問題児たちと斬魄刀を持ったチートが異世界から来るそうですよ?   作:shu.

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か、風邪をひいてしまった…………朝起きると体がだるくて熱を計ってみると熱がありました。病院に行くと風邪だそうです。なのでもしかすると更新スピードが落ちるかもしれません。すいません。


悠斗、怒りました。

「“ノーネーム”が魔王に対抗できるか不安で仕方がない。なら、その身で確かめたら良い。――どうだい、元・魔王様?」

 

スッと十六夜が立ち上がる。それを見た悠斗もため息混じりに立ち上がる。レティシアは一瞬唖然とした。しかしすぐにフッと笑いそして立ち上がる。

 

「ふふ……なるほど。実に分かりやすい。最初から下手な策を弄せず、初めからそうしていれば良かったな」

 

「ちょ、ちょっとお三人様!?」

 

黒ウサギが制止の声を上げるが、三人は無視して会話を進める。

 

「ゲームのルールはどうする?」

 

「どうせ力試しだ。手間も掛ける必要もない。双方が交互に撃ち合い、受け合う」

 

「足が地についていた方が勝ち。いいね、シンプルイズベストって奴だな!」

 

「俺も異論はないぜ」

 

互いにルールを決めると、窓から中庭へ飛び出す。黒ウサギも慌てて中庭へ出る。

三人は窓から離れた場所で天と地に別れ、対峙していた。

 

「へえ、箱庭の騎士様には翼が生えているのか」

 

「ああ、翼で飛んでいるわけではないがな。……制空権を支配されるのは不満か?」

 

「いいや、ルールにはそんなの無かったしな」

 

(なるほど。気構えは十分。後は実力が伴うかどうか……)

 

満月を背に飛んでいるレティシアは、自分のギフトカードを取り出す。そしてギフトカードから収納していたギフトを顕現させた。

光の粒子はレティシアの手に長柄の武具を形作った。

 

「互いに一打投擲し、受け手は受け止められなければ敗北だ。で、どっちからするんだ?」

 

レティシアにそう言われ十六夜達はお互いの顔をみる。

 

「十六夜が先にやれ。俺は後からでいい」

 

「あぁ、わかったぜ!」

 

悠斗はそう言い後ろに下がる、そして十六夜は前に出る。

 

「決まったか?」

 

「あぁ、最初は俺が相手をするぜ」

 

「そうか、では先攻は譲ってもらうぞ」

 

「好きにしな」

 

「ふっ――――――!」

 

ランスを大きく掲げ、レティシアは全身を使いランスを投げるために体をしならせて、ランスを投げる。

 

「ハァァァア!!!」

 

怒号と共に放てられたランスは、ものすごいスピードで十六夜に襲い掛かる。

 

「ハッ!――――――しゃらくせえ!!」

 

十六夜はものすごいスピードで襲ってくるランスを見てもなお牙を向けて笑い、そして殴りつけた。

 

「「・・・・は!!??」」

 

十六夜がとった行動にレティシアと黒ウサギは自分の目を疑った。

 

(ま、不味い……!)

 

殴りつけられたランスは無数の破片に破壊され、凄まじい破壊力を持つ破片となってレティシアに向かっていく。

しかし、突然のことに思考と体が追い付かず、レティシアは避けることが出来なかった。

 

(こ……これほどとは……)

 

レティシアは凄まじい破壊力を持った破片が迫ってくるのを見て失笑する。それと同時に安堵の息を漏らす。

 

(これ程の実力なら、コミュニティを任せられる)

 

自分が血まみれになることを決意をして、レティシアは目を閉じた。

しかし、来るはずの痛みは来なかった。ゆっくり目を開けてみるとレティシアは悠斗に抱き抱えられていた。

悠斗は原作知識でレティシアに破片が飛んでくることを知っていた。そして黒ウサギがレティシアを助けることも知っていたので黒ウサギに任せようとしだが、いざ目の当たりにすると反射的に体が動いてしまい結果的黒ウサギではなく悠斗が助ける形となってしまったのだ。

 

「怪我はないか?」

 

「あ、ああ。すまない、大丈夫だ……。黒ウサギ!何を!?」

 

悠斗がレティシアを助けた瞬間、黒ウサギはレティシアが手にもっていたギフトカードを掠め取った。

 

「ギフトネーム・“純潔の吸血姫(ロードオブ・ヴァンパイア)”……やっぱりギフトネームが変わっている。鬼種は残っているものの、神格が残っていない」

 

「っ………!!」

 

今まで己が隠していたことを見破られレティシアは黒ウサギから目をそらす。

すると、遠くから十六夜が近づいてくる。

 

「なんだよ、元・魔王様のギフトってもしかして吸血鬼のギフトしか残ってねえの?」

 

「……はい。武具は多少残してありますが、自身に宿る恩恵はひとつもありません……」

 

十六夜は隠すこともせず舌打ちをする。

万全ではない状態で相手をされなかったのが許せないのだろう。

 

「通りで歯応えが無いわけだ。人に所有されるとギフトまで奪われるのか?」

 

「いえ、魔王が奪ったのはあくまでも人材です。武具などとは違い、恩恵は修羅神仏や精霊から授けられた云わば魂の一部。所有者の合意なしでは奪うことは出来ません」

 

レティシアは黒ウサギから苦い表情で目をそらす。

 

「レティシア様。あなたは純血の吸血鬼と神格を合わせ持つ事で魔王を自称していました。しかし、今はそのギフトがないため、かつての実力は殆どありません。どうしてこんなことに?」

 

「………それは」

 

レティシアは何度か口を開こうとするが、そこで戸惑ってしまい、口を開けなかった。

 

「とりあえず屋敷に戻ろうぜ」

 

「……そう、ですね」

 

「わかった」

 

二人は静かに頷いた。

十六夜達が話している間、悠斗はどこか遠くを見ていた。何かを待っているように。

その直後、遠くで光る一筋の光が目に入った。

 

…………来た!!

 

悠斗が気づいた数秒後に十六夜たちも光に気づいた。

 

「あ、あれは、ゴーゴンの威光!?見つかったか!!」

 

レティシアは光から悠斗達を庇うように立ちはだかろうとする。しかし、悠斗に手首を掴まれ前に行けない。

 

「離してくれ!このままでは皆が!」

 

レティシアは慌てた表情で悠斗に訴える。

 

「大丈夫だ後ろで見ておけ」

 

悠斗はレティシアにそう言うと刀を抜く。

 

「波悉く我が盾となれ雷悉く我が刃となれ【双魚理(そうぎょのことわり)】」

 

悠斗が解号を唱えると一振りだった刀が開放と同時に二振りになり、刀身が逆十手状に、そして柄どうしが五枚の札が付いた縄で繋がれた二刀一対の刀に変化する。

 

「だ、駄目です!悠斗さん!レティシア様!避けてください!!」

 

しかし、黒ウサギの声を無視し悠斗は避けようとしない。すると、悠斗は右手に持った刀を前へ突き出した。すると悠斗達に襲ってきた光が刀に吸い込まれていき、そして左手に持った刀を上にふりあげる。するとさっき吸い込まれていった光が左手に持った刀から出てきた。

 

「「「なっ!!?」」」

 

予想外の結末に十六夜達三人は開いた口が塞がらなかった。すると光の発生源の方から翼が生えている靴を履いた男達が出てきた。

 

「なっ!?石化していないだと!?」

 

「“ノーネーム”の奴らもいるがどうする?」

 

「所詮”ノーネーム“だ邪魔するやつは全員切り捨てるぞ!!」

 

突如表れた男達は、十六夜、悠斗、黒ウサギを無視してレティシアを回収しようとする。それを見ていた黒ウサギはレティシアを助けようとするが

 

「来るな黒ウサギ!ここで白夜叉と問題を起こすつもりか!」

 

レティシアにそう言われ黒ウサギはハッとなり苦虫を噛み潰したような顔でレティシアが縄に縛られるのを見ている。そして、男達はレティシアを囲み、安堵の息を漏らしながら縄を縛り終える。

 

「これでよし……危うく逃がすとこだったな」

 

「ギフトゲームを中止してまでの取引だ。これが中止になったら゛サウザンドアイズ″に“ペルセウス”の居場所が無くなっていたからな」

 

「それだけじゃない。箱庭の外とはいえ、相手は一国規模のコミュニティだ。もし奪われでもしたら―――」

 

「箱庭の外ですって!?」

 

男達の会話に信じられないような言葉が聞こえてきた。

箱庭の騎士と呼ばれる吸血鬼は箱庭の天幕の中でしか生活出来ない。太陽の光を直に浴びれないからだ。

 

「一体どういうことです!彼らヴァンパイアは――――“箱庭の騎士”は箱庭の中でしか太陽の光を受けれないのですよ!?そのヴァンパイアを箱庭の外に連れ出すなんて――――」

 

「我が主が取り決めたこと。部外者は黙っていろ」

 

「こ、この……!これだけ無遠慮に無礼を働いておきながら、非礼を詫びる言葉も無いのですか!?よくそれで双女神の旗を掲げていられますね、貴方達は!!!」

 

今までの無礼を働いた男達に激怒する黒ウサギ。

そんな黒ウサギを男達は鼻で笑う。

 

「ふん。自分達の旗を守れなかった“ノーネーム”に礼儀を尽くしていては我々の旗に傷がつく。身のほどをわきまえろ、この“名無し”が」

 

男達の言葉を聞いた黒ウサギの怒りは頂点に達した。

 

「な、何ですって……!」

 

「ふん。戦うというのか」

 

「自軍の旗を守れなかった“名無し”など敵ではない」

 

「我が御旗の下に成敗して「射殺せ【神鎗(しんそう)】」……!!?」

 

成敗してくれると言おうとしたとき顔から数センチ横に刀の刀身が凄いスピードで通りすぎていった。これには男達も恐怖を覚える。

そして十六夜と黒ウサギは悠斗を見る。すると悠斗はニコニコと笑っていた。しかし目だけは笑っていなかった。この表情を見た十六夜たちは一瞬にして体が固まった。

 

「おい、お前ら今は見逃してやるから帰れ。でないと次は串刺しにするぞ?」

 

「「「っっっ!!!??」」」

 

笑顔で串刺しにすると言われた男達は悠斗に恐怖し一目散に逃げていった。そして悠斗は十六夜達を見る。

 

「「っっっ!?」」

 

いきなり悠斗に見られ、黒ウサギも十六夜も悠斗に恐怖する。黒ウサギに至っては足がガクガクと震えている。

 

「黒ウサギ、サウザンドアイズ″に行くぞ。白夜叉に話を聞きに行く」

 

悠斗が“サウザンドアイズ”へ行こうと促す。

 

「春日部たちも呼んでこい」

 

「し、しかし「ん?」い、今すぐ呼んできます!」

 

すると黒ウサギは逃げるように屋敷の方へむかった。

 

「ちょ、俺を置いてくな!!」

 

十六夜も黒ウサギを追いかけるように屋敷へ向かった。

 

そしてジン達が来ると、悠斗たちは“サウザンドアイズ″に向かった。




ゆ、悠斗怖え~十六夜もビビってましたよ!ペルセウス全滅するんじゃね?

そして、今回登場した斬魄刀は【双魚理】と【神鎗】でした。【神鎗】は二回目ですね。

近いうちに登場した斬魄刀や鬼道などの説明を載せようと思います。能力がいまいち分からない時などに見ていただければ嬉しいです。
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