃した。

 

直後

 

ダイは竜闘気(ドラゴニックオーラ)で防壁を作り、その業火をかき消した。

Lv5の冒険者であっても無事では済まないであろう炎を受けてなお、ダイは火傷一つ負ってはいなかった。

 

「ベギラマ!!」

 

ダイの手の平から放たれた閃熱魔法がヘルハウンドへ襲いかかる。

竜闘気(ドラゴニックオーラ)で強化された魔法は、熱に強い耐性を持つヘルハウンドすら瞬時に消し炭へと変えてしまう。

 

 

 

まさに一瞬、1分にも満たない時間で周囲に集まっていたモンスターは全滅した。

もし見ている者がいたのなら、ダイが光を発した途端、周囲の魔物が全て吹き飛んだようにも見えたかもしれない。

 

『グルルアアアァァァァァァアアアアア!!!』

 

最後に残ったゴライアスがダイへと拳を叩きつける。

まともに受ければぐしゃぐしゃに潰されて、跡形もなくなるであろう威力の全力攻撃。

だが竜闘気(ドラゴニックオーラ)を纏ったダイは、自分の体より大きなその拳を片手で受け止めた。

地面が陥没し、ダイの体がめり込む。

そのままゴライアスの腕を両手で抱え込み、ジャイアントスイングの要領で振り回した後、天井に向かって投げ飛ばす。

 

『ギッ…グガガァ…』

 

凄まじい勢いで天井に叩きつけられたゴライアスは、苦悶の声を上げ、そのまま重力に従って落下した。

 

「ごめんよ、オレもこんなところでやられるわけにはいかないんだ」

 

ダイの紋章が輝き、額から光線が撃ち出される。

《紋章閃》と呼ばれる、山をも砕く破壊力を秘めた(ドラゴン)の騎士の必殺技が、ゴライアスの腹部を貫通した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルハウンドの炎で焼け残った魔石を拾い、折れた剣を使って、モンスターの死体から魔石を取り出し、バックパックへしまう。

あまりの量にバックパックへ入りきらない分は、上着を簡易的な風呂敷代わりにした。

 

「さて、あとはこのデカイ魔石とよくわからない歯だけか…」

 

残ったのはゴライアスが残した特大の魔石とドロップアイテムであるゴライアスの歯牙。

どうやって持って行こうか悩んだダイは、やむを得ず、魔石を右手で抱え、左手に上着で作った風呂敷を持ち、ゴライアスの歯牙を脇に挟んで持ち運ぶ。

武器も持たず両手が塞がった姿は、モンスターに襲ってくださいと言っているようなものだが、ダイは気にすることなくそのまま地上を目指して大広間を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「なんだったんだ今のとんでもねぇガキは…!?」

 

嘆きの壁の先にある18階層へ繋がる階段に、一人の男が身を隠していた。

男は18階層にあるリヴェラの街に常駐している冒険者であり、度々ゴライアス討伐にも参加していた。

ゴライアスの次産間隔(インターバル)は2週間前後、今回もそろそろ誕生しているだろうと思い様子を見に来たのだ。

予想通りゴライアスは居た、だが続く状況は男の想像を遥かに上回っていた。

一人の少年がモンスターの大群とゴライアスを、素手で撃退したのだ。

 

男は慌ててリヴェラの街に戻ると、同じく屯していた同業者に先ほど見た光景を話しだす。

だが、額に竜のような模様を浮かべた少年が、素手でモンスターの大群を殲滅し、なおかつヘルハウンドの一斉放火をも無傷で耐え、ゴライアスを投げ飛ばして謎の魔法一撃で倒す。

そんな話を信じる奴はいなかった。

 

 

 

後日、ギルドの公式発表で、唐突に現れたLv5の冒険者としてダイの名前が知れ渡り、静かにゴライアス討伐の話が広まっていくことになるのだが、それはもうちょっと先の話である。




ゴライアスさんには読み切り漫画で主人公にフルボッコされる悪役的なポジションについてもらいました。
ごめんねゴライアスさん。
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