戦姫絶唱シンフォギア~奏でる少女、聖騎士物語~   作:三元新

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        ピンポーン

※この話はキャラ崩壊をしています。ご注意ください。


4話 幼馴染みと再会――からの災害

―響 side―

 

どうもこんにちは。私の名前は立花響!元気でピチピチな花の現役女子高生です!

 

……て、私は何をしているのだろう?

 

そ、そんなことよりも、私はいま私立リディアン音楽院高等科に親友の小日向未来と通っています。ちなみに、この学校に通う理由は、私の大好きなあのトップ人気アイドルの風鳴翼さんが通っていると聞いたので通っているんだよ!

 

「今日はなにするの?響」

 

すると、教室で何時ものように座っていると、隣の席にいる小日向未来が喋りかけてきた。

 

「……う~ん。なにしよっか?未来~」

 

この小日向未来は、私の大切な親友で私の日溜まり。すっごく優しくて、頼りになる私の幼馴染み。

 

「もぅ、響ったら~。なにを考えているのよ~」

 

すると、未来がなにかを感じ取ったのか、私の顔を見てプクーっと頬を膨らませていた。

 

「いや~、ごめんごめん。ちょっと未来は可愛いなぁ~なんて考えていて…」

 

「もう!響のバカ!……そんな恥ずかしいこといわないでよ(ボソ」

 

……ん?最後なんて言ったのだろう?

 

ガラガラ…ピシャリ

 

「はぁ~い。皆さん席に着いてくださいね。ホームルームを始めますよ」

 

先生の何時もの言葉に皆はいつも通り挨拶をした。はぁ、いまから勉強か~。

 

「……はい、おはようございます。では、早速授業を始めます―――と、言いたいところですが、皆さんに大事なお話があります。」

 

お話?お話ってなんだろう?

 

 

「なんと、このクラスに転校生が来ています」

 

え?て…転校生?

 

先生の一言にざわつく教室。転校生が突然来るんだからあたりまえか…

「ねぇねぇ、響。転校生ってどんな子なんだろうね?」

 

「うん、そうだよね。未来。ちょっと楽しみだよ!」

 

ほんと、どんな子なんだろう。

 

「では、早速入ってきてもらいましょう。どうぞ~、入ってきてくださぁ~い」

 

ガラガラ…

 

先生が呼ぶと同時に転校生?らしき人物が入ってきた。

 

腰下まで伸びた金色に輝く髪を靡かせ、瞳は琥珀色にキラキラとしていて、とってもまとまったプロモーションをしていて、凄く綺麗な人が入ってきた。

 

私はその人に見とれていた。――いや、私だけじゃない。未来も、他の皆も例外なく見惚れていたのだ。それぐらい、綺麗な人なんだ。

 

「では、自己紹介をお願いしますね?」

 

「は、はい!……えぇ~と。ぼk…私の名前は姫神 椿ともうします。趣味は料理とお散歩です。いまから3年間、皆様と一緒に頑張っていきたいので、これからよろしくお願いします」ペコリ

 

自己紹介がすむと、皆がシーンと静まりかえっていた。

 

転校生、姫神 椿ちゃんは、この静けさに不安になっていてオロオロとしていた。……可愛いなぁ~なんて思ったのは私だけじゃないはず。

 

「……ねぇ、響。――姫神 椿ちゃんってもしかして…」

 

未来はなにかに気がついたのか、私に訪ねてきた。

 

「うん、たぶんだけど、未来の思っている通りだよ。たぶんあの子は―――」

 

「「あの、天然 椿ちゃんだね♪」」

 

私と未来は二人して笑いあった。

 

姫神 椿ちゃんは私達のもう一人の幼馴染みだ。あるとき、偶々よった公園に姫神椿ちゃんがいたのが初めての出会いだった。椿ちゃんは最初は不思議そうに私達を見ていたけど、私が喋りかけると、少し警戒してたけど、すぐに喋り返してくれた。――それからというもの、私達は椿ちゃんと一緒に遊んだりしていた。遊んでいくうちに、椿ちゃんは私達の家に遊びにきたり、逆に椿ちゃんの家に遊びに行ったりしていた。

…………ただ、ひとつ問題なのが、確か椿ちゃんは男の子――いや、“男の娘”だったはずなのだ。椿ちゃんは見た目が物凄く可愛くて男の子なんて思えないくらいの容姿なんだ。……でも、今の椿ちゃんはあきらかに女の子なんだ。――だって、胸があるんだもん。

 

もしかしたら、虚乳をあの椿ちゃんの両親が付けたのかもしれないけど、でも本物だと思う…。

 

だとしたら何故―――――

 

「ねぇ、響。もしかしたら椿ちゃん。あの能力を使ってるんじゃ…」

 

“あの能力”?……あぁ!そうかも!

 

「それなら納得かな」

 

私達が言ってる“あの能力”とは、椿ちゃんが生まれもち持っているって言ってた“身体変換”の事だ。

 

あるとき、私達は椿ちゃんに会いに家に遊びに来てたんだけども、偶々椿ちゃんが庭で何かの練習をしていたのを見ちゃったの。……その時に、椿ちゃんが突然光ると、椿ちゃんのお父さんがいたんだ。その出来事に驚いていると、また光ったと思ったら今度はお母さん。次に私、その次に未来、その次――っていった具合に次々と別人に切り替わっていたんだ。

最後に、椿ちゃんに戻ると、見ていた私達に気がついたのか、とても驚いたと同時に………とても、怯えて悲しそうな顔をしていた。

突然、椿ちゃんは逃げるようにその場を離れて、隠れるように部屋に入っていった。

 

私達は突然のことに驚きつつも、椿ちゃんの家にお邪魔した。すると、椿ちゃんのお母さんが出てきたので、さっき見たことを話すと、椿ちゃんのお母さんは驚いた顔をして、同時に悲しそうな顔をした。

その理由を聞くと、椿ちゃんのお母さんは全てを話してくれた。

 なんでも、椿ちゃんは昔この能力のせいで気味悪がれ苛められてとてもひどい目にあったそうだ。そのせいで友達を作らずひたすら家に込もっていたみたいだ。たまに外に出るみたいだけど、そう遠くには行かないそうだ。……あのとき、私達が出会ったのは偶然だったらしい。そのあと、私達が椿ちゃんと仲良くなり、椿ちゃんが家に私達を連れてきたときはとっても驚いたそうだ。それからというもの、椿ちゃんはとても楽しそうにしていたから安心していたんだけど……今日、私達があの能力を見てしまったために、椿ちゃんは怖くて逃げたそうなんだ。椿ちゃんのお母さんは私達にこう聞いてきた…

 

 『あの能力を見てもあなた達は椿を…姫神 椿の友達でいてくれますか?』

 

その言葉に、私達は力強く頷いた。こんな程度で気味悪がるなんてあり得ない。それに、そんなことで友達を見捨てるなんてあるはずがない!

 それを聞いた椿ちゃんのお母さんはとても嬉しそうだった。……すると、お母さんが突然立ったらと思えば、いきなり扉を開いた。そしたら、椿ちゃんが前のめりに倒れてきた。

 

私達はそれに驚きつつも、少し笑ってしまった。……すると、起き上がった椿ちゃんは、私達を見るなりお母さんの背中に隠れてしまった。椿ちゃんのお母さんは、“あらあら”と微笑みながらも椿ちゃんを自身の前に付きだした。椿ちゃんはよろめきながらも、私達の顔を見ていた。……その顔はとても、悲しそうで怯えていた。

 

私達はそれを見て、立ち上がる。椿ちゃんはビクリと肩を揺らし、一歩引きさがった。私達が近づき椿ちゃんの前に行くと、二人で手を伸ばして――椿ちゃんを強く抱き締めた。

 

椿ちゃんは、何が起きているのかわからずに、狼狽した言葉を発していたけど、私達が椿ちゃんに、怖くないと、気持ち悪くもないよ、ずっと友達だよ………なんて事を言ってると、椿ちゃんは嬉しかったのか、凄く泣いていた。

 そのあと、私達が椿ちゃんをあやしていると、泣き止んだのか私達から離れて、此方を見ていた。

 泣いたせいか、恥ずかしさもありとても顔を真っ赤にしていたけども――

 

『えへへ、二人ともありがとう。―――大好き♪///』

 

とても、いままでの中で一番綺麗で眩しい笑顔でお礼を言われた。

 

私達はそれを見て、絶対にこの笑顔を守りたいと心の底から思ったのは椿ちゃんには内緒だ。

 

そのあとは、更に仲良くなり、私達は遊んでいた。――でも、あるとき椿ちゃんは親の用事で遊べなくなり、それ以来、会ってなかったんだけども………

 

「ねぇ、響。椿ちゃん……なんだか、会わないうちに凄く綺麗で可愛くなってるね」

 

「うん。そうだね。……変な人に絡まれないか凄く心配だよ…」

 

「あはは、確かにそうだね」

 

椿ちゃんは変な所で天然ちゃんだし、凄く純粋だから凄くいろいろ危ないのだ。……まえだって、遊びに行った時、私達が少しでも目を離すとナンパされていて、わかっていないのか、首を傾げながらも着いていこうとしたぐらいだ。その時は私達が慌てて椿ちゃんを止めなければ大変な事になっていただろう。……そのあとナンパさんには、OHANASYIをさせてもらったけどね。

 

私達の、椿ちゃんに手を出す人は……………フフフフフ

 

「ひ、響?顔が怖いよ?」

 

「え?……あ、ごめんね未来!ちょっと――考え事をしていただけだから」

 

「え?あ、そんなんだ」

 

……椿ちゃんは私が絶対に守ってみせる!椿ちゃんのお父さんとお母さんにも頼まれている事だしね!

 

―side out―

 

 

―椿 side―

 

どうも、椿ちゃんです。――私はいま、自己紹介をしています。

 

「は、はい!……えぇ~と。ぼk…私の名前は姫神 椿ともうします。趣味は料理とお散歩です。いまから3年間、皆様と一緒に頑張っていきたいので、これからよろしくお願いします」ペコリ

 

これで、自己紹介はいいはず!

 

……と、思っていた時期がぼk――いえ、私にもありました。

 

自己紹介を終えるときた反応は…なんと、静寂。それも無音です。みんな、シー…ン、としすぎてはっきり言って、とてと内心不安だらけです。

 

で、でも、このポーカーフェイスがあれば私の見た目や顔は無表情でわからないはず!

 

※だが、回りではあきらかに不安そうにオロオロしていて、可愛いなぁ~と思われていることを…知らない。

 

『か…』

 

「か?」

 

……なんだろう?……か?っt―――

 

『可愛ぃぃぃぃぃ!!!!!』

 

キィーン!

 

にゃぁぁぁぁ!? み、耳がぁぁぁ!!!

 

突然の叫び声と共に、クラスの女子が雪崩れ込むように押し寄せてきた。

 

「ねぇねぇ!椿ちゃんは何処からきたの?何処に住んでるの!」

 

「椿ちゃんはどうしてそんなに可愛いいの?」

 

「キャァァー!お肌がスベスベで気持ちぃ~!」

 

「あ、ほんとだ!いいなぁ~」

 

「椿ちゃんは彼氏いるの?」

 

「椿ちゃんは彼女いますか?」

 

「うわぁ~、凄く綺麗で可愛い~!お人形さんみたい~!」

 

「椿ちゃん料理ってが好きなの?」

 

「椿ちゃん、可愛いよ椿ちゃん!」

 

「椿ちゃん……ハスハス」

 

え?え?ちょ、ま、まってよ~!こんなにいっぺんに聞かれてもわからないよー!!

 

「(うわわわ!い、いったいどうすれば………うん?)」

 

私はとある方向に目線を向けた。そこには懐かしい顔ぶれが見えた。――そう、立花響ことひーちゃんと小日向未来ことミクだ。

 

てか、お父様の言ってた事ってこう言うことなのですね。確かに、知っている人がいるほうが、断然過ごしやすいですね。――いろいろと…

 

「(また、あとで挨拶しよう)」

 

とりあえず、ここをどうにかしないとね~……とほほ

 

それから脱出するまでには時間はかからなかったが、女子の大群から逃げるのには時間がかかった。

 

そして、時は過ぎ現在の時間はお昼だ。私は食堂に向かおうとすると………

 

「――椿ちゃん。久しぶり~!」

 

ガバッ!

 

誰かが飛び込んできた。それを私は受けて止めて…

 

「おっとと…。――うん、久しぶり。ひーちゃん♪」

 

「久しぶり~!ぎゅぅぅぅ!」

 

すると、ひーちゃんが抱き締めている腕を強くしてきた。私はひーちゃんの胸の中にいつの間にか顔を埋められており、そのまましめられていた。……い、息がぁ~

 

「ちょっと、響!椿ちゃんが苦しんでいるよ!止めたげて!」

 

もう一人声が聞こえてきた。

 

「あ、ごめんね~。はい」

 

「ぷはぁ!……うぅ~。死ぬかと思った。ありがとう、ミク~」

 

私がミクに飛び込むと、ミクは優しく抱き締めて頭を撫でてきた。

 

「よしよし、大変だったねツバキ。もう、響。可愛がるのはいいんだけれども、ちょっとは手加減してあげなよ。」

 

「うぅ…、ごめんなさい。」

 

後ろでシュンとなっているひーちゃん。ほんと、かわんなになぁ~。……それに、胸の中にある“ガングニール”も――

 

「ひーちゃん。抱き締めてくれるのは…その…嬉しいのだけど………手加減は、してほしいなぁ~。」

 

私がそう言うと、響は勢いよく顔を上げてパァァと顔を明るくしていた。

 

「ありがとう!椿ちゃぁぁん!」

 

ガバッ!

 

「わひゃう!?」

 

「もう、可愛いよ~!椿ちゃん可愛いよ~!」

 

ナデナデ

 

「あうぅ~……ナデナデするのは良いけど…わかってないよぉ~…」

 

まぁ…ひーちゃんが変わってなくて安心したんだけどね。

 

「ほら、響。もう止めて。早く食堂に行かないとお昼食べ損ねちゃうよ?ツバキちゃんもそのために此方の方へ歩いていたんだから」

 

「はっ!そうだった!ご飯を食べないとまた眠くなっちゃう!それじゃぁ、早く行こう!未来、椿ちゃん!…まっていろ、私のごっ飯~♪」

 

「はいはい、ほら走らないで。響。転けちゃうよ」

 

「そうだよひーちゃん!危ないよぉ~」

 

「大丈夫、大丈夫!ちゃんと注意するからべし!?」

 

すると、綺麗に躓いて、盛大に顔から落ちた。うわぁ~、痛そ~。

 

「……はぁ、だから言ったのに…もう。」

 

「あはは、さすがひーちゃん。期待を裏切らないね」

 

「うぅ…いたたた。私、呪われているかもぉ」

 

「あはは~♪そうかもですね~」

 

そんなたわいもないお話を喋りながら、今日の初めての学校の一日を過ごすのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、時は放課後。私は…僕に変わり、制服の状態で町を探索していました。

 

理由は…、ノイズ探しです。最近、どうもあのノイズの襲撃事件以来、この一帯にノイズの出現率がかなり上がっているのです。だいたい1ヶ月に5回。多いい時では20回ほど来ていました。

 

おかしいですよね。ノイズの出現率は不定期なのに、結構多いいのですもん。

 

最近では一週間に二回は出てきているのでとても大変です。ノイズが出たらジャミングをかけているので、わかりにくくしていますがね。

 

……でも、いま物凄く後悔しています。……何故かって?それは、スカートが凄くスースーして変な感じで、動きにくいからです。私服をもってくればよかった…。

 

そんな事を思いながら歩いていると…、突然警報が鳴り出した。

 

……これは、ノイズか!!

 

僕は、走って近くの路地裏へと入り――

 

「変身…『モード・“デュークの鎧”』!!」

 

僕の身体が光に包まり、光が収まると全身鎧の姿になっていた。

 

右手には巨大なランスが付いていて、左手には同じく巨大な盾を装着していた。背中には赤いマントを靡かせ、まさに騎士といった姿になっていた。

 

そう、この姿は、とある世界に存在する世界を守っている騎士団の一角、『デュークモン』と言う名の騎士の姿だ。

 

「さぁ、ノイズ狩りと行きましょうか!」

 

僕は、そのまま空へと飛び出した。

 

―side out―

 

 

―無 side―

 

ここは、ビルの屋上の上。そこには二人の少女がいた。

 

「な、なにこれ」

 

 

 茫然自失、状況についていけないと言った風に少女が言った。

 

 彼女の名前は立花響。黄色と白の装甲服を身に纏う彼女は、無骨な籠手が装備された自分の両手を見て何故こんなことになったのかと記憶を探る。

 

 学校が終わり、友人と別れて町に出た際、自分の好きなアーティストの限定版のCDを探している途中でノイズに襲われたのだ。そこで、一人の女の子と出会って、ノイズから二人で逃げていたのだ。そこで彼女は女の子を担いで屋上に逃げたのはいいものの、ノイズに囲まれてしまい、絶体絶命にひんしていた。

 

しかし、彼女はそれでも諦めなかった。彼女は女の子を助けたい――いや助けるんだ!……とそんな強い気持ちをもっていると、突然彼女から歌が出た。そして、流れるまま彼女は歌を歌い、光に包まれたと思えば、この姿になっていたのだ。

 

 

「お姉ちゃん、格好いい!」

 

 

 となりから女の子の声が聞こえる。全身にはしった痛み、良く分からない姿になってもその子は側に居てくれたのだ。

 

 周囲を取り囲むノイズが思い出したように包囲網を縮め始める。それを見て怯える女の子。立花響の胸に炎が宿る。

 

 護る。この女の子を守るんだ。その強い意思は、彼女の内側で更に増幅され、歌として放出される。

 

 女の子と手を繋ぐ。響き渡る歌声。決してこの手は話さない。そんな鉄の意思と鋼の強さがその歌には込められていた。

 

 睨み付ける彼女に向かって、群れの中の一体のノイズが彼女に飛びかかる。先程までの緩慢な動きとは違う獲物を捕らえんとする動きに、彼女は慌ててその場から跳ぼうとして――目の前の光景に思わず足を止めてしまった。

 

「せいやぁぁぁぁぁ!!!」

 

チュドォォォォォン!

 

突然空から何が落ちてきて、彼女達を襲おうと飛びかかってきたノイズが灰とかした。

 

唖然として見つめるなか、ふと気づき、何が落ちてきて煙が立ち上げていた所に立花響は視線を写した。

 

やがて、煙が晴れてそこから現れたのは――――

 

騎士だった

 

その騎士は、右手にランスを嵌めて、左手には大きな盾を装着し、背中にあるマントを風で靡かせながら、ランスをノイズに構えて威風堂々とした、まさに騎士と言うべき存在だった。

 

騎士はチラッと立花響を見た。彼女の安全を確認すると、ホッと一息ついた。

 

「え?」

 

彼女はそれに気がついたのか疑問に思ったが、ノイズがまだ沢山いることに気づき、また気を引き締めた。

 

その騎士――いや、姫神 椿が変身した“デューク”と言う名の騎士がノイズに向かって飛び出した、その騎士―デュークはノイズを貫いては切り裂き貫いては切り裂き、時に盾で攻撃を防いでは今度は盾で潰し、また貫き……といった、戦闘を繰り返していた。

 

騎士…姫神 椿の動きは無駄のない洗礼された動きで敵であるノイズを最低限の動きだけで、どんどんと数を減らしていっていた。

 

「す、凄い」

 

 雨霰のように降り注ぐノイズの群れを打ち払う騎士の動きに思わず見惚れてしまう響だったのだが、そんな彼女の目の前に突如としてノイズが現れる。

 

 恐らくは騎士がさばいた内の一体が飛んできていたのだろう。飛び掛かるノイズ。ノイズに触れれば人は炭化してしまう。だが、彼女は反射的に拳を振り抜いていた。

 

「あれ?」

 

「お姉ちゃん凄い!」

 

 彼女の拳はノイズに突き刺さり、インパクトの瞬間に身体を炭化させる。

 

 腕を見ても何の問題もない。なんだか良く分からないけど、これは使える! そう考えた瞬間、それが甘いことであることを思い知らされる。

 

「お姉ちゃん!?」

 

「うそっ!?」

 

 気づけば目の前には数多のノイズの姿。騎士との戦闘が続いているなか、別動隊が迫っていたのだ。

 

 ちらりと騎士の方を見る。騎士はこちらの様子に気づいているらしく、先程から何とかしようと動いてはいるが、大量の物量を前にして中々動くことができないようだった。

 

「…しっかり捕まってて!!」

 

「う、うん!」

 

 響は少女を抱き抱えて――跳んだ。ビルの屋上から飛び降りるのだ。ただですむはずがないのだが、ただ、できると言う確信だけが彼女の胸にはあった。

 

 だが、彼女の背中を追ってノイズたちもビルから飛び降りる。

 

 不味い。このままじゃあ着地に成功してもまたノイズに囲まれるだけ――そう彼女が考えた瞬間だった。

 

 屋上から眩い光が溢れだし、その中から何かが飛び出してきて――彼女を抱えて地面に降り立った。

 

 彼女を地面に下ろし、ソレが彼女に背を向ける。

 

そう……彼女を助けたのはその騎士、姫神 椿だった。

 

姫神 椿はノイズとの戦闘中、ノイズが立花響と一緒にいる女の子に襲いかかろうとしていたのを気づいてはいたのだが、大量のノイズのせいでなかなか前に進めず苛立っていた。しかし、立花響は女の子を抱えて跳びだした。それをノイズが追い、彼女達をまた襲う。

 

椿は焦ったが、とある技を思いだいた。

 

そして椿はその技を出すため素早く盾をノイズの方に向けて構えた、すると、突然盾が光だしてそこからビームの様な光線を出してノイズ達を屠った。

 

そのまま、椿は響達の元へと跳びだして、そのまま彼女達を優しく抱き抱えた。

 

 椿は彼女達を優しく下ろすと、ノイズの方に視線を向けて睨む、そしてそのまま突撃しノイズを次々と炭化していく。暴風のごとき突きの攻撃により、屋上から降ってくるノイズたちは、手も足もでないでいた。

 

 これなら生き残ることが出来るかもしれない。そんな風に考える響であったが、そんな希望は再度打ち砕かれることとなる。

 

 新たな雑音と共に、彼女たちの背後にノイズが生まれる。しかも、今度は馬鹿げた大きさのノイズも一緒にだ。

 

 多少距離が離れているとはいえ、ここから逃げるのは至難の技。ならば、彼女に出来ることはないか、そう考えた彼女は女の子の手を離すと、安心させるように笑った。

 

「白い騎士の人! 手伝ってください!!」

 

 生き残るためには、白い騎士に頼っていてばかりでは駄目だ。自分にも戦う力がある。可能性をあげるためには、自分も戦うしかない。

 

 白い騎士…、姫神 椿からの返答はない、それは彼がバレたくないからあまり喋らないだけだが、彼はランスを響に掲げる。

 

 響はどうやら騎士が承諾してくれたので、ありがとう、小さく呟いた。彼女は、拳を握りしめると今まで振るったことのない拳を不器用に構えてノイズたちに向き直る。さぁ、戦いだ!

 

「――って、へ?」

 

 気合いをいれて戦いの体勢を整えた響の視界にノイズを撥ね飛ばしながら走るバイク。

 

 そのバイクが向かうのは赤い人の方ではなく、巨大なノイズの方。響の視界に一瞬だが、バイクの操縦者の顔が映る。

 

 それは、彼女が最も良く知っている顔。バイクに乗る女性はそのまま巨大なノイズに突っ込んでいき――

 

ドォォォォォン!!

 

バイクはノイズの踵に突き刺さって爆発。天へと昇っていき、女性は天高く飛びあがった。

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

 響き渡るのは唄。英語などとはまた違った発音の不思議な言語を用いたそれは、彼女の持つ聖遺物の力を発現させる。

 

 蒼の装甲、そして刃。響のものと比べると、鋭利な刃を思わせるスタイルの鎧と武装。それは同時に、それらが神速の武具であることを意味している。

 

「翼さん!?」

 

翼と呼ばれたシンフォギア奏者は瞬く間にノイズたちの数を減らしていき、立花響が気づいたときには増援のノイズは全て炭化したあとであった。

 

―side out―

 

ひーちゃんを助けてからしばらくたち、現在政府の人がノイズで死んだり、倒したノイズの灰を集めて掃除していた。

 

「お母さん!」

 

 振り替えると、そこには親子の感動の対面があった。

 

 泣き叫ぶ女の子に、彼女を抱き締める母親。まるで、映画みたいだ。

 

 ……その感動もつかの間。ここに来ていた、二課という対ノイズの為にできた組織の人達により、親子に様々な注意事項を伝えられていた。

 

あんな長い説明を一気にするなんて、まるで機械みたい。

 

そんな事を思っていると、ザッ!という足音が聞こえたと、思って見たらひーちゃんが、退路を絶たれるように囲まれていた。もちろん、二課の黒服の人達にだ。

 その中央には、先程シンフォギアを纏てノイズを倒していた、暗い表情の風鳴翼さんがいた。

 

「貴女を、ここで帰すわけにはいきません。特異災害対策機動部二課へ、ご同行お願いします」

 

 響は、ひきつった笑顔でその光景を見た。

 

大変だね~、ひーちゃん…

 

僕はそんな事を思いつつも帰ろうと思い、後ろを向くと………銃を向けられていた。

 

「貴方はこの人よりも返せません。貴方が何者か詳しく聞くため、強制的にご同行します。もしも、逃げるのであれば……痛い目をあわせてもらいます」

 

………はぁ。やっぱりこうなるかぁ~。でも――

 

『断らせてもらう。私にはまだまだやることがあるからな。ここは引かせれもらおう』

 

僕は“身体変換”を使い、声を大人の男の低い声に変える。

 

「それが出来ると思うと?……」

 

『ふん、小娘に負けるほど我は弱くないぞ』

 

いまの僕の身長は少なくても風鳴翼よりはある!……いつもは響よりも小っちゃいんだけどね!…うぅ~(泣)

 

『では、去らば!!』

 

ビカァァァン!!

 

僕は全身を閃光させて、強力な光を出した。

 

その光に目を眩んだ人達は腕で目を隠した。

 

僕はその間に一気に戦線離脱した。その時に誰か叫んでいた気がするけども、そんなのは気にせず姿を消した。

 

光の屈折を使い、姿をステレス状態で消した。光ってほんとに便利だよね~。

 

そんな事を思いながらも、僕は実家に帰って来るのだった。

 

「ただいまぁ~……ふぅ、疲れた。」

 

僕が庭に降り立つと、アリスとレイナが出てきた。

 

あ、因にだが、アリスはドライグ、レイナがアルビオン。うちのお父様とお母様が決めた名前だ

 

「お帰りなさ~い!お兄様~!」

 

「お帰りなさい!お兄様ー!」

 

アリスとレイナが胸に飛び込んできた。まだ、鎧を解除していたにのでガツンと音がなる。

 

でも、流石ドラゴン。まったく痛くなさそうだ。てか、凄い衝撃がいつもくるのでとても耐えるのがたいへんだ。

 

僕は、ランスと盾を外して異空間にしまい、兜を取った。

 

「ほら、二人とも。まだ脱げてないから離れてね」

 

「「はーい」」

 

二人は離れてテクテクと何処かに行った。

 

僕は鎧を外してお礼を言った。

 

「ありがとうね、デューク」

 

すると、魔方陣が出てきたと思うと、そこから騎士が出てきた。

 

『いえいえ、我らを造った主の力になるのは当たり前のこと。我々はあなた様を護る騎士であり、あなた様の力となる剣でもあります。故に我々はあなた様の力となるのが役目であります』

 

このデュークを始め、いろんな世界の騎士が僕を護る為の騎士団を作り上げているのだが、その騎士団にいる騎士を造ったりスカウトしてきたのは、殆どお父様とお母様だ。なんでも、過去にいろんな世界を回って旅をしてきた二人は、その世界にいろんな猛者や有能な物をスカウトして仲間にしたり、偶々助けたりしてそのまま着いてきて仲間に加わったりしてきたそうだ、更に、二人はその世界に1度存在していたものならば、造ることも出来るので、その中には過去にその世界で英雄や伝説等と呼ばれた戦士達もいるのだ。

 その殆どが、その伝説や英雄の戦士を真似たコピーみたいなものだが、中には本当に、お父様やお母様が生き返らせた戦士や英雄もいる。例えばセイバーと呼ばれるエクスカリバーを持った騎士王とかね。

 

ただ、このデュークは、僕が前世でアニメを見ていて好きだったキャラクターの一つなので、造れないかなぁ~なんて思った瞬間に、目の前に出てきたのだ。

 おそらく、無意識に創造神としての力が発動していたらしく、イメージをしていたデュークを造り出してしまって、いまここにいるのだ。

 

 まぁ……なんだかんだで、かなりデュークや他の騎士達には助けてもらっているので、とても助かっている。

 

流石に一人では、やることに限界が沢山あるからね。

 

「じゃ~、休んでいいよ。本当にありがとう♪それと、お疲れさま~」

 

『はい。お疲れさまです。主(マスター)。では、お休みなさい』

 

その言葉を最後にデュークは消えた。デュークは、お父様が作り出した空間の中にある場所に帰ったのだ。

 

「さてと、明日からいろいろ忙しくなりそうだね~。…………でも、とうとうひーちゃんが巻き込まれたか…。いつかは、胸の中のガングニールが覚醒するとはわかっていたけども、結構早かったな~。…………うん。ひーちゃんの為にも僕は影ながらも頑張らなくちゃ!僕の大切な人(友達)は、絶対に助けるんだ!」

 

僕は新たな決意を胸に、今日をまた過ごすのだった…。

 




どうでしたか?……あ、因みに文字数が10000を越えてしまいました~。ははははは!……頑張りすぎたぜ…。

それにしても、今回、響ちゃんが少し暴走ぎみでしたね。

ちなみに、立花響も小日向未来も両方とも姫神椿に対して過保護です。更にもうしますと、これから増えていくであろうヒロインに位置する人達は例外なく、主人公に対して過保護になっていきます。


それと、やっと出てきましたデュークさん。ちなみにこの世界のデュークは、主人公のイメージから作り出した者なので、デジタルワールドに存在するロイヤルナイツのデュークモンとは全くの別人です。
 何故なら、主人公が作り出すものは主人公が“こうがいいなぁ~”“こんなのがいいなぁ~”といった想像によるものなので、本来のキャラクターとは別のキャラが出来てしまうからです。
イメージが強ければ強いほど、強力なものもできますが、逆に弱ければ雑魚いのしかできません。
……たとえば、見た目は立派な剣なのに、中身のイメージが出来なければ、中は空洞になってたりします。

ですので、これらを踏まえての今後の主人公の活躍を暖かく見守ってください。宜しくお願いします。

それではまた、次回でお会いしましょう!……それでは、バイバーイ!!
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