戦姫絶唱シンフォギア~奏でる少女、聖騎士物語~   作:三元新

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1話 転生後の…家族

―主人公 side―

 

――――しらない天井だ。

 

と…こんなしょうもないお約束事をいいつつも、なぜかベットの上で寝ていました。……ここ、何処だろう?

 

……あ、そうだ。転生したんだった。まさか、こんな僕の為に転生してくれただけではなく、家まで用意してくれるなんて…神様に初めて感謝したよ。

 

俺、いままでの人生で神様なんて全く信じていなかったし、信仰なんてするつもりなかったけども、あの女神様?なら信仰してもいいかも。……うん。もう一度、命を頂いてくれた感謝を込めて毎日祈ろう。……あの神様に届くかわからないけどね。

 

「……さて、まずはどうしようかな?…………うん、家を探索だな。これから暮らす家なのに、全くわからないなんて洒落にならないもんね。」

 

うん。そうと決まれば、そく行動を移そぉ~!

 

………………そう言えば、最後に願ったあのお願いは叶ったのかな?―――見る限り一人だよね?………ふっ…。そうだよね。いくら神様といえども、こんな僕に“家族”や“愛情”だなんて大層な物をくれるわけないよね。……僕は“異形なもの ”、“気色悪い化け物”なんだから。そんな僕に家族なんているわけg―――

 

ガチャリ。

 

「……あら?起きましたか?もうすぐ朝御飯ができるので、もう少し待っていてくださいね?それまで、テレビでも見ていてください。わかりましたか?」

 

「おう、起きたか。お母さんのいう通りにしとけよ?怒ると怖いんだからな!」

 

「もう!あなたは変なことを言わないでください!」

 

「ははは!わるいわるい。」

 

…………え?

「………え?」

 

心の声と地声が重なった。

 

だってそうだろう。たまたま、一階に下りてきて扉を開けたら、リビングらしき場所で、家族なんていないと思っていたのに、目の前に二人の仲良さげな夫婦がいるのだから。

 

女の人は料理を…男の人は珈琲を飲みながら新聞をみていたのだから。

 

これってもしかして………いや、まだ確信はできない。これはもしかしたら、あの女神様が間違えて違う家に転生させちゃったって場合もあるし、……それに、異形な僕の姿を見たらまた気味悪がって捨てるに決まっている。

 

――――でも、あの金髪の女の人…何処かで見たことがあるんだよなぁ~。……ついさっき?見た気が………ぁ…

 

もしかして―――

 

「女神…様?」ボソ

 

―――いや、まさか。そんなわけないじゃん。……女神様は神様なんだよ?そんな神様が、たかが人っ子一人の為にわざわざ家族になるわけないじゃん。ましてや、異形の化け物である僕にだぜ?あり得ないよ。

 あぁ…、僕ってなんて未練がましんだ。……確かに、あんな優しそうな人がお母さんだったらいいなぁ~って思ったりはしたけども、ただの――いや、異形の僕とは不釣り合いだよ。……それに、女神様だって沢山のお仕事があるだろうし、偶々偶然あの時僕が転生に選ばれただけで、もしかしたら、転生する人なんて沢山いたのかもしれないしね。

……それに、あの女神様だって僕の事を気味悪がっていたに違いないもん。――絶対そうだよ。

 なのに、たかが僕なんかの為に家族になってくれているなんて思わない事だな。――思い出せ。いままで、信じてろくなことが起きたか?おきていないだろ?こんな場面だって、すぐになくなるさ。……俺は一人なんだ。俺を見てくれる人なんているわけないんだ。俺に“帰る場所なんてない”。――だから信じるな、信じるのは己のみ。……他人なんて、僕にはいらない。

 

 きっと、この目の前に映る光景は何処かで転生して倒れていた僕を、偶々助けてくれた人達か、――もしくは……僕が望んで見えてしまった幻影か。

 

「誰ですか?あなた達。もしかして僕は間違えていたのでしょうか?……申し訳ありませんが、あなた方の様な方は知りませんし、記憶にありません。

ですので、僕はいまから出ていきます。……もしかしたら、助けてくれてくれたのかもしれませんが、僕といると不幸になるのでここから出ていきます。

 でも、助けてくれたのなら感謝だけはします。ありがとうございます。

 では、僕はこれにて失礼いたします。」

 

―――そう、これだ。これでいいんだ。これでこそ僕なんだ。……あぁ、どうしようか?ここが何処だかわからない以上、何処にどんな物があるかわからないしね。まぁ、最悪人気のない公園や広場や森があるだろうから、そこに住めばいいしね。……前みたいに。

 

 そう思いながらリビングを出ようとしたが………

 

誰かに肩を捕まれた。

 

「まぁ、まて。まずはゆっくり話をしようか。なぜ君がここにいて、俺達ふたりがいるのかを…」

 

振り向かされて、目を見ながら真剣な顔で男の人にそう言われた。

 

…………まぁ、どうせ出ていくんだし、少しくらいはいいかな。幻影かもしれないけれど、もしかしたら、助けてくれてもらったってのもあるし、どちらにせよちゃんとしたお礼のつもりで聞いてやろう。

 

……―――それに、この“異形の能力”を見せればすぐに追い出されるしね。

 

「……わかりました。なら、少しだけお話しします」

 

「……ふ、そうか。ならよかった。きれくれ、メイビス」

 

「はい。」

 

すると、先程まで料理をしていた、僕を転生してくれた女神様に凄く似た女の人が、男の人の隣に座った。

 

「――よし、いまから俺達が話すことは全て本当の事だ。それをわかったうえで聞いてくれ」

 

「……わかった」

 

そう言ったふたりは少しの沈黙の後、口を開いた。

 

「まず初めに伝えておくが、俺達ふたりはな……人間じゃない」

 

「……は?どういうことですか?」

 

マジでどういうことなの?この人達わけがわかんないよ。かりにここが本当の『戦姫絶唱シンフォギア』の世界だとしても、人外なんて“ノイズ”と“フィーネ”だけが……いや、本当に人間かどうか怪しい人、というか大人…いや――OTONAがいたね。

 

「……うん。その反応は正しい反応だが、いまは信じてくれ取りあえずな?」

 

「………………………………わかった」

 

「物凄い間があったが……まぁ、いいだろう。

 ゴホン!――でだ、俺達ふたりは、人間じゃなくて――――神様なんだよ」

 

 へぇ~…そうなのか~――――って

 

「えぇぇぇえええ!?嘘だ!!」

 

あ…ありえない!神様が人間の世界にいるわけないんだ!どこぞの変態の乳龍帝がいる世界や、ぼくダンの世界じゃあるまいし、ここが『戦姫絶唱シンフォギア』の世界なら、絶対にありえないよ!

 

あの女神様はなんて所に転生させたんだ!?

 

「まぁ、落ち着け。取りあえずな」

 

「え?…あ、はい」

 

な…なんだったんだろう。物凄い寒気がした気がした。

 

「……はぁ。まぁ、続きを話すぞ?俺達はある理由があって下界に下りてきたんだ。その理由とは、下界にいる逃げた邪神の調査ともうひとつ……ある少年に会うためだ」

 

……へぇ~。そうなんだ。それにしても、その少年って幸せものだよね。こんなイケメンと美人な人に対して探してもらっているんだから。

 

それにしても、その少年って誰なんだろう?

 

「実はその少年についてなんだがな?……その少年は生まれつき“異形の力”を持っていて、それのせいで親には捨てられ、人々からは気味悪がれ、最後には不幸な死にかたをした不幸な人生を歩んだ少年だっんだ。」

 

……ふ~ん。そうなんだ。それは不幸だね。まぁ、僕ほどではないだろうけど。

 

「でだ、その少年はある場所で神に会い、そこで新たな命をもらい転生したんだ。でだ、俺達はいろんな考えをした結果、その少年と家族になりたい。……いや、家族にしたいと思ったわけなんだ」

 

――――家族…か。随分とその少年は神様に気に入れられているんだね。……羨ましいよ。

 ほら、やっぱりそうじゃないか。これは偶々助けてくれた人達なんだ。きっといまもその少年を探しているんだろう。――俺には関係ないことだ…

 さてと、お話しももうすぐ終わるところだしそろそろいいかな?

 

「……でだ、俺達はその為に探していたんだよ。

――と言うわけで、―――俺達の息子になってくれないか?」

 

「はいはい。別になんにでもなりますよ~っと……………………………………………ん?」

 

……ん?家族?――いやいや、ありえないよ。きっと幻聴だね。……バカだな僕わ。こんなことでその少年が羨ましいからって思ったからって、幻聴が聞こえるなんて…それも“家族になってくれないか?”な~んて、おかしな話だね。……ほんと、欲深いな…僕。

 

「――あはは…、幻聴なんて聞こえだしたよ。どんだけ参っているんだか。……そんな事、ありえるわけないのに………」

 

「どうした?なにがありえないんだ?――俺は…いや、俺達はお前に言っているんだぞ?椿(つばき)」

 

「――つばき…?」

 

誰それ?

 

「そう、椿(つばき)だ。……お前の新たな名前だよ」

 

「つばき…名前?――新しい…名前?」

 

――――ッ!ダメだ!惑わされるな!きっとこれは幻聴…幻なんだ!……惑わされるな…!

 

「おう!これからお前は俺達の息子になるんだ。名前がないと不幸だろ?だから名前をつけたんだ」

 

―――“家族”……ッ!ダメ!僕は…俺は異形の存在。本来は生きてはいけないもの。……家族だなんて…絶対…!

 

「そう考え込むな。俺達はお前がいいと思ったからこうしているんだ。じゃないと神の力を殆ど封印してまでここにこないさ」

 

「……で、でも、俺は異形の存在…あなた達の邪魔に―――」

 

そこまで言いかけると、誰かに抱き締められた。……いや、誰かじゃないな。女神様に似ている女の神様だ。

 

「―――そんなの気にしませんよ。私達は全く気にしませんから。……それに、“異形の存在”なら、人間からすれば私達の存在そのものが“異形の存在”なのですよ?――ですので関係ないありませんよ」

 

「そうだな。そいつは女神様だからいいが、ましてや俺なんて、武神であり軍神だぜ?神の中でも戦闘にしか興味のない“異形の中の異形”なんだ。椿程度の異形の能力なんて、俺達からすれば可愛いもんだ」

 

「――ッ!でも、俺の能力は…体を自由自在に変ることができて…気持ち悪い…よ?」

 

「だ~か~ら~!関係ないんだって!……そんなの、俺達からすれば当たり前の事。……神の中にはそれこそ人どころか見た目そのものが気色悪い化け物な奴だっているんだ。それに、神以外でも化け物なんて、世界を探せばゴロゴロいるさ。そんな化け物らと比べれば――いや、寧ろ比べるのもおこがましいな。それぐらい、お前の能力は可愛いんだ。……だから心配すんな。誰もお前を気味悪がったりはしねぇ…。少なくても…、ここにいる奴はな。」

 

「えぇ、そうですよ。……それに、あなたが転生時に望んだものですよ?――私もあなたと家族になりたいのです。―――これでも、ダメですか?」

 

――――こんな……こんなのって…反則だよね…

 

「…………そんな、わけ、ないじゃないですか…。こんなに…優しく…してもらって……ヒック…断られる…わけ…が…ないじゃ、ないですか!……でも…でもぉ…俺は、いままで、化け物だと…言われ続けて…なにも…信じれなくなりました………だから!嬉しいのに…すごく嬉しいのに!…エグ…信じきれる自信がないんですよ……グス…だって…怖いから…また、捨てられるんじゃないか…また、気味悪がられるじゃないか………そんな不安が押し寄せてくるんです………だから、信じたくても…信じられない…ヒック………こんなに…心が苦しいのは………初めてですよ…だから…迷うんです………こんなぼくでもいいのかと………」

 

僕は己の内を全て話した。すると――――

 

ガバッ…

 

二人に強く抱き締められた…。

 

「……大丈夫。確かに不安でいっぱいだろう。いままでずーと一人でいたんだからな。……でもな?俺達は本気なんだ…だから、少しでもいいから、信じてくれないか?」

 

「……でもぉ…でもぉ……グス…」

 

「――じゃぁ、これから暮らしていくうちに少しずつでいい…少しずつ、少しずつ……信じてくれればいいさ。……もしも、俺達が信じるべき対象にならなければ、好きにして構わない。もしも、不安があれば俺達を殺してでも構わない。俺達を捨ててくれても構わない…――――でも、俺達はそれを望まない。俺達はお前と…椿と一緒にいたいんだ!……これからも…ずぅ~っと、ずぅーといたいんだ!……だから、今だけは信じてもらえるか?」

 

「私も同じ気持ちです。あなたを転生させたときだって、気味悪いからじゃない…ただ、あなたをもっと楽しい人生にしたい、笑顔の絶えない幸せな人生にしたいの一心の思いで転生させました。……自分の自己満足だと思ってくれても構いません。ただの偽善者だと罵っても構いません。……ですが、これだけは本気なのです。―――私達はあなたと一緒にいたい。笑いあって、支えあって、時に悲しみあって…いろんな事を家族としてしたいのです!この気持ちだけは、誰にもバカにはさせません。―――絶対!」

 

「「だからどうか、信じてくれないかい/信じてください。………そして、私(俺)達の家族――いえ…息子になってくれますか?」」

 

―――ッ!この人達の目は本気だ。……本気で僕を愛そうとしてるんだ…。―――でも、僕はまだ完全には信用できない。……また信用して、また裏切られるのが怖いから…。

 

――――でも、この人達だけは…せめて、今だけは信じてみようと思う。……それに、なんだかすごく気持ちが暖かくて…――とても、信じるに値する人達だなと…直感したから。

 

……でも、まだ完全には信じないよ?――これから、いっぱい思い出を作って、それで確かめるんだから。

 

「――――はい、わかりました。まだ、完全には信用できませんが…、今だけは、あなた達の言葉を信じます。……だから、こんな僕ですが、あなた方の息子に…してくれますか?」

 

僕の言葉に強く頷いた二人。そして―――

 

「「――はい、喜んで♪」」

 

―――それは、すごく僕にとって、眩しくもかけがえのない笑顔だった。

 

「ありがとうございます、神様……いえ―――お父様、お母様♪」

 

僕の言葉に驚き…そして、涙を流す二人。――その二人に、抱き締められた。

 

――――今日だけは…いいよね?――こんな時だけは…素直になっても、バチはあたらないよね。

 

……だから、僕を…僕の気持ちを裏切り、そして、絶望させないでよね?

 

――――お父さん、お母さん。

 

「……もう、苦しいですよ。二人とも」

 

「え…?――あ、あははは。ごめんごめん。……つい嬉しくてな」

 

「……うふふ、ごめんなさいね?――私も凄く嬉しくて…♪」

 

二人は涙を吹きながらそう言った。

 

「まったくもぉ。…………二人は僕を完全に信用させることができますか?」

 

「なにをいう、信用できるか出来ないかじゃない。信用するんだよ。必ずな」

 

「えぇ、させてみせますわ絶対に。」

 

――そう。

 

「――ふふ、なら楽しみにしていますね?お母様…お父様♪」

 

「おう!」

「はい♪」

 

「あと、そうだ、自己紹介をしなければな。

俺の名前は“姫神 十六夜”だ。お前のお父さんになる人物だ。よろしくな!」

 

「次は私ですね。私の名前は“姫神 真理奈”です。

あなたのお母さんになる人物です。これからよろしくお願いしますね」

 

「はい。よろしくお願いいたします。お父様にお母様」

 

「うんうん。あと、お前の名前だが――――お前の新しい名前は“姫神 椿”だ。覚えろよ?」

 

――――姫神 椿…。……言い名前だね

 

「うん。わかった。ありがとう」

 

「では、早速ですがご飯にしましょうか?――初めての家族みんなでね♪」

 

「そうだな…。初めての家族としての初めてのご飯だな!」

 

「うん♪」

 

こうして、初めての家族と一緒にご飯を食べた。――――すっごく、美味しかった…と言っておきましょう♪……こんな生活が続くといいなぁ~。

 

ずっと……こんな生活が続きますように――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――あれ?そう言えば……女神様に似ているお母様って………あの時、僕を転生させた女神様ですか?

 

――じゃ~…といういうことは…、女神様に似ている人じゃなくて…本人…ですか?

 

 

えぇぇええええええええええええええ!!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――こうして最後まで、驚くのでした。




あかん…最後まで真面目に書けなかった…。

やっぱり俺にはシリアルなんて無理だ!不幸は無理だ!!しょうにあいません!

……つ、次こそ原作に突入するよね?

…………突入したい。(願望)

さて、こんな作者ですが、どうか次回もお楽しみに~!

それでは、バイバイにゃ~♪
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