やはり俺が仮面ライダーなんて間違っている   作:ゼルガー

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Pixivにて俺ガイルと仮面ライダーキバのクロスの妄想設定を書き、今回はその内容がかけたので投稿します


やはり俺がファンガイアの王なのは間違っている

 

 

 

 

「社長、追加の書類です」

 

「社長、○○社の代表がお見えになってます」

 

「社長、これに判子をお願いします」

 

「社長」

 

「社長」

 

「社長」

 

 

 

 

 

・・・・・・正直、逃げたいです。

 

俺は比企谷八幡。巨大投資企業「D&P」の若社長を務めている現役高校生だ。

 

表向きはごく普通の会社なんだが、裏では人間の進化を抑制し、新技術を葬るための組織だ。

 

何故、そんな会社が存在するかといえば、この会社にいるのは人間ではないからだ。社長の俺を含め、社員は全てファンガイアで組織されている。

 

ファンガイアとは、世界各地の伝承として残るモンスターの原型となった生物『魔族』と呼ばれる13種類の種族の一つだ。

 

魔族とは、「生物のライフエナジーを種族によって異なる方法で捕食し、異なる起源を持つ地球上に生息する知的生命体」の総称で、ファンガイアはその中でも一番最強の種族だ。

 

ファンガイアは他の種族を見下し、時には絶滅させ、時には隷属させていき、現代では殆ど絶滅した。まあ、今年の夏位にレジェンドルガ族が復活したらしいが、スグに絶滅したそうだ。

 

さて、前置きは置いておいて・・・・・・本来は上記を目的とした会社だが、普段はごく普通の企業だ。ファンガイアとは言え、世の中金だ。金がなければ話にならん。

 

人間相手だろうが、ビジネスはビジネス。しっかり稼がせて貰っている。・・・・・のだが、クソ忙しい。

 

何で?俺、ファンガイアのキングだよな?何で高校生なのに働いてんの?あー、働きたくねー。家でゴロゴロとして漫画を読んでゲームしてー

 

だけど、そんなことはビショップ達が許さない。なにアイツら?俺の部下だよね?俺に忠誠誓ってるよな?何で仕事をどんどん持ってくるんだよ!

 

 

「あ、あはは。ゴメンねヒッキー、あたしがちゃんとサポート出来れば良かったんだけど・・・・・」

 

「全くだ。なんだってお前がクイーンなんだよ・・・・・・」

 

 

由比ヶ浜は俺と同じ高校の同級生で、同じクラスメイトだ。二年生の春に幹部達に突然紹介させられた。次の世代のクイーンと。

 

由比ヶ浜との出会いは、高校の入学式の交通事故まで遡る。と言っても、コイツが飼っていた犬を助けた。ファンガイアのキングではあるが、人間体では普通の人間と対して変わらない。

 

お陰で骨折入院する羽目になった。もちろん、俺の会社の傘下の病院だがな。お見舞いに来たコイツは手作りクッキーを持ってきたんだが、衝撃的な不味さによって入院期間が増えたのは記憶に新しい。ああ、二度と食いたくない。

 

でだ、クイーンになった由比ヶ浜は強制的にキングである俺の婚約者になってしまった。本人の能力は全て抜きで。・・・・・いやまあ、変な奴がクイーンになるくらいなら由比ヶ浜の方がマシではあるぞ?性格は良いし、可愛げあるし。だが、アホの子で料理下手なのは・・・・・なぁ?料理ができるんなら主婦を任せても良かったし、経営能力があるなら俺が主夫になりたかった。はぁ、仕方ないか。もう諦めた。これも惚れた弱みという奴か?

 

 

「あ、そういえばこの前小町ちゃんを見かけたよ!友達も出来てたし、楽しそうだったよ!」

 

「ん、そうか」

 

「なんかそっけないし!?」

 

 

小町か・・・・・・

 

小町は俺の父違いの妹だ。ただし、それをアイツは知らない。

 

小さい頃に行方不明だった母さんが連れてきた。だが、その時点で小町が俺の妹と知られるわけにはいかず、ただの幼馴染として接した。

 

以前再開した時も「八幡くん」と他人行儀に呼ばれてしまった。お兄ちゃん悲しい。

 

だが、俺は知らなかった。アイツがキバになっていたことを。人間を襲う同志達を葬っていたことを。

 

恨むぞ、平塚静。俺の恩師ではあるが、小町を戦いの渦に引き込んだばかりか、我らファンガイアの敵にしたのだからな。

 

 

「本当に、素晴らしき青空の会は俺達にとって目障りだな・・・・・・俺が直々に消すか?」

 

「ちょっ!?ダメだし!ヒッキー、小町ちゃんが絡むと本当に見境ないし!ヒッキーのシスコン!」

 

「・・・・・・すまん」

 

 

頭に血が上ってしまったか。

 

実を言うと、コイツの影響で俺の考え方が変わりつつあった。

 

人間の中で生きてきた由比ヶ浜だからこそかもしれない。それに小町も人間の中で生きた。

 

人間を餌では無く、共存する相手と見るべきだと教えられた。最初は否定したんだけどな。

 

まあ、俺だって無益な殺生は嫌いだし、働きたくな・・・・・・

 

 

「取り敢えず、アイツらに悟られない内にライフエナジーに変わる新たなエネルギーを発見しないとな」

 

「うん!それさえ見つかれば、あたし達魔族はもう人間を襲わなくて済むし!」

 

「だな」

 

 

そう、特にビショップだけには悟られないようにな。

 

アイツは他のチェックメイトフォーの中でも古参で、人間を餌としか思ってなく、先代キングに今も忠誠を誓っている。と言うか、他の幹部にも嫌われている嫌な奴だ。

 

糞親父の事は大嫌いだし、他の男と結ばれた母さんの事をむしろ褒めてやりたい。そして、小町を産んでくれてありがとう!

 

俺としても小町と母さんと一緒に家族で暮らすためにも一刻も早く計画を進めていた。

 

 

「ねえヒッキー。そろそろ名前で呼んでくれたっていいじゃん!」

 

「は?恥ずかしいから嫌なんですけど」

 

「でも、形式上の結婚式をやるんでしょ?」

 

「うぐっ!?・・・・・・・結衣」

 

「えへへー。ヒッキー♪」

 

「いや、お前はあだ名かよ」

 

 

きっと大丈夫だ。ずっと一人だった俺が始めて叶えたいと思った夢なんだ。叶えられるさ、最愛の人と一緒に。

 

 

 

 

 

だが、その想いは無情にも叶わなかった。

 

 

 

 

 

「小町・・・・・小町ィィーーーーー!お前が、お前が結衣を!」

 

「八幡君・・・・・ううん、お兄ちゃん。私がキングになる」

 

「な、何を・・・・・お前が!結衣を殺したお前がっ!キバットバットⅡ世!!」

 

「ああ、共に往くぞ八幡。ガブリ」

 

「なんでお兄ちゃんが!?キバット!」

 

「あーもう、何がなんだかわかんねーけど行くぜ小町!ガブッ!」

 

「「変身!」」

 

 

 

 

 

結衣は死んだ。金色の鎧に覚醒したキバとなった小町と俺は何の因果か戦うことになってしまった。

 

わかっている。ビショップが計画し、俺達をハメた事は。

 

俺は小町相手に本気になれず、アイツに少しずつ追い詰められていった。流石にサガーク族のサガの鎧では部が悪かった。

 

そして、小町が持つザンバットソードに貫かれようとした時だった。

 

 

―――ダメっ!ヒッキー!

 

 

アイツは俺の身代わりとなり、剣に貫かれた。

 

何故かボロボロで、それでもきっと無理して俺達の戦いに駆けつけて止めようとしたんだ。

 

 

―――だ、ダメだよ・・・・・二人は兄妹なんだから。

 

―――死ぬな!死ぬな由比ヶ浜!

 

―――あはは、泣いてるのヒッキー?

 

―――ゆ、結衣さん?それに、八幡くんと私が兄妹って・・・・・・

 

―――ゴメンね、小町ちゃん。ずっと黙ってて・・・・・ゲホゲホ

 

―――い、嫌だ!死なないでくれ由比ヶ浜!結衣っ!!

 

―――あ、名前で呼んでくれたぁ。大好きだよ・・・・・・ヒッキー・・・・・・小町ちゃんと仲良く・・・・・

 

―――結衣?結衣ィーーーーーー!

 

 

 

 

結衣は死んだ。俺の手の中で。

 

俺の中に湧き上がったのはどす黒い憎しみだった。

 

何故結衣は死んだ?アイツは人間との共存を望んでいた優しい奴だったのに!

 

小町の所為か?アイツが居たから死んだのか?

 

それまで、愛しの妹と思っていた小町を憎く思い始め、頭では違うと思っても感情が止まらなかった。

 

 

その後、俺は小町にキングとしての座を奪われ、野を彷徨った。

 

全てを失った。キングとしての座も、愛する人も、叶えたかった夢も全て。

 

たどり着いた場所は偶然にも母さんが隠れ住んでいた場所だった。

 

母さんにとって、俺は愛していない男との子だ。きっと俺も愛してないに決まっている。そう決め付けていた。

 

だが、母さんは俺を優しく頭を撫でてくれた。泣いてくれた。俺はそこで、始めて母に愛されていたと知った。

 

行方不明となっていたキバットバットⅡ世は俺を認め、闇のキバの鎧を俺に授けた。

 

俺の中で一つの疑問があった。何故、結衣はあの時ボロボロだった?

 

確かに、ザンバットソードは強力だ。だが、結衣は紛れもなくファンガイアのクイーンだ。一刺し程度では死なない。

 

もしあの時、誰かに殺されかけて瀕死だったとしたら?

 

ああ、一人だけ心当たりがある。

 

ビショップ・・・・・・玉縄だ。

 

奴は最初から結衣と俺を目の敵にし、邪魔者のように見てきた。

 

もしも、俺達の夢を知っていたとしたら、きっと殺しに来るだろう。

 

全て奴のせいだと思うと、小町への憎しみが消えていくのを感じた。やはり心のどこかでアイツを憎みたくないと思っていたらしい。シスコンだな、俺。

 

なら、ひと芝居してやる。アイツが結衣を殺した真犯人であることを自供させ、正当な理由で処刑してやる。

 

その為にも、俺がまだ小町を憎んでいると思わせなくてはならない。

 

小町は金色の、俺は闇にキバに変身し、拳を交えていく。

 

俺の予想が正しければもうすぐだ。やつの性格からしてもうすぐ来る!

 

 

「そこまでですよ。出来損ないの王にまがい物の王よ」

 

 

来たか・・・・・玉縄。

 

 

「邪魔なお二人が殺し合ってくれて本当に助かるよ。僕は疲れないし、君たちは勝手に自滅。実にWIN-WINだろう?」

 

「何の用だ、ビショップ!」

 

「もう君たちは必要ないのさ!あの方が復活した今、次代などどうでもいい!」

 

 

玉縄がそう叫ぶと、上空から凄まじいオーラを放つファンガイアが現れた。この気配・・・・・まさか!

 

 

「あ、アレは先代のキング!?」

 

 

・・・・・何故、小町が奴を知っている?まあいい。

 

 

「だから、貴様が結衣を殺したのか?」

 

「ああ?なんだ知っていたのかい?まあね。止めはそこのまがい物の王だったけど、彼女をあそこまで追い詰めたのは僕さ。だって、必要ないだろう?人間なんかと共存を望んだ愚かなクイーンなんかさ」

 

 

・・・・・オーケー。殺す

 

 

「そ、そんな事のために結衣さんを・・・・・・」

 

「この世界は我らファンガイア以外必要ないのさ!人間は我らの家畜だよ!アハハハハハ!」

 

 

 

こんな、こんな奴に結衣を!

 

 

 

「なら、君は家畜以下さ」

 

「何?うがっ!?」

 

「魑魅魍魎跋扈するこの地獄に葉山隼人はここにいる。イクサ、爆現!」

 

「葉山さん!」

 

 

アイツは確か、素晴らしき青空の会の葉山隼人?平塚静が選んだイクサシステムの所有者か。

 

 

「小町ちゃん、君は君の戦いをするといい。俺は奴との決着を付ける」

 

「生きていたのか、貴様」

 

「貴様に目をやられた仮は返すぞビショップ。その命、神に返すといい!」

 

「くっ!王よ!あなた様はその紛い物と出来損ないを始末してください!」

 

「真実の愛を知った今の俺は、お前には負けない!うおおおおおおおお!」

 

 

ちっ、玉縄はあの男と共に森に消えたか。まあいい、奴が始末してくれるならな。

 

俺達の相手は糞親父だ。まあ、無理やりな復活だったんだろう。理性を全く感じない。完全に獣だな

 

 

「小町」

 

「お、お兄ちゃん?」

 

「俺は全てをわかっている。結衣が死んだのはお前の所為じゃない」

 

 

そう言って、俺は頭を撫でてやる。まあ、仮面の上からだからちゃんとは撫でてやれないがな

 

これでいいんだろう、結衣。兄妹で仲良くだろ?

 

 

「・・・・ありがとう、お兄ちゃん」

 

 

小町もずっと抱え込んでいたんだろう。その声は泣きそうだった。

 

 

「ぐすっ・・・・・・お兄ちゃん!まだ戦えるよね!」

 

「当たり前だ!」

 

「行くよ、お兄ちゃん!」

 

「行くぞ、小町!」

 

 

俺達は兄妹だ。二人で一人、一心同体。俺達が揃えばきっと、できないことなんかない!

 

見ていてくれ、結衣。俺達ならきっとお前が望んでいた夢を叶えてやれる。

 

俺がそっちに逝くまで、待っててくれるか?

 

 

 

―――うん!ずっと待ってるよヒッキー!

 

 

ありがとう

 

 

「決めろ、小町!」

 

「うん!でやぁぁぁああああ!」

 

 

二人のコンビネーションで攻撃していき、隙をついて俺が糞親父を拘束した。

 

そして、小町の必殺のキックが糞親父に決まり、糞親父は爆散して完全に消えた。

 

 

「あの、お兄ちゃん」

 

「小町。お前は人間の中で生きろ。これからも、ずっとな」

 

「で、でも!」

 

「俺には叶えたい夢がある。結衣が望んでいた人間との共存。そしてお前と母さん、家族で暮らす夢をな」

 

「な、なら私もその夢を手伝うもん!小町だってお兄ちゃんとお母さんと暮らしたいもん!」

 

「ダメだ」

 

「何で!?」

 

「だって、お前はまだ中学生だろうが」

 

 

 

そう。ずっと忘れていたがコイツ、今受験生なんだよな。つか、俺も高校生だし。

 

今が大事な時期なのに、俺の手伝いをさせられるか!

 

 

「だから、お前が高校に入学したら・・・・・・手伝ってくれ」

 

「お兄ちゃん・・・・・・うん!」

 

 

―――よかったね、小町ちゃん。うう、あたしこういうの弱いよぉ~

 

 

・・・・・・ちょっと待て。俺の幻覚か?なんで透明の結衣が見える?

 

 

―――うー、ヒッキーには待ってるって言っちゃったけど、あたし幽霊になってるよねコレ?怖っ!?自分で言ってて怖くなっちゃった!?アレ?ヒッキーがアタシを見てる?まっさかー。幽霊だし、見えてないよね?いくらヒッキーの目が腐ってるからって、見えるわけないし!

 

 

オイコラ、丸見えだし丸聞こえだよ!俺の悲しみを返せ、このアホ!ビッチ!ビチヶ浜!

 

 

―――ビッチ言うなし!ヒッキー、キモイ!・・・・・あ

 

 

はぁ、成仏してなかったのか。

 

 

―――あ、あはは。ヒッキーと小町ちゃんが心配で。成仏ってどうすればいいの?

 

 

やっぱりコイツはアホの子だった。ていうか、俺が知るか!

 

 

「お兄ちゃん、何もない場所を見てどうしたの?」

 

「なんでもない。アホの幽霊が見えただけだ」

 

「幽霊!?しかもアホなの!?」

 

 

―――アホって言うなし!

 

 

その後、俺達は今まで通りの日常に戻った。

 

結局、結衣は成仏せずに俺に憑いている。悪霊でも地縛霊でもなく、守護霊的な感じで俺が死ぬまでいる気らしい。

 

はぁ、俺は生涯独身だな。

 

小町は無事、総武高校に受かり、俺の会社の手伝いに来てくれるようになった。まあ、小町はアホの子だったから秘書をして貰ってる。女子力は高いしな。

 

ついでに小町の姉替わりと言っていたあざとい後輩(俺の高校にいて、しかも生徒会長だった)が玉の輿狙いで遊びに来るからウザイ。結衣が嫉妬するからやめろ。

 

高校を卒業した時、葉山隼人が結婚した。雪ノ下雪乃・・・・・だったか?それも結衣の親友だった女性だとか・・・ファンガイアのクイーンと素晴らしき青空の会の女が親友だったのかよ。

 

 

―――うう、ゆきのん幸せそうで良かったし!ってかヒッキー、結婚式なのに遅刻とかありえないし!

 

 

仕方ないだろう!会議が長引いたのは俺のせいじゃねーよ!

 

 

―――・・・・・・ねえ、ヒッキー。アレなんだろ?結婚式場の空に何かが集まってる?

 

 

は?・・・・・・なんじゃありゃ?

 

てか、式場の入り口にアイツらもいるじゃねーか

 

 

「小町!」

 

「お兄ちゃん!」

 

「あれはなんだ?」

 

「え?さ、さあ「ネオファンガイアだよ、おじさん!」」

 

 

お、おじさん!?俺はまだ18だ!

 

 

「えっと、未来の小町の子供だって」

 

「・・・・・・あ?」

 

 

つまり、俺の小町と結婚する男がいるってことか?

 

おい、小町そっくりな未来の俺の姪。そいつを今すぐ教えろ。王の判決を言い渡してやる

 

 

 

―――ヒッキー、シスコンキモイ

 

 

ぐはっ!?す、すまん結衣

 

 

「兎に角、行くよお兄ちゃん!葉山さん!ついでに未来の娘!」

 

 

・・・・はぁ、まだまだ平穏には程遠いってか?

 

 

―――ヒッキーガンバ!

 

 

あいよ。結衣

 

さあ、行くぜ!

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