問題児たちと斬魄刀を持ったチートが異世界から来るそうですよ?   作:shu.

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魔王の爪痕見ました。

現在、悠斗たちは暖簾の下げられた店先に移動していた。

 

「今更だが聞いて良いか?おんしらは自分たちのコミュニティの状況を理解しておるか?」

 

「ああ、名とか旗の話か。それは聞いたぜ」

 

「ならそれを取り返すために魔王と戦うことになることも?」

 

「ああ、それも承知だ」

 

「ふむ、ではおんしらは全てを承知の上で黒ウサギのコミュニティに加入するのだな?」

 

白夜叉の言葉に黒ウサギは唾を呑んだ。

 

「そうよ打倒魔王なんてカッコイイじゃない」

 

「格好いいで済む話ではないのだがの……全く。無謀というか勇敢というか。まあ、魔王がどういうものかはコミュニティに帰ればわかるだろ。それでも魔王と戦う事を望むというなら止めんが……そこの娘二人、おんしらは確実に死ぬぞ」

 

白夜叉は飛鳥と春日部を指差す。

 

「…ご忠告ありがとう。肝に命じておくわ。次は貴女の本気のゲームを挑みに来るから覚悟しておきなさい」

 

「ふふ、望むところだ。私は三三四五外門に本拠を構えておる。いつでも遊びに来い。…ただし黒ウサギをチップにかけてもらうがの…」

 

「嫌です‼︎」

 

白夜叉のセクハラに黒ウサギはすぐに返す。

白夜叉は口を尖らせすねる。

 

「つれないことを言うなよ。私のコミュニティに所属すれば生涯遊んで暮らせることを保証するぞ?三食首輪付きの個室を用意するのに」

 

「まさかのペット扱いですか!?」

 

黒ウサギは半泣きになりながら怒る。

 

「また来るぜ白夜叉、今度は”本気“の決闘しようぜ」

 

「…………ああ、わかった」

 

こうして悠斗達は無愛想な女性店員と白夜叉に見送られ“サウザンドアイズ”を後にした。

 

そして現在悠斗達は二一○五三八○外門“ノーネーム”本拠の前に来ていた。

 

「これは……!?」

 

飛鳥が驚きの声をあげる。

そこには風化した廃墟とかしたものだった。飛鳥と耀は息を呑み、十六夜はスッと目をほそめその光景を眺めていた。

そして十六夜は近くに落ちてある廃墟の残骸を手に取り軽く握る。すると残骸は音もなく崩れる。

 

「おい黒ウサギ、魔王とのゲームがあったのは何百年前の話しだ?」

 

「わずか三年前にございます」

 

「ハッ!マジで面白いぞ。風化しきったこの光景が三年前だと?」

 

今の“ノーネーム”のコミュニティは何百年の時間をかけて自然崩壊したようにしか見えなかった。

 

「断言するぜ!どんな力が加わってもこんな壊れ方はあり得ねえ。長い時間をかけて自然崩壊したようにしか思えねえ」

 

十六夜は笑いながらも冷や汗をかいていた。十六夜ですらここまでの魔王の力に驚いている。

 

「ベランダのテーブルにティーセットがそのまま出ているわ。これじゃまるで、生活していた人間がふっと消えたみたいじゃない」

 

「…生き物の気配も全くない。整備されなくなった人家なのに獣が寄ってこないなんて…」

 

飛鳥と春日部はこの悲惨な状況に表情を曇らせていた。

 

「まさかここまでとは思ってなかった」

 

悠斗は原作知識でこの状態のことを知っていたが実際に見るとかなりひどいもので驚きを隠せなかった。

 

「魔王とのゲームはそれほどの未知の戦いだったのでございます。彼らがこの土地を取り上げなかったのは魔王としての力の誇示と、一種の見せしめでしょう。彼らは力を持つ人間が現れると遊ぶ心でゲームを挑み、二度と逆らえないよう屈服させます。僅かに残った仲間達もみんな心を折られ・・・・コミュニティから、箱庭から去って行きました」

 

「魔王…か。ハッ、いいぜいいぜいいなオイ。想像以上に面白そうじゃねえか…!」

 

「再建、大変そうだな」

 

十六夜がいつもの笑みで笑い、悠斗はこの廃墟を見てコミュニティの再建は簡単なものではないと感じた。

 

廃墟を見たあと十六夜が手に入れた水樹の苗を設置するために五人は居住区を通り抜け、貯水池にやってきた。

 

「あ、皆さん!水路と貯水池の準備は整ってますよ!」

 

貯水池にはジンとコミュニティの子供達が清掃道具を持って水路の掃除をしていた。

 

「ご苦労さまですジン坊っちゃん♪皆も掃除を手伝っていましたか?」

 

「黒ウサのねーちゃんお帰り!」

 

「眠たいけどお掃除手伝ったよ!」

 

ワイワイと騒ぐ子供たちが黒ウサギの周りに着く。

 

「ねえねえ、新しい人達って誰?」

 

「強いの?カッコイイの?」

 

「Yes!とても強くて可愛い人達ですよ!皆に紹介するので一列に並んでください」

 

黒ウサギが、そう言うと黒ウサギに群がっていた子供たちは一斉に並んだ。

その数は20人弱ぐらいで中には猫耳や狐耳などがついてる子供もいた。

 

(マジでガキばっかだな。半分は人間以外のガキか?)

 

(じ、実際目の当たりにすると想像以上に多いわ。これで六分の一?)

 

(・・・・・私子供嫌いなのに大丈夫かなぁ)

 

(うわ、超可愛い。耳とかモフモフしてる)

 

四人が四人、それぞれ感想を心の中で呟く。

 

「それでは紹介します。右から逆廻十六夜さん、久遠飛鳥さん、春日部耀さん、霜月悠斗さんです。皆さん知ってのとうりコミュニティを支えるのは力のあるギフトプレイヤー達です。ギフトゲームに参加できない者達はギフトプレイヤーの私生活を支え、励まし、時に彼らの為に身を粉にして尽くさねばなりません」

 

「あら、そんなにしなくてももっとフランクに接してくれても…」

 

「駄目です‼︎それでは皆のためになりません!」

 

飛鳥の申し立てを黒ウサギが今までで一番厳しい声で断る。その迫力に飛鳥は驚いた。

 

「コミュニティはプレイヤー達がギフトゲームに参加し、彼らのもたらす恩恵で初めて生活が成り立つのでございます。これは箱庭の世界で生きていく以上、避けられない掟。子供のうちから甘やかせばこの子供達の将来の為になりません!」

 

事実である。コミュニティが崩壊してから三年、ここまでやって来てこれたのは全て黒ウサギのおかげである。その言葉には説得力があった。

 

そしてその後、十六夜が手に入れた水樹の苗を貯水池に置き。さらにその後十六夜と悠斗が“フォレス・ガロ”の刺客からガルドを倒して欲しいと言われこのコミュニティのリーダーであるジンが倒すと十六夜が勝手にいい、その条件として、十六夜と悠斗に“サウザンドアイズ”のギフトゲームに参加して欲しいとジン言われた。原作を知っている悠斗はレティシアのだと分かっていたのでその条件を承諾した。

 

そして皆明日のゲームに備え早めに就寝した。




はい、では次回ガルド戦ですね。
できたら今日中にもう一回更新したいと思います。
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